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イギリスの世界遺産とイングランドの旅~ドーセット及び東デヴォン海岸・アイアンブリッジ峡谷・ローマ帝国の国境線・ソルテア・キューの王宮植物園群・海商都市リヴァプール・コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観・ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群~





イギリス 世界遺産 イングランド 旅

イギリスの世界遺産とイングランドの旅

「世界各地には、さまざまな遺産が存在しますね。」
「そうですね。」

「その世界遺産の種類も、実に様々ですね。」
「はい。」

「小さなものから巨大なものまで、世界遺産の種類は多岐にわたっていますね。」
「はい。」

「同じような遺跡が世界各地に点在しているのではなく、色々な国が様々な世界遺産を保有し、現在まで厳重に保管していますね。」
「そうですね。」

「その国が保有している世界遺産の数も、まばらですよ。」
「はい。」

「国によって、その世界遺産の在り方もまったく違いますよ。」
「そうなんですか。」

「たとえば、イングランドの場合は、大聖堂のような宗教関連の場所が多く、自然遺産が三カ所程度しかありませんよ。」
「はい。」

「数こそ多くありませんが、それらの大聖堂は非常に厳粛なたたずまいをしていますよ。」
「はい。」

「世界遺産を見に訪れる世界中の人々を、魅了し続けていますよ。」
「そうなんですか。」

「イギリスには、観光客の心を浮き立たせる様な面白い世界遺産ばかり点在していますよ。」
「はい。」

「何故このようなものが造られたのか未だに謎である「ストーンヘンジ」や、植物好きの方には興味深い世界で有名な「キューの王宮植物園群」、ビートルズで有名なリヴァプールの中心市街も、世界遺産に登録されていますよ。」
「そうなんだ。」

「リヴァプールと言えば、リバプールは、ビートルズ発祥の地やリバプールFCの本拠地であるだけでなく、重要文化財建築物や劇場、博物館、ギャラリーがロンドン以外の都市の中で一番存在する、素晴らしい観光名所です。」

「ビートルズと言えば、ザ・ビートルズ(The Beatles)は、イギリス・リヴァプール出身のロックバンドである。主に1960年代に活動したロックバンド。1962年10月にレコードデビュー、1970年4月に事実上解散。「BEATLES」という名称は、ジョンとスチュアート・サトクリフが考えた造語である。」

「キューと言えば、キューガーデンはイギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園である。キュー植物園などとも呼ばれる。1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。2003年にユネスコの世界遺産に登録された。」

「ストーンヘンジと言えば、ロンドンから西に約200kmのイギリス南部・ソールズベリーから北西に13km程に位置する環状列石(ストーンサークル)のことである。現在のイギリス人、アングロ・サクソン人がブリテン島に移住した時にはすでに存在していた。」

「「そんなに面白い世界遺産がたくさんあったの!?」と、ビックリしてしまいますね。」
「そうですね。」

「このイギリスほど、万人受けする世界遺産を保有している国はありませんよ。」
「はい。」

「世界遺産に興味はあるけど、どの国に行ったらいいか分からず迷っている人にこそ、この国の世界遺産はおススメできますよ。」
「わかりました。」

「世界遺産だけではなく、観光地もたくさんありますよ。」
「そうなんですか。」

「ミステリーツアーが特色になっているような国ですよ。」
「そうなんだ。」

「ミステリーツアーと言えば、ミステリーツアーとは旅行企画の一種である。大別すると
(1)「旅行の目的地が出発まで明かされない」という行き先不明のツアー
(2)「謎解きやミステリー劇に参加しながら旅行する」というイベント型のツアー
の2種類がある。」

「何となく神秘的な場所を観光してみたいという人も、かなり楽しめる筈ですよ。」
「はい。」

「日本のミステリーツアーなどは、中途半端なものばかりですね。」
「そうなんですか。」

「しかし、イギリスのミステリーツアーは、かなり本格的ですよ。」
「そうなんだ。」

「決してガッカリすることはないと思われますよ。」
「本当ですか?」

「この国ほど、神秘的なものに惹かれる気持ちを大事にしている国はありませんよ。」
「はい。」

「神秘的なものに惹かれる方こそ、行くべき国ですよ。」
「はい。」

「ミステリアスなものに関心のある方は、是非イングランドのミステリーツアーに参加してみましょう。」
「わかりました。」

「もちろん、世界遺産の種類も観光地の種類もさまざまですよ。」
「はい。」

「一口にミステリーツアーと言っても、その種類は多種多様ですよ。」
「はい。」

「基本的には、何を選んでも面白い体験ができるようになっていますよ。」
「そうなんですか。」

「ハリーポッターの舞台を巡る内容のミステリーツアーなども開催されていますよ。」
「はい。」

「ハリーポッターと言えば、ハリー・ジェームズ・ポッターは、J・K・ローリングの小説ハリー・ポッターシリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。ハリーポッター本作の主人公。ホグワーツ魔法魔術学校グリフィンドール寮に所属する男子生徒。出生時に下された予言により、闇の魔法使いヴォルデモートを倒す宿命を負う。」

「何かこの国の文学で好きな作品があるのであれば、その作品にまつわるミステリーツアーに参加されることをおススメします。」
「わかりました。」

「そして、「世界遺産は見たいけど、特にミステリーツアーには興味はない」という方には、「ドーセットと東デヴォンの海岸」などの自然遺産がおススメですよ。」
「はい。」

「東デヴォンと言えば、ドーセットと東デヴォン海岸は、ジュラシック・コーストとしても知られる、「自然」世界遺産として登録された初の地域である。東デヴォンからドーセットまでドラマチックな95マイルに及ぶ海岸線に広がり、あらゆる種類の世界有数の化石が発見されている。」

「ドーセットと言えば、イングランド南西部の地域で、ドーセット州とも呼ばれる。かつてはドーセットシャーとも呼ばれていた。州都はドーチェスターである。西にデヴォン州、北西にサマセット州、北東にウィントシャー州、東にハンプシャー州と接している。ドーセット州はイースト・サセックス州の次に人口に占める高齢者の割合が多い州である。人口の25.9%が65歳以上であり、16歳から74歳までの人口の13.9%が引退している。」

「その自然遺産は、各国の世界遺産の中でも極めてさっぱりしている世界遺産ですよ。」
「はい。」

「とにかく見晴らしが良く、すべてを忘れさせてくれるような爽快なロケーションが広がっていますよ。」
「いいですね。」

「まさに、世界遺産の醍醐味といった雰囲気の自然遺産ですよ。」
「はい。」

「広大な大地の姿に圧倒されたいという人は、ドーセットと東デヴォンの海岸を尋ねてみましょう。」
「わかりました。」

「どのツアーにおいても同じですが、ガイドさんをしっかり選ばないと、適当に案内されてしまったり、何かとミスが多かったりと旅が台無しになってしまいがちですよ。」
「そうなんだ。」

「多少お金がかかったとしても、誠実な人にまかせておいた方が後々助かりますよ。」
「そうですね。」

「人を選ぶような時は、十分注意しましょう。」
「わかりました。」

「ツアーでなくとも、交通機関を自分でチェックしながら進む旅も非常に面白いですよ。」
「はい。」

「「時間がかかってもいいから経済的に、楽しく観光したい」という方は、地図を片手に色々な場所を歩きまわってみましょう。」
「わかりました。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~ドーセット及び東デヴォン海岸~

「イギリスには、ウェストミンスター寺院、ストーンヘッジ、ロンドン塔など、名だたる世界遺産が点在していますよ。」
「はい。」

「ロンドン塔と言えば、イギリスの首都のロンドンを流れるテムズ川の岸辺、イースト・エンドに築かれた中世の城塞である。正式には「女王陛下の宮殿にして要塞」と呼ばれるように、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所などとして使用されている。その景観から「ホワイト・タワー」とも呼ばれる。世界最大級のカット・ダイヤモンド「カリナン」はここで保管されている。」

「ウェストミンスター寺院と言えば、イギリスのロンドン・ウェストミンスターにある、イングランド国教会の教会である。聖ペテロ修道教会。戴冠式などの王室行事が執り行われ、内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されている。墓地としては既に満杯状態で、新たに埋葬するスペースはもはやなくなっている。国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)が隣接している。イギリス中世の大規模なゴシック建築である。」

