オーストラリアの世界遺産と自然遺産
「オーストラリアには、エアーズロック、グレート・バリア・リーフなどの自然遺産の他にも多様な世界遺産がありますよ。」
「はい。」
「エアーズロックと言えば、オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩で、ウルルとも呼ばれる。ウルルは現住民のアボリジニーの呼び名であり、エアーズロックはイギリスの探検家によって名づけられている。」
「グレート・バリア・リーフと言えば、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯である。南緯10度から24度にかけて広がり、2600km(1,600マイル)を超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400km2以上となる。地理的な位置は、クイーンズランド沿岸の珊瑚海に存在する。」
「オーストラリアは、世界遺産の保有数ランキングで11位、保有数19件と決して保有数の多い国ではありませんよ。」
「そうなんですか。」
「しかし、その少数のものが素晴らしい世界遺産ばかりですね。」
「どんな世界遺産があるのですか?」
「オーストラリアでは、「グレート・バリア・リーフ」が最も人気がありますね。」
「そうなんだ。」
「グレート・バリア・リーフは、世界最大のサンゴ礁の群ですよ。」
「そうなんですか。」
「およそ2000キロメートル以上にものぼるそのサンゴ礁は、オーストリアを象徴する世界遺産として有名ですよ。」
「スケールが大きく、凄いですね。」
「また、このグレート・バリア・リーフでは、スキューバダイビングができますよ。」
「それはいいですね。」
「スノーケリングやパラセーリングなど、様々な楽しみ方がありますよ。」
「そうなんだ。」
「海で遊ぶのが好きな方は是非、世界遺産の中に潜って、トルコ石の色をした美しい海を全身にまとってみましょう。」
「わかりました。」
「トルコ石と言えば、青色から緑色の色を持つ不透明な鉱物である。化学的には水酸化銅アルミニウム燐酸塩である。良質のものは貴重であり、宝石とみなされる。12月の誕生石でもある。」
「また、グラスボトムボートなどもありますよ。」
「はい。」
「グラスボトムボートと言えば、船底に強化ガラスをはめこんで、海中を見ることができるようにした遊覧船である。グラスボートとも言う。」
「また、「グレート・バリア・リーフに行ったら何かアクティビティは付けたい・・・」という方は、グラスボトムボートなどのアクティビティを選ぶのがおススメですよ。」
「そうなんですか。」
「グレート・バリア・リーフと言えば、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯である。南緯10度から24度にかけて広がり、2600km(1,600マイル)を超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400km2以上となる。地理的な位置は、クイーンズランド沿岸の珊瑚海に存在する。」
「世界遺産の上を遊覧飛行できるタイプのアクティビティもありますよ。」
「はい。」
「しかし、これはかなり費用がかかるので、一般の方にはおススメできませんね。」
「そうですね。」
「この国を訪れて忘れてはならないのが「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」ですね。」
「はい。」
「ウルル・カタ・ジュタ国立公園と言えば、オーストラリア連邦ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つである。ダーウィンから1431km南、アリススプリングの440㎞南西にあり、オーストラリアのほぼ中心に位置する。ユネスコの世界遺産に1987年に登録された。」
「これはグレート・バリア・リーフに次ぐ人気を誇っている世界遺産ですよ。」
「そうなんですか?」
「1300平方キロメートル以上もの規模を保つ、極めて広大な規模の国立公園ですよ。」
「スケールが大きいですね。」
「内部にエアーズロックがあるような場所なので、まったく公園らしい印象はありませんね。」
「そうなんですか。」
「エアーズロックと言えば、オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩で、ウルルとも呼ばれる。ウルルは現住民のアボリジニーの呼び名であり、エアーズロックはイギリスの探検家によって名づけられている。」
「しかし、実際に行ってみると想像よりも遙かに観光しやすい場所ですよ。」
「そうなんだ。」
「また、「世界遺産に行きたいけどあまり慣れていないから・・・」と不安な方は、エアーズロックのあるウルル・カタ・ジュタ国立公園が良いかも知れませんね。」
「そのようですね。」
「また、「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」の「ウルル」とは、アボリジニの言葉でエアーズロックを意味している言葉ですよ。」
「そうなんですか。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民である。現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「また、「カタ・ジュタ」はアナング族の言葉で「たくさんの頭部」を意味していますよ。」
「はい。」
「また、「ウルル」はアイヌ語で「土手」を表す言葉でもありますよ。」
「はい。」
「民族学的なことを学びたい人も、何かと楽しめるスポットになっていますよ。」
「そうなんだ。」
「民族の言語について学びたい人も、是非エアーズロックをチェックしましょう。」
「わかりました。」
「エアーズロックは、彼らのような民族にとって極めて神聖なスポットだった場所ですね。」
「そうなんだ。」
「スピリチュアルスポットを観光するような気持ちで、観光するのがベストですね。」
「わかりました。」
「オーストラリアの世界遺産の中で三番目に人気があるのが、世界遺産「カカドゥ国立公園」ですよ。」
「はい。」
「この世界遺産は、40万年も前に民族が住み着いていた場所ですよ。」
「そうなんだ。」
「古代の生活に関心のある方におススメですね。」
「そうですね。」
「この場所はベテランのガイドさんがついていないと中々上手に観光できない場所ですよ。」
「そうなんですか。」
「観光する前にしっかり、ガイドさんを厳選するようにしましょう。」
「そのようにします。」
「足場の悪い世界遺産を観光する際は、くれぐれもケガをしないように注意しましょう。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~グレート・バリア・リーフ~
