タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ
「皆さんは、タンザニアについてどれくらい知っていますか?」
「いいえ、あまり知りません。」
「サバンナやアフリカ象などを、思い浮かべる方も多いかも知れませんね。」
「そうですね。」
「サバンナと言えば、熱帯の乾季と雨季に分布する、疎林と潅木を交えた熱帯長草草原地帯である。サバナ気候とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで熱帯に属する。サバンナ気候、サヴァナ気候とも呼ばれる。」
「おそらくパッと出てくるのは、アフリカで最も高い山脈である「キリマンジャロ」くらいでしょう。」
「はい。」
「アフリカで最も高い山脈である「キリマンジャロ」と言えば、タンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界一の高さを誇る。」
「他のものは、これといって出てこない方が多いのではないかと思われますね。」
「そうですね。」
「タンザニアは、キリマンジャロコーヒーなどのコーヒーが名産品になっていますよ。」
「はい。」
「キリマンジャロコーヒーと言えば、キリマンジャロ(コーヒー)は、キリマンジャロ山域、タンザニア北部、ケニア国境近くのモシ地方で栽培収穫された果実から加工生産したコーヒー豆のブランドである。現在では、タンザニア産コーヒー豆の全てを指すブランドとなっている。」
「ブルーゾイサイト(タンザナイト)が唯一採掘できる国として、一部でかなり有名なスポットがありますよ。」
「はい。」
「ブルーゾイサイト(タンザナイト)と言えば、タンザナイトは、青~青紫色を有する多色性の宝石で、灰簾石(かいれんせき、zoisite、ゾイサイト)(黝簾石、zoisite、緑簾石グループ )の変種である。12月の誕生石の一つ。」
「何かとコアなものを得意分野にしていますよ。」
「そうなんだ。」
「一部のファンが、こぞって訪れる観光地になっていますよ。」
「そうなんですか。」
「タンザニアには、7カ所もの世界遺産が登録されていますよ。」
「そうなんだ。」
「世界各国から観光客が訪れる、絶好の観光スポットになっていますよ。」
「はい。」
「その3カ所とは、いずれも野性味あふれる遺跡ばかりのラインナップになっていますよ。」
「そうなんですか。」
「世の時代にきわめて重要な交易地として栄えていたスポット「キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群」ですね。」
「はい。」
「ソンゴ・ムナラと言えば、ソンゴ・ムナラ島は、タンザニア南東部沖合、インド洋上に浮かぶ小島である。14世紀から15世紀に栄えた島で、アラブ人の居住地やモスクなどの廃墟が残る。1981年、隣のキルワキシワニ島に残る遺跡群とともに「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されたが、遺跡の浸食や破壊に対する管理体制の欠如を問われ、2004年に危機遺産リストに登録された。」
「キルワ・キシワニと言えば、キルワ・キシワニ島は、タンザニア南東部沖合、インド洋上に浮かぶ小島である。12世紀から15世紀に、金・鉄・奴隷などの貿易の拠点として栄えた。大モスクや宮殿などの遺構が残る。1981年、隣の島ソンゴムナラとともに「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されたが、遺跡の浸食や破壊に対する管理体制の欠如を問われ、2004年に危機遺産リストに登録された。」
「インド洋の宝石と名高い、ザンジバルの街並みが保存されている世界遺産「ザンジバル島のストーン・タウン」ですね。」
「はい。」
「ストーン・タウンと言えば、ザンジバル島のストーン・タウンは、タンザニアの東、インド洋に位置するザンジバルの街並みが登録された世界遺産物件である。」
「ザンジバル島と言えば、ウングジャ島(スワヒリ語:Unguja)は、ザンジバル島として知られるアフリカ大陸東岸、インド洋上の島である。ザンジバル諸島最大の島であり、タンザニア連合共和国に属する。ダルエスサラームの北75kmにあり、船で1時間半。南北80km、東西30km。西海岸にはザンジバルの首都ザンジバルシティがある。」
「さらに、数千年前に描かれたゾウなどの壁画が残る「コンドアの岩絵遺跡群」などですよ。」
「そうなんだ。」
「コンドアと言えば、コンドアの岩絵遺跡群は、タンザニアのドドマ州コンドア地区にある洞窟壁画群を中心とする遺跡である。審美的にも高く評価しうる岩絵群が数千年に渡り蓄積されてきたことや、洞窟が地元民の伝統文化と密接に結びついてきたことなどが評価され、ユネスコの世界遺産に登録されている。」
「文化遺産の他に、三カ所の自然遺産を保有していますよ。」
「はい。」
「アフリカで最も有名な自然保護地区である「セレンゲティ国立公園」ですよ。」
「はい。」
「セレンゲティ国立公園と言えば、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園である。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。」
「狩猟を禁止し純粋な保護地区となったことで話題を呼んだ「セルース猟獣保護区」ですよ。」
「そうなんだ。」
「セルース猟獣保護区と言えば、タンザニアにある動物たちの保護区である。その名前が表すように、元々は狩猟用の保護区として設定されたものであったが、現在は狩猟が禁止された純粋な保護区となっている。大型哺乳類が万単位で生息し、動物保護区としては世界最大級の面積を誇る。その動物相の多彩さと規模、および人の手がほとんど入ってこなかった点が評価され、ユネスコの世界遺産にも登録されている。」
「5895メートルもの標高を保つ山を包括している「キリマンジャロ国立公園」などですね。」
「はい。」
「キリマンジャロ国立公園と言えば、キリマンジャロ山域の国立公園である。1987年に世界遺産に登録された。キリマンジャロは、標高5,895mでアフリカ最高峰。また南米のコトパクシ山に並ぶ標高を持つ世界最高峰級の火山でもある。」
「文化遺産、自然遺産の両方の面を併せ持つ複合遺産も、1カ所だけ保有していますよ。」
「はい。」
「サバンナに生息する動物なら、ほとんど観察することができる地域「ンゴロンゴロ保全地域」も、タンザニアが保有する貴重な世界遺産の一つですよ。」
「そうなんだ。」
「ンゴロンゴロ保全地域と言えば、タンザニアの北部にある自然保護地域である。最も近い都市アルーシャから西へ180kmにあり、北西のセレンゲティ国立公園に隣接する。」
「野生動物を見学できるスポットも豊富ですよ。」
「はい。」
「世界中の誰もが知っている、山岳地帯などもある国ですよ。」
「はい。」
「思いきりアウトドアに観光するのが、適切な国かも知れませんね。」
「そうなんだ。」
「タンザニアは、日本のように衛生面の管理がしっかりしていませんよ。」
「そうなんですか。」
「ホテルなどの料理も、安心して食べられないことがありますよ。」
「危ないですね。」
「「世界遺産周辺ではミネラルウォーターを飲むけど、ホテルの水なら大丈夫だからそのまま使おう」と、ホテルの水で歯磨きをする人もいますね。」
「はい。」
「これも、なるべく避けるのが賢明ですよ。」
「そうなんだ。」
「一流ホテルであっても、日本ほどの管理設備は備えていませんよ。」
「はい。」
「せっかく地球の裏側まで観光へ行くのに、お腹を壊したのでは、かなり残念な旅になってしまいますよ。」
「はい。」
「タンザニアへ行く時は、できるだけホテルでもミネラルウォーターを使うのがおススメですよ。」