「もちろん、文化遺産だけではなく、自然遺産も豊富ですよ。」
「はい。」

「中でも、「ドーセットと東デヴォンの海岸」は、美しく壮大な景勝地として人気を集めていますよ。」
「そうなんだ。」

「東デヴォンと言えば、ドーセットと東デヴォン海岸は、ジュラシック・コーストとしても知られる、「自然」世界遺産として登録された初の地域である。東デヴォンからドーセットまでドラマチックな95マイルに及ぶ海岸線に広がり、あらゆる種類の世界有数の化石が発見されている。」

「ドーセットと言えば、イングランド南西部の地域で、ドーセット州とも呼ばれる。かつてはドーセットシャーとも呼ばれていた。州都はドーチェスターである。西にデヴォン州、北西にサマセット州、北東にウィントシャー州、東にハンプシャー州と接している。ドーセット州はイースト・サセックス州の次に人口に占める高齢者の割合が多い州である。人口の25.9%が65歳以上であり、16歳から74歳までの人口の13.9%が引退している。」

「皆さんは、「海岸」で世界遺産になっている例を見たことがあるでしょうか?」
「いいえ、ありません。」

「「ドーセットと東の海岸」は、海岸が世界遺産に認められた一例ですよ。」
「そうなんだ。」

「あまりこのような海岸系の自然遺産は、広く知られていませんね。」
「そうなんですか。」

「「遺跡なら分かるけど、海岸が世界遺産ってあんまり迫力がないイメージだな~」と、思われるのではないかと思われますね。」
「はい。」

「しかし、実際にこのドーセットと東デヴォンの海岸を尋ねてみると、「迫力がない」などといった感想はまず抱かない筈ですよ。」
「そうなんだ。」

「この世界遺産は、155キロメートルもの海岸線が、延々と続く自然遺産ですよ。」
「距離が長いですね。」

「見る者すべてを圧巻するようなロケーションが、どこまでも広がっていますよ。」
「そうなんだ。」

「しかも、ただ広いだけではありませんよ。」
「はい。」

「「ジュラシック・コースト」と呼ばれるこの場所は、イギリス南部のイギリス海峡にあり、2億5千万年前もの地層を露出していますよ。」
「そうなんですか。」

「イギリス海峡と言えば、イギリス海峡(英語: English Channel)または英仏海峡、フランス語でラマンシュ海峡(La Manche)はイギリスとフランスを隔てている海峡である。大西洋と北海に面し、北端にはドーバー海峡がある。南部にはチャネル諸島がある。1994年5月6日の英仏海峡トンネル開通以来、英国とフランスを鉄道で往来可能となった。」

「ジュラシック・コーストと言えば、イングランド南部のイギリス海峡に面した海岸である。2001年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。その名の通り、ここには中生代のジュラ紀に形成された地層も存在していて、アンモナイトの化石が見られることでも知られている。」

「ここを訪れれば、珍しい地層をじっくり見学できますよ。」
「そうなんだ。」

「変わった地形の様子や、珍しい入り江の形なども見られますよ。」
「はい。」

「この世界遺産は一カ所から眺めるのではなく、たくさんのポイントから眺めることで、より堪能することができますよ。」
「はい。」

「ゴールデン・キャップ(Golden Cap)と呼ばれる地点などは、最も人気のあるポイントですよ。」
「そうなんですか。」

「ゴールデン・キャップ(Golden Cap)と言えば、世界遺産「ドーセットと東デヴォンの海岸」は、美しく壮大な景勝地として人気を集めています。ゴールデン・キャップ(Golden Cap)と呼ばれる地点などは最も人気のあるポイントであり、海抜191メートルの場所から海を一望することができる。」

「海抜191メートルの場所から、海を一望することができますよ。」
「そうなんだ。」

「あまりじっくり見ている時間がない方は、ゴールデン・キャップへ移動しましょう。」
「わかりました。」

「ゴールデン・キャップ(Golden Cap)と言えば、世界遺産「ドーセットと東デヴォンの海岸」は、美しく壮大な景勝地として人気を集めています。ゴールデン・キャップ(Golden Cap)と呼ばれる地点などは最も人気のあるポイントであり、海抜191メートルの場所から海を一望することができる。」

「アンモナイトが簡単に見つかるスポットでもありますよ。」
「はい。」

「アンモナイトと言えば、古生代シルル紀末期(もしくは、デボン紀中期)から中生代白亜紀末までのおよそ3億5,000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、頭足類の分類群の一つである。全ての種が平らな巻き貝の形をした殻を持っているのが特徴である。古生代と中生代の下位に当たる各年代を生きた種はそれぞれに示準化石とされており、地質学研究にとって極めて重要な生物群となっている。」

「この世界遺産を訪れた際は、是非アンモナイトを探してください。」
「わかりました。」

「もちろん、ただ歩くだけでも、そのロケーションを楽しむことができますよ。」
「はい。」

「本格的な機材を持ち寄って、写真を撮影している人もいますよ。」
「はい。」

「楽しみ方は、千差万別ですよ。」
「そうなんだ。」

「この世界遺産は、「ウェスト・ベイ」と呼ばれる街の近くにありますよ。」
「はい。」

「「ウェスト・ベイ」と呼ばれる街と言えば、世界遺産「ドーセットと東デヴォンの海岸」は、「ウェスト・ベイ」と呼ばれる街の近くにあります。ウェスト・ベイは「ジュラシック・コースト」の玄関になっている街です。」

「ウェスト・ベイは、「ジュラシック・コースト」の玄関になっている街ですよ。」
「はい。」

「ジュラシック・コーストと言えば、イングランド南部のイギリス海峡に面した海岸である。2001年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。その名の通り、ここには中生代のジュラ紀に形成された地層も存在していて、アンモナイトの化石が見られることでも知られている。」

「宿泊の際は、この街を利用しましょう。」
「わかりました。」

「この街は、イギリス内部では保養地としておなじみのスポットですよ。」
「はい。」

「いっぱい遊ぶ元気のない方にも、おススメの観光地ですよ。」
「はい。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~アイアンブリッジ峡谷~

「イギリスのロンドンから北西方向に190キロ離れた、バーミンガムの郊外コールブルックデイルは、産業革命の発祥の地ですよ。」
「そうなんですか。」

「産業革命と言えば、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった工場制機械工業の導入による産業の変革と、それに伴う社会構造の変革のことである。市民革命とともに近代の幕開けを告げる出来事とされるが、近年では産業革命に代わり「工業化」という見方をする事が多い。」

「バーミンガムの郊外コールブルックデイルと言えば、イギリスのロンドンから北西方向に190キロ離れたバーミンガムの郊外コールブルックデイルは、産業革命の発祥の地である。18世紀後半から19世紀にかけてイギリス製鉄業の中心地で、現在も、溶鉱炉・鋳鉄工場・労働者の住居跡が保存されています。」

「バーミンガムと言えば、イングランド、ウェスト・ミッドランズ (West Midlands) に属す工業都市である。人口は100万人ほどで、近郊を含む都市的地域の人口は229万人であり、同国第2位である。地元では首都ロンドンに次ぐ第2の大都市とされているが、イギリスの世論調査では、マンチェスターを第2の都市とする意見のほうが多い。同国有数の世界都市であり、1998年のサミット開催地である。」

「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」

「18世紀後半から19世紀にかけて、イギリス製鉄業の中心地でしたよ。」
「はい。」

「イギリス製鉄業と言えば、繊維業とならんでイギリス産業革命の推進役となったのが製鉄業である。18世紀に入り、コークス製鉄法がエイブラハム・ダービーによって開発されたことで状況は一変する。コークスは石炭から作られ、イギリスには石炭が豊富に存在したからである。その後更に改良が加えられ、19世紀始めには良質の鋼鉄も作られるようになった。」