「オーストラリアのグレートバリアリーフは、世界中から観光客が押し寄せる魅惑の世界遺産ですね。」
「はい。」
「美しく輝く宝石のようなサンゴ礁が2000キロメートルに渡って続いていますよ。」
「スケールが大きいですね。」
「この世界遺産は、1800万年も前から形成されてきた世界最大のサンゴ礁ですよ。」
「本当ですか?」
「夏になると、多くの観光客がバカンスに訪れますよ。」
「そうなんだ。」
「また、美しいだけではなく海洋研究の為の重要な世界遺産にもなっていますよ。」
「はい。」
「多くの海洋生物がこのグレートバリアリーフの中で発見されていますよ。」
「本当ですか?」
「クジラ、イルカ、ウミガメ、美しい熱帯魚などが多数見つかる豊かな海ですね。」
「はい。」
「イルカと言えば、哺乳網鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する種の内、比較的小型の種の総称である。生物分類上はイルカとクジラに差はない。日本語では、成体の体長でおよそ4mをクジラとイルカの境界と考えることが多い。これは定義ではなく、実際に○○クジラ、○○イルカと呼ばれている種の体長から帰納した傾向に過ぎず、4m基準に当てはまらない種もある。」
「トルコブルーの海の中では、サンゴ礁だけではなく実に多様な生態系が育まれていますよ。」
「どういうことですか?」
「トルコブルーと言えば、ターコイズブルーは、緑がかった青のことです。くすんだ緑がかった青を「ターコイズブルー」と呼ぶ場合もある。また、ターコイズブルーより緑がかっている青色は、「タオコイズグリーン」と呼ばれる。ターコイズとはトルコ石を意味する。」
「トルコ石と言えば、青色から緑色の色を持つ不透明な鉱物である。化学的には水酸化銅アルミニウム燐酸塩である。良質のものは貴重であり、宝石とみなされる。12月の誕生石でもある。」
「その中には、多くの絶滅危惧種が生息していますよ。」
「そうなんだ。」
「また、世界遺産のこの海の中では、多くの「アクティビティ」を体験することができますよ。」
「そうなんですか。」
「観光に訪れた際は、スキューバダイビングなどのアクティビティを体験しながら、世界一のサンゴ礁を一望してみましょう。」
「わかりました。」
「どの海に潜っても観られない宝石のようなサンゴ礁が眼下に広がりますよ。」
「素晴らしいですね。」
「しかし、この世界遺産を観光する上で一点だけ知っておくべきことがありますよ。」
「それは何ですか?」
「それはオーストラリアの海の環境問題ですね。」
「詳しく教えてください。」
「近年、このグレートバリアリーフの海では、様々なことが懸念されていますね。」
「それは何ですか?」
「それは海難事故の影響、石油の流出事故への心配などトラブルの要素はさまざまですね。」
「そうなんですか。」
「気候変動もサンゴ礁にとっては多大なる悪影響を与えますね。」
「そうなんだ。」
「したがって、サンゴ礁が病気にならないように環境の保全活動が続いていますね。」
「はい。」
「くれぐれもゴミを置き忘れたりしないように注意しましょう。」
「わかりました。」
「この世界遺産にはもう一点、注意すべき点がありますよ。」
「それは何ですか?」
「それは海の生き物が持つ「毒」ですね。」
「どういうことですか?」
「スキューバダイビングやシュノーケリングの最中に、美しいクラゲを見つけて触ってみたら、そのまま毒で死んでしまったということもよくありますね。」
「怖いですね。」
「タコなども猛毒をもっているケースがあるので、安易に触ると命を奪われる危険生がありますよ。」
「そうなんですか。」
「海に潜る際は、インストラクターの方の話をよく確認してから、潜りましょう。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~ゴンドワナ多雨林群~
「世界遺産であるオーストラリアのゴンドワナ多雨林群は、オーストラリアの東海岸、中央に位置する都市ブリスベンに近くにありますよ。」
「はい。」
「都市ブリスベンと言えば、オーストラリア連邦クイーンズランド州南東部(サウス・イースト・クイーンズランド地域)に位置する州都である。シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市であり、オセアニア有数の世界都市である。」
「多雨林と言えば、降水量の多い気候条件によって成立する森林である。いわゆる熱帯雨林気候のような場所に成立する多雨林以外にも、例えば海洋近くに高山がある場合などでは降水量が局地的に多くなり得るため、局地的に成立した多雨林も存在する。」
「クイーンズランド州の東南部からニュー・サウス・ウェールズ州の北東部にまたがって広がる大森林地帯ですよ。」
「はい。」
「クイーンズランド州と言えば、オーストラリア連邦北東部の州である。オーストラリアで2番目に面積の大きな州で、オーストラリア大陸の四分の一を占め、州の総面積は170万平方キロに達する。州都はブリスベンである。」
「ニュー・サウス・ウェールズ州と言えば、オーストラリア連邦東南部に位置する州で、同国最初の英国入植地である。州都は最大都市のシドニーで、オーストラリアで最も人口が多く、最も工業化された州である。NSWと略称する。面積800,642平方キロ、人口6,657,400人(2002年)。」
「温帯から亜熱帯の気候、乾燥地帯の気候までを有する50か所近い自然保護区域を総称した名称ですね。」
「そうですか。」
「ゴンドワナ多雨林群の総面積は、36万ヘクタールを超える広大さです。」
「すごく広大ですね。」
「ニュー・イングランド国立公園、ケリピット・ビーチ植物保護区などの自然保護地域ごとに異なったタイプの多雨林が存在しますよ。」
「そうなんですか。」
「ニュー・イングランド国立公園と言えば、世界遺産であるオーストラリアのゴンドワナ多雨林群は、オーストラリアの東海岸、中央に位置する都市ブリスベンに近く、クイーンズランド州の東南部からニュー・サウス・ウェールズ州の北東部にまたがって広がる大森林地帯です。ゴンドワナ多雨林群の総面積は、36万ヘクタールを超える広大さです。温帯から亜熱帯の気候、乾燥地帯の気候までを有する50か所近い自然保護区域を総称した名称です。ゴンドワナ多雨林群の中に、ニュー・イングランド国立公園があります。」
「ケリピット・ビーチ植物保護区と言えば、世界遺産であるオーストラリアのゴンドワナ多雨林群は、オーストラリアの東海岸、中央に位置する都市ブリスベンに近く、クイーンズランド州の東南部からニュー・サウス・ウェールズ州の北東部にまたがって広がる大森林地帯です。ゴンドワナ多雨林群の総面積は、36万ヘクタールを超える広大さです。温帯から亜熱帯の気候、乾燥地帯の気候までを有する50か所近い自然保護区域を総称した名称です。ゴンドワナ多雨林群の中に、ケリピット・ビーチ植物保護区です。」