「そうですね。」
「世界遺産周辺では虫が多いので、刺されないように注意しないと、熱病をもらってしまいますよ。」
「危険ですね。」
「「虫が嫌いなのに、家族の付き合いでジャングル的なスポットに行かなくてはならない」という時は必ず、虫よけスプレーを使用するようにしてくださいね。」
「わかりました。」
「なお、虫よけスプレーの中には、まったく効かないどころか、虫を引き寄せてしまう偽物商品も多く出回っていますよ。」
「そうなんですか。」
「家で一度試してから、旅行へ持って行くのがおススメですよ。」
「わかりました。」
「キリマンジャロなどの麓付近はかなり蚊が多いので、夏場はくれぐれも気をつけるようにしましょう。」
「はい。」
「タンザニアは野生動物が非常に多いので、安易にじゃれつくと、そのまま噛みつかれる可能性がありますよ。」
「そうなんだ。」
「保護地域にうかつに踏み込むと、命取りになりかねませんよ。」
「はい。」
「動物になつかれやすい人も、十分に注意してください。」
「わかりました。」
「なお、世界遺産のような特別な場所ではなく、ごく一般的なタンザニアの生活風景が見たいというのであれば、ルワンダの辺りを観光するのがおススメです。」
「はい。」
「ルワンダと言えば、ルワンダ共和国、通称ルワンダは、中部アフリカに位置する共和制国家である。内陸国であり、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接する。首都はキガリ。イギリス連邦加盟国。」
「元気で可愛い子供達が、たくさん遊んでいる街ですよ。」
「はい。」
「子供好きな方は、是非、ルワンダで子供達と戯れてみましょう。」
「わかりました。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~セレンゲティ国立公園~
「皆さんは、タンザニアにある「セレンゲティ国立公園」という世界遺産(自然遺産)をご存じですか?」
「いいえ、知りません。」
「セレンゲティ国立公園と言えば、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園である。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。」
「セレンゲティ国立公園は、タンザニア連合共和国の北部エリアに位置していますよ。」
「はい。」
「マラ州やアルーシャ州、そしてシニャンガ州のエリアにまたがるように広がっている自然公園ですよ。」
「はい。」
「シニャンガ州と言えば、タンザニア北部の州である。北部にムワンザ州、東部にシミユ州、南部にタボーラ州、西部にゲイタ州、南東部にシンギダ州に接している。州の北東部には、隣接する州を跨いでセレンゲティ国立公園が設けられている。人口2,796,630人(2002年)、州都は州の中央に位置するシニャンガである。2012年にゲイタ州、シミユ州が分離した。」
「アルーシャ州と言えば、タンザニア北部の州である。西部にマラ州、シニャンガ州、南部にマニャラ州、東部にキリマンジャロ州、北部にケニアのリフトバレー州と接している。国境付近にはナトロン湖やアンボセリ湖がある。」
「マラ州と言えば、タンザニア北部の州である。南部にムワンザ州、シニャンガ州、南東部にアルーシャ州、北部にケニアのリフトバレー州とニャンザ州に接している。西部はヴィクトリア湖を臨む。マラ州にはセレンゲティ国立公園を持っている。人口1,368,602人(2002年)、州都はヴィクトリア湖畔のムソマである。」
「セレンゲティ国立公園は、1981年にユネスコの世界遺産に指定されましたよ。」
「そうなんだ。」
「スワヒリの言葉で「果てしなく広がっている平野」を意味しており、日々たくさんの観光客を迎え入れていますよ。」
「はい。」
「スワヒリと言えば、スワヒリ文明は、インド洋交易によって栄えた東アフリカの島嶼部(とうしょぶ)の都市群を中心とした海洋文明のことである。イスラームを生活規範としながら、アラブ・ペルシア系の外来文化と土着のアフリカ農耕文化の融合によって作り上げられ、共通言語としてスワヒリ語が用いられた。」
「ライオンやチーター、2100頭ものアフリカ象、キリン、水牛などの動物を見ることができるスポットとしておなじみですね。」
「そうなんだ。」
「この世界遺産は、重要な自然環境として万全の設備のもとで保護されていますよ。」
「はい。」
「やはり、日本から遠く離れているため、なかなか観光することができませんね。」
「そうですね。」
「メディアで取り上げられることもなかなかない為、あまり知ってる人もいませんね。」
「はい。」
「しかし、実際行ってみると、生き生きとたわむれる野生動物やヌーの群れ、日本では見たことのないような珍しい野鳥たちの飛翔など、輝かしいばかりの大自然を見学できますよ。」
「そうなんだ。」
「ヌーという動物と言えば、哺乳網ウシ目ウシ科のヌー属に属する動物の総称である。アフリカ大陸南部に生息する。」
「動物が好きな方なら、かなり楽しめる筈ですよ。」
「はい。」
「誰もが一度はテレビで見たことがある、あのヌーの大群を生で見られる世界遺産はセレンゲティ国立公園くらいですよ。」
「はい。」
「ヌーという動物と言えば、哺乳網ウシ目ウシ科のヌー属に属する動物の総称である。アフリカ大陸南部に生息する。」
「セレンゲティ国立公園と言えば、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園である。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。」
「「遺跡じゃなくて、もっとアクティブなスポットに行きたい!」という方は、是非セレンゲティ国立公園を訪問しましょう。」
「わかりました。」
「この世界遺産は、キリマンジャロの山の裾の部分に位置していますよ。」
「はい。」
「アフリカで最も高い山脈である「キリマンジャロ」と言えば、タンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界一の高さを誇る。」
「かなり広大な範囲のサバンナになっていますよ。」
「そうなんだ。」
「サバンナと言えば、熱帯の乾季と雨季に分布する、疎林と潅木を交えた熱帯長草草原地帯である。サバナ気候とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで熱帯に属する。サバンナ気候、サヴァナ気候とも呼ばれる。」
「キリンだけでも、一万頭近くいると言われていますよ。」
「はい。」
「どう猛な動物も、かなり多く棲息していますよ。」
「はい。」
「ガイドさんから離れて歩く時は、野生動物に近づきすぎないように注意しましょう。」
「わかりました。」
「象などは、まだ温厚な性格をしていますよ。」
「はい。」
「しかし、キリンは、かなり戦闘能力が高く凶暴な一面を持っていますよ。」
「そうなんですか。」
「上記の動物意外にも、ハイエナやレオパードという足の速い動物もいますよ。」
「はい。」
「トラブルがないように、なるべくガイドさんの言うことを聞いて見学しましょう。」
「はい。」
「もちろん、ヌーやシマウマの大軍の大移動を遠巻きに眺める程度であれば、まったく問題なく安全に過ごすことができますよ。」
「はい。」
「不安に思う必要はありませんよ。」
「そうなんだ。」
「ロケーションも季候も何から何まで日本と違う、真反対の世界遺産ですよ。」
「はい。」
「より新鮮な環境の中にある世界遺産を求めているのであれば、このような世界遺産がかなりおススメですよ。」
「わかりました。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~キリマンジャロ国立公園~