「現在も、溶鉱炉・鋳鉄工場・労働者の住居跡が保存されていますよ。」
「はい。」

「コールブルックデイルの郊外を流れるセヴァーン川が形成した美しい峡谷である「アイアンブリッジ峡谷」には、1779年世界で初めて鉄の橋が架けられましたよ。」
「そうなんだ。」

「セヴァーン川と言えば、イギリスで最も長い川である。全長354kmでウェールズのスラニドローズの近くから始まり、ウェールズを抜けてイングランドを流れている。沿岸の都市としてはシュルーズベリー、ウースター、グロスターなどがある。ボアと呼ばれる海嘯(かいしょう、河口に入る潮波が垂直壁となって河を逆流する現象)が起こることでも有名で、地元のサーファーたちに親しまれている。」

「バーミンガムの郊外コールブルックデイルと言えば、イギリスのロンドンから北西方向に190キロ離れたバーミンガムの郊外コールブルックデイルは、産業革命の発祥の地である。18世紀後半から19世紀にかけてイギリス製鉄業の中心地で、現在も、溶鉱炉・鋳鉄工場・労働者の住居跡が保存されています。」

「全長約60メートル、幅約7メートル、高さ約20メートル、総重量は400トンでしたよ。」
「はい。」

「橋の名前は、アイアンブリッジですね。」
「そのままですね。」

「これらの建造物が世界的に見ても歴史的な価値があるとして、「アイアンブリッジ峡谷」一帯が、1986年に世界遺産に認定されましたよ。」
「はい。」

「「アイアンブリッジ峡谷」が産業革命の発祥の地となったのは、二つの理由からですよ。」
「どういうことですか?」

「一つは、石炭、鉄鉱石、石灰岩や粘土といった原料が、この峡谷では露出していて、採掘が容易であったことですね。」
「はい。」

「もう一つは、セヴァーン川が広くて深いため、製品を海まで運搬することが容易であったことですね。」
「そうなんだ。」

「製鉄業が盛んになったのは、実業家エイブラハム・ダービー1世が、画期的な製鉄法を開発したのがきっかけですね。」
「はい。」

「実業家エイブラハム・ダービー1世と言えば、製鉄業が盛んになったのは、実業家エイブラハム・ダービー1世が、画期的な製鉄法を開発したのがきっかけで、最盛期にはイギリスが生産する鉄全体の4分の1を生産していたといいます。生産した鉄をより運搬しやすくするために頑丈な鉄の橋を作る計画が持ちあがったと推測されます。」

「最盛期には、イギリスが生産する鉄全体の4分の1を生産していましたよ。」
「そうなんですか。」

「生産した鉄をより運搬しやすくするために、頑丈な鉄の橋を作る計画が持ちあがったと推測されますね。」
「なるほど。」

「当時、アイアンブリッジの建設費用は、とても高額であったと考えられますよ。」
「そうでしょうね。」

「1795年2月にセヴァーン川が大洪水を起こした時、他のセヴァーン川にかかる橋がことごとく流されてしまいましたよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、この橋だけは破壊されなかったので、大金を投じてもそれだけの価値があることを世に知らしめましたよ。」
「はい。」

「230年以上の時を経ても、保存のため車両の通行は禁止されましたよ。」
「はい。」

「しかし、今なお、人の通行は可能ですよ。」
「そうなんだ。」

「「アイアンブリッジ峡谷」、「アイアンブリッジ」は、共に通称ですよ。」
「そうなんですか。」

「本来は、それぞれ「セヴァーン渓谷」、「コールブルックデイル橋」という名称ですよ。」
「はい。」

「セヴァーン渓谷(アイアンブリッジ峡谷)と言えば、アイアンブリッジ峡谷はイングランドのシュロップシャー州にある、セヴァーン川が形作った峡谷である。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されており、周辺の敷地を含む屋外博物館アイアンブリッジ渓谷博物館はヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントの一つとなっている。」

「コールブルックデイル橋(アイアンブリッジ)と言えば、イングランド中西部シュロップシャー州のアイアンブリッジ峡谷において、集落アイアンブリッジからセヴァーン川に架けられた世界初の鉄橋である。通例はアイアンブリッジ (The Iron Bridge) と呼ばれている。1779年に建築され、なお現存している。長さは約 60 m のアーチ教であり、鋳鉄で作られている。」

「アイアンブリッジの名称が有名になったので、共にアイアンブリッジの名前を付けて呼ばれることになりましたよ。」
「わかりました。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~ローマ帝国の国境線~

「イギリスにある世界遺産の「ローマ帝国の国境線」は、1987年にまず、ハドリアヌスの長城が指定されましたよ。」
「はい。」

「ハドリアヌスの長城と言えば、イギリスの北部にあるローマ帝国時代の城壁跡である。1987年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。2005年にドイツのリーメスが追加されて、ローマ帝国の国境線と物件名が変更された。」

「ローマ帝国の国境線と言えば、ローマ帝国の国境線は、ユネスコの世界遺産登録物件名である。ローマ帝国の繁栄と衰退を残す文化的景観が評価されて、1987年にイギリスのハドリアヌスの長城が単独で登録された。その後、2005年にドイツのリーメスを拡大登録した際に現在の名称となり、2008年にはイギリスのアントニアヌスの長城も含まれることが決定した。」

「その後、2005年にドイツのリーメスにも残るローマ帝国の国境線が指定されましたよ。」
「はい。」

「ドイツのリーメスと言えば、リメスは、ローマ帝国時代の防砦システムであり、ローマ領の境界線を示すものでもあった。リメスは、ローマ帝国全土に張り巡らされていたが、世界遺産に登録されたドイツのリメスが著名である。なお、長音読みのリーメスとも呼ばれる。」

「2008年には、イギリスのスコットランドにあるローマ帝国の国境線であるアントニヌスの長城が指定されましたよ。」
「そうなんですか。」

「アントニヌスの長城と言えば、スコットランドの中央部に残る石と土で作られたローマ時代の防塁である。2008年に「ローマ帝国の国境線」に含まれる形でユネスコの世界遺産に登録された。」

「イギリスのスコットランドと言えば、スコットランド(英語:Scotland)は、北西ヨーロッパに位置するグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの国(カントリー)のひとつである。1707年の連合法(Acts of Union)によってグレートブリテン王国が成立するまでは独立した王国(スコットランド王国)であった。スコットランドはグレートブリテン島の北部3分の1を占め、南部でイングランド国境に接する。東方に北海、北西方向は大西洋、南西方向はノース海峡およびアイリッシュ海に接する。本島と別に790以上の島から構成される。首都のエディンバラは人口でスコットランド第2の都市であり、ヨーロッパ最大の金融センターの一つである。」

「3か所の合計距離の全長約740キロがローマ帝国の国境線として、世界遺産に認定されていますよ。」
「そうなんだ。」

「ローマ帝国の国境線は、5000キロにも及んでいたと言われますよ。」
「はい。」

「現在、はっきりと分かる形で残っているのは、この3か所ですね。」
「はい。」

「ローマ帝国の国境線は、ローマ帝国の最も領土の広かった時の繁栄と同時に、ローマ帝国が衰退への兆しを今に残している史跡ですね。」
「そうなんだ。」

「最初に「ローマ帝国の国境線」として世界遺産に指定されたイギリスのハドリアヌスの長城は、イギリス北部スコットランドとの境界に近い位置にありますね。」
「はい。」

「壁の高さ4~5メートル、幅約3メートル、距離約120キロですよ。」
「はい。」

「中国の万里の長城と比較すると、その規模は遥かに小さいですよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、中国の万里の長城も最初は、同じ程度かそれよりも小さい高さ約2メートル、幅3~5メートルだったと言われていますよ。」
「そうなんですか。」

「中国歴代の王朝が必要に応じて拡大させていき、現存する規模になっていますよ。」
「はい。」

「ローマ帝国の国境線の城壁、長城も、歴史的に中国と同じように異民族に対する備えが必要であったら、中国の万里の長城と同じような規模になった可能性がありますね。」
「そうなんだ。」

「ハドリアヌスの長城は、1世紀後半にローマ帝国がイギリス南部を支配下においたものの、ローマに服従していないピクト人などのイギリスの北方部族の進入を防ぐために、時のローマ帝国の皇帝ハドリアヌスが、西暦122年に建設を命じ、造らせたものですよ。」
「そうなんですか。」

