オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史
「オーストラリアの世界遺産といえば、「グレート・バリア・リーフ」が最も有名ですね。」
「はい。」
「グレート・バリア・リーフは、世界遺産の中で最も美しい世界遺産と言われていますね。」
「そうなんですか。」
「グレート・バリア・リーフと言えば、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯である。南緯10度から24度にかけて広がり、2600kmを超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400km2以上となる。」
「その世界遺産の規模は2000キロメートルにも及びますよ。」
「スケールが大きいですね。」
「限りなく澄んだ海中には、絶滅危惧種を含めた何万種という海洋生物が生息していますよ。」
「そうなんですか。」
「運がよければ、クジラのジャンピングやイルカの群れを見ることもできますよ。」
「いいですね。」
「天然の宝石をちりばめたようなこの世界遺産は、オーストラリアを代表する世界遺産として世界中の憧憬を集めていますよ。」
「なるほど。」
「しかし、これ以外の世界遺産は正直パッとしない印象がありますね。」
「そうなんですか。」
「この「グレートバリアリーフ以外の世界遺産として何があるか知っていますか?」と尋ねられても、回答に困る人がほとんどでしょう。」
「そうですね。」
「オーストラリアに余程関心がある人でないと、回答できませんね。」
「そうですね。」
「まったく知る機会がなかった人の方が多い筈ですよ。」
「そう思います。」
「さて、オーストラリアには、もっと多くの世界遺産がありますよ。」
「そうなんですか。」
「オーストラリアは、19種類もの世界遺産を保有していますね。」
「はい。」
「オーストラリアでは文化遺産よりも自然遺産の方が多いですよ。」
「そうなんですか。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「とにかく「カカドゥ国立公園」などの魅力的な自然遺産が多いですね。」
「はい。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「カカドゥ国立公園と言えば、ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つで、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。」
「たとえば「あまりアグレッシブな所へ行く体力はないけど、一カ所だけなら行っても良い」という方には、カカドゥ国立公園がおススメですね。」
「わかりました。」
「この場所には、グレート・バリア・リーフのような美しい海はありませんよ。」
「何があるんですか?」
「グレート・バリア・リーフと言えば、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯である。南緯10度から24度にかけて広がり、2600kmを超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400km2以上となる。」
「紀元前5000年前の頃にアボリジニの民族がレントゲン技法で描いた壁画がありますよ。」
「レントゲン技法で描いた壁画ですか?」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「レントゲン技法と言えば、レントゲン技法で描かれたものは、主に紀元前5000年前のもので、肺魚やウミガメの骨格や内臓が表現されている。」
「芸術的な世界遺産に興味のある方に強くおススメしたい世界遺産ですね。」
「はい。」
「カカドゥ国立公園のような自然遺産の他に、オーストラリアには文化遺産が3つありますよ。」
「はい。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「カカドゥ国立公園と言えば、ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つで、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。」
「この国の文化に触れたい方は、是非文化遺産を尋ねてほしいですね。」
「詳しく教えてください。」
「それらは「王立展示館とカールトン庭園」、「シドニーオペラハウス」、「オーストラリアの囚人遺跡群」などです。」
「はい。」
「王立展示館とカールトン庭園と言えば、オーストラリア連邦ビクトリア州メルボルンにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)の一つです。王立展示館は1880年、メルボルン博覧会で使用されるために建てられた建築物で、ゴシック様式やロマネスク様式など数種の様式が混ざり合った独特の建物である。カールトン庭園はオーストラリア有数の庭園の一つである。」
「シドニーオペラハウスと言えば、オーストラリア・シドニーにある20世紀を代表する近代建築物であり、世界的に有名な歌劇場・コンサートホール・劇場でもある。オペラ・オーストラリア、シドニー・シアター・カンパニー、シドニー交響楽団の本拠地になっている。」
「オーストラリアの囚人遺跡群と言えば、オーストラリア連邦にあるユネスコの世界遺産群群(文化遺産)で、18世紀から19世紀にオーストラリアに大英帝国によって建てられた刑場遺跡である。登録遺跡はタスマニア州、ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、ノーフォーク島内の計11ヶ所に点在する。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「この「シドニーオペラハウス」は、旅行のパンフレットやTVなどでよく目にするでしょう。」
「そうですね。」
「また、「王立展示館とカールトン庭園」は、美しい庭園が広がるなど、かなりおススメですよ。」
「はい。」
「国内を西へ東へ移動するのはかなり大変で、それなりにコストも発生しますよ。」
「そうなんですか。」
「ある程度宿泊する日数があるなら、色々な場所を観光できると思いますよ。」
「そうですね。」
「短期間ですべての場所を回ると、体力的にもコスト的にも一気に消耗してしまいますよ。」
「どのように回るかよく検討します。」
「面白い場所を見つけると、一日のうちに全部回りたくなってしまいますよ。」
「そうですね。」
「世界遺産などを観光する場合は、主要なポイントのみを押さえ、他の観光地とうまく組み合わせるのがベストです。」
「よく考えてみます。」
「この国の場合は、エリアごとに気候が大分異なります。」
「広いですからね。」
「世界遺産と世界遺産の間を移動する際、衣服を変える必要が出てくる場合もありますよ。」
「そうなんですか。」
「エリアごとの気候の特徴は、大まかでも覚えておきましょう。」
「わかりました。」
「この国の場合は、三つの層に分けて考えると分かりやすいですよ。」
「はい。」
「北部が熱帯性、中部エリアが砂漠性、南部が湿潤性といった状況です。」
「そうなんだ。」
「熱帯性と言えば、熱帯低気圧は、熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧のことである。強い風と雨を伴うため、しばしば甚大な気象災害をもたらす。その進路や勢力は季節によって変化し、温帯にまで移動し被害をもたらすこともある。台風、ハリケーン、サイクロンなどは、強い熱帯低気圧に対してその位置する海域別に与えられている名称である。」
「砂漠性と言えば、砂漠気候とは、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで、乾燥帯に属する。年間を通して降水量が少なく、日本で言う春と秋に当たる季節がないに等しい。気温は場所によって大きく異なるが、日較差(一日の温度差)が非常に大きい。植物がほとんど育たない砂漠となるが、水源のある地域にはオアシスとして気温に応じた植物が群生する。」
「北部エリアから一気に南部エリアへ移動する際などは、体調を崩さないよう注意してくださいね。」