「タンザニアのキリマンジャロ国立公園は、世界遺産に認定されていますよ。」
「はい。」
「キリマンジャロ国立公園と言えば、キリマンジャロ山域の国立公園である。1987年に世界遺産に登録された。キリマンジャロは、標高5,895mでアフリカ最高峰。また南米のコトパクシ山に並ぶ標高を持つ世界最高峰級の火山でもある。」
「日本からの観光客も多い秘境とも言えるのが、このタンザニアのキリマンジャロ国立公園の世界遺産ですよ。」
「はい。」
「この世界遺産は、自然遺産での登録となっていますよ。」
「そうなんだ。」
「雄大な自然を、思う存分堪能することができますよ。」
「はい。」
「我々日本人からすると、タンザニアのキリマンジャロ国立公園の世界遺産は、はるか遠いというイメージがありますね。」
「そうなんですね。」
「現に、日本からタンザニアのキリマンジャロ国立公園へダイレクトに行く直行便は、運航されていませんよ。」
「そうなんだ。」
「日本からは、以下のようなルートが考えられますよ。」
「はい。」
「まずは、中東経由ですね。」
「はい。」
「アラブ首長国連邦の航空会社であれば、成田にも就航していますよ。」
「そうなんだ。」
「アラブ首長国連邦と言えば、アラブ首長国連邦、通称UAEは、西アジア・中東の国である。アラビア半島のペルシア湾(アラビア語圏ではアラビア湾と呼ぶ)に面した地域に位置する7つの首長国からなる連邦国家である。首都はアブダビ。東部ではオマーンと、南部および西部ではサウジアラビアと隣接する。カタールとは国境を接していないものの、論争がある。」
「ドバイ経由で、タンザニアの空の玄関口であるダルエスサラームへ、毎日運航されていますよ。」
「はい。」
「ダルエスサラームと言えば、タンザニア最大の都市で、以前の首都である。ドイツ領時代の旧称はカール・ペータースで、ここを開拓したドイツ東アフリカ会社のカール・ペータースにちなんでいる。ダルエスサラーム州の州都。インド洋に面した港町。通称ダール。」
「ドバイと言えば、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつである。また、ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する都市。中東屈指の世界都市並びに金融センターである。首長はムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームであり、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任している。」
「他にも、同じく中東のカタール経由で、ダルエスサラーム行きが毎日運航されていますよ。」
「はい。」
「さらに、エジプトのカイロ経由というルートもありますよ。」
「そうなんだ。」
「エジプトのカイロと言えば、エジプトの首都である。アフリカ、アラブ世界で最も人口の多い都市であり、その地域を代表する世界都市の一つである。アラブ連盟の本部所在地でもあり、アラブ文化圏の中心都市である。」
「エジプト経由の場合には、毎日運航しているわけではありませんよ。」
「はい。」
「いずれの場合にも、比較的安い航空券代で、スムーズな乗り継ぎもできますよ。」
「そうなんだ。」
「さらに、日本へも乗り入れているので、楽に乗ることが出来ますよ。」
「はい。」
「次は、アジア経由ですよ。」
「はい。」
「タイの首都バンコクからは、ケニアの航空会社が運航をしていますよ。」
「はい。」
「タイの首都バンコクと言えば、タイ王国の首都である。人口8,249,117人(2010年)、面積1568.737km2。都市圏人口は14,565,520人にものぼり、東南アジア屈指の世界都市である。」
「ケニアのナイロビ経由で、ダルエスサラームへ毎日運航していますよ。」
「そうなんだ。」
「ケニアのナイロビと言えば、ケニア共和国の首都で最大の都市である。アフリカ有数の世界都市であり、2010年の都市的地域の人口は336万人であり、世界第99位。赤道に近いが標高約1600mに位置し気候は比較的冷涼である。主要な言語は、スワヒリ語と英語。ナイロビという名前は、マサイ語で「冷たい水」を意味する Ewaso Nyirobi に由来する。」
「ダルエスサラームと言えば、タンザニア最大の都市で、以前の首都である。ドイツ領時代の旧称はカール・ペータースで、ここを開拓したドイツ東アフリカ会社のカール・ペータースにちなんでいる。ダルエスサラーム州の州都。インド洋に面した港町。通称ダール。」
「このケニアの航空会社は、他にも中国の広州や香港からも、週3便から4便の割合で運航していますよ。」
「はい。」
「香港と言えば、華南の珠江デルタ(しゅこうデルタ、珠江三角州、珠三角、Pearl River Delta)に位置する中華人民共和国の特別行政区の一つであり、香港島と九龍半島、新界、周辺に浮かぶ島々を含む。正式名称は中華人民共和国香港特別行政区。」
「中国の広州と言えば、広州市は、中華人民共和国広東省に位置する副省級市で、広東省人民政府が置かれる省都である。広東省のみならず、華南地域全体の経済、文化、教育、交通などの中心都市の一つであり、国務院により、国家中心都市の一つに指定されている。」
「ケニア以外なら、エチオピアの航空会社はいかがでしょうか。」
「はい。」
「エチオピアと言えば、エチオピア連邦民主共和国、通称エチオピアは、東アフリカに位置する連邦共和制国家である。東をソマリア、南をケニア、西を南スーダン、北西をスーダン、北をエリトリア、北東をジプチに囲まれた内陸国。隣国エリトリアは1991年にエチオピアから分離した国家である。首都はアディスアベバ。」
「バンコクや広州から、エチオピアの航空会社がアジスアベバ経由で毎日運航していますよ。」
「そうなんだ。」
「ヨーロッパルートというのもありますよ。」
「はい。」
「オランダ、スイス、イギリスから、毎週3便から5便という割合で運航されていますよ。」
「はい。」
「ヨーロッパルートの場合は、ヨーロッパ観光もできるというのが大きな魅力ですね。」
「そうですね。」
「南回りルートというのもありますよ。」
「はい。」
「南アフリカ経由というルートがありますよ。」
「はい。」
「これは香港などで乗り換えないといけないのと、やはり時間がかかるということであまり人気はありませんね。」
「そうなんだ。」
「香港と言えば、華南の珠江デルタ(しゅこうデルタ、珠江三角州、珠三角、Pearl River Delta)に位置する中華人民共和国の特別行政区の一つであり、香港島と九龍半島、新界、周辺に浮かぶ島々を含む。正式名称は中華人民共和国香港特別行政区。」
「何といっても、最大の見所はキリマンジャロですね。」
「はい。」
「アフリカで最も高い山脈である「キリマンジャロ」と言えば、タンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界一の高さを誇る。」
「「キリマンジャロ」という言葉は、現地の言葉で「輝く山」という意味ですよ。」
「そうなんだ。」
「世界遺産にふさわしい山の名前ですね。」
「はい。」
「キリマンジャロの標高は、5895メートルもありますよ。」
「高いですね。」
「もちろん富士山よりも高く、アフリカ大陸の中で最高峰ですよ。」
「そうなんだ。」
「さらに、火山としても世界一の高さですよ。」
「はい。」
「単独の山としては、世界一の高さを誇りますよ。」
「はい。」
「世界一高いエベレストは、ヒマラヤ山脈の一部ですから。」
「そうなんだ。」
