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アフリカの世界遺産と古代芸術~ザンビア・ジンバブエのモシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝・ジンバブエのグレート・ジンバブエ遺跡・カミ遺跡群・マトボの丘群・ナミビアのトゥウェイフルフォンテーン・ボツワナのツォディロ・ナイジェリアのスクルの文化的景観・オシュン=オショグボの聖なる木立~





アフリカ 世界遺産 古代芸術

アフリカの世界遺産と古代芸術

「多くの人は、普段から芸術に触れていると思いますね。」
「そうですね。」

「音楽、絵画、彫刻、建築、小説、映画、すべて芸術ですね。」
「はい。」

「芸術表現に感動する気持ちを持っている人は、一度アフリカに行くと良いと思いますよ。」
「そうなんですか。」

「人類の祖先が、どうして表現をしようと思ったのか、答えが出なくても、深く考えるきっかけになりますよ。」
「はい。」

「アフリカの芸術表現に関する世界遺産について、人間の祖先は、アフリカで誕生しましたよ。」
「はい。」

「アフリカで誕生した人間は、次第に発達した脳みそを持つようになり、色々な発明を行なってきましたね。」
「はい。」

「その発明の一つが、芸術ですね。」
「そうですね。」

「美という感覚を形にする技術が芸術ですね。」
「はい。」

「アフリカの世界遺産は、芸術に関連した世界遺産が多いですよ。」
「そうなんですか。」

「古くからその土地に暮らすアフリカの人達が、石や洞窟に自分たちの美的感覚を残しましたよ。」
「はい。」

「現代では作品とも言える数々の痕跡が、世界遺産として残っていますよ。」
「そうなんですか。」

「世界遺産として残る、古いアフリカ人の表現を現地でじっと眺めてくださいね。」
「わかりました。」

「太古の人々はどうして岩にこの絵を描こうと思ったのだろうと、考えるきっかけになりますよ。」
「はい。」

「アフリカの南西部、ナミビアにある世界遺産についてですが、ナミビアは、アフリカの南西部にありますね。」
「はい。」

「ナミビアと言えば、ナミビア共和国、通称ナミビアは、アフリカ南西部に位置する共和制国家である。北にアンゴラ、北東にザンビア、東にボツワナ、南に南アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面する。首都はウィントフック。イギリス連邦加盟国。」

「国土の西側が海岸線で、南部にはアフリカの最南端に位置する、南アフリカ共和国がありますね。」
「はい。」

「南アフリカ共和国と言えば、南アフリカ共和国、通称南アフリカは、アフリカ大陸最南端に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にスワジランド、モザンビーク、北にジンバブエ、ボツワナ、西にナミビアと国境を接し、レソトを四方から囲んでいる。南アフリカは首都機能をプレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)、ブルームフォンテーン(司法府)に分散させているが、各国の大使館はプレトリアに置いていることから、国を代表する首都はプレトリアと認知されている。」

「そのナミビアには、岩石に描かれた2,000点以上の線画が、現在も世界遺産として残されていますよ。」
「そうなんですか。」

「岩石の絵をじっと眺めてください。」
「はい。」

「表現形式としては、かなり熟達していますね。」
「そうですね。」

「キリン、ライオンなどの身近な動物が、独特の形にデフォルメされていますね。」
「はい。」

「単に写実で終わっているのではなく、独自の解釈が表現されていますよ。」
「はい。」

「中には、ライオンマンという架空の対象まで描かれていますよ。」
「そうなんですか。」

「考古学的な価値と共に、芸術的な価値で世界遺産に登録されていますね。」
「なるほど。」

「アフリカ南部中央、ボツワナにある世界遺産についてですが、アフリカの南部中央、ナミビアの東隣にある国、ボツワナにも壁画群が残されており、その全てが世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「ボツワナと言えば、ボツワナ共和国、通称ボツワナは、南部アフリカの内陸に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエ、北をザンビアに囲まれた内陸国である。首都はハボローネ。南アフリカ共和国を構成する一民族でもあるツワナ系の人々が多く住む。」

「ナミビアと言えば、ナミビア共和国、通称ナミビアは、アフリカ南西部に位置する共和制国家である。北にアンゴラ、北東にザンビア、東にボツワナ、南に南アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面する。首都はウィントフック。イギリス連邦加盟国。」

「この世界遺産は、現存する人類の中で最も古い系譜に属するサン人が描いた芸術作品群ですね。」
「はい。」

「サン人と言えば、南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族である。砂漠に住む狩猟採集民族は大変少なく、現在ではこのサン人ぐらいしかいない。」

「紀元前4000年前に描かれた壁画と言われていますよ。」
「そうなんですか。」

「表現スタイルそのものは写実的で、独自の芸術的解釈は感じられませんね。」
「はい。」

「わざわざ壁面に4,500もの絵画を残した人類のエネルギーに、素直に胸を打たれますね。」
「はい。」

「砂漠のルーブルと呼ばれるその芸術作品群は、まるごと世界遺産に登録されていますよ。」
「わかりました。」

「その他にも見どころ満載のアフリカ世界遺産につちえですが、芸術的な価値を持つ世界遺産だけではありませんよ。」
「どういうことですか?」

「ザンビア・ジンバブエにある世界三大瀑布、世界遺産にも認定されているヴィクトリアの滝などは、その水量とスケールが純粋に見る者を圧倒しますよ。」
「はい。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「ザンビアと言えば、ザンビア共和国、通称ザンビアは、アフリカ南部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。かつてはイギリス領北ローデシアであった地域である。内陸国であり、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラ、ボツワナの7つの国に接している。首都はルサカ。」

「ナイジェリアの広大な原生林がまるごと信仰の対象として大切にされている、稀有な世界遺産もありますよ。」
「何があるのですか?」

「ナイジェリアと言えば、ナイジェリア連邦共和国、通称ナイジェリアは、アフリカ西部に位置する連邦共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。北にニジェール、北東にチャド湖を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面し、かつては「奴隷海岸」と呼ばれた。首都はアブジャ。最大の都市はラゴス。」

「ジンバブエのグレート・ジンバブエ遺跡、カミ遺跡群など、文化的世界遺産もありますよ。」
「そうなんだ。」

「拠点のカミと言えば、トルワ王朝は1450年から1683年までジンバブエ高原のカミを拠点に存在し、繁栄の源は牛と金だった。カミ遺跡では儀式用の瓶、鉄・青銅の武器、銅製品、占いに使われた象牙の破片などが見つかっている。ヨーロッパや中国伝来の遺物は、かつてカミが貿易の中心地であったことを偲ばせる。」