「わかりました。気をつけます。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~王立展示館とカールトン庭園~
「王立展示館とカールトン庭園は、2004年に登録された世界遺産ですよ。」
「はい。」
「王立展示館とカールトン庭園と言えば、オーストラリア連邦ビクトリア州メルボルンにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)の一つです。王立展示館は1880年、メルボルン博覧会で使用されるために建てられた建築物で、ゴシック様式やロマネスク様式など数種の様式が混ざり合った独特の建物である。カールトン庭園はオーストラリア有数の庭園の一つである。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「高い建築技術によって建築されていることから、世界遺産に登録されていますね。」
「はい。」
「オーストラリアでは、最も有名な文化遺産とされている世界遺産ですよ。」
「そうなんですか。」
「この世界遺産は、オーストラリア連邦ビクトリア州のメルボルンにありますよ。」
「わかりました。」
「オーストラリア連邦ビクトリア州と言えば、オーストラリア連邦南東部に位置する州で、面積 227,416 平方キロで大陸部の州としては最小であるが、人口 5,012,300 人と人口密度は高い。州都はメルボルンである。州人口の70%はメルボルン地域に集中する。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都である。オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市で、オセアニア有数の世界都市である。」
「メルボルンは、オーストラリア第二の都市として栄えている街ですよ。」
「そうですね。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都で、オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市。オセアニア有数の世界都市である。」
「周辺は常に活気があり、明るい雰囲気に包まれていますよ。」
「はい。」
「保存状態もかなり良く、周辺はしっかり整備され、かつての趣をそのまま味わえる文化遺産になっていますね。」
「そうなんですか。」
「王立展示館とカールトン庭園は、1880~1888年にかけて建築されていますね。」
「はい。」
「王立展示館とカールトン庭園と言えば、オーストラリア連邦ビクトリア州メルボルンにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)の一つです。王立展示館は1880年、メルボルン博覧会で使用されるために建てられた建築物で、ゴシック様式やロマネスク様式など数種の様式が混ざり合った独特の建物である。カールトン庭園はオーストラリア有数の庭園の一つである。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「世界万博の為にロマネスク様式、イタリア・ルネッサンス様式、ビザンチン様式などを組み合わせて造られたようですね。」
「そうなんですか。」
「ロマネスク様式と言えば、10世紀末から12世紀にかけてヨーロッパ各地に見られた建築・美術様式である。建築物は石造の厚い壁や半円アーチを持つのが特徴です。フランスのサン・トロフィーム教会、イタリアのピサ大聖堂、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂などが代表例です。「ロマネスク」は、「ローマ風の」という意味です。」
「イタリア・ルネッサンス様式と言えば、15~17世紀初頭に、イタリアを中心に広くヨーロッパに普及した建築・美術様式です。古代ギリシャ・ローマ様式を復興させ、建築ではシンメトリー(左右対称)とバランス(調和)を重視した。大理石の床、円柱やアーチ、絵画や彫刻で飾った壁、コーニスを施した外壁などが特徴である。イタリアのフィレンツェ大聖堂、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂、フランスのルーブル宮(現ルーブル美術館)、シャンボール城などが代表例である。「ルネサンス」は「再生・復活」の意味で、「ルネッサンス様式」ともいう。」
「ビザンチン様式と言えば、4世紀頃から始まった東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の建築・装飾様式で、ギリシャやトルコなど、地中海東側に見られる。建築では大ドームやモザイク壁画が特徴で、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂やベネチアのサン・マルコ大聖堂が代表的です。」
「1880年にはメルボルン国際博覧会が行われましたよ。」
「はい。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都である。オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市で、オセアニア有数の世界都市である。」
「メルボルン国際博覧会と言えば、メルボルン万国博覧会は、1880年10月1日から1881年4月30日までオーストラリアのメルボルンで開催された国際博覧会である。33ヶ国が参加し、会期中133万人が来場した。この時、会場の中心として建設された王立展示館は、2004年に世界遺産に登録されている。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都で、オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市。オセアニア有数の世界都市である。」
「1888年にはオーストラリア植民地生誕百周年記念国際博覧会が開催されましたよ。」
「はい。」
「オーストラリア植民地生誕百周年記念国際博覧会と言えば、1888年に、メルボルンでオーストラリア植民地生誕百周年記念国際博覧会が開催された。」
「この二つの為に凝った建築にされている世界遺産ですね。」
「そうなんだ。」
「カールトン庭園の方は約26ヘクタールもあり、非常に広大な範囲に及んでいますよ。」
「はい。」
「内部には映画館、テニスコートがあり、世界遺産らしくない使い方をされていますよ。」
「そうなんだ。」
「王立展示館とカールトン庭園を訪れる日本人はあまりいませんね。」
「そうなんですか。」
「王立展示館とカールトン庭園と言えば、オーストラリア連邦ビクトリア州メルボルンにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)の一つです。王立展示館は1880年、メルボルン博覧会で使用されるために建てられた建築物で、ゴシック様式やロマネスク様式など数種の様式が混ざり合った独特の建物である。カールトン庭園はオーストラリア有数の庭園の一つである。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「しかし、実際行ってみると非常に素朴な世界遺産ということが分かるスポットですよ。」
「素朴なんですか?」
「世界的な知名度の極めて高い万里の長城やエルミタージュ美術館などの世界遺産を観てからこの世界遺産を観ると、「これが世界遺産?」と思ってしまう場所ですよ。」
「そうなんですか。」
「万里の長城と言えば、中華人民共和国にある城壁の遺跡である。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されており、新・世界七不思議にも選ばれている。2012年6月5日、中華人民共和国国家文物局は、秦代、漢代など他時代を含んで調査した結果、万里の長城の総延長は従来の2倍以上の21,196.18kmであったと発表した。」
「エルミタージュ美術館と言えば、サンクトペテルブルクにあるロシアの国立美術館で、 1990年に世界遺産(サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群)に包括登録されている。」