「ゴンドワナ多雨林群地域では、子どもから大人まで多種多様な楽しみ方ができますよ。」
「それは楽しみですね。」
「多雨林と言えば、降水量の多い気候条件によって成立する森林である。いわゆる熱帯雨林気候のような場所に成立する多雨林以外にも、例えば海洋近くに高山がある場合などでは降水量が局地的に多くなり得るため、局地的に成立した多雨林も存在する。」
「年間200万人以上が観光に訪れる人気のスポットですよ。」
「そうなんですか。」
「このエリアに生息するワラビーやウォンバットなどの動物の多くが夜行性ですね。」
「夜行性の動物が多いのですね。」
「ワラビーと言えば、フクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物のうち、カンガルーやワラルーよりも小さな種に対し、一般的に使われる名称である。特に明確な定義付けはなされていないものの、約30種いる。カンガルーに比べ、後ろ足が小さく尾が短い。しかし、後ろ足で跳躍し移動すること、育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じである。」
「ウォンバットと言えば、カンガルー目ウォンバット科の哺乳類の総称であり、名前はアポリジニの言葉で「平たい鼻」を意味する。生態は異なるがコアラに近い種族である。」
「その生態を見るためのナイトツアーがありますよ。」
「どんなナイトツアーですか?」
「5500万年前から続いている多雨林の樹海を見ることもできますよ。」
「はい。」
「このエリアにある壮大なカルデラの景観を楽しむこともできますよ。」
「そうなんですか。」
「カルデラと言えば、火山の活動によってできた大きな凹地のことです。「釜」「鍋」という意味のスペイン語に由来し、カルデラが初めて研究されたカナリア諸島での現地名による。」
「様々な景観のスポット巡りや、ミニツアーが可能ですよ。」
「そうなんだ。」
「おススメは、ラミントン国立公園での30メートルの高さの樹木の上を歩く「ツリー・トップ・ウォーク」ですね。」
「それは怖いですね。」
「ラミントン国立公園と言えば、オーストラリア・クイーンズランド州にある国立公園の一つ。ブリスベンから南へ120kmほどの地域にある。1994年にユネスコの世界遺産・オーストラリアのゴンドワナ多雨林群(自然遺産)に拡大登録された。」
「クイーンズランド州と言えば、オーストラリア連邦北東部の州である。オーストラリアで2番目に面積の大きな州で、オーストラリア大陸の四分の一を占め、州の総面積は170万平方キロに達する。州都はブリスベンである。」
「鳥になった目線で森林を見下ろしながら散策が経験できますよ。」
「怖くないんですか?」
「歩くのが自然を満喫するには最適ですね。」
「そうですね。」
「しかし、子供や高齢者は車で見てまわることもできる場所があり、老若男女、皆が楽しめる世界遺産ですよ。」
「わかりました。」
「ゴンドワナ多雨林群には、世界最古のシダ類、170を超える絶滅が危惧される貴重な植物、約300種に近い鳥類、約75種類の哺乳類などが生息していますよ。」
「種類が多いですね。」
「シダ類と言えば、大葉(たいよう)類ともいうシダ植物の1綱で、枝系(テローム群)起源の葉、すなわち大葉をもつ一群をいう。」
「オーストラリア大陸として分離される前の時代から、生息している脊椎動物や無脊椎動物もここで発見されていますね。」
「そうなんだ。」
「脊椎動物と言えば、動物の分類のひとつです。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。」
「無脊椎動物と言えば、脊椎動物以外の動物のことである。すなわち背骨、あるいは脊椎を持たない動物をまとめて指すもので、ジャン=バティスト・ラマルクが命名したInvertebrataの訳語である(Vertebrataは脊椎動物)。」
「ゴンドワナ多雨林群へのアクセスはブリスベンから車で2時間、観光地ゴールドコーストからは、1時間半で行くことができますよ。」
「割と便利なんですね。」
「ゴールドコーストと言えば、ゴールドコースト(クイーンズランド州)は、オーストラリア連邦クイーンズランド州南東部にある都市である。オーストラリア最大の観光保養地として世界的に有名である。高齢者向けの保養施設やコンドミニアム等があり、日本人滞在者も多い。」
「オーストラリア東海岸への旅行の際には、足を延ばして観光する価値が十分ありますよ。」
「そうですね。」
「この「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」の名称は現在の名称になるまで2度ほど変わっています。」
「そうなんですか。」
「最初、1986年の世界遺産の登録名称は「オーストラリア東海岸の温帯および亜熱帯雨林公園」でしたよ。」
「どう変わったんですか?」
「登録地域が拡大された1994年に「オーストラリアの中東部の多雨林保護区群」となり、2007年には現在の登録名称となっていますよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~クイーンズランドの湿潤熱帯地域~
「オーストラリアの北東部、ケアンズ近くの世界遺産のクイーンズランドの湿潤熱帯地域は、クイーンズランド州にありますよ。」
「はい。」
「クイーンズランド州と言えば、オーストラリア連邦北東部の州である。オーストラリアで2番目に面積の大きな州で、オーストラリア大陸の四分の一を占め、州の総面積は170万平方キロに達する。州都はブリスベンである。」
「ケアンズと言えば、オーストラリア大陸北東岸、ヨーク岬半島の付け根付近、珊瑚海に面する港湾都市である。背後にグレートディヴァイディング山脈が控えている。ファー・ノース・クイーンズランド地方の中心都市である。人口は約150,000人(2010年)で、都市圏は急速に拡張している。」
「南はタウンズビルから、北はクックタウンまでの一帯の約9200平方キロにわたる広大なエリアを有しています。」
「広いんですね。」
「タウンズビルと言えば、オーストラリア・クイーンズランド北東岸に位置する港湾都市である。ノーザン・クイーンズランド地方最大規模の都市であり、クイーンズランド州北部のみならずファー・ノース・クイーンズランド地域およびノース・ウェスト・クイーンズランド地域をカバーする経済、交通、政治、教育、軍事の中心となっている。」
「クックタウンと言えば、オーストラリア、クイーンズランド州北東部の町で、ヨーク岬半島東岸、ケアンズの北約200キロメートルに位置する。1770年、ジェームズ=クックが座礁した船を修理した場所として知られる。」
「そのエリアの熱帯雨林は、約1億3000年前の恐竜が闊歩した白亜紀の時代に形成されと推測されています。」
「はい。」