「ナイジェリアにも、スクルという製鉄で栄えた、文化的世界遺産の町もありますよ。」
「はい。」

「色々な魅力を持つ世界遺産が、アフリカには点在しますよ。」
「はい。」

「芸術的な側面から世界遺産を巡ると同時に、色々な顔のアフリカも楽しんでくださいね。」
「わかりました。」

「ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、日本人が訪れる国は大体決まっていますね。」
「そうですね。」

「実は人類の生誕地アフリカこそ、日本人が最初に訪れるべき場所なのかも知れませんよ。」
「そうなんだ。」

「特に、芸術表現に興味のある表現者、研究者、ファンの方は、アフリカの世界遺産を目指しましょう。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ザンビア・ジンバブエのモシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝~

「「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」という世界遺産をご存じですか?」
「いいえ、知りません。」

「この世界遺産は、1989年にユネスコの世界遺産に指定された自然遺産ですよ。」
「はい。」

「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝は、世界三大瀑布(他二カ所はイグアスの滝、ナイアガラの滝)の一つに数えられる「ヴィクトリアの滝」を保存した世界遺産ですよ。」
「はい。」

「ヴィクトリアの滝は、落差110メートル、幅1700メートルもの超巨大な滝ですよ。」
「スケールが大きいですね。」

「いかにも世界遺産という雰囲気の、ダイナミックな水のアトラクションを楽しむことができますよ。」
「はい。」

「ヴィクトリアの滝は、霧のような状態の水煙が立つことでもおなじみのスポットですよ。」
「はい。」

「毎日のように、虹を眺めることができますよ。」
「いいですね。」

「著名な写真家などが、こぞって観光に訪れる観光名所としてお馴染みですよ。」
「はい。」

「「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」は、「ザンビア」と、「ジンバブエ」のはざまにあるスポットですよ。」
「はい。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「ザンビアと言えば、ザンビア共和国、通称ザンビアは、アフリカ南部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。かつてはイギリス領北ローデシアであった地域である。内陸国であり、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラ、ボツワナの7つの国に接している。首都はルサカ。」

「どちらの国から見ても、美しいロケーションを楽しめますよ。」
「そうなんですか。」

「「ザンビアに観光に行くから、ついでにヴィクトリアの滝も見られるかな?ヴィクトリアの滝は、確かジンバブエの世界遺産だったような…」と気になった方も、是非現地へ足を運んでくださいね。」
「わかりました。」

「「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」の内部には固有な生態系が存在しますよ。」
「それは何でしょうか?。」

「他の国ではお目にかかれないような素晴らしい動植物を見つけることができますよ。」
「そうなんですか。」

「美しい鳥類も実に豊富であり、見たこともないような花や木と出逢うことができますよ。」
「そうなんだ。」

「自然を愛する方なら、必ず良い思い出を作ることができる世界遺産ですよ。」
「わかりました。」

「この「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」という名称を見る方の多くは、「ヴィクトリアの滝以外に、モシ・オ・トゥニャという場所があるのだろうなあ」と思われるかも知れませんね。」
「そうですね。」

「実は、この世界遺産の内部にはヴィクトリアの滝以外のスポットは包括されていませんよ。」
「はい。」

「「どういうことなの?」といぶかしんでしまうかも知れませんね。」
「そうですね。」

「実は、この世界遺産はかつて探検家である「デイヴィッド・リヴィングストン」(イギリスの宣教師)という人物が発見し、世界に公開した瀑布(滝)ですよ。」
「はい。」

「探検家である「デイヴィッド・リヴィングストン」(イギリスの宣教師)と言えば、スコットランドの探検家、宣教師、医師である。ヨーロッパ人で初めて、当時「暗黒大陸」と呼ばれていたアフリカ大陸を横断した。また、現地の状況を詳細に報告し、アフリカでの奴隷解放へ向けて尽力した人物でもある。」

「その発見以来、ジンバブエの人々は「ヴィクトリアフォールズ」と呼び、ザンビアの人々はヴィクトリアの滝のことを「モシ・オ・トゥニャ」と呼ぶようになっています。」
「そうなんですか。」

「つまり、ヴィクトリアの滝は、モシ・オ・トゥニャとイコールでつながっていますよ。」
「はい。」

「勘違いしやすいのですが、この世界遺産には一カ所の滝しか包括されていませんよ。」
「はい。」

「二カ所以上の世界遺産が一度に見られる世界遺産を求めて観光しようとしていた方は、他の世界遺産を探してみることをおススメしますよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ジンバブエのグレート・ジンバブエ遺跡~

「アフリカ大陸の南方、南アフリカ共和国の北東側の隣にジンバブエ共和国がありますね。」
「はい。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「南アフリカ共和国と言えば、南アフリカ共和国、通称南アフリカは、アフリカ大陸最南端に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にスワジランド、モザンビーク、北にジンバブエ、ボツワナ、西にナミビアと国境を接し、レソトを四方から囲んでいる。南アフリカは首都機能をプレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)、ブルームフォンテーン(司法府)に分散させているが、各国の大使館はプレトリアに置いていることから、国を代表する首都はプレトリアと認知されている。」

「ジンバブエとは、ショナ語で「石の家」という意味ですよ。」
「そうなんですか。」

「ショナ語と言えば、バントゥー語群に属する言語である。ジンバブエやザンビア南部に住むショナ人の母語である。ジンバブエにおいて、ショナ語は北ンデベレ語や公用語の英語と同様に主要な言語である。」

「宮殿という意味も含んでいますよ。」
「はい。」

「この国名の由来となっているのが、世界遺産の国史跡グレート・ジンバブエ遺跡ですよ。」
「はい。」

「同国の紙幣の図柄にもされた事がありますよ。」
「そうなんだ。」

「世界遺産のグレート・ジンバブエ遺跡は、首都ハラレから南方300kmのところに位置していますよ。」
「はい。」

「首都ハラレと言えば、南部アフリカのジンバブエ共和国の首都で、この国最大の都市である。旧称はソールズベリー(Salisbury)。英国風の街並が並び、標高約1600mの高原の丘にあるため、夏でも平均気温は20度少し程度と涼しい。」