「しかし、中に入ってみると楽しめるスポットがたくさん見つかりますよ。」
「はい。」
「オーストラリアへの観光を考えている方は、是非観光してみましょう。」
「わかりました。」
「但し、この世界遺産は、お子さんを連れて行ってもあまり楽しめる場所がありませんよ。」
「そうなんですか。」
「建築様式に詳しい人が観ると、非常に勉強になるという世界遺産ですね。」
「そうなんだ。」
「建築に興味のある方だとかなり楽しめますよ。」
「わかりました。」
「ただ美しい世界遺産が観たいのであれば、やはりグレートバリアリーフやエアーズロックなどの世界遺産の方がおススメですね。」
「よく考えます。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~シドニー・オペラハウス~
「シドニー・オペラハウスは、オーストラリアを紹介する時にイメージ写真などに使用されるオーストラリアを代表するランドマークですね。」
「そうですね。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「シドニー・オペラハウスだけで、オーストラリアと分かるほどの認知度の高い建物ですね。」
「私もそう思います。」
「この建築物は、世界レベルの20世紀を代表する建築物の一つとして、2007年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「ヨットの真っ白な帆を模したようなシドニー・オペラハウスのフォルムは、一目見ただけで強く印象に残りますね。」
「そうですね。」
「世界三大美港の一つ、シドニー港の青い海を背景に佇んでその白さが際立ち、その印象を高めていますね。」
「はい。」
「建築にあたっては、デザインが公募され、世界32か国から233件もの応募作品の中から選ばれたんですよ。」
「そうなんだ。」
「それだけに独創性の高い特徴あるデザインとなっていますね。」
「なるほど。」
「選ばれたのは、デンマークの建築設計家のヨーン・ウッツォンの案でしたね。」
「はい。」
「デンマークの建築設計家のヨーン・ウッツォンと言えば、デンマーク・コペンハーゲン出身の建築家である。シドニー・オペラハウスの画期的なデザインで、高く評価されている建築家である。」
「そのあまりにも独創的で複雑なデザインから、建築は困難を極めましたよ。」
「そうでしょうね。」
「1959年に着工して、当初計画では4年間での完成予定に対して、14年もの歳月をかけて1973年に完成していますよ。」
「長期間かかったのですね。」
「建築費用も、当初計画の700万ドルに対して1億200万ドルと、14倍もの多額の費用を要しました。」
「そんなにかかったのですか。」
「建築に当たっては、建物を支えるために海面下25メートルまでコンクリートの柱が打ち込まれていますよ。」
「大変な工事だったのですね。」
「特徴の白さが際立つ屋根は、汚れが付かないように工夫されたスウェーデン製のタイルが100万枚以上使われていますよ。」
「そうなんですか。」
「シドニー・オペラハウスの建物の大きさは、総面積1.8ヘクタール、高さ183メートル、幅120メートルです。」
「はい。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「建物内部には、フルオーケストラの演奏、オペラの上演などができるようになっていますよ。」
「はい。」
「席数2,679のコンサートホール、席数1,547のオペラシアター、544席のドラマシアター、364席のスタジオシアターなどがありますよ。」
「いろいろあるのですね。」
「さらに、5つのリハーサルスタジオ、4つのレストラン、6つのバーがありますよ。」
「いいですね。」
「シドニー・オペラハウスでは交響楽の演奏やオペラ、バレエなどの公演を含めて約3000ものいろいろなイベント・パフォーマンスが上演・開催されていますよ。」
「凄いですね。」
「オーストラリアの芸術のメイン拠点となっていますよ。」
「なるほど。」
「世界遺産のシドニー・オペラハウスは、内部の見学も可能ですよ。」
「そうなんだ。」
「ホールのステージに立てたり、楽屋裏の見学の他、建築様式、建築の歴史に関して解説して貰うことができますよ。」
「いいですね。」
「しかも、日本語の見学ツアーも行われていますよ。」
「それは助かりますね。」
「世界遺産の建築物の内部を見ると、更にその魅力に触れることができるでしょう。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~オーストラリアの囚人遺跡群~
「オーストラリアの囚人遺跡群は、18世紀から19世紀にかけてイギリスがオーストラリアの各地に建設した数千にも及ぶ囚人の収容所跡のことですよ。」
「はい。」
「オーストラリアの囚人遺跡群と言えば、オーストラリア連邦にあるユネスコの世界遺産群群(文化遺産)で、18世紀から19世紀にオーストラリアに大英帝国によって建てられた刑場遺跡である。登録遺跡はタスマニア州、ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、ノーフォーク島内の計11ヶ所に点在する。」
「その中から代表的な11か所が選ばれ、2010年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「ヨーロッパの列強国による植民地拡大政策の中で、囚人を労働力として利用していたという過去の歴史がありますね。」
「そうですね。」
「その歴史を現代において端的に示す優れた遺跡として、オーストラリアの囚人遺跡群が世界遺産として認められましたよ。」
「そうなんだ。」
「囚人収容所には、オーストラリア先住民のアボリジニの人々の多くも強制移住させられましたよ。」
「そうなんですか。」
「オーストラリアの囚人遺跡群に指定された、11の囚人収容所の場所と施設の概要をご紹介します。」
「お願いします。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「1番目はポート・アーサー史跡(タスマニア州 タスマン半島)で、1830年代に建築された60棟の囚人収容所の建物が、美しい風景に溶け込んでいますよ。」
「はい。」
「タスマニア州と言えば、オーストラリア本土の南方海上に位置する州である。州都は最大の都市であるホバートです。オーストラリア大陸南東部から240キロ南方海上に浮かぶタスマニア島はバス海峡によって隔てられている。海峡は1~2万年前の最終氷期には繋がっていた。島は北海道より少し小さめ(約8割)で、起伏の多い地形であり、原生林などの自然がよく残る。」
「タスマン半島と言えば、ホバート(タスマニア、オーストラリア)の南東に位置する。タスマニア島と同じく、オランダ人探検家アベル・タスマンに因んで名付けられた。後にイギリス人により、ポート・アーサーに流刑植民地が作られる。」
「現在はタスマニアの人気観光スポットの一つとなっていますよ。」
「そうなんだ。」
「2番目は炭鉱史跡 (タスマニア州 タスマン半島)で、囚人が労働力として利用された痕跡を残す史跡ですよ。」
「はい。」
「流刑にあった囚人の過酷な生活環境を示す炭鉱の坑道や暗い独房などが残っていますよ。」
「そうなんだ。」
「3番目はカスケーズ女子工場(タスマニア州 サウス・ホバート)で、女性の囚人を収容した収容所ですよ。」
「はい。」
「自給自足の生活や裁縫などの労働をしていたことから「工場」と呼ばれていますね。」
「そうなんだ。」
「4番目はダーリントン保護観察所(タスマニア州 マリア島)で、囚人の保護観察を行った場所ですよ。」
「はい。」
「マリア島と言えば、タスマニア(オーストラリア)東沖 4kmに位置する島、全域は国立公園に指定されている。」
「5番目はブリッケンドンとウールマーズ・エステート(タスマニア州 ロングフォード)で、囚人に農業を行なわせるための収容所ですよ。」
「はい。」
「タスマニアの農業の発展に囚人が貢献した歴史が分かる場所ですよ。」
「そうなんだ。」
「6番目はハイドパーク・バラックス(ニューサウス・ウェールズ州 シドニー)で、イギリス政府ではなく、オーストラリア政府が設立した最初の収容所ですよ。」