「白亜紀と言えば、地球の地質時代のひとつで、およそ1億4550万年前から6550万年前を指す。ジュラ紀に続く時代であり中生代の終わりの時代でもある。」
「南米アマゾンのジャングルが形成された時期よりも古いと言われています。」
「そうなんですか。」
「オーストラリア大陸は現在の形になる前は、ゴンドワナ大陸と呼ばれる大陸が存在していたと考えられています。」
「聞いたことがありますね。」
「オーストラリア大陸は、この超巨大なゴンドワナ大陸がプレートテクトニクスによって、現在の5個の大陸に分離してできたと言われていますよ。」
「はい。」
「ゴンドワナ大陸と言えば、プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸のことである。名前の由来はインド中央北部の地域名で、サンスクリット語で「ゴンド族の森」を意味する。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であった。」
「プレートテクトニクスと言えば、プレート理論とも言い、1960年代後半以降に発展した地球科学の学説である。地球の表面が、何枚かの固い岩盤(「プレート」と呼ぶ)で構成されており、このプレートが、対流するマントルに乗って互いに動いていると説明される。」
「それは現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸などですね。」
「そうなんだ。」
「その痕跡が、このクイーンズランドの湿潤熱帯地域にありますよ。」
「はい。」
「現在の地球上でもっとも古い歴史を持っている場所と言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「今のオーストラリアは、砂漠が多い大陸ですね。」
「そうですね。」
「太古の時代は、全土が森林に覆われていたそうですよ。」
「そうなんですか。」
「乾燥化の進展で森林は、現在わずかなエリアに縮小してしまいましたね。」
「そうですね。」
「だから、クイーンズランドの湿潤熱帯地域は大変貴重な場所となっていますね。」
「はい。」
「この貴重なクイーンズランドの湿潤熱帯地域には、多くの珍しい動物がいます。」
「どんな動物がいるのですか?」
「鳥ほどの大きさもある蝶などの昆虫、爬虫類、両生類、コアラやカンガルーなどの哺乳類がいますよ。」
「そうなんですか。」
「また、世界最古と言われるソテツ、3000種類にも達する植物が生息し、原始のままの森林の生態系を今に伝えていますね。」
「それは貴重ですね。」
「ソテツと言えば、裸子植物ソテツ科の常緑低木である。ソテツ類の中で日本に自生がある唯一の種である。」
「この森林で生き延びてきた鳥の中で、極めて珍しい鳥としてヒクイドリがいますよ。」
「どんな鳥ですか?」
「ヒクイドリは、飛ばない鳥として、ダチョウやエミューと同じ「走鳥類」の仲間ですね。」
「はい。」
「人間の大人ほどの大きな鳥で、青い顔に赤い肉垂という目を引く外観をしていますよ。」
「それは珍しいですね。」
「また、その育児は、オスが子育てをしますよ。」
「そうなんですか。」
「飛ばない鳥でオスが子育てをするという、2つも珍しい動物は極めてまれですね。」
「そうですね。」
「クイーンズランドの湿潤熱帯地域を楽しむために、多くの面白く魅力あるツアーが用意されていますよ。」
「どんなツアーがあるのですか?」
「森林の中を歩くウォーキングや車でのサファリツアー、ナイトツアーなどがありますよ。」
「どのようにして行けばいいのですか?」
「ツアーの多くはケアンズからの出発が多いですね。」
「はい。」
「ケアンズと言えば、オーストラリア大陸北東岸、ヨーク岬半島の付け根付近、珊瑚海に面する港湾都市である。背後にグレートディヴァイディング山脈が控えている。ファー・ノース・クイーンズランド地方の中心都市である。人口は約150,000人(2010年)で、都市圏は急速に拡張している。」
「世界遺産のクイーンズランドの湿潤熱帯地域を楽しむには、ケアンズからが便利ですよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~西オーストラリアのシャーク湾~
「世界遺産の西オーストラリアのシャーク湾は、約22,000平方キロの面積を持っていますよ。」
「広いですね。」
「水深は2メートルほどしかない湾ですね。」
「そうなんですか。」
「オーストラリア大陸からインド洋に伸びたいくつもの半島と多くの島々に囲まれていますよ。」
「はい。」
「この湾には、地球最古、35億年もの前からストロマトライトが生息していますよ。」
「そうなんですか。」
「ストロマトライトが、今も尚、この地球上で成長している唯一の場所です。」
「それは貴重ですね。」
「地球そのものの歴史や生物の進化を調査する上で極めて貴重な場所となっていますね。」
「そうでしょうね。」
「シャーク湾は、半島に囲まれているという地理的な条件から、外洋と隔たっていますね。」
「はい。」
「この海域に生息する動物には他の場所では見られない進化を示していますよ。」
「どう進化しているのですか?」
「シャーク湾周辺の地域には、オーストラリア北部と南部の両方の植物が生息しています。」
「そうなんですか。」
「この地域を北限とする植物が145種、南限とする植物が35種混じり生息していますよ。」
「北限植物と南限植物が混在しているのですね。」
「また、この地域特有の植物も多数生息しています。」
「はい。」
「有袋類などの希少動物も生息し、動植物学的にも大変重要な場所となっていますね。」
「そうですね。」
「太古の地球から続く自然の生態系が残り、オーストラリア独特の動物や植物の生態を見ることができる場所として、1991年に世界遺産に登録されましたよ。」
「なるほど。」
「ところで、ストロマトライトはミトコンドリアや葉緑体など細胞内小器官をもたない単細胞の生物ですよ。」
「詳しく教えてください。」
「光合成を行い、酸素を放出すると共にデンプンを生成する下等生物の一つの藍藻類と海中の堆積物が何層にも積み重なって形成されたものですよ。」
「難しいですね。」
「ストロマトライトの外見は、一見すると岩のように見えますよ。」
「そうなんですか。」
「この岩のような塊が、海岸近くにこぶのように無数に突き出しており、異様な光景を示していますよ。」
「一見してもよくわからないですね。」
「これが地球に最初に酸素をもたらし、多くの動植物の命を育む元となりましたよ。」
「そうなんだ。」
「今でもこのストロマライトは、1年間に約0.3㎜の成長を続けていますよ。」
「はい。」
「ストロマトライトを傷付けないように作られた桟橋から間近に見ることができますよ。」
「そうなんだ。」
「今なお、西オーストラリアのシャーク湾のみに生息していますよ。」
「それはなぜですか?」
「それは、この湾内の塩分濃度が一般的な海水より2倍も高いからですね。」