「東西、南北それぞれ1.5kmにもわたる広い遺跡ですよ。」
「広いですね。」

「ショナ族が築いたと推定されており、王または首長一族の宮殿と見なされていますよ。」
「はい。」

「ショナ族と言えば、グレート・ジンバブエ遺跡を築いたと想定されるショナ族の国家の通名として「グレート・ジンバブエ」の名称を用いるようになってきた。推定面積は、周囲の集落を含めると東西1.5km、南北1.5kmの約2平方kmに及ぶと考えられる。」

「特徴として、直方体に切り出された花崗岩のブロックが積み上げられていますよ。」
「はい。」

「花崗岩と言えば、火成岩の一種である。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれる。」

「積み上げ方も四角形ではなく、円や楕円ですね。」
「そうなんですか。」

「アフリカ大陸は、欧米とは全く異なる文化が育まれていましたよ。」
「はい。」

「しかし、その理解が進んだのはごく最近ですね。」
「そうなんだ。」

「ヨーロッパ諸国による植民地化の時代には、誤った解釈がなされていましたよ。」
「はい。」

「例えば、19世紀にはグレート・ジンバブエ遺跡は、エルサレムのソロモン神殿を模倣したものと解釈されていましたよ。」
「そうなんですか。」

「エルサレムのソロモン神殿と言えば、エルサレムの「神殿の丘」にはイスラム教の建造物が建っていて、ユダヤ教の神殿は建っていないのです。第一神殿は、ソロモン神殿とも呼ばれ、古代イスラエルの王ソロモンが、紀元前10世紀に建造したものです。」

「他にも、アラビア文化によりもたらされたもの、西アジアの文化が伝わったものとされた事もありますよ。」
「どうしてですか?」

「遺跡の発掘方法も現在とは比べ物にならないほど杜撰で、破壊されたところもあるようですよ。」
「そうなんですか。」

「20世紀に入り、考古学に基づく正確な調査がなされましたよ。」
「それは良かったですね。」

「そして、現在も在住しているショナ族が築いたものという事が認識されましたよ。」
「はい。」

「ショナ族と言えば、グレート・ジンバブエ遺跡を築いたと想定されるショナ族の国家の通名として「グレート・ジンバブエ」の名称を用いるようになってきた。推定面積は、周囲の集落を含めると東西1.5km、南北1.5kmの約2平方kmに及ぶと考えられる。」

「その理由の一つとして、今もショナ族が使っている土器と、遺跡から発掘された土器片がほぼ同じものである事が分かったからですね。」
「そうなんだ。」

「このように、独創的で高度な文明がジンバブエで築かれていた訳ですね。」
「そうですね。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「20世紀初頭は、白人が優等な人種であるという考え方が多かったようですね。」
「なるほど。」

「同様に、学者にも多く、なかなか受け入れられなかったようですよ。」
「そうなんだ。」

「この地域に人々が居住を始めたのは紀元前2500年頃と推定されますよ。」
「はい。」

「遺跡として残っている石造りの建築物は、西暦650年頃から建てられ始めたと考えられていますよ。」
「はい。」

「一番大きな物は、建物の周囲を長さ200m、高さ10m,幅6mほどの壁で取り囲んでいるものもありますよ。」
「そうなんですか。」

「規模から考えると、日本の古墳やエジプトのピラミッドと比べても遜色のない立派なものですね。」
「そうですね。」

「最盛期には人口が2万人を超え、インド洋との交易ルートを握っていたため、強い権力と経済力を保持していましたよ。」
「はい。」

「ただ栽培と放牧を繰り返し土地がやせた事、人口集中による木材の大量伐採により衰退し、15世紀末にはグレート・ジンバブエは放棄されてしまいましたよ。」
「そうなんだ。」

「現在、世界遺産国史跡グレート・ジンバブエ遺跡の石組みの建造物は、荒らされずに残っていますよ。」
「はい。」

「世界遺産国史跡グレート・ジンバブエ遺跡へ行くまでの交通ルートは、やや困難ですよ。」
「そうなんですか。」

「その困難を乗り越えてでも、見るべき価値はありますよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ジンバブエのカミ遺跡群~

「ジンバブエの古代国家としては、グレート・ジンバブエが世界的に知られていますね。」
「はい。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「1000年ほど繁栄した国家ですが、発展の末に衰退の一途をたどりましたね。」
「はい。」

「この西方で建国されたのが、トルワ王朝ですよ。」
「そうなんですか。」

「トルワ王朝と言えば、ブトワ王国を統治した家系で、16世紀から17世紀にかけてのグレート・ジンバブエの衰退の中から興った。創始者は伝説的人物Dlembeuであると考えられている。」

「創始者はDlembeuとされており、1450年に建国され、拠点はカミでしたよ。」
「はい。」

「拠点のカミと言えば、トルワ王朝は1450年から1683年までジンバブエ高原のカミを拠点に存在し、繁栄の源は牛と金だった。カミ遺跡では儀式用の瓶、鉄・青銅の武器、銅製品、占いに使われた象牙の破片などが見つかっている。ヨーロッパや中国伝来の遺物は、かつてカミが貿易の中心地であったことを偲ばせる。」

「創始者Dlembeuと言えば、1450年から1683年まで存在したジンバブエ高原のトルワ王朝の創始者であると考えられている。」

「現在は国史跡カミ遺跡群として、世界遺産にも指定されていますよ。」
「はい。」

「拠点のカミと言えば、トルワ王朝は1450年から1683年までジンバブエ高原のカミを拠点に存在し、繁栄の源は牛と金だった。カミ遺跡では儀式用の瓶、鉄・青銅の武器、銅製品、占いに使われた象牙の破片などが見つかっている。ヨーロッパや中国伝来の遺物は、かつてカミが貿易の中心地であったことを偲ばせる。」

「トルワ王朝は、グレート・ジンバブエの衰退の中から興った王国のため、石工の高い技術は継承されましたよ。」
「そうなんだ。」

「世界遺産の建造物は、花崗岩を直方体に切り出して、交互に積み上げたものになっていますよ。」
「はい。」

「花崗岩と言えば、火成岩の一種である。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれる。」

「さらに、装飾も施されていますよ。」
「はい。」

「石工たちは、旧来の技術を洗練させていったと言えますね。」
「そうですね。」

「アフリカと言うと、他の大陸との繋がりは大航海時代まで無さそうと思われがちですが、そうではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「世界遺産の国史跡カミ遺跡群では儀式に使われたと思われる瓶、鉄、青銅の武器も見つかっていますよ。」
「はい。」