「はい。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「マッコーリー総督時代に囚人を収容していた建物として現存しているただ一つの建物で、現在は博物館として利用されていますよ。」
「そうなんだ。」
「マッコーリー総督と言えば、イギリス軍将校、NSW植民地総督(1810 - 1821年)、流刑植民地から自由植民地への社会変化に重要な役割を果たした。」
「7番目は旧総督官邸(ニューサウス・ウェールズ州 パラマッタ)で、12人の総督が1788年から1856年まで居住した住居兼執務室ですよ。」
「はい。」
「パラマッタと言えば、シティ・オブ・パラマッタは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の地方公共団体。シティ・オブ・パラマッタの中心であるパラマッタは、シドニー中心業務地区から西に23キロメートルに位置する。」
「8番目はコッカトゥー島(ニューサウス・ウェールズ州 シドニー湾)で、囚人たちが建設した船のドックのある場所ですよ。」
「はい。」
「シドニー湾と言えば、シドニー観光の目玉としてシドニー湾をめぐる、様々なハーバークルーズが運航しています。所要3時間というものが多いですが、ランチ、ディナー&ショーを楽しむ、湾内の島でピクニックを楽しむ、など各社個性的なクルージングを提供しています。」
「9番目はオールドグレートノース・ロード(ニューサウス・ウェールズ州 ワイズマンズ・フェリー近郊)で、囚人たちの労働力によって作られたインフラの一つの事例として残る遺跡ですよ。」
「はい。」
「ワイズマンズ・フェリーと言えば、ワイズマンズ・フェリーは、シドニー中心部から北北西に約80キロ行った所にある場所です。ホークスベリー川下流部は国立公園内を流れ、橋はほとんどなくなり橋の代わりにフェリーで川を横断することになります。その代表的な場所がワイズマンズ・フェリーです。」
「10番目は旧フリーマントル刑務所(西オーストラリア州 フリーマントル)で、オーストラリア建国に寄与した囚人の功績が分かる遺跡ですよ。」
「はい。」
「フリーマントルと言えば、西オーストラリア州、スワン川河口の州都パース CBDから南西19kmに位置する街で、人口:約25,000人です。チャールズ・フリーマントルに因んで名付けられた。」
「11番目は)キングストンとアーサーズ・ベール史跡地区(ノーフォーク島)で、1788年から1855年にかけて、囚人が東部へ移された頃の経緯が分かる遺跡ですよ。」
「はい。」
「ノーフォーク島と言えば、太平洋にあるオーストラリア領の島です。オーストラリアの東、南緯29度02分、東経167度57分に位置し、面積34.6平方キロメートル、人口2,141人です(2009年)。主都はキングストンです。」
「これらのオーストラリアの囚人遺跡群の11か所は、シドニー近郊とタスマニア周辺に数多く点在していますよ。」
「わかりました。」
「オーストラリアの囚人遺跡群と言えば、オーストラリア連邦にあるユネスコの世界遺産群群(文化遺産)で、18世紀から19世紀にオーストラリアに大英帝国によって建てられた刑場遺跡である。登録遺跡はタスマニア州、ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、ノーフォーク島内の計11ヶ所に点在する。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~カカドゥ国立公園~
「カカドゥ国立公園は、1981年にオーストラリアで初めて世界遺産に登録された中の一つですよ。」
「はい。」
「カカドゥ国立公園と言えば、ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つで、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。」
「オーストラリアの中央にある、ノーザンテリトリー準州の北部の海沿いから内陸部へ広がっていますよ。」
「はい。」
「ノーザンテリトリー準州と言えば、オーストラリア北部の準州で、人口20万人、首府はダーウィンである。北部準州、北部特別地域とも言う。」
「総面積は日本の四国よりも一回り大きい約2万平方キロメートルもの広大な広さがありますよ。」
「スケールが大きいですね。」
「オーストラリアの北部は熱帯地帯に属しているため、カカドゥ国立公園にはマングローブが生い茂る大湿原が広がっていますよ。」
「はい。」
「マングローブと言えば、熱帯 - 亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことである。紅樹林または海漂林とも言う。世界では、東南アジア、インド沿岸、南太平洋、オーストラリア、アフリカ、アメリカ等に分布し、日本では沖縄県と鹿児島県に自然分布する。」
「内陸に向かって行くと、荒々しい断崖絶壁の渓谷が広がる変化に満ちた国立公園ですよ。」
「そうなんだ。」
「このカカドゥ国立公園には、40万年前から人類が住んでいた痕跡が残っていますよ。」
「どんな痕跡ですか?」
「公園内の洞窟には、4万年から6万年前この地に住んでいた人類やその子孫であるかもしれないオーストラリアの先住民アボリジニの描いた壁画が3000以上も残されていますよ。」
「そうなんですか。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「文化的な意義があるエリアとなっています。」
「なるほど。」
「多くの壁画の中で有名なものは、ノーランジー・ロックやウビル・ロックなどにある魚や亀の内臓や骨格をレントゲンで見たように描いている絵ですよ。」
「はい。」
「ノーランジー・ロックと言えば、森の海に浮かぶ神秘の岩山、ノーランジー・ロックには、3つの楽しみがある。岩山登山で探検気分が味わえること。展望台からの眺望が素晴らしいこと。アボリジニが太古の昔に描いた壁画を見ることができることです。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「ウビル・ロックと言えば、カカドゥ(Kakadu)の北東に位置するウビル・ロック(Ubirr Rock)では、非常に洗練されたX線アートを見ることができます。 これらの壁画は、動物の骨や内臓が外観と同じくらいはっきり描かれていて、そのほとんどが1,500年未満のものです。」
「壁画は、2万年前頃から描かれたと推測されていますよ。」
「そうなんだ。」
「これらの絵は、紀元前5000年前に描かれたと言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「カカドゥ国立公園は、このような文化的な意義の他に、このエリアに住む固有の動物、豊かな自然の景観に溢れている場所でもありますね。」
「そうなんですか。」
「カカドゥ国立公園と言えば、ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つで、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。」
「世界遺産の中でもその3%程しか登録されていない、数少ない文化と自然の両方の世界遺産に登録されている複合世界遺産ですよ。」
「珍しく、貴重ですね。」
「複合世界遺産と言えば、複合遺産は「文化遺産」「自然遺産」それぞれの登録基準のうち、少なくとも一項目ずつ以上が適用された物件をいう。言い換えれば、一帯の自然環境と、そこでの人間の文化的営為が、共に顕著に普遍的な価値を有するものと認定されることが必要である。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「公園内には、約1500種の植物、約1万種類の昆虫、約300種弱の鳥類、数十種類の哺乳類、両生類、爬虫類、魚類など多種・多数の生物が生息し、貴重な自然に満ちていますよ。」
「種類が多いですね。」
「カカドゥ国立公園内の著名なスポットはたくさんありますよ。」
「何があるのですか?」
「熱帯雨林の大湿原で動植物の楽園となっているイエローウォーター、断崖絶壁に美しい滝のあるジムジムフォールズ、アボリジニの壁画が残る岩山のノーランジー・ロック、野鳥の観察に適しているマムカラなどがありますよ。」
「いろいろあるのですね。」