「はい。」
「それにより、他の生物の生息が少なく生存しやすい環境であったからと言われていますね。」
「そうなんだ。」
「この湾内はジュゴンの世界最大の生息地ですよ。」
「そうなんだ。」
「ジュゴンと言えば、哺乳網カイギュウ目(海牛目)ジュゴン科ジュゴン属に分類される哺乳類である。本種のみでジュゴン属を構成し、現生種では本種のみでジュゴン科を構成する。」
「ザトウクジラ、ジンベイザメ、バンドウクジラ、ミドリウミガメ、イルカ、シャチ、オニイトマキエイなども多数見ることができますよ。」
「種類が多いですね。」
「ザトウクジラと言えば、クジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種である。個体数の減少から1966年に商業捕鯨が禁止されている。」
「ジンベイザメと言えば、ジンベエザメは、テンジクザメ目ジンベエザメ科に属する唯一のサメで、ジンベイザメとも言う。サメとして軟骨魚類として現生最大であり、そして、現生最大の魚として知られている。世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布する。動きは緩慢であり、基本的には人にとって危険性の低いサメである。」
「バンドウクジラと言えば、日本語では,一概に体長4m以上をクジラと称し,それ以下をイルカと称する慣例があるようだ。それゆえ,ゴンドウは「クジラ」と称され,バンドウは「イルカ」と称される。確かに,バンドウイルカの体長は2~4mなので,ゴンドウよりも少し小型となる。」
「ミドリウミガメと言えば、日本語ではアオウミガメ、英語やスペイン語を直訳するとミドリウミガメです。」
「イルカと言えば、哺乳網鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する種の内、比較的小型の種の総称である。生物分類上はイルカとクジラに差はない。日本語では、成体の体長でおよそ4mをクジラとイルカの境界と考えることが多い。これは定義ではなく、実際に○○クジラ、○○イルカと呼ばれている種の体長から帰納した傾向に過ぎず、4m基準に当てはまらない種もある。」
「シャチと言えば、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属の唯一の種である。イルカの仲間では最大の種である。」
「オニイトマキエイと言えば、トビエイ目トビエイ科Myliobatidaeに属する世界最大のエイである。マンタと呼ばれることが多い。大きいものでは体の横幅8m、体重3tに達する。」
「特にジュゴンは、ここだけで全世界のジュゴンの8分の1が生息しています。」
「そんなに多いんですか。」
「ここにこれだけジュゴンが生息しているのは、西オーストラリアのシャーク湾の水温が高く、ジュゴンが唯一食べる海草が豊富に育っているからです。」
「なるほど」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~フレーザー島~
「世界遺産のフレーザー島は、オーストラリアのグレート・サンディ国立公園の中にありますよ。」
「はい。」
「グレート・サンディ国立公園と言えば、オーストラリア・クイーンズランド州にある国立公園の一つで、公園は2つの地区に分かれている。クールーラ地区は、南はヌーサ、北はレインボー・ビーチにはさまれた海岸に位置する。フレーザー島地区は世界最大の砂の島であるフレーザー島のほぼ全域に広がり、世界遺産に登録された地区である。」
「クイーンズランド州と言えば、オーストラリア連邦北東部の州である。オーストラリアで2番目に面積の大きな州で、オーストラリア大陸の四分の一を占め、州の総面積は170万平方キロに達する。州都はブリスベンである。」
「フレーザー島は、オーストラリア大陸の中央部ブリスベンの約300キロ北方に位置する世界最大の砂で出来た島ですよ。」
「そうなんですか。」
「その場所は、世界最大のサンゴ礁として有名なグレートバリアリーフの南端に位置していますよ。」
「はい。」
「フレーザー島は、幅25キロ、長さ123キロ、標高は200メートルある非常に細長い形状をしていますよ。」
「そうなんだ。」
「総面積は18.4万ヘクタールで、大阪府と同じ程度の広さを有しています。」
「はい。」
「この広さを有するフレーザー島が、風雨によってオーストラリア大陸から流れ出した山の土砂などが気の遠くなるような年月をかけて堆積してできているんですよ。」
「それは驚きですね。」
「フレーザー島でしか見ることのできない地形と生態系が残っていることから、1992年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「砂でできた島と言うと、殺伐な風景を想像しますね。」
「そうですね。」
「フレーザー島には、砂の上を流れるエメラルドグリーン色のきれいな川「イーライ・クリーク」がありますよ。」
「砂の上を流れているのですか?」
「イーライ・クリークと言えば、フレーザー島内で最大のクリーク(小川)で東海岸に流れ出ています。島の内部約5kmの地点に端を発し、1時間に4.5百リットルの放推量が計測されています。」
「また、世界で最も美しい湖と言われる「マッケンジー湖」もありますよ。」
「砂の上の湖ですか?」
「マッケンジー湖と言えば、フレーザー島の淡水湖は世界で最も透明度の高い湖のひとつで、有名な湖としてマッケンジー湖が上げられる。この湖も観光客のレジャースポットとなっている。」
「さらに、世界で唯一、砂の上にできている亜熱帯雨林、約95キロも続く海岸線など多くの絶景のスポットに満ちていますよ。」
「そうなんだ。」
「砂の島であることを知らないと、全く普通の島と思えるほどの豊かな自然がありますよ。」
「はい。」
「95キロも続く海岸線は、車の道路、飛行機の滑走路として利用されていますよ。」
「はい。」
「オーストラリアの先住民であるアボリジニは、このフレーザー島を、パラダイスを意味する「カガリ」と呼んでいます。」
「そうなんですか。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民である。現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「そう呼んでも全く問題ないと言える程の美しい景観に溢れていますね。」
「なるほど。」
「自然の景観だけでなく、フレーザー島では豊かな生態系を楽しむことができますよ。」
「何がいるのですか?」
「絶滅が危惧されているイヌ科の哺乳類のディンゴやカンガルー科に属する哺乳類ワラビー、数百種類の野鳥、たくさんの種類の両生類、爬虫類が生息しています。」
「いろいろいるんですね。」