「拠点のカミと言えば、トルワ王朝は1450年から1683年までジンバブエ高原のカミを拠点に存在し、繁栄の源は牛と金だった。カミ遺跡では儀式用の瓶、鉄・青銅の武器、銅製品、占いに使われた象牙の破片などが見つかっている。ヨーロッパや中国伝来の遺物は、かつてカミが貿易の中心地であったことを偲ばせる。」

「国史跡カミ遺跡群では、占いに使われた象牙の破片も出土していますよ。」
「はい。」

「さらに、中国産の青磁や白磁、ポルトガル、ドイツ、北アフリカ産の陶磁器も出てきていますよ。」
「そうなんですか。」

「17世紀のポルトガルで造られた中国の磁器の模倣品もありましたよ。」
「はい。」

「これらは、トルワ王朝が中国やヨーロッパとの交易を盛んに行っていたという証拠ですね。」
「なるほど。」

「トルワ王朝は、ヨーロッパ人との最初の接触があったという記録も残っていますよ。」
「はい。」

「1513年にポルトガル人のアントニオ・フェルナンデスがジンバブエ高原を訪れていますよ。」
「はい。」

「ポルトガル人のアントニオ・フェルナンデスと言えば、トルワ王朝の時にヨーロッパ人との最初の接触があった。最初に訪れたヨーロッパ人はポルトガル人のアントニオ・フェルナンデスで、1513年にジンバブエ高原に入った。」

「貿易ではアラブの影響を大きく受けていましたよ。」
「そうなんですか。」

「ポルトガル人との接触は、アラブとポルトガルとの衝突を招く事となってしまいますよ。」
「そうなんだ。」

「トルワ王朝は、ショナ人により1683年に打倒されてしまいますよ。」
「そうなんですか。」

「ショナ人と言えば、南部アフリカの民族である。バントゥー系。ジンバブエの人口の4分の3を占め、多数派を形成している。」

「ショナ人はさらにポルトガル人をジンバブエ高原から追い出してしまいますよ。」
「はい。」

「ジンバブエ高原と言えば、トルワ王朝は1450年から1683年までジンバブエ高原のカミを拠点に存在した。」

「ショナ人のロズウィ王国は、19世紀半ばまで栄えますよ。」
「はい。」

「ショナ人のロズウィ王国と言えば、1670年代になるとジンバブエ高原にはチャンガと呼ばれるショナ人の軍事指導者による勢力が表れた。彼の軍隊はトルワ王朝を打倒し、1693年にはポルトガル人をジンバブエ高原から駆逐、ロズウィ王国を建国した。」

「彼らの建造物にも、精緻な石工の技術が生かされていましたね。」
「そうなんだ。」

「ロズウィ王国の遺跡から頭部に鳥の彫刻を施した石柱が見つかっていますよ。」
「はい。」

「この鳥の彫刻は、ジンバブエの国旗・国章にも使用されていますよ。」
「はい。」

「石工の技術は形を変えて、今にもその名残をとどめていますよ。」
「そうなんですね。」

「世界遺産の国史跡カミ遺跡群は、ジンバブエの西端、ボツワナとの国境近くにありますよ。」
「はい。」

「ボツワナと言えば、ボツワナ共和国、通称ボツワナは、南部アフリカの内陸に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエ、北をザンビアに囲まれた内陸国である。首都はハボローネ。南アフリカ共和国を構成する一民族でもあるツワナ系の人々が多く住む。」

「首都ハラレとヴィクトリアの滝の中間付近ですよ。」
「はい。」

「首都ハラレと言えば、南部アフリカのジンバブエ共和国の首都で、この国最大の都市である。旧称はソールズベリー(Salisbury)。英国風の街並が並び、標高約1600mの高原の丘にあるため、夏でも平均気温は20度少し程度と涼しい。」

「現在でも色とりどりの石を積み重ねた住居群、石壁などが残っていますよ。」
「そうなんですか。」

「ジンバブエ高原で独自に育まれた技術の高さを感じる事が出来ますね。」
「そうですね。」

「ヴィクトリアの滝を観光する際に立ち寄る事をおススメしますよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ジンバブエのマトボの丘群~

「1980年公開のコメディ映画『ミラクル・ワールド ブッシュマン』で取り上げられたのはサン人ですね。」
「そうなんですか。」

「コメディ映画『ミラクル・ワールド ブッシュマン』と言えば、ジャミー・ユイス監督による1981年製作の南アフリカ共和国のコメディ映画である。南アフリカ・ボツワナ共和国の砂漠に居住するブッシュマンの生活をコメディタッチで描いた作品。」

「サン人と言えば、南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族である。砂漠に住む狩猟採集民族は大変少なく、現在ではこのサン人ぐらいしかいない。」

「砂漠に住む狩猟採集民族という珍しい人たちでしたよ。」
「はい。」

「かつては、アフリカに広く在住していましたよ。」
「はい。」

「今では、南部アフリカのカラハリ砂漠に住むのみとなっていますよ。」
「そうなんだ。」

「カラハリ砂漠と言えば、南部アフリカにおいて50万平方kmに渡って広がる砂漠である。標高850~1000メートルの浅い盆地状の地形である。 ボツワナの国土の70%を占めるほか、ナミビア、南アフリカ共和国にかかる。ジンバブエの一部はカラハリ砂漠に連なる半乾燥地帯である。」

「サン人は、アフリカの最古の住民と考えられていますよ。」
「そうなんですか。」

「サン人と言えば、南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族である。砂漠に住む狩猟採集民族は大変少なく、現在ではこのサン人ぐらいしかいない。」

「かつて、サン人が住んでいたジンバブエのマトボの丘群は、現在世界遺産に指定されていますよ。」
「はい。」

「ジンバブエと言えば、ジンバブエ共和国、通称ジンバブエは、アフリカ南部の共和制国家である。首都はハラレ。アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2002年に加盟資格を停止されるまでイギリス連邦の加盟国であった。」