「ノーランジー・ロックと言えば、森の海に浮かぶ神秘の岩山、ノーランジー・ロックには、3つの楽しみがある。岩山登山で探検気分が味わえること。展望台からの眺望が素晴らしいこと。アボリジニが太古の昔に描いた壁画を見ることができることです。」
「イエローウォーターと言えば、カカドゥ国立公園のほぼ中央部に広がる熱帯雨林の大湿原である。」
「ジムジムフォールズと言えば、ジムジムフォールズ&ツインフォールズは、エスケープメントから流れ落ちるカカドゥを代表する2つの滝で、原則乾季のみ陸路(4WD路)での観光が可能です。ジムジムフォールズは落差250mを誇る壮大さで、ときに乾季の初めは水量も豊かで迫力満点です。」
「マムカラと言えば、カカドゥ国立公園は野鳥たちの楽園です。マムカラ湿原には、サギ類やカモ類、ペリカンなどの水鳥がやってきます。」
「カカドゥ国立公園観光の玄関口は、ノーザンテリトリー準州の州都のダーウィンですよ。」
「はい。」
「ノーザンテリトリー準州と言えば、オーストラリア北部の準州で、人口20万人、首府はダーウィンである。北部準州、北部特別地域とも言う。」
「ノーザンテリトリー準州の州都のダーウィンと言えば、オーストラリア連邦ノーザンテリトリー準州の州都である。人口は12万5千人(2009年)は、オーストラリアでは16位で準州の総人口の約6割がここに集中している。オーストラリア大陸北側のティモール海沿いに位置する。パースから4042km、首都のキャンベラからは3969km。オーストラリアではアジアに最も近い位置(ジャカルタまで2700km)にあることから、非常に多文化的な都市となっている。75の民族が見受けられ、人口の約4分の1がアボリギニなどの原住民である。」
「カカドゥ国立公園は、ダーウィンから約250キロ弱ですよ。」
「はい。」
「車であれば3時間程度で行けますよ。」
「そうなんですか。」
「日帰り観光も可能ですよ。」
「そうですね。」
「公園内には宿泊施設のある町があり、そこで数泊して観光した方がカカドゥ国立公園の魅力を余すところなく体験できますよ。」
「そうなんだ。」
「12月~3月は雨季にあたり、道路が水没することもあり、行くことができない状況になることもありますよ。」
「はい。」
「そのため、4月から11月にかけていく方が良いでしょう。」
「わかりました。」
「4月、11月に行く場合は、事前に天候を確認して行く方が良いでしょう。」
「そうですね。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~ウィランドラ湖群地域~
「ウィランドラ湖群地域は、オーストラリアの自然と文化の複合世界遺産ですね。」
「どこにあるのですか。」
「複合世界遺産と言えば、複合遺産は「文化遺産」「自然遺産」それぞれの登録基準のうち、少なくとも一項目ずつ以上が適用された物件をいう。言い換えれば、一帯の自然環境と、そこでの人間の文化的営為が、共に顕著に普遍的な価値を有するものと認定されることが必要である。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「オーストラリア南部のニューサウス・ウェールズ州の南西部にありますよ。」
「はい。」
「かつては、多くの湖があった湖水地域でしたよ。」
「そうなんですか。」
「約1.5万年前~2万年前の急激な気候変動により、乾燥して干上がってしまったんですよ。」
「そうなんだ。」
「現在は、わずかな植物のみが生育する乾燥地帯で、昔、豊かな水を湛えた湖があったとは思えませんね。」
「はい。」
「砂漠のように荒れ果てた緑のほとんどない風景が、24万ヘクタールにわたって広がっていますよ。」
「そうなんだ。」
「このうち、3万ヘクタールの広さがマンゴ国立公園で、観光することができますよ。」
「はい。」
「貴重な動物のレッドカンガルーなどの動物観察、キャンプ、ハイキングを楽しむことができますよ。」
「わかりました。」
「レッドカンガルーと言えば、一番大きな有袋目の哺乳類は、アカカンガルー(レッドカンガルー)です。高さ180cm以上、体重80kg以上を超えるものもいます。アカカンガルーは、跳躍により時速40km~70kmのスピードが出るとも言われています。」
「ウィランドラ湖群地域が複合世界遺産として登録された理由は、2つあります。」
「詳しく教えてください。」
「複合世界遺産と言えば、複合遺産は「文化遺産」「自然遺産」それぞれの登録基準のうち、少なくとも一項目ずつ以上が適用された物件をいう。言い換えれば、一帯の自然環境と、そこでの人間の文化的営為が、共に顕著に普遍的な価値を有するものと認定されることが必要である。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「1番目は、この地域一帯が、オーストラリア大陸がまだ独立した一つの大陸となっていない時代の痕跡が残っていて地質学的に貴重な場所であることですね。」
「はい。」
「2番目は、3万年~4万年前の時代の人類の祖先が生活していた痕跡が残っているからですね。」
「具体的には?」
「痕跡として、石器類や貝塚、2005年に発見された約2万年前の人類の足跡がありますよ。」
「そうなんですか。」
「他には、オーストラリア先住民のアボリジニの遺跡がありますよ。」
「はい。」
「そこはアボリジニの聖地にもなっており、その文化を見ることができますよ。」
「そうなんだ。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「ウィランドラ湖群地域の遺跡が一躍、世界的に有名になりましたよ。」
「何がきっかけですか?」
「それは、ここで人類が行った最初と推測される最古の火葬された女性の骨が発見されたことですね。」
「そうなんですか。」
「また、ウィランドラ湖群地域では、自然の見事な造形美を見ることができますよ。」
「それはどういうものですか。」
「乾燥した湖底の砂と粘土層が浸食されて出来た三日月形の壁のような砂丘が、長さ33km続いている風景です。」
「それは凄いですね。」
「その長さが長いことから、中国の万里の長城に例えて、「ウォール・オブ・チャイナ」と呼ばれていますよ。」
「そうなんだ。」
「万里の長城と言えば、中華人民共和国にある城壁の遺跡である。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されており、新・世界七不思議にも選ばれている。2012年6月5日、中華人民共和国国家文物局は、秦代、漢代など他時代を含んで調査した結果、万里の長城の総延長は従来の2倍以上の21,196.18kmであったと発表した。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「ウィランドラ湖群地域へのアクセスは、少し大変ですよ。」
「そうなんですか。」
「メルボルンから飛行機でミルデュラまで行き、後は未舗装の道路を約100キロ車で行くより方法がありませんね。」
「それは大変ですね。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都である。オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市で、オセアニア有数の世界都市である。」
「ミルデュラと言えば、ビクトリア州ミルデュラは、シドニーから車で10時間、メルボルンから6時間、アデレードから4時間行ったところにある同州北東部の街で、野菜、果物の産地である。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「メルボルンと言えば、オーストラリアのビクトリア州の州都で、オーストラリア大陸南東部、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市。オセアニア有数の世界都市である。」
「シドニーからは、飛行機でグリフィスへ行き、後は同じように車での移動となりますよ。」
「大変ですね。」
「グリフィスと言えば、英語圏(主にウェールズ系)の姓である。」
「個人で、レンタカーで行く場合は4WDで行く必要がありますよ。」
「そうでしょうね。」
「尚、大雨が降ると未舗装の道路があるなどの理由から、観光のベストシーズンの春(3~5月)、秋(9~11月)であっても通行禁止になることがありますよ。」