「ワラビーと言えば、フクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物のうち、カンガルーやワラルーよりも小さな種に対し、一般的に使われる名称である。特に明確な定義付けはなされていないものの、約30種いる。カンガルーに比べ、後ろ足が小さく尾が短い。しかし、後ろ足で跳躍し移動すること、育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じである。」
「イヌ科の哺乳類のディンゴと言えば、オーストラリア大陸とその周辺に生息する、タイリクオオカミの1亜種であり、広義で言うところの野犬の一種。アボリジニがオーストラリアに移住する際、一緒に連れてきたと考えられている。」
「海洋では、ザトウクジラやイルカを観察することができますよ。」
「はい。」
「ザトウクジラと言えば、クジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種である。個体数の減少から1966年に商業捕鯨が禁止されている。」
「イルカと言えば、哺乳網鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する種の内、比較的小型の種の総称である。生物分類上はイルカとクジラに差はない。日本語では、成体の体長でおよそ4mをクジラとイルカの境界と考えることが多い。これは定義ではなく、実際に○○クジラ、○○イルカと呼ばれている種の体長から帰納した傾向に過ぎず、4m基準に当てはまらない種もある。」
「絶滅の恐れがあるディンゴを守り、島内の生態系を守るために、犬などのペットの持ち込みは禁止されていますよ。」
「そうなんですか。」
「島へのアクセスは、ブリスベンやゴールドコーストから多くのツアーが利用できますよ。」
「便利なんですね。」
「ゴールドコーストと言えば、ゴールドコースト(クイーンズランド州)は、オーストラリア連邦クイーンズランド州南東部にある都市である。オーストラリア最大の観光保養地として世界的に有名である。高齢者向けの保養施設やコンドミニアム等があり、日本人滞在者も多い。」
「クイーンズランド州と言えば、オーストラリア連邦北東部の州である。オーストラリアで2番目に面積の大きな州で、オーストラリア大陸の四分の一を占め、州の総面積は170万平方キロに達する。州都はブリスベンである。」
「きれいな自然の元で、キャンプや釣り、水泳、動物観察など多彩な楽しみ方ができますよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~ハード島とマクドナルド諸島~
「オーストラリア大陸の西端にある都市のパースから南西方向に4100キロ、アフリカ大陸から南東方向に4700キロ、南極大陸からは北方向に約1500キロ離れたインド洋に浮かぶ無人島をご存じですか?」
「よく知りません。」
「オーストラリア大陸の西端にある都市のパースと言えば、オーストラリア最西端の州都パースにはスワン川が流れ、インド洋を望むビーチやスワン・バレーのブドウ園が広がっています。」
「この無人島は世界遺産のハード島とマクドナルド諸島ですよ。」
「はい。」
「ハード島と言えば、ハード島とマクドナルド諸島はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領で、1997年からはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。ハード島は荒涼として、起伏が多いのが特徴で、ビッグベン・マッシフにある2745メートルのモーソン・ピークなどに代表される。」
「マクドナルド諸島と言えば、ハード島とマクドナルド諸島はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領で、1997年からはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。マクドナルド諸島は比較的小さく、岩で出来ているのが特徴である。それらすべての面積は412平方キロメートルである。港はない。」
「亜南極地域に属する島の中でただ一つの火山島ですよ。」
「そうなんだ。」
「元々は、イギリス領でしたが、1947年にオーストラリア領となりましたよ。」
「そうなんですか。」
「南極大陸に近いハード島とマクドナルド諸島は、その大半を氷河で覆われている厳しい自然環境ですね。」
「そうでしょうね。」
「樹木は育たず、わずかな草と苔のみしか生息していませんね。」
「はい。」
「ハード島は、標高2745メートルの活火山モーソン山がそびえる特殊な地形ですよ。」
「はい。」
「ハード島と言えば、ハード島とマクドナルド諸島はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領で、1997年からはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。ハード島は荒涼として、起伏が多いのが特徴で、ビッグベン・マッシフにある2745メートルのモーソン・ピークなどに代表される。」
「活火山モーソン山と言えば、ハード島とマクドナルド諸島は、南極大陸から1700kmの洋上に浮かぶ、火山岩でできた島々です。雪と氷河に覆われたハード島は、亜南極圏唯一の活火山モーソン山を擁し、マクドナルド諸島には荒涼とした大地が広がっています。」
「マクドナルド諸島と言えば、ハード島とマクドナルド諸島はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領で、1997年からはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。マクドナルド諸島は比較的小さく、岩で出来ているのが特徴である。それらすべての面積は412平方キロメートルである。港はない。」
「島にはハリケーンに匹敵する強い風が吹き荒れ、降雪も多く、激しい濃霧にも見舞われ、冷たく静的な万年雪・氷河が存在しますよ。」
「そうなんですか。」
「一方で熱く、煮えたぎるマグマの動的な対照が地質学的に貴重な場所と言われていますよ。」
「なるほど。」
「それらの自然の驚異がドラマティックに展開し、人間や外来種による生態系への影響を受けずに原始のままの生態系が維持されていますよ。」
「素晴らしいですね。」
「マクドナルド諸島は、ハード島の南西40キロに点在する岩のみの島々ですよ。」
「はい。」
「オーストラリア大陸、アフリカ大陸、南極大陸からも遥かに離れた絶海の中に存在していますね。」
「そうですね。」
「生物の進化の過程などを研究するのに非常に適した場所となっていますよ。」
「そうですね。」
「これらの貴重な生態系が残っていること、地球の歴史を示す顕著な地形が見られることから、ハード島とマクドナルド諸島は1997年に世界遺産に登録されましたよ。」
「なるほど。」