「マトボの丘群は、地勢的にも地表に押し出された花崗岩によって、20億年ほど前に形成された台地という、珍しい特徴を持っていますよ。」
「そうなんだ。」

「花崗岩と言えば、火成岩の一種である。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれる。」

「この世界遺産のマトボの丘群は、平らであるだけでなく、奇岩や渓谷が存在するなど、風光明媚な景勝地帯でもありますよ。」
「はい。」

「面積は、440平方キロメートルあり、ジンバブエ最古の国立公園に指定されていますよ。」
「はい。」

「この地は19世紀にンデベレ人の国家を建設したムジリカジ王がマトボと名付けていますよ。」
「そうなんですか。」

「ムジリカジ王と言えば、ンデベレ人の国家を建てた王である。ムジリカジ王国はアフリカのジンバブエ共和国南西部にあった軍事国家である。1820年代末に起きたズールー王国建国の混乱の中で、ズールーのシャカ王から逃れたズールー内のングニ系ンデベレ族の首長ムジリカジが、現在の南アフリカ共和国領で建国した。」

「ンデベレ人と言えば、現在、ンデベレ人はジンバブエの 14% を占めている。」

「「はげ頭」という意味ですよ。」
「はい。」

「サン人は、2000年ほど前に定住していますよ。」
「はい。」

「その前にも洞窟を住居として使っていたようですよ。」
「そうなんだ。」

「赤い顔料を使った多くの岩絵を遺していますよ。」
「はい。」

「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについていう。」

「中には、1万3000年前に書かれたと推定されるものもありますよ。」
「そうなんですか。」

「ラスコー洞窟の壁画に匹敵する古さですね。」
「はい。」

「ラスコー洞窟の壁画と言えば、洞窟壁画は、通例有史以前の、洞窟や岩壁の壁面および天井部に描かれた絵の総称である。現存する人類最古の絵画である。壁画は4万年前の後期旧石器時代より製作されている。これらは社会的に敬われていた年長者や、シャーマンによる作品であると広く一般に信じられている。」

「ラスコー洞窟と言えば、フランスの西南部ドルドーニュ県、ヴェゼール渓谷のモンティニャック村の近郊に位置する洞窟である。先史時代(オーリニャック文化)の洞窟壁画で有名である。」

「粘土で造られた炉なども見つかっていますよ。」
「はい。」

「映画で見られるような、文明からほど遠い人たちという訳ではありませんでしたよ。」
「そうですね。」

「マトボは、ンデベレ人と白人の戦いの舞台となりましたよ。」
「そうなんですか。」

「ンデベレ人と言えば、現在、ンデベレ人はジンバブエの 14% を占めている。」

「洞窟内でンデベレ人指導者が殺される事により、戦いの幕は下りますよ。」
「はい。」

「ンデベレ人と言えば、現在、ンデベレ人はジンバブエの 14% を占めている。」

「その後の白人入植者たちが先住民たちが聖地とみなしていた場所に葬られる事が続き、反発は続きましたよ。」
「はい。」

「マトボの丘群の洞窟からは、様々な焼き物などが見つかっていますよ。」
「はい。」

「焼き物の多くは、ンデベレ人の反乱の痕跡ですよ。」
「そうなんだ。」

「古くからショナ人をはじめとするアフリカ南部の人々の霊場とされましたよ。」
「はい。」

「ショナ人と言えば、南部アフリカの民族である。バントゥー系。ジンバブエの人口の4分の3を占め、多数派を形成している。」

「多くの儀式や宗教行事が長年行われてきましたよ。」
「はい。」

「洞窟から精霊の声が聞こえてくるという話も、未だに残っているようですよ。」
「そうなんですか。」

「周囲はクロサイ、シロサイ、キリン、カバなどの野生動物が生息していますよ。」
「はい。」

「ジンバブエと言うと、政情不安やハイパーインフレの話題が多く上がりますね。」
「はい。」

「通貨は南アフリカランドと米ドルが広く使われていますよ。」
「そうなんですか。」

「ジンバブエドルの発行は停止していますよ。」
「はい。」

「観光地に関しては貴重な外貨収入の手段であるが故に警備が厳重となっていますよ。」
「はい。」

「他の地域に比べて、治安は安定していますよ。」
「それは良かったですね。」

「世界遺産の雄大な自然の風景、アフリカ最古の住民が遺した偉大な足跡などを堪能するには、穴場と言えますよ。」
「そうなんですか。」

「ビクトリアの滝やグレート・ジンバブエを観光する際に、世界遺産のマトボの丘群をコースに含めても損をしない場所ですよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ナミビアのトゥウェイフルフォンテーン~

「世界遺産のトゥウェイフルフォンテーンは、ナミビアのクネネ州にありますよ。」
「はい。」

「ナミビアのクネネ州と言えば、ナミビアの13の州のうちのひとつで、少数民族のヒンバ族が住む。他のナミビアの州と比べて、比較的開発が進んでいない。 山がちで近づきにくい地形で、乾燥しているために農業ができない。インフラの道路はほとんど無い。」

「ナミビアと言えば、ナミビア共和国、通称ナミビアは、アフリカ南西部に位置する共和制国家である。北にアンゴラ、北東にザンビア、東にボツワナ、南に南アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面する。首都はウィントフック。イギリス連邦加盟国。」

「2000点以上の線画が遺されていますよ。」
「はい。」

「岩石の表面に彫刻を施し、基本的には単色のものですよ。」
「そうなんだ。」

「アフリカに生息するライオンやサイ、ダチョウ、キリンなどが描かれていますよ。」
「はい。」

「これらの中に、人間も描かれていますよ。」
「はい。」

「狩猟生活をしていたナミビアの人々が、自分たちの生活を記録していたと推測されますね。」
「なるほど。」

「ペンギンやアシカの絵も見つかっていますよ。」
「はい。」

「ナミビアに在住していた住民は、100km以上離れた海とも繋がりを持っていたと考えられますよ。」
「はい。」

「ナミビアの世界遺産のある地域には、狩猟生活をしていた人々、そしてコイ族が6000年に渡って居住していたと推測されていますよ。」
「そうなんですか。」

「コイ族と言えば、アフリカ南西部のナミビアに居住する遊牧民族である。言語上ではコイサン語族に属する。俗称、ホッテントット。」

「彼らはシャーマニズム信仰のための崇拝の場所としてこの地域を利用していたようですね。」
「はい。」

「シャーマニズム信仰と言えば、シャーマニズムあるいはシャマニズムとは、シャーマン(巫師・祈祷師)の能力により成立している宗教や宗教現象の総称であり、宗教学、民俗学、人類学(宗教人類学、文化人類学)等々で用いられている用語・概念である。巫術などと表記されることもある。」