「わかりました。気をつけます。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~タスマニア原生地域~
「世界遺産のタスマニア原生地域とは、オーストラリア大陸の東南部にあるオーストラリア最大の島タスマニア島にある原生林地帯のことですよ。」
「はい。」
「タスマニア島は、かつてはオーストラリア大陸と地続きでしたよ。」
「そうなんですか。」
「オーストラリア大陸は、その昔はゴンドワナ大陸として存在していましたね。」
「そうなんですか。」
「ゴンドワナ大陸と言えば、プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸のことである。名前の由来はインド中央北部の地域名で、サンスクリット語で「ゴンド族の森」を意味する。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であった。」
「温暖化による海面上昇で島が分離され、太古の自然がそのまま残った貴重な島ですよ。」
「そうなんだ。」
「オーストラリア最大の自然保護区の一つですよ。」
「はい。」
「タスマニア原生地域は、タスマニア島の西南部にあり、島の約20%の面積を占める135万平方キロの広さがありますよ。」
「広いですね。」
「そこには、固有種を含む動植物が生息する豊かな自然が残っていますよ。」
「そうなんだ。」
「動物では、タスマニアデビル、ワラビー、ハリモグラ、ポッサム、ウォンバット、カモノハシなどが生息していますよ。」
「いろいろいるんですね。」
「タスマニアデビルと言えば、哺乳網フクロネコ目フクロネコ科タスマニアデビル属に分類される現生で世界最大の肉食有袋類。別名、フクロアナグマとも言う。」
「ワラビーと言えば、フクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物のうち、カンガルーやワラルーよりも小さな種に対し、一般的に使われる名称である。特に明確な定義付けはなされていないものの、約30種いる。カンガルーに比べ、後ろ足が小さく尾が短い。しかし、後ろ足で跳躍し移動すること、育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じである。」
「ハリモグラと言えば、現存している原獣亜網カモノアシ目ハリモグラ科の4種のうちの1種であり、ハリモグラ属の唯一の種である。ハリモグラは背面がトゲで覆われている。」
「ポッサムと言えば、オーストラリア区のオーストラリア、ニューギニア島、スラウェシ島に生息する小~中型の樹上動物。また、ニュージーランドへポッサムの一種であるフクロギツネが移入された。分類学的には有袋類カンガルー目(双門歯目)クスクス亜目の複数の科にまたがっており、厳密な定義はない。」
「ウォンバットと言えば、カンガルー目ウォンバット科の哺乳類の総称です。名前はアボリジニの言葉で「平たい鼻」を意味する。生態は異なるがコアラに近い種族である。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「カモノハシと言えば、哺乳網単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類です。現生種では本種のみでカモノハシ科カモノハシ属を形成する。」
「植物ではユーカリやブナ科、スギ科、マキ科などの仲間の樹木や、湿地帯には湿地を好む多くの植物が繁茂していますよ。」
「種類が多いですね。」
「ユーカリと言えば、フトモモ科ユーカリ属の総称で、常緑高木となるものが多い。和名のユーカリは、学名の英語発音、ユーカリプタスを日本で短縮した略称に由来する。」
「ブナ科と言えば、被子植物の科のひとつで、世界に10属、1100種程度ある。雌雄同株で多くは高木である。古くは殻斗科と呼ばれた。常緑樹も落葉樹もあるが、すべて木本。」
「スギ科と言えば、裸子植物門マツ網マツ目の植物で、北米、東アジア、オーストラリアのタスマニアに10属14~16種が知られている。 現在ではヒノキ科内に統合されることが多く、スギ亜科などの亜科に分類されている。」
「マキ科と言えば、球果植物の科。種名としての「マキ」はないので代表種イヌマキの名からイヌマキ科と言うこともある。」
「樹木の中には、樹齢が2000年に達するものもありますよ。」
「凄いですね。」
「海岸地形には氷河の浸食によってできたU字型の渓谷がありますよ。」
「はい。」
「その他、渓流、湖沼、湿地帯、オーストラリア最大クラスの鍾乳洞などもあり、大変見応えのある景観が随所にありますよ。」
「いろいろあるんですね。」
「タスマニア原生地域の中の洞窟内には、大陸の先住民であるアボリジニがステンシル技法で描いた壁画や氷河時代の人類の生活痕跡が残っていますよ。」
「はい。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「ステンシル技法と言えば、シートを好みの図案に切り抜いて型染めすることです。絵が苦手な子もカッターが使えれば、自分でもびっくりするくらいきれいな模様作りが楽しめます。」
「古代の人類の生存を示す文化遺産として、また太古の自然の面影をそのまま残す貴重な自然が残っていますよ。」
「そうなんだ。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「1982年に世界遺産の中でも3%に満たない数しか登録されていない、自然と文化の両方の複合世界遺産として登録されていますよ。」
「そうですね。」
「複合世界遺産と言えば、複合遺産は「文化遺産」「自然遺産」それぞれの登録基準のうち、少なくとも一項目ずつ以上が適用された物件をいう。言い換えれば、一帯の自然環境と、そこでの人間の文化的営為が、共に顕著に普遍的な価値を有するものと認定されることが必要である。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「タスマニア原生地域内には、ウォールズ・オブ・イェルサレム国立公園やクレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園など5つの国立公園がありますよ。」
「はい。」
「ウォールズ・オブ・イェルサレム国立公園と言えば、クレイドルマウンテンの南東に広がる美しい国立公園です。世界遺産エリアのひとつで、多数の湖が点在する変化に富んだ地形です。」
「クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園と言えば、オーストラリア・タスマニア州の北西地域にある広大な国立公園で、中心の山はクレイドル山、中心の湖はセント・クレア湖である。1982年、クレイドル山=セント・クレア湖国立公園を含むこの一帯は、タスマニア原生地域としてユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された。」
「タスマニア州と言えば、オーストラリア本土の南方海上に位置する州である。州都は最大の都市であるホバートです。オーストラリア大陸南東部から240キロ南方海上に浮かぶタスマニア島はバス海峡によって隔てられている。海峡は1~2万年前の最終氷期には繋がっていた。島は北海道より少し小さめ(約8割)で、起伏の多い地形であり、原生林などの自然がよく残る。」
「クレイドル・マウンテンと言えば、世界遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部であるクレイドル・マウンテンはタスマニア随一の絶景が望める人気エリアです。ゴツゴツと特異な表情を見せるクレイドル・マウンテン(標高1545m)周辺の山々を背景に、深い森が広がり、鏡のような湖が点在します。」
「デビルス・ガレット州立保護区、アダムズフィールド保護地域など7つの保護区・保護地域があります。」
「はい。」
「ドライズ・ブラフ森林保護区、メンダー森林保護区など3つの森林保護区があります。」
「はい。」
「その他、考古学的な価値のある保護遺跡などが指定されています。」
「もっと詳しく教えてください。」
「有名な観光スポットをご紹介しましょう。」
「お願いします。」
「1つ目は、壮大なU字谷のクレイドル・マウンテンですね。」
「はい。」