「ローマ帝国の皇帝ハドリアヌスと言えば、プブリウス・アエリウス・トラヤヌス・ハドリアヌス(76年1月24日 - 138年7月10日)は、第14代ローマ皇帝(在位:117年 - 138年)。ネルウァ=アントニヌス朝の第3代目皇帝である。帝国各地をあまねく視察して帝国の現状把握に努める一方、トラヤヌス帝による帝国拡大路線を放棄し、現実的判断に基づく国境安定化路線へと転換した。」

「ピクト人と言えば、ピクト人は、フォース川の北、ローマ帝国支配下の頃にカレドニアと呼ばれていたスコットランド地方に居住していたコーカソイド種族である。」

「ローマ帝国と言えば、古代ローマがイタリア半島に誕生した都市国家から、地中海にまたがる領域国家へと発展した段階以降を表す言葉である。従って厳密には古代ローマの体制が共和制だった頃を含んでいる。最盛期には地中海沿岸全域に加え、ブリタンニア、ダキア、メソポタミアなど広大な領域を版図とした。シルクロードの西の起点であり、古代中国の文献では大秦の名で登場する。」

「完成当初は、土塁でしたが、その後、石垣で補強されたと考えられていますよ。」
「はい。」

「約1.5キロ毎に監視所、約6キロ毎に砦が設置され、数百人から1000人程度のローマ兵が防護に当たっていたと考えられていますよ。」
「はい。」

「しかし、領地の拡大を続けたローマ帝国も、さすがにこれ以上の拡大はできなかったことを示す象徴的な建造物の一つですね。」
「はい。」

「その理由は、当時のローマ帝国の軍隊の規則は、独身者または単身者でなければなりませんでしたよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、砦周辺からの出土品に子供や女性用の靴、履物がたくさん見つかりましたよ。」
「はい。」

「軍の規律が弱まっていたのですね。」
「はい。」

「ローマ帝国のためより家族が大事ということで、軍のモラルも下がっていたのですね。」
「そうなんだ。」

「すなわち、ローマ帝国の軍隊が弱まっていたことを示していますね。」
「はい。」

「領地が拡大すれば、それだけ国境線も広くなり、軍人も多く必要になりますね。」
「そうですね。」

「交代で故郷に帰すことができるほどの軍人の数がいなくなり、人数的な余裕がなくなったのでしょう。」
「そうなんだ。」

「遠く離れた故郷に帰るあてもなく、異郷の地に留まらざるを得なくなっていったため、家族を呼び寄せたのかも知れませんね。」
「はい。」

「「ローマ帝国の国境線」は、ローマ帝国の栄華と、それを支えた軍人のやるせない人間模様が浮かび上がってくる世界遺産ですよ。」
「わかりました。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~ソルテア~

「イギリスの世界遺産「ソルテア」は、イギリスの産業革命の時代の19世紀半ばに、実業家タイタス・ソルトが作り上げた工場と、そこに働く労働者に良い労働環境を与えようとして作りあげた街並みと施設の数々が、現代に残っているエリアですよ。」
「はい。」

「実業家タイタス・ソルトと言えば、19世紀半ばの産業革命時に、イギリスの実業家タイタス・ソルトはソルテアという工場の町をつくり、その完璧さから後の産業集落や都市計画のモデルとなりました。」

「ソルテアと言えば、イングランドのウェスト・ヨークシャー州シティ・オブ・ブラッドフォードにあるヴィクトリア時代のモデル・ヴィレッジである。エア川とリーズ・リヴァプール運河の流域にある。この町はユネスコの世界遺産登録物件であると同時にヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントの一つでもある。」

「産業革命と言えば、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった工場制機械工業の導入による産業の変革と、それに伴う社会構造の変革のことである。市民革命とともに近代の幕開けを告げる出来事とされるが、近年では産業革命に代わり「工業化」という見方をする事が多い。」

「世界遺産のソルテアのその優れた計画は、産業革命によって工場の生産力が飛躍的に伸びる時代背景を元に、当時のソルテア以後の産業都市の街作りに多大な影響を与えましたよ。」
「そうなんですか。」

「実業家のタイタス・ソルトが経営するアルパカの織物製品の工場が、イギリスのブラッドフォードという都市にありましたよ。」
「はい。」

「ブラッドフォードという都市と言えば、イングランド北部・ウェスト・ヨークシャー州にあるシティ・オブ・ブラッドフォードの中心エリアである。人口は約29万人。アジア系住民(特にパキスタン出身者)が多いが、これは繊維産業に従事するため第二次世界大戦後に移住してきたものである。」

「アルパカと言えば、南アメリカ大陸原産の家畜の一種であり、1種である。鯨偶蹄目ラクダ亜目ラクダ科に分類されるビクーニャ属の模式種ビクーニャからの派生種。」

「このような街作りを実業家のタイタス・ソルトが発想するに至った理由は、そこが大気汚染などの衛生環境の悪化で労働者に病気が増加し、工場の生産性が上がらない問題に直面していたからですね。」
「そうなんだ。」

「通常の経営者であれば、単に工場を他の都市に移転するという発想しか湧かなかったと思われますね。」
「はい。」

「しかし、タイタス・ソルトは、元々、何もない場所に最新鋭の工場とエリアを碁盤の目に区切った機能的な街作りと同時に、衛生環境が良くなるように清潔で安全性の高い街作りを行いましたよ。」
「はい。」

「ソルテアには、850軒の労働者用の住宅の他、労働者が利用できる立派な公民館、病院、公園などの公共施設も建築されましたよ。」
「そうなんですか。」

「タイタス・ソルトにとり、最終的には生産性を上げて、自分の利益を拡大するためですね。」
「そうなんだ。」

「しかし、産業革命の時代に労働者を使い捨てのようにして、利益確保だけに走らなかった発想と、それを具現化した街が現代に残っているという理由から、ソルテアは世界遺産に2001年に登録されましたよ。」
「はい。」

「世界遺産のソルテアは、イギリス中部のヨーク州にありますよ。」
「はい。」

「イギリス中部のヨーク州と言えば、世界遺産のソルテアは、イギリス中部のヨーク州にあります。22の街路による都市計画とレベルの高い建築物が調和し、その外観が150年以上も前の面影を残し、歴史的にも重要なヴィクトリア様式の建物が並ぶ景観が残っています。」

「22の街路による都市計画とレベルの高い建築物が調和し、その外観が150年以上も前の面影を残し、歴史的にも重要なヴィクトリア様式の建物が並ぶ景観が残っていますよ。」
「そうなんだ。」

「ヴィクトリア様式と言えば、イギリスのビクトリア女王(在位1837‐1901)治下の美術様式の意であるが,厳密には,特定の形態に基づく表現様式というよりは,同時代の美術の一般的傾向を包括的に示す語として用いられる。当時のイギリスは同国史上最も輝かしい時代を迎えていた。しかし芸術的には18世紀に萌芽した中世趣味が深く浸透して19世紀後半に至るまでゴシック・リバイバルの風潮が支配的であり,加えて過去の完成した諸様式の無批判な採用が折衷主義を生み,建築と工芸の様式に混乱を招いた。」

「ソルテアの建設は1853年ですね。」
「はい。」

「その頃の日本は、幕末で黒船が来航した時代ですよ。」
「そうなんだ。」

「その頃に、近代的な発想による大規模な産業都市がつくられていたというギャップを思い起こしながら、また当時の悲惨な労働者の労働環境を考えながら、ソルテアの街並みを散策すると、ソルテアの街がまた違って見えるに違いありませんよ。」
「はい。」

「ソルテアは、ロンドンから北へ約350キロ程度の距離ですよ。」
「はい。」

「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」

「ドライブでは厳しい距離ですね。」
「そうですね。」

「しかし、途中、いろいろな場所を見て回るには、車での移動が便利と思われますよ。」
「はい。」

「ソルテアの近くには、マンチェスター、リーズ、ヨークなどの大都市がありますよ。」
「はい。」

「ヨークと言えば、イングランド北部のノース・ヨークシャー州のシティかつ単一自治体で、人口は186,800人である(2005年推定)。」

「リーズと言えば、イングランド・ウェスト・ヨークシャーのシティオブ・リーズの中心エリアである。ウェスト・ヨークシャー地方に位置する。人口は約71万5千人(中心部の人口は約43万人)。ロンドンから鉄道利用で2時間半の場所に位置している。」