「ハード島とマクドナルド諸島には、多くのアザラシ、アシカなどの哺乳類、ペンギン、アホウドリなどの鳥類の生物が、この厳しい環境下で生息し楽園を形成していますよ。」
「そうなんだ。」
「この手つかずの自然を守るためにオーストラリア政府は、ハード島とマクドナルド諸島の環境保全を厳しく維持・管理していますよ。」
「当然ですね。」
「観光目的による島への上陸はもちろん禁止されていますよ。」
「それは理解できますね。」
「科学調査の目的であっても、これらの島々への上陸は人数制限が設けられていますよ。」
「なるほど。」
「島への上陸を禁止するだけでなく、ハード島とマクドナルド諸島の周囲12海里の領海に対して、その海域での漁業活動、資源採掘などの産業活動一切を禁止していますよ。」
「なるほど。」
「観光目的で行きたくても、近くの都市といっても遥か遠くになり、それらの都市からツアーは用意されていませんね。」
「それはやむを得ませんね。」
「チャーター便を手配すれば島へは近づくことは可能ですよ。」
「そうなんですか。」
「しかし、危険も伴うエリアですよ。」
「わかりました。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~マッコーリー島~
「多くの人は、オーストラリアのタスマニア島の名前は知っていますね。」
「そうですね。」
「そのタスマニア島の離島であるマッコーリー島に関しては、世界遺産に登録されているにも関わらず知名度は低いようですね。」
「よく知りません。」
「タスマニア島はオーストラリアの南東部に浮かぶ島ですよ。」
「はい。」
「タスマニア島と言えば、オーストラリア大陸南東部から240キロ南方海上(オーストラリアの定義では南極海)に浮かぶタスマニア島はバス海峡によって隔てられている。島は北海道より少し小さめ(約8割)で、起伏の多い地形です。原生林などの自然がよく残る。」
「マッコーリー島は、そのタスマニア島から約1500キロ南東に離れた幅約5.5キロ、長さが34キロの縦に細長い小さな無人島ですよ。」
「はい。」
「南極大陸とタスマニア島の中間あたりで、最も近い陸地が、約500キロ離れたニュージーランドのオークランド諸島という絶海の孤島ですよ。」
「そうなんですか。」
「オークランド諸島と言えば、ニュージーランド南島の南方約450kmに位置する、ニュージーランド領の諸島で、面積は合計625km2である。かつてはアザラシ猟や捕鯨の拠点となり、定住も試みられたが、現在は無人である。世界遺産(自然遺産)「ニュージーランドの亜南極諸島」の一部を構成する。」
「マッコーリー島が、世界遺産に登録された理由は、「地球の内部の地殻が地表にはみ出した島であり、その状態が現在進行形で進んでいる島」だからですよ。」
「そうなんだ。」
「マッコーリー島は、インドプレートと太平洋プレートの2つの地殻がぶつかる場所にありますよ。」
「地震の発生が多そうですね。」
「インドプレートと言えば、ゴンドワナ大陸から分裂してできた地殻構造プレートである。5,000 - 5,500万年前はオーストラリアプレートと融合していたが、現在ではインド亜大陸を含むインド・オーストラリアプレートの一部となり、インド洋の一部となっている。」
「ゴンドワナ大陸と言えば、プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸のことである。名前の由来はインド中央北部の地域名で、サンスクリット語で「ゴンド族の森」を意味する。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であった。」
「太平洋プレートと言えば、太平洋の海底の地殻及びマントル上方のリソスフェアを形成する海洋プレートである。」
「この2つのプレートが海底がぶつかることで隆起してマッコーリー島となり、現在も年間数ミリ単位で、その隆起を続けていますよ。」
「現在進行形ですね。」
「これは、地球地質学的なプレートが動くという理論を如実に示している貴重な場所ですね。」
「そうですね。」
「約6000メートルという深い地球内部の地殻を地球上で観察できる唯一の場所ですよ。」
「それは大変貴重ですね。」
「地殻が形成される地質学的調査に大きな貢献をしている場所と言えますね。」
「そうですね。」
「そのため、1997年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「マッコーリー島は、非常に雨が多い気象環境ですよ。」
「そうなんですか。」
「1年の内の300日以上も雨が降った日があったと言う年もあるほどですよ。」
「それは凄いですね。」
「風が強過ぎて植物がほとんど育たないと言う過酷な環境の島でもありますね。」
「そうなんだ。」
「しかし、海洋動物のゾウアザラシ、セイウチ、オットセイ、キングペンギン、ロイヤルペンギンなどにとっては楽園となっていますよ。」
「はい。」
「ゾウアザラシと言えば、アザラシの仲間で最大はゾウアザラシである。キタとミナミの二つの種類あるが、最大はミナミゾウアザラシである。」
「セイウチと言えば、哺乳網ネコ目(食肉目)セイウチ科セイウチ属に分類される鰭脚類である。本種のみでセイウチ科セイウチ属を形成する。名はロシア語でトドを意味する「シヴーチ」 に由来する。」
「オットセイと言えば、鰭脚類アシカ科のうちキタオットセイ属(キタオットセイ)とミナミオットセイ属(ミナミオットセイ)の総称である。アシカ科にはアシカとオットセイが属する。キタオットセイは北太平洋に、ミナミオットセイはアフリカ南岸、オーストラリア南岸などに生息する。」
「キングペンギンと言えば、ペンギン科・コウテイペンギン属に分類されるペンギンの一種。現生のペンギンではコウテイペンギンに次ぐ大型種である。学名の由来は、1788年にJ.F.ミラーが、南米パタゴニアで発見された個体をもとに記載した事からです。他にオオサマペンギン、王ペンギン、王ペングインなどの別名があるが、これらの記述はやや古い図鑑にみられる。」
「ロイヤルペンギンと言えば、南極大陸周辺の海に生息するペンギンである。学名の種小名は、ドイツの動物学者ヘルマン・シュレーゲルへの献名である。」
「過去にはペンギン、アザラシの乱獲が行われ、その数が激減したという経緯がありますね。」
「そうなんですか。」
「近年は、保護活動が実を結んで、生息数は回復していますよ。」
「良かったですね。」
「現在は、マッコーリー島の固有種であるロイヤルペンギンの数は85万羽が生息すると言われていますよ。」
「はい。」
「ミナミゾウアザラシは、全世界の7分の1にあたる10万頭近くが生息しており、重要な繁殖地となっていますよ。」
「そうなんだ。」
「ミナミゾウアザラシと言えば、はネコ目(食肉目)アシカ亜目アザラシ科ゾウアザラシ属に属するアザラシである。ミナミゾウアザラシはアシカ亜目の中では身体が最も大きい種である。」