「ヒマラヤ山脈と言えば、アジアの山脈で、地球上で最も標高の高い地域である。単にヒマラヤということもある。ヒマラヤは、インド亜大陸とチベット高原を隔てている無数の山脈から構成される巨大な山脈である。西はパキスタン北部インダス川上流域から、東はブラマプトラ川大屈曲部まで続き、ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタンの5つの国にまたがる。」
「エベレストと言えば、エベレスト、エヴェレスト、またはチョモランマ、サガルマータは、ヒマラヤ山脈にある世界最高峰の山である。英称“エベレスト”はインド測量局長官を務めたジョージ・エベレスト (George Everest) から取り命名された。」
「もちろん、遠くからタンザニアキリマンジャロ国立公園を眺めても楽しいですよ。」
「はい。」
「しかし、せっかく来たのだから、登ってみたいという気持ちが湧き上がりませんか。」
「そうですね。」
「このキリマンジャロに登ることは、大して難しいわけではありませんよ。」
「そうなんですか。」
「他の高い山の場合、アイゼン、ハーケンなど、様々な重装備が必要となり、さらには切り立った崖もたくさんありますよ。」
「はい。」
「ハーケンと言えば、登山で岩の割れ目に打ち込む釘(くぎ、英語 Nail)のことである。」
「アイゼンと言えば、靴底に装着するツアッケ(Zacke)という爪のついた金属製の登山用具である。氷や氷化した雪の上を歩くために用いられる。和製登山用語で、ドイツ語のシュタイクアイゼン(Steigeisen )に由来する。英語ではクランポン(Crampons )。」
「しかし、キリマンジャロの場合には、そこまでの崖はありませんよ。」
「そうなんですか。」
「例えて言うなら、富士山登山をもっと高くしたようなものですよ。」
「はい。」
「富士山登山に、アイゼンやハーケンを持っていく人はあまりいませんね。」
「はい。」
「しかし、ピクニック気分で登ることのできる山ではありませんよ。」
「そらそうでしょう。」
「最低でも、日本でそれなりの登山経験をこなさなければなりませんよ。」
「はい。」
「5000メートルを越えてくると、平地と比べて酸素も急激に薄くなりますよ。」
「そうでしょう。」
「4泊5日という日程がメインですが、あまり急ぎすぎないことですね。」
「はい。」
「この4泊5日の日程の中でも、高地に体を順応させる「順応日」を設けておくと、高山病にかかりにくくなりますよ。」
「はい。」
「高山病と言えば、低酸素状態に置かれたときに発生する症候群である。最近では、(熱射病や日射病という病名がより病態を表現した熱中症と呼称変更されたように)「高度障害」と呼ぶ場合も多い。」
「これらの世界遺産への登山は、もちろん単独で行くことはおススメしませんよ。」
「はい。」
「1人で行っても、現地で誰かを見つけることが重要ですよ。」
「そうなんだ。」
「そんなあてがないという人は、ツアーに参加することですね。」
「はい。」
「日本の旅行会社で、このような秘境を中心にツアーを組んでいる旅行会社がありますよ。」
「そうなんですか。」
「このツアーの場合、カタール経由で入りますよ。」
「はい。」
「さらに、他の見所には目もくれず、ひたすらキリマンジャロを目指していきますよ。」
「はい。」
「登山自体は4泊5日のルートですが、ツアーは全部で10日間ありますよ。」
「そうなんだ。」
「最後に、この旅行に行く際の注意点です。」
「教えてください。」
「まず、出発前には必ず健康診断を受けましょう。」
「はい。」
「さらに、タンザニアの場合には、観光ビザが必要となりますよ。」
「はい。」
「ツアーであれば、旅行代理店が代行してくれることも多いですよ。」
「そうなんだ。」
「さらに、タンザニアへ旅行する場合には、黄熱病の予防接種を受ける必要がありますよ。」
「はい。」
「その際にもらえるイエローカードが、入国の際には必要となりますよ。」
「そうなんだ。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群~
「タンザニアには、7つの世界遺産が登録されていますよ。」
「はい。」
「キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群も、その1つですよ。」
「そうなんだ。」
「ソンゴ・ムナラと言えば、ソンゴ・ムナラ島は、タンザニア南東部沖合、インド洋上に浮かぶ小島である。14世紀から15世紀に栄えた島で、アラブ人の居住地やモスクなどの廃墟が残る。1981年、隣のキルワキシワニ島に残る遺跡群とともに「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されたが、遺跡の浸食や破壊に対する管理体制の欠如を問われ、2004年に危機遺産リストに登録された。」
「ソンゴ・ムナラ島と言えば、ソンゴ・ムナラ島は、タンザニア南東部沖合、インド洋上に浮かぶ小島である。14世紀から15世紀に栄えた島で、アラブ人の居住地やモスクなどの廃墟が残る。1981年、隣のキルワキシワニ島に残る遺跡群とともに「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されたが、遺跡の浸食や破壊に対する管理体制の欠如を問われ、2004年に危機遺産リストに登録された。」
「キルワ・キシワニと言えば、キルワ・キシワニ島は、タンザニア南東部沖合、インド洋上に浮かぶ小島である。12世紀から15世紀に、金・鉄・奴隷などの貿易の拠点として栄えた。大モスクや宮殿などの遺構が残る。1981年、隣の島ソンゴムナラとともに「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されたが、遺跡の浸食や破壊に対する管理体制の欠如を問われ、2004年に危機遺産リストに登録された。」
「この世界遺産の遺跡は、13世紀から16世紀にかけ、東方交貿の中心地として栄えたと言われるキルワ・キシワニ島にありますよ。」
「はい。」
「キルワ・キシワニ島と言えば、「キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群」は、タンザニアにあるユネスコの世界遺産に登録されている物件のひとつである。キルワ・キシワニ島は中世には重要な交易地として栄えた。現在は木々に埋もれて廃墟と化した遺跡が残るのみである。」
「東方交貿と言えば、「キルワキシワニとソンゴムナラの遺跡群」は、13世紀から16世紀にかけて、東方交貿の中心地として栄えたキルワ・キシワニ島にある都市遺跡です。」
「イスラム様式のモスクや宮殿が、今もはっきりと形を残す都市遺跡ですよ。」
「はい。」
「モスクと言えば、イスラム教の礼拝堂のことである。モスクは欧米や日本における呼び名である。しばしばイスラーム寺院と訳されるが、モスクの中には崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場である。」
「イスラム様式と言えば、7世紀以降、イスラム教文化の進展とともにモスク(礼拝所)などを中心として形成された様式である。」
「アフリカの地にモスク?と、驚かれるかも知れませんね。」
「そうですね。」
「タンザニアは、先住民の土着の宗教は20%あまりですよ。」
「案外少ないですね。」
「キリスト教とイスラム教が、それぞれ40%の割合で信仰されていますよ。」
「そうなんだ。」
「タンザニアは、アフリカ大陸の東海岸に位置していますよ。」
「はい。」
「正式名称は、タンザニア連合共和国と言いますよ。」
「そうなんだ。」
「首都は、ドドマと呼ばれる都市ですよ。」
「はい。」