「クレイドル・マウンテンと言えば、世界遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部であるクレイドル・マウンテンはタスマニア随一の絶景が望める人気エリアです。ゴツゴツと特異な表情を見せるクレイドル・マウンテン(標高1545m)周辺の山々を背景に、深い森が広がり、鏡のような湖が点在します。」
「2つ目は、渓流が美しいフランクリン・ゴードン渓流ですね。」
「はい。」
「フランクリン・ゴードン渓流と言えば、広大なタスマニア原生地域の中でも有名な場所としては、クレイドル・マウンテン/セント・ クレア湖国立公園、フランクリン・ゴードン渓流国立公園、サウスウエスト国立公園など があります。 フランクリン・ゴードン渓流国立公園は、氷河の作用によってできたU字谷があります。」
「3つ目は、きれいな湖のペッダー湖、セント・クレア湖ですね。」
「はい。」
「ペッダー湖と言えば、ゴードン川は、タスマニア島南西にあるゴードン湖とペッダー湖の2つの大きな湖から北西に流れ、タスマニア島西岸のマッコリー湾に注いでいる。」
「セント・クレア湖と言えば、オーストラリア・タスマニア島・中央高地、クレイドル山=セント・クレア湖国立公園)に位置する湖である。」
「4つ目は、アボジリニの壁画が残るジャッド洞窟やバラウィン洞窟ですね。」
「はい。」
「バラウィン洞窟と言えば、ジャッド洞窟やバラウィン洞窟などの石灰石洞窟には、アボリジニのステンシル技法で書かれた壁画や、約2万年前の氷河時代の人類の痕跡である石器などが見つかっており、考古学的・文化的遺産にも非常に貴重な場所となっています。」
「ステンシル技法と言えば、シートを好みの図案に切り抜いて型染めすることです。絵が苦手な子もカッターが使えれば、自分でもびっくりするくらいきれいな模様作りが楽しめます。」
「ジャッド洞窟と言えば、ジャッド洞窟やバラウィン洞窟などの石灰石洞窟には、アボリジニのステンシル技法で書かれた壁画や、約2万年前の氷河時代の人類の痕跡である石器などが見つかっており、考古学的・文化的遺産にも非常に貴重な場所となっています。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「5つ目は、約2万年から3万年前の氷河時代に人類が生活していた痕跡として壁画や石器類の残るフレーザー洞窟ですね。」
「いろいろありますね。」
「タスマニア原生地域への観光は車で行けますよ。」
「はい。」
「主にロンセストンという町から主要な観光スポットのクレイドル・マウンテンまで車で約2時間のドライブで行くことができますよ。」
「わかりました。」
「クレイドル・マウンテンと言えば、世界遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部であるクレイドル・マウンテンはタスマニア随一の絶景が望める人気エリアです。ゴツゴツと特異な表情を見せるクレイドル・マウンテン(標高1545m)周辺の山々を背景に、深い森が広がり、鏡のような湖が点在します。」
「ロンセストンという町と言えば、タスマニア島の北部にあるロンセストンは文化の香り高い町です。市内には荒々しい自然が魅力のカタラクト渓谷(Cataract Gorge)もあります。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~グレーター・ブルー・マウンテンズ地域~
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、103万ヘクタールの広大な面積の中に8つの国立公園がある世界遺産ですよ。」
「国立公園が8つもあるんですか?」
「シドニーから西へわずか100キロ、車で1時間前後で行ける場所ですよ。」
「はい。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「このグレーター・ブルー・マウンテンズ地域一帯は、標高が高いところでは、1300メートルになる山岳森林地帯ですよ。」
「そうなんですか。」
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域と言えば、ブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の公園の総称で2000年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「そこには、奇岩、断崖絶壁、渓谷、滝、湿原、洞窟などが存在しますよ。」
「いろいろありますね。」
「見る者に感動を与える場所ですよ。」
「そうなんですか。」
「特に有名なスポットは、3つの岩が並んで立っている「スリーシスターズ」と呼ばれる奇岩ですよ。」
「詳しく教えてください。」
「名前の由来は、オーストラリアの先住民アボリジニの伝説ですね。」
「そうなんですか。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「3つの岩は3人の美しい娘を悪魔から守るために父親が魔法で娘を岩にした、あるいは魔法をかけられて岩にされたなどの言い伝えから来ていますね。」
「そんな伝説があったのですか。」
「その他にも、300メートルもある断崖絶壁など、オーストラリアのグランドキャニオンと言われる壮大な景観が広がっていますよ。」
「凄いですね。」
「グランドキャニオンと言えば、アメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷である。コロラド高原がコロラド川の浸食作用によって削り出された地形であり、先カンブリア時代からペルム紀までの地層の重なりを目の当たりにできるところでもある。」
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域のメインの観光スポットでは、トロッコ列車、スカイ・ケーブルで魅力ある景観をより楽しめますよ。」
「そうなんだ。」
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域と言えば、ブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の公園の総称で2000年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「トロッコ列車と言えば、車体の上半分が外気に開放された車両に旅客が乗車することができる観光列車の通称である。」
「また、ウォーキングで豊かな自然を間近に感じることができますよ。」
「そうですね。」
「大都市近郊からのアクセスが良いので、多くの観光客で賑わう世界遺産ですね。」
「そうですね。」
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域には、コアラの好物であるユーカリの木が90種以上、量にして全世界のユーカリの約8分の1があると言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「約90種の内、12種はこの周辺のみに自生しているユーカリですね。」
「そうなんですか。」
「ユーカリと言えば、フトモモ科ユーカリ属の総称で、常緑高木となるものが多い。和名のユーカリは、学名の英語発音、ユーカリプタスを日本で短縮した略称に由来する。」
「この地域だけに育っている固有種が132種ありますよ。」
「そうなんだ。」
「また、1億年以上の太古から存在する貴重な植物が自生していますよ。」
「貴重ですね。」
「たくさんの植物の宝庫であること、地質学的にオーストラリア大陸が一つの大陸として分離していない時の太古の痕跡を残しているなどの理由から、2000年に世界遺産に登録されましたよ。」
「なるほど。」
「ユーカリの木は、葉に含まれた油分が高温になると蒸発し、霧状になって一帯に拡散し、山火事を誘引する原因にもなりますよ。」
「そうなんですか。」
「その油状の成分が太陽の光線で青の色を良く通すようになることで、山々を青く染める珍しい現象を引き起こしますよ。」
「はい。」
「これが、「ブルー・マウンテンズ」と呼ばれる景観を見せてくれますよ。」
「そうなんだ。」
「ユーカリの木の種は、高温にならないとはじけないので、新しい芽を育てることができませんね。」