「動物の他にも、ライオンが人間に変身する「ライオンマン」と呼ばれる線画がありますよ。」
「そうなんですか。」

「降雨が非常に少ない地域のため、侵食が少なく現在まで残っていたと考えられますね。」
「なるほど。」

「第二次世界大戦まで、この地域は定住者のいない地域でしたよ。」
「はい。」

「ナミビア、南アフリカでひどい干ばつが発生してボーア人の農民が移住する様になり、その後、人々が定住するようになりますよ。」
「はい。」

「ボーア人と言えば、南アフリカ共和国でアフリカーンス語を話すオランダ系の白人住民である。ブーア人とも称される。現在はアフリカーナーあるいはアフリカンダーと呼ばれている。」

「線画は、1921年に発見され存在が報告されましたよ。」
「そうなんだ。」

「1948年には、デービット・レビンによる詳細な調査がなされましたよ。」
「はい。」

「デービット・レビンと言えば、多機能携帯電話向けOSを開発する英シンビアン社のCEO(最高経営責任者)である。」

「ただ、彼はもともと農業を行うための泉を探していたようですね。」
「はい。」

「このため、アフリカーンス語を話す友人が彼をトゥウェイフルフォンテーン(不確かな泉)と呼んだ事をきっかけに、遺跡にこの名が付けられましたよ。」
「そうなんだ。」

「アフリカーンス語と言えば、アフリカーンス語/アフリカーンスは、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派で西ゲルマン語群に属する低地ドイツ語に属し、オランダ語から派生した言語である。」

「1950年に線画の科学的な調査が始まりましたよ。」
「はい。」

「現在では、各所に5000以上の線画が遺されているのではないかと考えられていますね。」
「そうなんですか。」

「遺跡からは石器が見つかっていますよ。」
「はい。」

「岩を彫るだけでなく、他の目的でも使用されていたようですよ。」
「他の目的とは?」

「ペンダントのような美術品や、ダチョウの殻を使った装飾品も見つかっていますよ。」
「はい。」

「陶磁器の破片も見つかっていますよ。」
「はい。」

「しかし、考古学的な価値は線画に遠く及ばないようですよ。」
「そうなんだ。」

「線画は、西暦1000年頃を境に製作が途絶えていますね。」
「どうしてですか?」

「これは、牧畜生活を営んでいた別の住民が移ってきたためと考えられていますね。」
「はい。」

「現地は、今でも年間降水量が150mm未満の非常に乾燥した地域ですよ。」
「はい。」

「ただ、平均気温は30度程度と活動しやすいですね。」
「そうなんだ。」

「2007年に、ナミビア唯一の世界遺産に指定されていますよ。」
「はい。」

「ロッジやキャンプ、ビジター用の観光施設は、遺跡を保護する事業の一環で運営されていますよ。」
「はい。」

「滞在しやすくなっていますよ。」
「それはいいですね。」

「乾燥した気候による体調変化に注意すれば、世界遺産のトゥウェイフルフォンテーンを巡る観光を堪能出来るでしょう。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ボツワナのツォディロ~

「現存する現世人類として、最古の系統に属するとされるのが、アフリカのサン人ですね。」
「はい。」

「サン人と言えば、南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族である。砂漠に住む狩猟採集民族は大変少なく、現在ではこのサン人ぐらいしかいない。」

「サン人は、砂漠で狩猟生活を営んでいますよ。」
「はい。」

「コメディ映画『ブッシュマン』で取り上げられましたね。」
「そうですね。」

「彼らは、親族関係の数十人で移動生活を営んでいますよ。」
「はい。」

「彼らのはるか祖先が遺した世界遺産でもある壁画が、ボツワナ北西部のツォディロと呼ばれる地域にありますよ。」
「はい。」

「ボツワナと言えば、ボツワナ共和国、通称ボツワナは、南部アフリカの内陸に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエ、北をザンビアに囲まれた内陸国である。首都はハボローネ。南アフリカ共和国を構成する一民族でもあるツワナ系の人々が多く住む。」

「書かれた年代は、科学的測定から紀元前4000年頃と推定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「鮮やかな岩絵が未だに残っていますよ。」
「はい。」

「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについていう。」

「特筆すべきは、その絵の密集度合いですね。」
「はい。」

「10平方キロメートルの範囲に、4500もの岩絵が存在していますよ。」
「そうなんだ。」

「他にも岩絵が見つかっている地域はいくつもありますよ。」
「はい。」

「しかし、ここまで密集した例は他にありませんね。」
「はい。」

「ツォディロのあるカラハリ砂漠の丘には、人々が数千年も生活をしていたと思われる数百もの遺跡も見つかっていますよ。」
「そうなんですか。」

「カラハリ砂漠と言えば、南部アフリカにおいて50万平方kmに渡って広がる砂漠である。標高850~1000メートルの浅い盆地状の地形である。 ボツワナの国土の70%を占めるほか、ナミビア、南アフリカ共和国にかかる。ジンバブエの一部はカラハリ砂漠に連なる半乾燥地帯である。」

「サン人の文化的、精神的に大きな支柱となっている地域のようですね。」
「はい。」

「例えば、サン人はこの丘を男性、女性、子ども、及び男性の最初の妻とみなしていますよ。」
「そうなんですか。」

「二番目に高い丘は、女性と呼んでいますよ。」
「はい。」

「サン人はこの二番目に高い丘の洞窟が、死者と世界を支配する様々な神の休息所であると考えましたよ。」
「はい。」

「女性の丘から流れ出る水が真正な水であると考え、それで顔を洗うと幸運がもたらされると信じていましたよ。」
「そうなんですか。」

「サン人は、現在の姿を見ると、未開の人々と思われがちですね。」
「はい。」

「口承伝承を持たず、祖先を崇拝しませんよ。」
「そうなんですか。」

「直接記憶している親族より古い記憶が残っていませんよ。」
「はい。」

「徹底した平等主義者ですよ。」
「はい。」

「ややもすると、古代人と同じではないかと思われそうですね。」
「そうですね。」

「しかし、厳しい砂漠でも生き残る知恵、技術に特化していますよ。」
「はい。」

「大干ばつが発生しても、影響を受けませんね。」
「そうなんですか。」

「サン人の事をよく知るための数少ない証拠が、ツォディロの壁画といえますね。」
「はい。」

「ツォディロの壁画と言えば、ツォディロは、ボツワナの北西部にある地域である。カラハリ砂漠の10キロ四方に広がる鮮やかな4500以上の岩絵群は、「砂漠のルーブル」の異名をとる。主に岩絵を描いたのはサン人で、彼らの世界観や美術様式を理解する上で、重要な拠点となっている。」