「自然の生態系を守るため、調査以外の目的のための上陸などは厳しく制限されていますよ。」
「当然ですね。」
「しかし、タスマニア島からのクルーズツアーで、船上から島の様子を眺めることができますよ。」
「そうなんですか。」
「タスマニア島と言えば、オーストラリア大陸南東部から240キロ南方海上(オーストラリアの定義では南極海)に浮かぶタスマニア島はバス海峡によって隔てられている。島は北海道より少し小さめ(約8割)で、起伏の多い地形です。原生林などの自然がよく残る。」
「特にペンギン、ミナミゾウアザラシが生息する所があって、ペンギンの可愛らしい仕草やゾウアザラシの巨大な群れが間近で見られないのは非常に残念ですね。」
「仕方がないですね。」
オーストラリアの世界遺産と自然遺産~ウルル=カタ・ジュタ国立公園~
「オーストラリアの世界遺産「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」は、知名度は低いですね。」
「よく知りません。」
「この「ウルル」とは、多くの人に「エアーズロック」として知られている世界で2番目に大きいと言われている巨大な岩のことですよ。」
「はい。」
「エアーズロックと言えば、オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩で、ウルルとも呼ばれる。ウルルは現住民のアボリジニーの呼び名であり、エアーズロックはイギリスの探検家によって名づけられている。」
「また、「ウルル」とは、オーストラリアの先住民アボリジニの言葉で「偉大な岩」を意味していますよ。」
「はい。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民である。現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「この「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」の「カタ・ジュタ」の方も同じくアボジリニの言葉で「多くの頭」を意味する「オルガ山」のことですよ。」
「わかりました。」
「ウルル=エアーズロックは、周囲に何もない大地に忽然とその巨大な姿を現していますよ。」
「そうなんだ。」
「非常に印象に残り、人をひきつけて止まない魅力あふれる場所ですよ。」
「そうなんですか。」
「その大きさは、巨大な岩と言うよりも一つの小山で、高さ340メートル、周囲9400メートルもあります。」
「そんなに大きいのですか?」
「地上に表れている部分は、推測で10分の1程度と考えられていますよ。」
「それは驚きですね。」
「現在、姿を現している部分が、地層の隆起と浸食、風化によってできたようですよ。」
「はい。」
「遠い将来、さらに大きな姿となって地上に現れる可能性がありますね。」
「そうなんですか。」
「ウルル=エアーズロックは、その巨大さだけではなく、太陽光線によって、時間の経過に伴い7色に変化すると言われていますよ。」
「どうしてですか?」
「エアーズロックと言えば、オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩で、ウルルとも呼ばれる。ウルルは現住民のアボリジニーの呼び名であり、エアーズロックはイギリスの探検家によって名づけられている。」
「その中でも、特に夕日によって赤く染まる景観は、その巨大さをはるかに超える大きな感動を与えますね。」
「そうでしょうね。」
「一方、カタ・ジュタは、「多くの頭」が意味するように、大小36個の「エアーズロック」と似たような巨大な岩が連なる奇岩群のある場所ですよ。」
「興味深いですね。」
「その迫力ある景観とアボリジニの長きにわたる文化を示す場所として、1987年に世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「アボリジニと言えば、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民である。現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。」
「また、「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」は、オーストラリア大陸のほぼ中心に位置しています。」
「はい。」
「1300平方キロメートル以上の広さの公園で全域がアボリジニの聖地となっています。」
「そうなんですか。」
「アボリジニの聖地と言えば、エアーズロックは「世界遺産」であると同時に、「アボリジニの聖地」でもあります。そのため、アボリジニの人々は、決してエアーズロックに登りません。そうした事情を考慮して、国立公園当局も観光客に、神聖な山に登るのは自粛するよう、求めてきました。」
「この地域にはアボリジニが今も生活していますよ。」
「はい。」
「オーストラリア政府は、彼らのプライバシーを尊重しながら観光できるように配慮していますね。」
「そうなんだ。」
「また、「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」へは入場料が必要ですよ。」
「はい。」
「アボリジニの生活を支えているという側面もありますね。」
「なるほど。」
「オーストラリア政府は、アボリジニの聖地であること、ウルル=エアーズロックに登山中に年間に数十人も滑落して死亡しているなどの理由で登山を禁止する意向ですね。」
「そうなんですか。」
「滑落による死亡者が多い理由の一つは、ウルル=エアーズロックが、アボリジニの聖地であるために極力、階段などの人工的な手を加えることを避けているためですね。」
「なるほど。」
「また、「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」観光の最大の魅力はウルル=エアーズロックの頂上から見る360度のパノラマの景観ですね。」
「そうなんですか。」
「禁止されるとその魅力が失われることになり、観光客には残念なことになりますね。」
「そうですね。」
「アボジリニは、聖地であるため決してここには登りませんよ。」
「そうなんですか。」
「団体旅行でない場合は、現地へのツアーやレンタカーは数に限りがありますよ。」
「どうすればいいのですか?」
「予定が決まった時点で早めに予約をしないと、行けない可能性があります。」
「そうなんですか。」
「気候的に厳しいので登山に適するのは、9月、10月の2か月程度がベストシーズンですよ。」
「はい。」
「風の強い日は、登山がすぐ禁止になり、登るには運も必要となりますよ。」
「わかりました。」
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