「そうなんですか。」
「自分自身が生き残るためにこのような燃えやすい油分を出す性質を持っていますよ。」
「はい。」
「自然火災の他、ユーカリの森を維持するために山岳レンジャーによって計画的に森林火災を起こすことも行われていますよ。」
「そうなんですか。」
「したがって、シドニーからグレーター・ブルー・マウンテンズ地域へ車で観光に行く途中では、山火事の痕跡を見る機会があるでしょう。」
「はい。」
「シドニーと言えば、シドニーは、オ-ストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都である。オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市及び金融センターである。シドニーは主たる港湾都市として国内経済の中心となったのに伴い、行政の中心ともなった。」
「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域と言えば、ブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の公園の総称で2000年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「他の樹木が燃えて枯れてしまうのに対し、ユーカリの木は硬い幹を持ち、山火事にも耐え、生き残ることができますよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と文化遺産や建築物と歴史~パーヌルル国立公園~
「世界遺産のパーヌルル国立公園は、オーストラリア西部にありますよ。」
「はい。」
「褐色の縞模様のあるゴツゴツとしたドーム状の地形が広がっていますよ。」
「はい。」
「それが大きな特徴となり、異次元の世界のような景観ですね。」
「そうなんですか。」
「地層に水を吸収し保水性のある粘土層と多孔性があるため、水を吸収しても蒸発して水分が少なくなる砂岩層が層になって堆積していますよ。」
「はい。」
「その層によって微生物の繁殖する量が異なり、砂岩層に含まれる鉄分の影響もあって、褐色の縞状の模様が生まれていると言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「この特徴的な地形は、オーストラリアの先住民族のアボリジニによって、バングル・バングルと呼ばれていますね。」
「はい。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「バングル・バングルと言えば、パーヌルル国立公園は、西オーストラリア州の北部、キンバリー地区にある。アボリジニの言葉で砂岩を意味するバングル・バングル/バンドゥ・バンドゥ(Bungle Bungle)と呼ばれる奇岩があり、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。」
「自然遺産と言えば、ユネスコが登録する世界遺産は、その特質に応じて「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、自然遺産の評価は国際自然保護連合が行う。」
「文化遺産と言えば、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の所産であり、文化財ともいう。文化的所産の中でも特に、価値が高く、後世に残すべきと考えられているものを指していうことも多い。」
「また、蜂の巣の模様にも似ているので、蜂の巣の意味する英語のビーハイブとも呼ばれていますね。」
「そうなんですか。」
「パーヌルル国立公園は、オーストラリア西部の都市パースから約2000キロ離れた北東の西オーストラリア州北部のキンバリー地区にありますよ。」
「はい。」
「オーストラリア西部の都市パースと言えば、オーストラリア連邦西オーストラリア州の州都である。人口は2004年6月に150万人(都市圏人口。パース市の人口は約9000人)を超え、同州では最大、オーストラリアでは第四の都市である。またオセアニア有数の世界都市である。街は大変美しく「世界で一番美しい都市」と言われることもある。」
「西オーストラリア州北部のキンバリー地区と言えば、オーストラリア・西オーストラリア州を9つに分けた地域区分のうちの1つ。最も北の地域にあたり、北にティモール海、西にインド洋、南にピルバラ、東にノーザンテリトリーと接している。キンバリーという名称は、南アフリカ共和国の著名なダイヤモンド産出地であるキンバリー市にちなむ。」
「もう少し近い位置にある都市としては、ブルーム、ダーウィンなどがありますね。」
「はい。」
「ブルームからは約850キロ、ダーウィンからは約1000キロも離れておりアクセス条件は決して良くありませんね。」
「かなり遠いんですね。」
「都市ブルームと言えば、オーストラリアの西オーストラリア州キンバリー地区にある町。ダンピア半島の西の付け根にありインド洋に面しており、観光と真珠養殖を主な産業としている。州都パースからは北東へ2,200キロメートルです。」
「陸路から行くには4WDの車で行くことが必要ですよ。」
「そうなんですか。」
「距離に加えて、4月から10月の雨季でない乾季でないと行くことが出来ませんよ。」
「わかりました。」
「観光の拠点としては、パーヌルル国立公園の北にあるカナテラという町が最も近いですね。」
「はい。」
「カナテラという町と言えば、パーヌルル国立公園は、オーストラリア西部の都市パースから約2000キロ離れた北東にあたる西オーストラリア州北部のキンバリー地区にあります。観光の拠点としては、パーヌルル国立公園の北にあるカナテラという町が最も近いです。」
「オーストラリア西部の都市パースと言えば、オーストラリア連邦西オーストラリア州の州都である。人口は2004年6月に150万人(都市圏人口。パース市の人口は約9000人)を超え、同州では最大、オーストラリアでは第四の都市である。またオセアニア有数の世界都市である。街は大変美しく「世界で一番美しい都市」と言われることもある。」
「ここから飛行機、又はヘリコプターによって空から観光するのが最も便利でお勧めの観光方法となりますね。」
「そうなんですか。」
「距離は約250キロですよ。」
「はい。」
「陸路の場合、数時間から数日を要するツアーも用意されていますよ。」
「はい。」
「パーヌルル国立公園の自然を間近に楽しむことができますよ。」
「そうなんですか。」
「パーヌルル国立公園内にはキャンプ場もあります。」
「はい。」
「しかし、設備は不十分なので食料など十分な準備をしていく必要がありますよ。」
「そうなんですか。」
「パーヌルル国立公園には、景観の希少さや手つかずの自然がそのまま残っているとして1987年に国立公園に指定され、2003年に自然世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」
「広さは24万ヘクタールあり、奇岩や渓谷が広がっていますよ。」
「はい。」
「縞模様の岩の景観はその内の4.5万ヘクタールを占めていますよ。」
「はい。」
「パーヌルル国立公園は、場所が人里から遠く離れていますよ。」
「そうなんですか。」
「それまでは先住民のアボリジニが知っているのみでしたよ。」
「そうなんだ。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民をいう。"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」又は「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「広く知られるようになったのは、1982年からで、オーストラリアの最後の秘境と言われていますよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~グレート・バリア・リーフ・ゴンドワナ多雨林群・クイーンズランドの湿潤熱帯地域・西オーストラリアのシャーク湾・フレーザー島・ハード島とマクドナルド諸島・マッコーリー島・ウルル=カタ・ジュタ国立公園~
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