「マンチェスターと言えば、イングランドの北西部、グレーター・マンチェスターに位置する都市である。北部イングランドを代表する都市であり、イギリスで9番目の都市である。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~キューの王宮植物園群~

「イギリスの「キューの王宮植物園群」は、ロンドンの南西部のキューという地区のテムズ川の沿岸にある巨大な植物園ですよ。」
「はい。」

「テムズ川と言えば、南イングランドを流れる川であり、ロンドンを海とつないでいる。代表的なエスチュアリーの入り江をつくる河川である。ルネサンス期にギリシャ語が語源であるという誤った認識が広まり、読み方を変えずにTemeseからThamesに名前が変更されている。」

「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」

「キューと言えば、キューガーデンはイギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園である。キュー植物園などとも呼ばれる。1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。2003年にユネスコの世界遺産に登録された。」

「世界で最も有名な植物園として、2003年に世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」

「「キューの王宮植物園群」は、元々イギリスの貴族が熱帯植物を集めて個人用の庭園を造ったことから始まりましたよ。」
「はい。」

「その後、国王の長男の妃や国王自らが当時の一流の造園家に庭園の拡張を命じ、庭園そのものや関連の建築物が建造されるなど、規模を拡大していきましたよ。」
「はい。」

「18世紀の中頃から庭園が作られ始め、1840年には国立の植物園となりましたよ。」
「そうなんだ。」

「当時のイギリスの世界各地に広がる植民地から植物資源を集め、人間の食料として必要となるものの品種改良や、植民地にある植物園との情報交換などを通じ、植物の育成条件が合えば、世界各地の植民地に移植して大量生産を図ることを目的としていますよ。」
「そうなんですか。」

「そんな研究の成果の中には、中国原産のお茶を、かつてのイギリスの植民地であるインドのダージリン地方やスリランカへ移植させて紅茶として飲用するようになったことがありますよ。」
「はい。」

「インドのダージリン地方と言えば、インド北部のダージリン地方は、インドの中では特異な地域で、住民の8割がネパール系である。日常言語がネパール語、宗教はチベット仏教で、アーリア系の「インド人 」とは人種的・文化的に異なる。」

「マラリアの特効薬になるキニーネをペルーからインドで移植させて、簡単に多量に利用できやすくしたことなどがあげられますね。」
「はい。」

「マラリアの特効薬になるキニーネと言えば、マラリア原虫に特異的に毒性を示すため、マラリアの特効薬として第二次世界大戦頃までは極めて重要な位置づけにあった。 その後、キニーネの構造を元にクロロキンやメフロキンなどの抗マラリア薬が開発され、キニーネは副作用が強いため代替されてあまり用いられなくなった。 しかし、熱帯熱マラリアにクロロキンやメフロキンに対して耐性を持つものが多くみられるようになったため、現在ではその治療に利用される。」

「マラリアと言えば、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症である。高熱や頭痛、吐き気などの症状を呈する。悪性の場合は脳マラリアによる意識障害や腎不全などを起こし死亡する。瘧(おこり)とは、大抵このマラリアを指していた。」

「世界各地に植民地を作り上げた大英帝国の威力で、世界中から珍しい植物を集め、現在の「キューの王宮植物園群」には、4万種以上の植物が栽培されていますよ。」
「そうなんですか。」

「大英帝国と言えば、16世紀以来、海外に領土を獲得したイギリスの別称である。最盛期には全世界の4分の1に達した。帝国の歴史はおおまかに、(1)1763年のパリ条約で完成する〈旧帝国〉、つまり重商主義政策を前提とし、西インド諸島や北アメリカ植民地を核とする段階、(2)政治的な支配地域の拡大よりも、自由貿易主義をふりかざしつつ、圧倒的な生産力にものをいわせて実質的な経済支配を拡大した〈自由貿易帝国主義〉の段階、(3)工業化の波が若干の欧米諸国に広がり、競争が起こった結果、ふたたび政治的支配を含む古典的な植民地政策が展開される〈帝国主義〉の段階、(4)〈コモンウェルス〉の概念が導入された1931年のウェストミンスター憲章以後の、いわば帝国衰退期、の4期に区分することができる。」

「植物の標本が700万点を超えている他、研究所、園芸学校、図書館が併設され、世界でもトップレベルの植物に関する研究が行われ、植物研究の分野で多大な貢献を世界にしていますよ。」
「はい。」

「世界中から植物に関する研究者、学生がたくさん訪問してくる場所となっていますよ。」
「はい。」

「「キューの王宮植物園群」内には、単なる植物園としてだけではなく、園内にはヴィクトリア朝時代に建設された巨大な温室がありますよ。」
「そうなんだ。」

「ヴィクトリア朝と言えば、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す。この時代はイギリス史において産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされている。なお、ここで用いる「朝」は"時代"の意味であり、「王朝」を指し示すものではない。」

「宮殿や湖、池、並木道などが芸術的に配置されて、その美しさが他国の植物園のモデルとなっていますよ。」
「そうなんですか。」

「その広さは、現在121ヘクタールで、後楽園ドームの約26個分の広さがありますよ。」
「はい。」

「その中に、24の庭と歴史的な貴重な建築物が調和して存在していることから、「キューの王宮植物園群」は、世界遺産に指定されましたよ。」
「はい。」

「尚、園内には1910年にロンドンで行われた日英展示会で造られた日本庭園、京都の西本願寺勅使門のレプリカが存在していますよ。」
「そうなんですか。」

「京都の西本願寺勅使門と言えば、西本願寺の唐門は、桃山時代建築の国宝建造物である。北小路通に面して建つ四脚門で、勅使門ともいう。桃山時代の代表的な唐門の一つで、建築細部の彫刻を眺めていると日の暮れるのも忘れるといわれ、「日暮門」とも呼ばれる。」

「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」

「ロンドン市内からも近く、アクセスの便も良いですよ。」
「はい。」

「年間100万人以上の人が訪れる、人気の世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」

「「キューの王宮植物園群」へは、地下鉄ならキュー駅で下車、列車ならキュー・ガーデン駅下車ですよ。」
「はい。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~海商都市リヴァプール~

「イギリスの北西部に位置するリヴァプールは、マージ川が海に流れ込む河口に開けた港湾都市ですね。」
「はい。」

「マージ川と言えば、イギリス中北部を流れるマージ川流域(4,680平方km)には、イギリス産業革命発祥の地であるマンチェスターやリバプールなどが含まれ、マージ川の豊富な水量と船による物流、更には廃棄物処理の受け皿としての存在が産業革命を成し遂げたといっても過言ではない。この産業革命はマージ川流域に大きな富をもたらしましたが、一方で、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで最も汚染された川という汚名も着せられてきました。」

「リヴァプールと言えば、リバプールは、ビートルズ発祥の地やリバプールFCの本拠地であるだけでなく、重要文化財建築物や劇場、博物館、ギャラリーがロンドン以外の都市の中で一番存在する、素晴らしい観光名所です。」

「ビートルズの出身地や、サッカーのリヴァプールFCの地元等として、世界的に有名な都市ですよ。」
「そうですね。」

「ビートルズと言えば、ザ・ビートルズ(The Beatles)は、イギリス・リヴァプール出身のロックバンドである。主に1960年代に活動したロックバンド。1962年10月にレコードデビュー、1970年4月に事実上解散。「BEATLES」という名称は、ジョンとスチュアート・サトクリフが考えた造語である。」