「タンザニア連合共和国の首都ドドマと言えば、東アフリカ、タンザニア中部の都市である。人口20万4000(1988)。東西に走る幹線鉄道と南北に走る幹線自動車道の交点に位置する交通の要地である。残丘の散在する標高1100~1200mの高原面に位置し,月平均気温は20℃(7月)~24.5℃(11月)と恵まれているが,降水量は年平均約550mmと少なく,とくに乾季(5~10月)にはわずか20mmとなる。」
「しかし、以前に首都をおいていたダルエスサラームの勢いが強く、経済の中心地として実質的な首都機能を果たしていますよ。」
「そうなんだ。」
「ダルエスサラームと言えば、タンザニア最大の都市で、以前の首都である。ドイツ領時代の旧称はカール・ペータースで、ここを開拓したドイツ東アフリカ会社のカール・ペータースにちなんでいる。ダルエスサラーム州の州都。インド洋に面した港町。通称ダール。」
「タンザニア連合共和国が成立したのは、第一次世界大戦や第二次世界大戦などにおけるヨーロッパ諸国からの支配や保護領となった歴史を経た、1964年のことですよ。」
「はい。」
「国の歴史としては、まだ浅いですよ。」
「そうなんだ。」
「それ以前もアラブ商人やインド人、ポルトガル人など様々な地域から移住してきた人たちがいましたよ。」
「はい。」
「こうした歴史の中で、キリスト教やイスラム教も広まっていったと思われますね。」
「そうなんだ。」
「日本からタンザニアに向かうには、直行便がありませんよ。」
「はい。」
「ドバイやアムステルダムを経由するのが、一般的ですね。」
「そうなんですか。」
「ドバイと言えば、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつである。また、ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する都市。中東屈指の世界都市並びに金融センターである。首長はムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームであり、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任している。」
「タンザニアに渡航する前に、タンザニア大使館や領事館等で、観光ビザの申請と取得をしておく必要がありますよ。」
「はい。」
「キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群のうち、キルワ・キシワニは、都市遺跡で、キルワ人によってイスラム様式のモスクや宮殿が建設されましたよ。」
「そうなんだ。」
「キルワ人と言えば、キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群のうち、キルワ・キシワニは都市遺跡であり、キルワ人によってイスラム様式のモスクや宮殿が建設されました。」
「ダルエスサラームから海岸線を南下し、車で約5時間、200キロの道のりを行くと、リンディ州のキルワに着きますよ。」
「はい。」
「リンディ州のキルワと言えば、リンディ州にキルワは、ユネスコ世界遺産にも登録されている遺跡群を持つ。」
「リンディ州と言えば、タンザニア南東部の州である。北部にプワニ州、西部にモロゴロ州、ルヴマ州、南部にムトワラ州に接している。東部はインド洋が広がっている。隣接する州と跨って広大なセルース動物保護区が設けられている。人口791,306人(2002年)、州都はインド洋に面したリンディである。」
「さらに20キロほど走って、キルワ・マソコと呼ばれる細長い半島の先端の町に到着すると、そこの船着場から2キロほど先にキルワ・キシワニのモスクやゲレザという砦を遠目に眺めることができますよ。」
「はい。」
「ゲレザという砦と言えば、キルワ・マソコと呼ばれる細長い半島の先端の町に到着すると、そこの船着場から2キロほど先にキルワ・キシワニのモスクやゲレザという砦を遠目に眺めることができます。」
「キルワ・マソコと呼ばれる細長い半島の先端の町と言えば、キルワ・マソコは、細長い半島の先端にある。ダルエスサラームから、タンザニアのインド洋岸を南北に走る国道二号線を5時間ほど走ってところで左に折れ、20キロくらい走るとキルワ・マソコだ。」
「実際に遺跡を見学するには、ダウ船という船に乗って向かいますよ。」
「はい。」
「ダウ船という船と言えば、イスラーム圏の伝統的な木造帆船である。1本か2本のマストに一枚ずつの大きな三角帆(ラテンセイル)を持ち、釘を一切使わず紐やタールで組み立てることが特徴。主にアラビア半島、インド、東アフリカ等の沿岸で使用され、現在も動力化されながらも使用されている。ダウ船とは、欧米人が用いた言葉であり、ムスリムは船の型によってさらに何種類か区別している。」
「この美しい町並みは、世界から訪れた探検家にも絶賛されてきたと言われていますよ。」
「そうなんですか。」
「世界遺産としての価値も大きいですよ。」
「そうなんだ。」
「キルワの町は比較的発展していますよ。」
「はい。」
「日本人の口に合う、美味しいレストランもそろっていますよ。」
「それはいいですね。」
「観光に行くには、いいところですよ。」
「そうなんだ。」
「一方、キルワ・キシワニからさらに南下した所にあるソンゴ・ムナラ島は、14世紀から15世紀に城塞都市として栄えましたよ。」
「はい。」
「都市の跡や5つのモスクが、廃墟として残されていますよ。」
「はい。」
「1981年に世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」
「しかし、海風による侵食や風化がひどく、今後の存続が危ぶまれるため、2004年に危機遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「ソンゴ・ムナラに関しては、今後どうなるのか気になるところですね。」
「はい。」
「キルワ・キシワニの美しい光景は、タンザニア観光の中でも、是非訪れて欲しい場所の1つですよ。」
「わかりました。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~コンドアの岩絵遺跡群~
「タンザニアには、2005年に世界遺産に登録されたコンドアの岩絵遺跡群がありますよ。」
「はい。」
「コンドアと言えば、コンドアの岩絵遺跡群は、タンザニアのドドマ州コンドア地区にある洞窟壁画群を中心とする遺跡である。審美的にも高く評価しうる岩絵群が数千年に渡り蓄積されてきたことや、洞窟が地元民の伝統文化と密接に結びついてきたことなどが評価され、ユネスコの世界遺産に登録されている。」
「岩に肉眼ではっきりとわかる、非常に鮮明な絵が描かれていますよ。」
「はい。」
「しかも、赤の絵の具を使っているところが、絵に何かの意味が込められているようで、とても神秘的ですよ。」
「そうなんだ。」
「日本では、赤い色は邪気を払うと言われていますね。」
「そうなんですか。」
「そのようなおまじないの意味が込められているのでしょうか。」
「どうでしょう。」
「さて、コンドアの岩絵遺跡群について詳しくご紹介する前に、タンザニアについて、もう少し知っておきましょう。」
「教えてください。」
「タンザニアは、アフリカ大陸の東海岸に位置していますよ。」
「はい。」
「正式名称は、タンザニア連合共和国と言いますよ。」
「そうなんだ。」
「首都はドドマですよ。」
「はい。」
「タンザニア連合共和国の首都ドドマと言えば、東アフリカ、タンザニア中部の都市である。人口20万4000(1988)。東西に走る幹線鉄道と南北に走る幹線自動車道の交点に位置する交通の要地である。残丘の散在する標高1100~1200mの高原面に位置し,月平均気温は20℃(7月)~24.5℃(11月)と恵まれているが,降水量は年平均約550mmと少なく,とくに乾季(5~10月)にはわずか20mmとなる。」
「タンザニア連合共和国が成立したのは、1964年で国の歴史としてはまだ浅いですよ。」
