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アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~スーダンのゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群・メロエ島の考古遺跡群・リビアのレプティス・マグナの古代遺跡・ガダーミスの旧市街・キュレネの考古学遺跡・マリのジェンネ旧市街・トンブクトゥ・ベナンのアボメイの王宮群~





アフリカ 世界遺産 旧市街 古代遺跡 文化遺産

アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産

「スーダンは、アフリカ北東部、ナイル川の上・中域に位置する共和国ですね。」
「はい。」

「ナイル川と言えば、アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐ世界最長級の河川である。長さは6,650km、流域面積は2,870,000km2にのぼる。」

「スーダンと言えば、スーダン共和国、通称スーダンは、北アフリカに位置する国家である。首都はハルツームである。エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、エチオピア、エリトリア、南スーダンと国境を接し、東は紅海に面している。」

「アフリカでは3番目に大きな国土を持っていますよ。」
「はい。」

「国土の中央東よりを白ナイルと青ナイルが貫通し、沼沢地帯が広がっていますよ。」
「そうなんですか。」

「青ナイルと言えば、エチオピアのタナ湖に源に発する川で、白ナイル川とともにナイル川の支流を形成している。」

「白ナイルと言えば、アフリカ北東部を流れる河川であり、青ナイル川と共にナイル川の支流を形成している。」

「歴史的には、5世紀頃にキリスト教を受容し、16世紀にイスラム化しましたよ。」
「はい。」

「紀元前後まで古代エジプト王朝の支配と黒人国家の支配を交互に受けた地域でしたよ。」
「複雑ですね。」

「その歴史を物語る古代の遺跡が、世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「スーダンの世界遺産には、「ゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群」がありますよ。」
「はい。」

「ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域と言えば、ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域には、およそ13カ所もの神殿と3カ所の宮殿があります。それらのすべてが、一つ世界遺産としてまとめられています。古代エジプトの時代から、人々に神聖視されていました。荘厳な雰囲気がただよう世界遺産になっています。」

「スーダンと言えば、スーダン共和国、通称スーダンは、北アフリカに位置する国家である。首都はハルツームである。エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、エチオピア、エリトリア、南スーダンと国境を接し、東は紅海に面している。」

「ゲベル・バルカルは、スーダン北部にある高さ98メートルの小山ですよ。」
「そうなんですか。」

「この周辺にある神殿と宮殿が、世界遺産として登録されていますよ。」
「はい。」

「古代この地を支配した古代エジプト王朝・黒人国家ともに、ゲベル・バルカルを最高神アモンのすみかとして崇めましたよ。」
「はい。」

「最高神アモンと言えば、アモン大神殿は、エジプト南東部、ナイル川東岸の観光都市ルクソ-ルにあるカルナック神殿の中核をなす神殿である。テーベの守護神アモンが太陽神ラーと結合した古代エジプトの最高神アモンラーを祭る。新王国第18、19王朝の歴代の王らが造営した。」

「このため、この周辺に様々な建造物が造られたと考えられていますよ。」
「なるほど。」

「アフリカで最も有名なナイル川とアトバラ川の間に位置する「メロエ島の考古遺跡群」も世界遺産として登録されていますよ。」
「はい。」

「アトバラ川と言えば、エチオピア北西部からスーダンの東にかけて流れるナイル川支流の河川である。スーダン・アトラバでナイル川に合流する。全長約805km。」

「こちらは、前述の黒人国家である、クシュ王国の遺跡と考えられていますよ。」
「そうなんだ。」

「クシュ王国と言えば、ナイル川上流に前9世紀から後4世紀まで栄えた黒人王国である。初めナイル川の第4急流の近くのナパタを中心に栄え,前8世紀にはカシュタ王がエジプトを攻撃して,上エジプトの首都テーベを陥れた。カシュタの息子のピアンキは,父の事業を受け継いで全エジプトの征服を完成した。こうしてエジプトの第25王朝,いわゆるエチオピア王朝(前751‐前656)が始まる。」

「ピラミッドや神殿などの建造物が残っていますよ。」
「はい。」

「発見された遺物から、地中海からアフリカ中心部との交流の跡が見られ、その勢力の大きさを物語っていますよ。」
「そうなんだ。」

「リビアについてですが、リビアは、北アフリカに位置する共和制国家で、北は地中海に面していますね。」
「はい。」

「リビアと言えば、リビア国、通称リビアは、北アフリカに位置する共和制国家である。東にエジプト、南東にスーダン、南にチャドとニジェール、西にアルジェリア、北西にチュニジアと国境を接し、北は地中海に面し、海を隔てて旧宗主国のイタリアが存在する。首都はトリポリである。」