「この際立った特徴を重視し、2001年にボツワナ初の世界遺産に指定されましたよ。」
「はい。」

「現在も、ボツワナ唯一の世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」

「サン人の壁画は、他の遺跡にも残っていますよ。」
「はい。」

「最も新しいものは、ヨーロッパ人の侵攻を描いた1869年のものですよ。」
「はい。」

「壁画にヨーロッパ人が登場しますよ。」
「珍しいですね。」

「この時の壁画の描き方は、古来の描き方と変わりが無かったようですよ。」
「はい。」

「世界には様々な美術館がありますね。」
「はい。」

「宗教の影響を受けた油絵など古いものもありますね。」
「はい。」

「しかし、ツォディロの壁画はそれよりもはるかに古いものですよ。」
「そうなんだ。」

「「砂漠のルーブル」とも呼ばれる壁画群は、サン人の歴史を辿れる貴重な歴史的、文化的資料ですね。」
「そうですね。」

「絵画と違って運び出せませんよ。」
「はい。」

「是非、現地で御覧くださいね。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ナイジェリアのスクルの文化的景観~

「ナイジェリアは、アフリカで最も人口の多い国で、日本よりも多いですよ。」
「そうなんですか。」

「ナイジェリアと言えば、ナイジェリア連邦共和国、通称ナイジェリアは、アフリカ西部に位置する連邦共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。北にニジェール、北東にチャド湖を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面し、かつては「奴隷海岸」と呼ばれた。首都はアブジャ。最大の都市はラゴス。」

「北部はキャラバンによる貿易を通じてイスラム教が浸透していますよ。」
「はい。」

「キャラバンと言えば、ペルシャ語の「カールヴァーン」(Karvan)に由来する言葉で、日本語では「隊商」という訳語が充てられている。」

「南部は土着の宗教と植民地政策によるキリスト教が広まっていますよ。」
「はい。」

「南部では石油が産出するため、天然資源を巡った内紛が繰り返されましたよ。」
「そうなんですか。」

「ビアフラ問題のような深刻な事態が起きた事もありますよ。」
「はい。」

「ビアフラ問題と言えば、ビアフラ戦争(1967年7月6日 - 1970年1月12日)は、ナイジェリアのイボ族を主体とした東部州がビアフラ共和国として分離・独立を宣言したことにより起こった戦争である。ナイジェリア内戦とも呼ぶ。」

「カメルーンとの国境に程近い北東部のベヌエ川沿いのスクル高原では、17世紀頃から製鉄が盛んになりましたよ。」
「はい。」

「ベヌエ川と言えば、ギニア湾に注ぐニジェール川の最大の支流である。全長約1370kmにわたり、雨季である夏季中の航行が可能。そのため、流域の重要な交通路となっている。」

「この地域に段々畑を利用した農作と製鉄業により栄えてきた集落がありますよ。」
「はい。」

「その集落は、自然の地形を利用していますよ。」
「そうなんですか。」

「丘の上に花崗岩で出来た宮殿を構えて、首長が居住していましたよ。」
「はい。」

「花崗岩と言えば、火成岩の一種である。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれる。」

「宮殿内部の道は幅5~7mで、石による舗装がなされていましたよ。」
「はい。」

「世界遺産のある集落の区画は、石で区切られていますよ。」
「そうなんだ。」

「まるで、現代の区画整理がなされた土地のように整然としていますよ。」
「はい。」

「この点で、ナイジェリアの他の地域の集落とは一線を画していますね。」
「はい。」

「身分の高いものほど、丘の上の方に居住していましたよ。」
「そうなんだ。」

「整然としていますが、純粋に機能的な街づくりをしただけでありませんよ。」
「どういうことですか?」

「宗教的な意味合いもある街づくりをしていたようですね。」
「はい。」

「例えば、墓地は各々の氏族や社会集団が持っていましたよ。」
「はい。」

「首長は、例外的に宮殿内に埋葬されていましたよ。」
「そうなんだ。」

「製鉄所はそれぞれの家の近くに建設されていましたよ。」
「はい。」

「とりわけ、集落の経済活動にとって重要とされていますね。」
「はい。」

「日本でも、たたら製鉄の際は厳かな儀式を執り行いますね。」
「はい。」

「スクルでの製鉄でも、何らかの宗教的儀式が行われた事は疑いのないことですね。」
「そうなんだ。」

「その証拠として祭壇が見つかっていますよ。」
「はい。」

「その周辺からは、多数の陶器も発掘されていますよ。」
「はい。」

「製鉄を中心に高い技術を誇った世界遺産のスクルの文化的景観の集落は、300年ほど栄えましたよ。」
「そうなんだ。」

「1912年から1922年に近隣の部族の襲撃を受け、荒廃していきましたよ。」
「それは残念ですね。」

「ただ、製鉄所はナイジェリアがイギリスからの独立を果たした1960年まで稼働していたようですね。」
「はい。」

「製鉄所が活動を停止した後、集落の人々は北又は南の平原へと移住していきましたよ。」
「はい。」

「それでも、今もなお1万人以上が在住していますよ。」
「そうなんだ」

「スクルの文化的景観や伝統を今に伝えていますよ。」
「はい。」

「独特の製鉄文化を残すこの地域は、1999年にスクルの文化的景観として世界遺産の文化遺産に登録されていますよ。」
「そうなんだ。」

「わずか7.6平方キロメートルの地域ですよ。」
「はい。」

「それだけの小さな地域が北アフリカに鉄の文化を広めていったという点で、影響は非常に大きいですね。」
「はい。」

「ナイジェリアの世界遺産スクルの文化的景観を見学する際は、丘の上の宮殿だけは徒歩で登る必要がありますよ。」
「そうなんですか。」

「ほとんどの場所は、バイクなどで回る事が出来ますよ。」
「それはいいですね。」





アフリカの世界遺産と古代芸術~ナイジェリアのオシュン=オショグボの聖なる木立~

「年生育してきた木には不思議な力が宿るという話は、日本でも御神木とされ、大切にされる樹木があるように信じられてきましたね。」
「はい。」

「ナイジェリアの南西部、オシュン州の州都オショグボにあるオシュン=オショグボの聖なる木立も、そのように大切にされてきた原生林ですよ。」
「はい。」

「州都オショグボと言えば、ナイジェリア南西部のオシュン州の州都である。」

「オシュン州と言えば、ナイジェリア南西部の州である。州都はオショッボ(オショグボ)。1991年に旧オヨ州の東部が分割され設置された。」

「ナイジェリアと言えば、ナイジェリア連邦共和国、通称ナイジェリアは、アフリカ西部に位置する連邦共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。北にニジェール、北東にチャド湖を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面し、かつては「奴隷海岸」と呼ばれた。首都はアブジャ。最大の都市はラゴス。」