「はい。」
「しかし、タンザニアという地方でみれば、その歴史は深く、人類発祥の地とも呼ばれていますよ。」
「そうなんですか。」
「1万年前に、狩猟採集民族が暮らしていたことが確認されていますよ。」
「そうなんだ。」
「日本からタンザニアを訪れるには、飛行機の直行便がありませんよ。」
「そうなんですか。」
「そのため、ドバイやオランダのアムステルダム経由で行くのが一般的ですよ。」
「はい。」
「ドバイと言えば、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつである。また、ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する都市。中東屈指の世界都市並びに金融センターである。首長はムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームであり、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任している。」
「観光地として人気が高いのは、タンザニアに7つある世界遺産ですよ。」
「はい。」
「中には登録時の状態が保てず、危機遺産リスト入りした世界遺産もありますよ。」
「そうなんだ。」
「しかし、コンドアの岩絵遺跡群は保存状態も良く、まだ解明されていない謎の多い魅力的な世界遺産ですよ。」
「はい。」
「コンドアの岩絵遺跡群へは、首都のドドマから北に180キロほど車を走らせた所にありますよ。」
「はい。」
「一応、国道が走っていますよ。」
「はい。」
「道が舗装されていない部分もありますよ。」
「そうなんだ。」
「特に雨季には、道路が川のような大変な状態になるので注意が必要ですよ。」
「はい。」
「車を走らせて4時間ほどかけて訪れますよ。」
「はい。」
「舗装された道に慣れている方にとっては、少々つらい道程になるかも知れませんよ。」
「そうなんだ。」
「コンドアの岩絵遺跡群に到着すると、世界遺産を保護する役割を果たしている管理事務所に立ち寄って、見学の申し込みを行いますよ。」
「はい。」
「コンドアの岩絵遺跡群の解説を行う、小さな資料館がありますよ。」
「はい。」
「まずは、そこで説明を受けますよ。」
「そうなんだ。」
「さらにここから、ガイドと共に30分ほど車で山の中へと進んでいきますよ。」
「はい。」
「車を降りて歩いて15分ほど山を登っていくと、岩の壁がありますよ。」
「はい。」
「そこに絵が描かれていますよ。」
「そうなんだ。」
「絵はレイヨウやキリン、象などのアフリカにいる動物たちや、人間が狩りを行っているような動作を描いたものが多いですよ。」
「はい。」
「レイヨウという動物と言えば、レイヨウ(羚羊)またはアンテロープ (Antelope) は、ウシ科の大部分の種を含むグループである。分類学的にはおおよそ、ウシ科からウシ族とヤギ亜科を除いた残りに相当し、ウシ科の約130種のうち約90種が含まれる。」
「退色しているところもありますよ。」
「はい。」
「朱色で描かれており、ガイドによれば、イチジクの赤い実と象の油を混ぜたもので描かれたようですよ。」
「そうなんだ。」
「描かれた時期は、6千年前とする説や5万年前とする説までありますよ。」
「そうなんですか。」
「まだまだ研究されつくされていませんよ。」
「はい。」
「鮮明な絵や退色した絵があるということは、代々、描かれ続けてきたのかも知れませんね。」
「はい。」
「描いた人々も不明な部分が多いですよ。」
「そうなんだ。」
「先住民である、狩猟採集民族ではないかとされていますよ。」
「はい。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~ザンジバル島のストーン・タウン~
「ザンジバル島のストーン・タウンは、タンザニアにある世界遺産の一つですよ。」
「はい。」
「ストーン・タウンと言えば、ザンジバル島のストーン・タウンは、タンザニアの東、インド洋に位置するザンジバルの街並みが登録された世界遺産物件である。」
「ザンジバル島と言えば、ウングジャ島(スワヒリ語:Unguja)は、ザンジバル島として知られるアフリカ大陸東岸、インド洋上の島である。ザンジバル諸島最大の島であり、タンザニア連合共和国に属する。ダルエスサラームの北75kmにあり、船で1時間半。南北80km、東西30km。西海岸にはザンジバルの首都ザンジバルシティがある。」
「タンザニアの東、インド洋にいくつも連なる群島の一つであるザンジバル島は、10世紀の頃のアラブ商人の定住地となりましたよ。」
「そうなんだ。」
「大航海時代のポルトガルの占領下におかれた事、その後イギリスの支配を受け、東西交易の中継拠点となった事など、様々な影響を受け発展した街並みが、世界遺産として認定されましたよ。」
「はい。」
「ヨーロッパとアラブの両方の文化の影響を受けたその旧市街地は、3階建て以上の珊瑚と砂を混ぜた石造建造物からなっていますよ。」
「はい。」
「このことから、世界遺産ザンジバル島のストーン・タウンと称されていますよ。」
「そうなんだ。」
「アフリカ大陸の商品は、一度このザンジバルに集積されアラブ諸国へ輸出されるため、中継点として多くの富を生みだしましたよ。」
「はい。」
「ザンジバルと言えば、アフリカ東海岸のインド洋上にあるザンジバル諸島の地域名である。現在はタンザニア連合共和国に属する。人口は約107万人(2004年度)。1963年12月のザンジバル王国のイギリスからの独立と、翌1964年1月のザンジバル革命を経て同年4月にタンザニアに合流した後、アフリカ本土のタンガニーカから強い自治権を確保したザンジバル革命政府によって統治されている。」
「財をなしたアラブ人たちが、「コーラン」の一節や花などをモチーフとした繊細な彫刻によって飾り立てた門戸を連ねたり、イスラムモスクの建物が見られたり、支配者のヨーロッパ人が高い要塞を築いたりと、その街並みは特異的な雰囲気を醸し出していますよ。」
「そうなんですか。」
「コーランと言えば、アラビア語で書かれたイスラムの根本聖典である。正しくはクルアーン。ムハンマドが最初に啓示を受けた610年から632年の死に至るまでの22年間,預言者として、また共同体の政治的指導者として活躍する折々に神から下されたとされる啓示を人々が記憶し、後に第3代カリフ、ウスマーンの時に集録されたものである。」
「モスクと言えば、イスラム教の礼拝堂のことである。モスクは欧米や日本における呼び名である。しばしばイスラーム寺院と訳されるが、モスクの中には崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場である。」
「その時代の、様々な歴史的背景を残す町並みであるから、ザンジバル島のストーン・タウンを世界遺産と認定したのでしょう。」
「わかりました。」
「東アフリカから輸出されていく主な商品として、象牙とスパイスがありますね。」
「はい。」
「この島では、グローブをはじめとした様々な香辛料の栽培が盛んに行われていましたよ。」
「そうなんですか。」
「グローブという香辛料と言えば、スパイスのグローブは、和名「丁字」ともいわれるスパイスで、バニラのような甘い、それでいて刺激的な香りがするのが特徴です。グローブは殺菌力が強いスパイスですので、料理として使う以外にも、漢方としても用いられています。グローブの効能は、消炎作用、鎮痛剤としても利用されています。」
「高値で売買される香辛料は、大変重宝されていましたよ。」
「そうなんだ。」
「象牙も同様で、東アフリカ全域から捕獲された象牙がここに集められていましたよ。」
「はい。」
「これらの商品は、北からやってきたアラブ人によって運ばれていきましたよ。」