「リヴァプールは、18~20世紀にかけて大英帝国の海商都市として、大いに栄えましたよ。」
「はい。」

「大英帝国と言えば、16世紀以来、海外に領土を獲得したイギリスの別称である。最盛期には全世界の4分の1に達した。帝国の歴史はおおまかに、(1)1763年のパリ条約で完成する〈旧帝国〉、つまり重商主義政策を前提とし、西インド諸島や北アメリカ植民地を核とする段階、(2)政治的な支配地域の拡大よりも、自由貿易主義をふりかざしつつ、圧倒的な生産力にものをいわせて実質的な経済支配を拡大した〈自由貿易帝国主義〉の段階、(3)工業化の波が若干の欧米諸国に広がり、競争が起こった結果、ふたたび政治的支配を含む古典的な植民地政策が展開される〈帝国主義〉の段階、(4)〈コモンウェルス〉の概念が導入された1931年のウェストミンスター憲章以後の、いわば帝国衰退期、の4期に区分することができる。」

「その時代を現代に伝えるリヴァプールの六つの地域が、「海商都市リヴァプール」として2004年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「産業革命時代の海外からの輸入原料の受け入れる港として、そして、その輸入原料が産業革命によって成し遂げられた大量生産可能な工場によって加工品となり、海商都市リヴァプールから世界へと輸出されていくことで急激に発達しましたよ。」
「そうなんですか。」

「当時の港湾施設が残る港湾地区と、豪華な建物が並ぶ旧市街地が、世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「海商都市リヴァプールとして世界遺産に登録されている地域は、何れもマージ川の右岸の6か所ですよ。」
「そうなんだ。」

「(1)ピア・ヘッドについてですが、「スリー・グレイシズ」と呼ばれる造船関連の三つの美しく歴史ある建物「ロイヤル・リヴァー・ビルディング 」、「ドック・ビルディング 」 、「キューナード・ビルディング」 が存在し、19世紀から20世紀にかけての港の繁栄ぶりを伝えていますよ。」
「そうなんですか。」

「キューナード・ビルディングと言えば、キューナード・ビルディング(Cunard Building)は、1917年完成の、 グレードII 指定建造物 で、ピア・ヘッド(the Pier Head)にある、「スリー・グレイシズ」(Three Graces, 美を司る3女神)と呼ばれるロイヤル・リヴァー・ビルディング(Liver Building)、ドック・ビルディング(Port of Liverpool Building)、キューナード・ビルディング(Cunard Building)のうちの一つです。」

「ドック・ビルディングと言えば、ドック・ビルディングは、1907年完成の、 グレードII 指定建造物 で、ピア・ヘッド(the Pier Head)にある、「スリー・グレイシズ」(Three Graces, 美を司る3女神)と呼ばれるロイヤル・リヴァー・ビルディング(Liver Building)、ドック・ビルディング(Port of Liverpool Building)、キューナード・ビルディング(Cunard Building)のうちの一つです。」

「ロイヤル・リヴァー・ビルディングと言えば、ロイヤル・リヴァー・ビルディングは、1911年完成の、高さ90メートルの鉄筋コンクリートを使用して構築する世界で最初の建物の一つで、ピア・ヘッド(the Pier Head)にある、「スリー・グレイシズ」(Three Graces, 美を司る3女神)と呼ばれるロイヤル・リヴァー・ビルディング(Liver Building)、ドック・ビルディング(Port of Liverpool Building)、キューナード・ビルディング(Cunard Building)のうちの一つです。」

「スリー・グレイシズと言えば、ピア・ヘッド (the Pier Head) は、「スリー・グレイシズ」(美を司る3女神)と呼ばれるロイヤル・リヴァー・ビルディング 、ドック・ビルディング 、キューナードビルディングが存在している場所である。」

「(2)スタンリー・ドックについてですが、ピア・ヘッドの北に位置しているスタンリー・ドックには、数多くのドック、橋梁、倉庫が残されているエリアですよ。」
「はい。」

「スタンリー・ドックと言えば、ピア・ヘッドの北に位置しているスタンリー・ドックには数多くのドック、橋梁、倉庫が残されているエリアで、倉庫には、世界最大規模のレンガ建造物であるスタンリー・ドック・タバコ倉庫があります。」

「ピア・ヘッドと言えば、英国イングランド北西部の港湾都市リバプールにある埠頭の一つである。「スリーグレース」(三美神)と称される、産業革命以降の繁栄を物語る三つの建物、ロイヤルリバービルディング、リバプール港ビルディング、キューナードビルディングがある。海港としての歴史を伝える他の地域とともに、2004年に「リバプール海商都市」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。」

「世界最大規模のレンガ建造物のスタンリー・ドック・タバコ倉庫がありますよ。」
「そうなんだ。」

「世界最大規模のレンガ建造物のスタンリー・ドック・タバコ倉庫と言えば、ピア・ヘッドの北に位置しているスタンリー・ドックには数多くのドック、橋梁、倉庫が残されているエリアで、倉庫には、世界最大規模のレンガ建造物であるスタンリー・ドック・タバコ倉庫があります。」

「(3)アルバート・ドックについてですが、ピア・ヘッドの南に位置しているアルバート・ドックにある倉庫は、世界で初めての耐火倉庫として有名ですよ。」
「はい。」

「アルバート・ドックと言えば、ピア・ヘッドの南に位置しているアルバート・ドックにある倉庫は、世界で初めての耐火倉庫として有名です。これらを含む倉庫群とドックの建造物群の規模はイギリスが保護対象としてグレード1に分類されている建造物群の中では最大級です。」

「これらを含む倉庫群とドックの建造物群の規模は、イギリスが保護対象としてグレード1に分類されている建造物群の中では最大級ですよ。」
「そうなんだ。」

「尚、このエリアには、国立美術館の「テート・リバプール」を始め、「ビートルズ・ストーリー」などの観光名所がありますよ。」
「はい。」

「ビートルズ・ストーリーと言えば、イングランド、リヴァプールにある、1960年代のロックグループ、ビートルズ専門の観光名所である。2008年には、政府が運営する交通機関、マージートラベルが、ここを800万£で購入した。年間推計30万人の観光客が訪れる。」

「国立美術館の「テート・リバプール」と言えば、イギリス・マージーサイド州リヴァプール市にある国立の近現代美術館である。テート・ブリテン、テート・モダンなどとともに、国立美術館ネットワーク「テート」の一部をなしている。イングランド北部のみならず、ロンドン以外のイングランドで最大の近代美術・現代美術の展示品数を誇る。研究を専門とする学芸員は現在6名。」

「(4)キャッスル・ストリート保存地域についてですが、このエリアは、中世のリヴァプールの姿を伝えていますよ。」
「はい。」

「キャッスル・ストリート 、オールド・ホール・ストリートなど、いくつかの通りが含まれていますよ。」
「はい。」

「オールド・ホール・ストリートと言えば、「キャッスル・ストリート保存地域」のエリアは、中世のリヴァプールの姿を伝えており、キャッスル・ストリートの他 、オールド・ホール・ストリートなどいくつかの通りが含まれています。」

「キャッスル・ストリートと言えば、「キャッスル・ストリート保存地域」のエリアは、中世のリヴァプールの姿を伝えており、キャッスル・ストリートの他 、オールド・ホール・ストリートなどいくつかの通りが含まれています。このエリアでは、3世紀以上にわたる建築物の壮大さを感じることができます。」

「このエリアでは、3世紀以上にわたる建築物の壮大さを感じることができますよ。」
「そうなんだ。」

「(5)ウィリアム・ブラウン・ストリート保存地域についてですが、ウィリアム・ブラウン・ストリート保存地域には、リヴァプールの市営の建造物が多く建てられているエリアですよ。」
「はい。」

「ウィリアム・ブラウン・ストリートと言えば、ウィリアム・ブラウン・ストリート保存地域には、リヴァプールの市営の建造物が多く建てられているエリアで、特に海商都市リヴァプールとして世界遺産登録されている有名な建物は、新古典様式のセント・ジョージ・ホールです。」

「リヴァプールと言えば、リバプールは、ビートルズ発祥の地やリバプールFCの本拠地であるだけでなく、重要文化財建築物や劇場、博物館、ギャラリーがロンドン以外の都市の中で一番存在する、素晴らしい観光名所です。」