「まず、1965年に国内で史跡に指定されましたよ。」
「そうなんだ。」

「2005年には、75ヘクタールが世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「この原生林が大切にされてきた事は、現在でもナイジェリアの人口の多数を占めるヨルバ人が信仰する宗教に由来しますよ。」
「そうなんですか。」

「ヨルバ人と言えば、アフリカの民族である。主にナイジェリア南西部に居住し、西アフリカ最大の民族集団のひとつである。ナイジェリアにおいては、ハウサ人・イボ人とともにナイジェリアの三大民族のひとつとなっている。」

「ヨルバ人の神話では、豊穣の女神オシュンが川に姿を変えたとされ、川沿いの原生林に女神が住んでいると信じてきましたよ。」
「はい。」

「ヨルバ人と言えば、アフリカの民族である。主にナイジェリア南西部に居住し、西アフリカ最大の民族集団のひとつである。ナイジェリアにおいては、ハウサ人・イボ人とともにナイジェリアの三大民族のひとつとなっている。」

「そこで原生林を祀る事により、人々は幸福になれるとした訳ですね。」
「なるほど。」

「ナイジェリアは1472年にポルトガル人がラゴスを建設して奴隷貿易の拠点としてから、植民地化が徐々に進んで行きましたよ。」
「はい。」

「ラゴスと言えば、ナイジェリアの南西端のベニン湾岸に位置する同国最大の大都市・港湾都市で、旧首都である。市域人口ではアフリカ最多でありエジプトの首都カイロと共にアフリカでは世界の有数のメガシティである。」

「完全に独立を果たしたのは、1960年ですよ。」
「はい。」

「この間にオシュンに対する信仰が徐々に失われていきましたよ。」
「そうなんですか。」

「植民地支配の間にキリスト教、イスラム教が広く浸透していったからですね。」
「なるほど。」

「信仰が復活したのは、ヨルバ人ではなくオーストリア人の女性芸術家ズザンネ・ヴェンガーの活動がきっかけですね。」
「どういうことですか。」

「オーストリア人の女性芸術家ズザンネ・ヴェンガーと言えば、オショグボの林では、オーストリア人の女性芸術家ズザンネ・ヴェンガー (Suzanne Wenger) や彼女に協力した地元の芸術家たちによって、女神オシュンへの信仰は20世紀半ば以降再興された。現存する40基の社のうち15基は多かれ少なかれヴェンガーの手が加えられたものである。」

「当時行われていた樹木の伐採、遺跡の盗掘、狩猟などを禁じ、森林を保護する活動を始めましたよ。」
「はい。」

「彼女の活動を受けて協力した地元の芸術家たちにより、20世紀後半に信仰が再興されましたよ。」
「そうなんだ。」

「現在でも、40ほどの社がオシュン=オショグボの聖なる木立に存在していますよ。」
「はい。」

「20世紀に造られた彫刻も点在していますよ。」
「はい。」

「ナイジェリアの世界遺産登録では文化遺産となっていますよ。」
「はい。」

「世界遺産は、最近建造された社もありますよ。」
「そうなんですか。」

「様々な動植物が生息する原生林と社が一体化している事が、文化的に高い価値があると評価されたようですね。」
「なるほど。」

「原生林自体も、400種類以上の植物が生息していますよ。」
「はい。」

「そのうちの200種類以上が薬草として知られていますよ。」
「はい。」

「現在、この世界遺産となる原生林では、毎日宗教的な儀式が執り行われていますよ。」
「そうなんですか。」

「女神と人々が取り交わす約束を復興し、毎年7月から8月にかけて12日間の祭典が開催されていますよ。」
「はい。」

「現在では狩猟、伐採などが禁止され、崇拝の対象としての存在を取り戻していますよ。」
「はい。」

「古代からの信仰と環境保全活動が入り交じった神聖な原生林ですよ。」
「そうですね。」

「オショグボは400年ほど前に建設が始まった都市で、現在は約200万人が住んでいますよ。」
「はい。」

「大都市の中に手つかずの原生林が残っているのは、奇跡的とも言えますね。」
「まったくですね。」

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アフリカ 世界遺産 大航海時代 奴隷貿易 歴史 旅

アフリカ中央部の世界遺産~ガボンのロペ=オカンダの生態系と残存する文化的景観・カメルーンのジャー動物保護区・コンゴのヴィルンガ国立公園・ガランバ国立公園・オカピ野生生物保護区・中央アフリカのマノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園・モーリタニアのバン・ダルガン国立公園・ウアダン、シンゲッティ、ティシット、ウアラタの古いクスール~

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アフリカ中央部 世界遺産

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「アフリカの世界遺産と古代芸術~ザンビア・ジンバブエのモシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝・ジンバブエのグレート・ジンバブエ遺跡・カミ遺跡群・マトボの丘群・ナミビアのトゥウェイフルフォンテーン・ボツワナのツォディロ・ナイジェリアのスクルの文化的景観・オシュン=オショグボの聖なる木立~」
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アフリカ 世界遺産 古代芸術

アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~スーダンのゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群・メロエ島の考古遺跡群・リビアのレプティス・マグナの古代遺跡・ガダーミスの旧市街・キュレネの考古学遺跡・マリのジェンネ旧市街・トンブクトゥ・ベナンのアボメイの王宮群~

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アフリカ 世界遺産 旧市街 古代遺跡 文化遺産

アフリカの世界遺産と自然の旅~マダガスカルのツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区・アツィナナナの雨林・マラウイのチョンゴニの岩絵地域・モザンビークのモザンビーク島・モーリシャスのアープラヴァシ・ガート・ル・モーンの文化的景観・ニジェールのW国立公園・ブルキナファソのロロペニの遺跡群~

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アフリカ 世界遺産 自然の旅

世界遺産のおすすめ~基礎・人気・日本・ユネスコ~

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