「はい。」
「もうひとつ、ここから商品として莫大な利益をあげるものとして運ばれていったものに奴隷がありますよ。」
「そうなんですか。」
「奴隷制度は1897年に廃止されましたよ。」
「はい。」
「しかし、19世紀頃には東アフリカ最大級の奴隷市場が置かれましたよ。」
「そうなんだ。」
「多くのアフリカ人が、奴隷として集められ船に乗せられていましたよ。」
「はい。」
「現在では、奴隷市場の跡地には教会が建てられていますよ。」
「はい。」
「その隣には、当時の黒人奴隷たちの姿を彷彿とさせるような銅像が建てられていますよ。」
「そうなんだ。」
「負の遺産とも称されるこの遺産には、さまざまな歴史的背景が含まれていますよ。」
「はい。」
「タンザニアの美しい海を望み、ヨーロッパ、アラブ、アフリカ、インドなど様々な文化が融合した特有の味わいの街並み、そして感慨深い歴史的背景といった観光地としても見応えのあるスポットと言えますね。」
「わかりました。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~セルース猟獣保護区~
「タンザニアには、世界的に有名になったセレンゲティ国立公園や巨大なセルー動物保護区などが多数ありますよ。」
「そうなんですか。」
「セルー動物保護区と言えば、タンザニア南東部にあるアフリカ最大の動物保護区である。ドイツ領東アフリカ時代の1905年に狩猟用の保護区として設立された。現在狩猟は禁止されており、アフリカゾウやカバ、キリンなど、大型哺乳類が多数生息する。1982年、世界遺産(自然遺産)に登録された。」
「セレンゲティ国立公園と言えば、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園である。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。」
「なんと国土の約25%が、動物や自然の保護区に指定されていますよ。」
「はい。」
「世界遺産の自然遺産として、登録を受けた場所もありますよ。」
「はい。」
「これらの国立公園や保護区内には、多数の野生動物が暮らしていますよ。」
「そうなんだ。」
「アフリカ大陸における哺乳動物の20パーセントあまりが、タンザニアで暮らしていますよ。」
「はい。」
「かつて、タンザニアは、飢えと貧困に苦しむアフリカ大陸の一国に過ぎない無名の国でしたよ。」
「はい。」
「しかし、この20年ほどの間に、この雄大な自然と野生動物、動物たちと尊重し合いながら自然と共に生きる人々の温かさが、世界中の人々から注目を集める国になりましたよ。」
「はい。」
「今では、アフリカの中でも、最もダイナミックなサファリの旅が楽しめる場所として、世界各国からたくさんの観光客が訪れ、その保護に協力していますよ。」
「そうなんだ。」
「サファリと言えば、サファリというと、天蓋が開くサファリ・カーでサバンナをドライブするもの、というイメージが強いかもしれません。しかし、自分の足で歩くウォーキングサファリ、大空を舞うバルーンサファリ、湖をカヌーで行くカヌーイングなどがあります。」
「中でも、世界遺産のセルース猟獣保護区は、タンザニアの面積の5%以上を占める広大な地域で、5万平方キロもの面積を誇りますよ。」
「広いですね。」
「セルース猟獣保護区と言えば、タンザニアにある動物たちの保護区である。その名前が表すように、元々は狩猟用の保護区として設定されたものであったが、現在は狩猟が禁止された純粋な保護区となっている。大型哺乳類が万単位で生息し、動物保護区としては世界最大級の面積を誇る。その動物相の多彩さと規模、および人の手がほとんど入ってこなかった点が評価され、ユネスコの世界遺産にも登録されている。」
「セレンゲティ国立公園の3倍の広さがありますよ。」
「そうなんだ。」
「セレンゲティ国立公園と言えば、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園である。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」の意。キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。」
「スイスやデンマークよりも広い、アフリカの中でも最大の動物保護区となっていますよ。」
「はい。」
「人里から離れた野生動物の王国ですよ。」
「そうなんだ。」
「20万頭を数えると言われているバッファローの大群、3万頭のゾウ、8万頭のウィルドビーストなどが暮らしていますよ。」
「多いですね。」
「ウィルドビーストという動物と言えば、現在、歴史のある、面積900平方kmの南アフリカのフルフルエ・ウムフォルジ・パークには、2068頭の健康なシロサイのほか、クロサイやキリン、ゾウ、クーズー、インパラ、ウィルドビースト(ヌー)、シマウマなどが生息し、アフリカの生物多様性にとって、まさにノアの方舟になっています。このような大型草食動物たちの全種が大きな群れを作り、その地域の生態系の構造や多様性に影響を与えています。」
「タンザニアの人口は、約4千万人と言われますよ。」
「はい。」
「動物の数の多さも、お分かりになると思いますよ。」
「はい。」
「アフリカン・ワィルドドッグ、ホオカザリヅルやウズラクイナなどの絶滅危惧種も生息していますよ。」
「そうなんですか。」
「ウズラクイナと言えば、動物界脊椎動物門鳥網ツル目クイナ科ウズラクイナ属に分類される鳥類である。本種のみでウズラクイナ属を構成する。」
「ホオカザリヅルと言えば、動物界脊椎動物門鳥網ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類である。」
「アフリカン・ワィルドドッグと言えば、アフリカン・ワィルドドッグまたは、リカオンは、哺乳網ネコ目(食肉目)イヌ科リカオン属に分類される食肉類である。本種のみでリカオン属を構成する。」
「狩猟が完全に禁止された区域内で、大切に見守られていますよ。」
「はい。」
「一時期は密猟などにより数が激減したクロサイも、保護プロジェクトが進められてきましたよ。」
「はい。」
「クロサイと言えば、哺乳網ウマ目(奇蹄目)サイ科クロサイ属に分類されるサイである。本種のみでクロサイ属を構成する。」
「その結果、現在では、一般開放されているエリアでも、クロサイを見かけることができるほど、順調に数が増えてきていますよ。」
「そうなんだ。」
「セルース猟獣保護区の4分の3は、短い草で覆われた平原や様々な種類の森林などの緑で覆われていますよ。」
「はい。」
「蛇行して流れるルフィジ川には、多くの魚類が生息し、東アフリカの中では最大規模の多様な生態系を構築していますよ。」
「そうなんですか。」
「ルフィジ川と言えば、タンザニア東部の川である。モロゴロ州中部を横断するキロンベロ川とルブマ州から北流するルウェグ川が合流してルフィジ川となり,北東流,途中グレートルアハ川と合流後東に転じてマフィア島の対岸でインド洋に注ぐ。全長 282km。河口には幅 50kmのデルタを形成。下流 100kmは小型船の航行が可能。」
「ルフィジ川を仲よく歩くゾウの親子の姿も見られますよ。」
「はい。」
「湿地帯、湖、沼なども動物たちのオアシスとして愛され、それぞれの場所に即した動物たちが見られますよ。」
「はい。」
「こうした多様な生物の暮らす聖域が高く評価され、1982年には世界遺産として登録を受けましたよ。」
「そうなんだ。」
「この世界遺産セルース猟獣保護区を訪れるには、タンザニア髄一の経済都市ダル・エス・サラームから車で約7時間から9時間かかりますよ。」
「はい。」
「飛行機を使えば、1時間半で到着しますよ。」
「はい。」