「特に海商都市リヴァプールとして、世界遺産登録されている有名な建物は、新古典様式のセント・ジョージ・ホールですよ。」
「そうなんだ。」

「セント・ジョージ・ホールと言えば、セント・ジョージ・ホールは、1841~1854年に建設された、コンサートホール、裁判所が含まれているネオクラシック様式の建物で、イギリスの遺産建築物に登録されている。」

「新古典様式と言えば、ビクトリアン様式と時を重ねるようにして、当時の西欧社会では「新古典主義」と称される建築様式が支配的になっていった。歴史上の様々な様式が混在するなどして多様化したこのスタイルを、1つのセオリーに沿って説明することは容易ではない。だが各国の共通点として、依然として古代ギリシャ建築や古代ローマ建築が模範とされていたことが挙げられる。」

「その他にも、ライム・ストリート駅、ウォーカー・アート・ギャラリー、ワールド・ミュージアムなどがありますよ。」
「はい。」

「ワールド・ミュージアムと言えば、ワールド・ミュージアムは、とてもバラエティに富んでいます。イギリスで唯一、無料のプラネタリウムが鑑賞できるほか、水族館もあり、ロンドンの大英博物館に行かなくても、ミイラを見る事もできます。子供達に一番人気があるのは、恐竜の展示です。博物館のホールの天井には、大きな恐竜の骨がお迎えしてくれます。」

「ウォーカー・アート・ギャラリーと言えば、リヴァプールにある美術館である。ロンドン以外ではイングランド最大の美術館で、「北のナショナル・ギャラリー」とも呼ばれる。1877年に設立され、ウィリアム・ブラウン・ストリートにあるが、この通りは博物館・美術館・図書館しかない。」

「ライム・ストリート駅と言えば、リヴァプール・ライム・ストリート駅は、イギリスのリヴァプール、ライム・ストリートにあるターミナル駅である。この駅はリヴァプールの中心に位置する。」

「(6)デューク・ストリート保存地域についてですが、このエリアには、縄作り場という意味の「ロープウォークス」エリアが有名ですよ。」
「はい。」

「ロープウォークスと言えば、デューク・ストリート保存地域のエリアには、縄作り場という意味の「ロープウォークス」エリアが有名です。ロープウォークスと呼ばれた理由は、18~19世紀にかけて港が賑わっている頃に、縄の製造工場が多くあったことからきています。」

「ロープウォークスと呼ばれた理由は、18~19世紀にかけて港が賑わっている頃に、縄の製造工場が多くあったことからきていますよ。」
「そうなんだ。」

「このエリアには、リヴァプール中心部で現存する建造物として最も古い1715年に建てられたブルーコート・チェンバーズなど多くの古い建物がありますよ。」
「はい。」

「ブルーコート・チェンバーズと言えば、デューク・ストリート保存地域のエリアには、リヴァプール中心部で現存する建造物としてもっとも古い1715年に建てられたブルーコート・チェンバーズなど多くの古い建物があります。」

「大いに栄えた、海商都市リヴァプールですよ。」
「はい。」

「しかし、その繁栄の裏では、リヴァプールの商人たちが、アフリカの黒人奴隷とカリブ海の産物を取引する三角貿易を盛んに行い、莫大な利益を得るという負の側面も持つ都市でもありますよ。」
「そうなんですか。」

「カリブ海と言えば、メキシコ湾の南、大西洋に隣接する水域である。南はベネズエラ、コロンビア、パナマに、西はコスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、ベリーズ、そしてメキシコのユカタン半島に、北はキューバ、イスパニョーラ島のハイチとドミニカ共和国、ジャマイカ、プエルトリコといった大アンティル諸島に、東は小アンティル諸島に接している。」

「奴隷貿易に関する歴史は、港の海事博物館にその資料が展示されており、理解することができますよ。」
「わかりました。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観~

「「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」は、イギリスの南西部、ロンドンから約300キロ離れたコーンウォール州からデヴォン州西部にかけて存在する鉱山の景観が、2006年に世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「デヴォン州と言えば、デヴォン (Devon) は、イングランド南西部の地域であり、デヴォン州 (county of Devon, Devon county) とも呼ばれる。コーンウォール半島の中部に位置し、西にコーンウォール、東にドーセットとサマセットにそれぞれ接している。」

「コーンウォール州と言えば、コーンウォールは、イングランド南西端の典礼カウンティかつ単一自治体である。連合王国の最も南および西に位置し、コーンウォール州とも呼ばれる。州西部のペンウィズ半島突端にあるランズエンド岬はグレート・ブリテン島の最西端に位置し、「地の果て」の象徴として知られる。」

「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」

「世界遺産に指定された「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」の一帯は、18世紀から19世紀のイギリスの産業革命の時代に、銅やスズの採掘で大いに栄えた地区ですよ。」
「はい。」

「産業革命と言えば、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった工場制機械工業の導入による産業の変革と、それに伴う社会構造の変革のことである。市民革命とともに近代の幕開けを告げる出来事とされるが、近年では産業革命に代わり「工業化」という見方をする事が多い。」

「今は、長閑な牛や馬が放牧されている広い草原には、産業革命の時代に使われていた煙突や、レンガ造りの施設の廃墟が、無数に点在していますよ。」
「そうなんですか。」

「その景観が当時の歴史を物語るとして、「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」は、世界遺産に認定されましたよ。」
「はい。」

「このエリアの鉱業は、まずスズの採掘のための鉱山開発として、1500年代の中頃から始まりましたよ。」
「はい。」

「1800年代に後半になると、砒素の産出が突出しましたよ。」
「そうなんですか。」

「当時の世界における需要の約半分にあたる量をコーンウォール東部からデヴォン西部にかけての一帯で産出したと言われていますよ。」
「はい。」

「産業革命の象徴でもある蒸気機関の開発で、堅い岩盤でも採鉱が容易になりましたよ。」
「はい。」

「技師のリチャード・トレビシックによって発達した掘削用のドリルなどの機器や、高圧の揚水機関を使用することで、従来よりも遥かに深く、簡単に採掘することが可能になり、産出量が飛躍的に伸びていきましたよ。」
「そうなんだ。」

「技師のリチャード・トレビシックと言えば、リチャード・トレビシック(1771年4月13日 - 1833年4月22日)はイギリスの機械技術者で、蒸気機関車の発明者である。一般にはジョージ・スチーブンソンが発明者と思われているが、トレビシックが実際の発明者である。」

「最盛期には、これらの技術革新で世界の銅の3分の2を産出するまでになったほどですよ。」
「そうなんですか。」

「この地区で生まれた採掘技術と機器・機械類は、世界中に輸出され、大きな影響を与えることとなりましたよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、1860年に銅の暴落が起こったことを契機に、世界遺産の「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」に指定された地区の鉱業は衰退していきますよ。」
「はい。」

「そして、ヨーロッパで最後まで採掘していたスズ鉱山のサウス・クロフティ鉱山が、1998年に閉山されたことで、完全に幕を閉じましたよ。」
「はい。」

「スズ鉱山のサウス・クロフティ鉱山と言えば、1860年に銅の暴落が起こったことを契機に世界遺産の「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」に指定された地区の鉱業は衰退していきます。ヨーロッパで最後まで採掘していたスズ鉱山のサウス・クロフティ鉱山は、1998年に閉山されたことで完全に幕を閉じました。」

「しかし、この地区の鉱業が衰退をたどることになると、この地区で労働していた鉱山労働者たちが、スコットランド、ウェールズ、アイルランドなどのイギリス国内にとどまらず、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、メキシコ、スペインなどの世界中の鉱山に移動していきましたよ。」
「そうなんですか。」

「アイルランドと言えば、アイルランド共和国、またはアイルランドは、北大西洋のアイルランド島に存在する立憲共和制国家である。北東に英国北アイルランドと接する。首都はアイルランド島中東部の都市ダブリン。」

「ウェールズと言えば、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国(イギリスのカントリー)」(country)のひとつである。ウェールズはグレートブリテン島の南西に位置し、南にブリストル海峡、東にイングランド、西と北にはアイリッシュ海が存在する。かつて、石炭を代表とする豊富な地下資源を産出し、イギリスの産業革命を支えた歴史をもつ。」