「セルース猟獣保護区には、居住している人間はいませんよ。」
「そうなんですか。」
「小さなチャンプやロッジに宿泊することができますよ。」
「はい。」
「ロッジと言えば、アフリカのラグジュアリーサファリロッジは、自前の保護区(リザーブス)を所有するところが多い。名称が「グルメティ・リザーブス」であるのはそのため。34万エーカー(約1万3600平方キロ)という広大な土地のなかに3軒のロッジが点在している。プライベートのサファリが贅沢な理由は、広大な敷地が、ロッジのゲスト(グルメティ・リザーブスであれば、満室であってもわずか70名)で独占できることにある。」
「チャンプと言えば、セルー動物保護区のセルーにある、小さめのチャンプやロッジに宿泊している人々にウォーキングやボートサファリだけでなく、伝統的なゲームドライブも提供しています。」
「タンザニアのガイドの案内で、ウォーキングやボートサファリ、伝統的なゲームドライブを楽しむことができますよ。」
「はい。」
「伝統的なゲームドライブと言えば、セルー動物保護区のセルーにある、小さめのチャンプやロッジに宿泊している人々にウォーキングやボートサファリだけでなく、伝統的なゲームドライブも提供しています。」
「ボートサファリと言えば、ナイバシャ湖では、モーターボートに乗って湖に住む野鳥やカバを見てまわる「ボート サファリ」が人気のアクティビティである。」
「上手くいけば、ライオンの親子を間近で見られるかも知れませんよ。」
「そうなんだ。」
タンザニアの世界遺産とキリマンジャロ~ンゴロンゴロ保全地域~
「子供の頃、遠足で一度は行った動物園は、とても楽しかったのを覚えていますね。」
「はい。」
「一方で、絵本の中に出てくるアフリカのサバンナを見て、大自然の中でライオンやゾウやキリンを見たいと考えた経験のある方も多いのではないでしょうか?」
「そうですね。」
「サバンナと言えば、熱帯の乾季と雨季に分布する、疎林と潅木を交えた熱帯長草草原地帯である。サバナ気候とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで熱帯に属する。サバンナ気候、サヴァナ気候とも呼ばれる。」
「その夢が実現する場所がありますよ。」
「そうなんですか。」
「それが、タンザニアにあるンゴロンゴロ保全地域ですよ。」
「はい。」
「ンゴロンゴロ保全地域と言えば、タンザニアの北部にある自然保護地域である。最も近い都市アルーシャから西へ180kmにあり、北西のセレンゲティ国立公園に隣接する。」
「ユネスコの世界遺産にも登録され、将来にわたって保護していくべき重要な場所ですよ。」
「そうですね。」
「タンザニアには、現在7つの世界遺産がありますよ。」
「はい。」
「ンゴロンゴロ保全地域は、1979年に世界遺産として登録を受けていますよ。」
「はい。」
「幅が20キロメートル四方におよぶクレーターの底にンゴロンゴロ保全地域がありますよ。」
「はい。」
「クレーターと言えば、ンゴロンゴロはタンザニア北部に位置する、火山性の大きなクレーターです。その直径は約20キロ、深さは600メートルあります。この大きなクレーターが野生の王国になっています。」
「クレーターは、およそ200万年から300万年前の火山の大噴火によって生じましたよ。」
「そうなんですか。」
「火口部分が陥没してこの土地が作られたとされていますよ。」
「そうなんだ。」
「このクレーターのおかげで、タンザニア特有の乾季の時期が来ても、その影響を受けることなく守られており、いつでも水や緑が豊富ですよ。」
「はい。」
「そのため、ここには動物園や絵本・テレビの中でしか見たことのないライオンやチーター、ヒョウ、ゾウ、クロサイ、カバ、バッファロー、ヌー、フラミンゴが暮らしていますよ。」
「はい。」
「クロサイと言えば、哺乳網ウマ目(奇蹄目)サイ科クロサイ属に分類されるサイである。本種のみでクロサイ属を構成する。」
「ヌーという動物と言えば、哺乳網ウシ目ウシ科のヌー属に属する動物の総称である。アフリカ大陸南部に生息する。」
「もちろん野生ですよ。」
「そうなんだ。」
「このため、ンゴロンゴロ保全地域はアフリカのエデンとか、世界最大の動物園などとも称されていますよ。」
「なるほど。」
「このンゴロンゴロ保全地域には、先住民であるマサイ族が暮らしていますよ。」
「はい。」
「マサイ族と言えば、ケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民である。人口は推定20 - 30万人程度と推測されている。一般的には長音符を付けない『マサイ族』と言われる事が多い。」
「約200年前にこの土地に移住してきたと言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「今も伝統的な風習や民族衣装、舞踊や祭りを継承していますよ。」
「はい。」
「マサイ族の子供たちは、伝統的な踊りや祭事を学びながら、学校にも通い読み書きや計算など普通に教育を受けていますよ。」
「はい。」
「ガイドさんと共に訪れれば、外国からの観光客を快く出迎えてくれますよ。」
「そうなんだ。」
「歓迎の踊りなどで、もてなしをしてくれることもありますよ。」
「はい。」
「マサイ族の言葉で高雅な黄柏色のアカシアと呼ばれるレライ森林が、クレーターの中にありますよ。」
「はい。」
「マサイ族の言葉で高雅な黄柏色のアカシアと呼ばれるレライ森林と言えば、マサイ族の言葉で高雅な黄柏色のアカシアと呼ばれるレライ森林がクレーターの中にあります。樹齢の長いコブがたくさんできた木々は、自然の神秘を見せつけてくれます。」
「樹齢の長いコブがたくさんできた木々は、自然の神秘を見せつけてくれますよ。」
「そうなんですか。」
「クレーター内には、オアシスもたくさんありますよ。」
「はい。」
「クレーター内で一番の大きさを誇るマカトゥー湖では、鮮やかなピンク色をしたフラミンゴの群れが美しい姿を見せてくれますよ。」
「はい。」
「マカトゥー湖と言えば、ンゴロンゴロ・クレーター最大の湖であるマカトゥー湖では、水鳥やサギ、フラミンゴを見ることができます。マカトゥー湖は塩湖なので、動物たちの飲み水にはならないそうです。それでも塩分の補給にはなるようで、湖にはバッファローやシマウマ、ヌーが集まっています。」
「ゴイトクトクの泉では、車から降りて休憩することができますよ。」
「そうなんだ。」
「ゴイトクトクの泉と言えば、ゴイトクトクの泉では、車から降りて休憩することができます。実は、この場所にはとても危険な動物がいます。それは観光客の昼食を狙うトビ(タカ科の鳥)です。」
「ンゴロンゴロ保全地域は、危険な動物たちがいますよ。」
「そうなんですか。」
「基本的にはガイドさんに連れられて車の中から、動物たちを観察しますよ。」
「はい。」
「一部、車外に降りられるピクニックゾーンと呼ばれる場所がありますよ。」
「はい。」
「ピクニックゾーンと呼ばれる場所と言えば、ンゴロンゴロ保全地域は危険な動物たちがいることから、基本的にはガイドさんに連れられて車の中から、動物たちを観察するのですが、一部、車外に降りられるピクニックゾーンと呼ばれる場所があります。アフリカの大地を直接感じられる素晴らしい体験です。」
「アフリカの大地を直接感じられる、素晴らしい体験ですよ。」
「そうなんだ。」
「ンゴロンゴロ保全地域のクレーターを見るだけでも、その自然の雄大さと神秘に驚かされますよ。」
「はい。」
「子供の頃からの憧れの動物たちを、間近で見ることもできますよ。」
「はい。」
「タンザニア旅行には、絶対に外せない貴重な世界遺産ですよ。」
「わかりました。」
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