「イギリスのスコットランドと言えば、スコットランド(英語:Scotland)は、北西ヨーロッパに位置するグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの国(カントリー)のひとつである。1707年の連合法(Acts of Union)によってグレートブリテン王国が成立するまでは独立した王国(スコットランド王国)であった。スコットランドはグレートブリテン島の北部3分の1を占め、南部でイングランド国境に接する。東方に北海、北西方向は大西洋、南西方向はノース海峡およびアイリッシュ海に接する。本島と別に790以上の島から構成される。首都のエディンバラは人口でスコットランド第2の都市であり、ヨーロッパ最大の金融センターの一つである。」

「そして、この地区での伝統に根ざしたコミュニティを新たに形成し、世界各地の鉱業生産に、イギリスで開発された機械類と共に貢献しましたよ。」
「はい。」

「今の田園風景の中の「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観」を見る限りでは、当時の繁栄ぶりは想像がつきませんね。」
「そうなんだ。」

「それだけに、当時と今の落差が歴史を感じさせてくれますね。」
「はい。」





イギリスの世界遺産とイングランドの旅~ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群~

「イギリスの巨石が使用された世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」は、単にストーンヘンジとして世界的に良く知られていますね。」
「そうですね。」

「エーヴベリーと言えば、エーヴベリーと関連する記念建造物群は、Kennet districtの北ウィルトシャーにある。登録面積は 22.5 平方km で、その名の通りエーヴベリーのヘンジを中心としている。紀元前3千年紀後半の建造と推測されているが、建造目的等についてはストーンヘンジ同様に諸説ある。」

「ストーンヘンジと言えば、ロンドンから西に約200kmのイギリス南部・ソールズベリーから北西に13km程に位置する環状列石(ストーンサークル)のことである。現在のイギリス人、アングロ・サクソン人がブリテン島に移住した時にはすでに存在していた。」

「しかし、世界遺産に指定されているのは、良く知られているストーンヘンジのみではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「ウッドヘンジ、コニーベリーヘンジなど8つの関連の遺跡群をまとめて、「ストーンヘンジと関連する遺跡群」として、さらに「エーヴベリーと関連する遺跡群」と併せてこの両方が、「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」として世界遺産に1986年に登録されていますよ。」
「はい。」

「コニーベリーヘンジと言えば、世界遺産に指定されているのは良く知られているストーンヘンジのみではなく、ウッドヘンジ、コニーベリーヘンジなど8つの関連の遺跡群をまとめて「ストーンヘンジと関連する遺跡群」として、そしてさらに「エーヴベリーと関連する遺跡群」と併せてこの両方が、「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」として世界遺産に1986年に登録されています。」

「ウッドヘンジと言えば、イングランドのウィルトシャーにある世界遺産ストーンヘンジの地域にある、新石器時代のクラス II ヘンジ と木柱サークル(環状木柱列)の遺跡である。ダーリントン教区のストーンヘンジより北東約3.2キロメートル(2マイル)にあり、エームズベリーのすぐ北に位置する。」

「「エーヴベリーと関連する遺跡群」とは、ストーンヘンジから北へ約30キロ離れた場所にあり、ストーンヘンジと同じようなサークル状の巨石遺跡群ですよ。」
「はい。」

「ストーンヘンジは、イギリス南部のソールズベリーの南ウィルトシャーに広がる草原に、唐突に姿を現していますよ。」
「そうなんですか。」

「イギリス南部のソールズベリーの南ウィルトシャーと言えば、ストーンヘンジは、イギリス南部のソールズベリーの南ウィルトシャーに広がる草原に唐突に姿を現しています。」

「イギリス南部のソールズベリーと言えば、イングランド・ウィルトシャーの州都である。人口45,000(2006年)。ソールズベリーの建設された場所が定住地に選ばれたのは、水の潤沢ゆえだった。市の起源は鉄器時代に遡る。」

「4000年以上前の先史時代に作られたと考えられている高さ6メートル以上の巨石が、直径約100メートル程のサークルとして4つの同心円状に配列され、サークルの内側には祭壇らしきものがある巨石遺跡ですよ。」
「そうなんだ。」

「一方、「エーヴベリーと関連する遺跡群」は、ストーンヘンジより、1000年ほど新しい紀元前3000年後半に造られたものと推測されていますよ。」
「はい。」

「こちらも、エーヴベリー、ケネット・アヴェニュー、シルバリー・ヒルなどの6つの関連した遺跡が、まとまって世界遺産に認定されていますよ。」
「はい。」

「シルバリー・ヒルと言えば、イギRチス、イングランド南部のウィルトミアにあるヨーロッパ最大の人工の円丘である。截頭(せっとう)円錐形を呈し、基底部面積2.1ha、高さ40m、頂部は径30.5mの平たん部となる。円丘の周囲には、幅40m、深さ5.6mの濠がめぐり、一部では幅150mに広がる。濠は南で2ヵ所とぎれ、そこが進入路かと考えられている。」

「ケネット・アヴェニューと言えば、「エーヴベリーと関連する遺跡群」は、ストーンヘンジより、1000年ほど新しい紀元前3000年後半に造られたものと推測されています。こちらも、エーヴベリー、ケネット・アヴェニュー、シルバリー・ヒルなどの6つの関連した遺跡がまとまって世界遺産に認定されています。」

「何れも建設の目的については、諸説があって、今なお、はっきりとはわかっていませんね。」
「そうなんだ。」

「ストーンヘンジでは、夏至の日に、ヒール・ストーンといわれる高さ6メートルの玄武岩と中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることが分かっていますよ。」
「はい。」

「ヒール・ストーンといわれる高さ6メートルの玄武岩と言えば、ストーンヘンジでは、夏至の日に、ヒール・ストーンといわれる高さ6メートルの玄武岩と中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることが分かっています。」

「そのため、夏至の日には、この現象が起きる日の出を見ようと、世界中から多くの観光客が集まりますよ。」
「そうなんだ。」

「紀元前数千年前の時代に、正確な天文学の知識があったことに驚かされますね。」
「そうですね。」

「「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」が、強くに心に残るのは、岩を全く見ることができない草原の中に、巨石が規則正しく並んでいるという常識では考えられない非常識、非日常的な景観にありますよ。」
「はい。」

「数十トンもの巨石を石の種類によっては250キロも離れた場所から運んできたと考えられていますよ。」
「はい。」

「運搬方法とそれを制作するモチベーションの高さが、どこから来るのかが不思議ですね。」
「そうですね。」

「「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」には、ストーンサークル以外に、カーサスと呼ばれるストーンヘンジの北側に位置する幅10メートル、長さ3キロの細長い巨大な溝や、ダーリントン・ウォールと呼ばれる巨大な円形状の土塁などがありますよ。」
「はい。」

「ダーリントン・ウォールと呼ばれる巨大な円形状の土塁と言えば、ストーンヘンジの北東に少し行ったところにある、ダーリントン・ウォールと呼ばれる巨大な円形状の土塁である。その大きさはストーンヘンジの20倍と言われている。近年、この遺跡が、ストーンヘンジの謎を解き明かす重要な鍵を握っているとして注目されている遺跡である。」

「カーサスと呼ばれるストーンヘンジの北側に位置する幅10メートル、長さ3キロの細長い巨大な溝と言えば、カーサスは、ストーンヘンジの北側に位置する細長い巨大な溝である。幅10メートル、長さ3キロにも及ぶ。カーサスとはラテン語で競走場(コース)の意味。かつては古代ローマの競走場(コース)だと言われていたためそう呼ばれていた。英語の「Course」(コース)の語源でもある。」

「ストーンサークルと言えば、石を環状に配置した古代の遺跡である。環状列石(かんじょうれっせき)、環状石籬(かんじょうせきり)ともいう。イギリスには巨石を使ったストーンサークルが多数あり、ストーンヘンジもストーンサークルの一種である。」

「このダーリントン・ウォールが、「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」のなぞ解明に重要な鍵を握っているとして、注目されていますよ。」
「はい。」

「ストーンヘンジを訪れたら、遺跡群の全てを併せてしっかり見ることが必要ですね。」
「わかりました。」

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