「紀元前8世紀前後に、フェニキア人やギリシア人が植民都市を建設しましたよ。」
「はい。」

「フェニキア人と言えば、セム族に属する一民族、カナーン人のギリシャ名である。前3000~前2000年ごろ、地中海東岸中部に多数の都市国家や植民市を建設した。航海に長じて海上交易に従事、その活動範囲は大西洋やインド洋に及び、各地にオリエント文明を伝えた。」

「その後はローマ帝国の支配を受け、7世紀にイスラム化しましたよ。」
「そうなんだ。」

「リビアには、世界遺産として登録されている重要な古代遺跡が多いですよ。」
「そうなんですか。」

「その中から3つの世界遺産をご紹介します。」
「お願いします。」

「リビアの首都トリポリの東にある「レプティス・マグナの古代遺跡」は、北アフリカ屈指の古代ローマ都市遺跡として世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「リビアの首都トリポリと言えば、リビアの首都である。リビアの北西部に位置し、地中海に面した港町である。人口はおよそ170万人で、リビア最大の都市である。」

「紀元前4世紀にカルタゴが地中海の一大勢力となり、その後フェニキア人が入植し、建造したものと言われていますよ。」
「はい。」

「カルタゴと言えば、現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖 東岸にあった古代都市国家である。現在は歴史的な遺跡のある観光地となっているほか、行政上はチュニス県カルタゴ市として首都圏の一部を成す。」

「「ガダーミスの旧市街」は、リビアのオアシス都市ですね。」
「そうなんだ。」

「先住民が紀元前8世紀頃に建設を始めたとされていますね。」
「はい。」

「古代ローマからビザンツ時代を経て発展を続けましたよ。」
「はい。」

「ビザンツ時代と言えば、東ローマ帝国またはビザンツ帝国は、東西に分割統治されて以降のローマ帝国の東側の領域である。ローマ帝国の東西分割統治は4世紀以降断続的に存在したが、一般的には最終的な分割統治が始まった395年以降の東の皇帝の統治領域を指す。「ビザンツ」「ビザンティン」は、すでに帝国が滅びて久しい19世紀以降に使われるようになった通称である。いずれも首都コンスタンティノポリスの旧称ビュザンティオンに由来している。」

「7世紀頃には、「砂漠の真珠」とも呼ばれ、繁栄を極めましたね。」
「そうなんだ。」

「全長7キロメートルの城壁で囲まれた旧市街が、世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「「キュレネの考古学遺跡」は、紀元前7世紀にギリシアから移住してきた人々がアフリカ大陸に築いた都市の一つですね。」
「そうなんですか。」

「地中海貿易で発展したと言われ、パルテノン神殿に匹敵する大規模な神殿も発見されており、当時の栄華が偲ばれますね。」
「そうなんだ。」

「パルテノン神殿と言えば、古代ギリシア時代にアテナイのアクロポリスの上に建設された、アテナイの守護神であるギリシア神話の女神アテーナーを祀る神殿である。紀元前447年に建設が始まり、紀元前438年に完工、装飾等は紀元前431年まで行われた。パルテノン神殿はギリシア古代建築を現代に伝える最も重要な、ドーリア式建造物の最高峰と見なされる。装飾彫刻もギリシア美術の傑作である。」

「現存する遺跡の多くは、ローマの植民都市となった際に再建されたものですよ。」
「はい。」

「ローマ都市として再建されたギリシャ都市の優れた遺跡として、世界遺産に登録されていますよ。」
「わかりました。」

「ベナンについてですが、ベナンは、西アフリカにある、南北に細長い共和制国家ですね。」
「はい。」

「ベナンと言えば、ベナン共和国、通称ベナンは、西アフリカに位置する共和制国家である。南北に長く、西にトーゴ、北西にブルキナファソ、北東にニジェール、東にナイジェリアと接し、南は大西洋のギニア湾に面する。憲法上の首都はポルトノボ、事実上の首都はコトヌー。」

「17世紀にヨーロッパ商人との奴隷貿易を主な収入源として大きく繁栄した「アボメー王国」にさかのぼることができますよ。」
「はい。」

「アボメー王国と言えば、17世紀初頭から奴隷貿易と軍事力によって栄え,1894年フランスによって滅ぼされた。17世紀初頭ギニア湾岸に近いアラーダAlladaにあったアラーダ王国で3人の兄弟が王位を争ったが,その一人ド・アクリンが逃げて,現在のアボメーAbomeyにアボメー王国を建設し,これがダホメー王国の前身となった。」

「ベナン唯一の世界遺産である「アボメイの王宮群」は、アフリカの原住民フォン人たちによって築かれた土製の建築物で、1985年に世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんですか。」

「ベナン南部の町アボメイと言えば、ベナン南部にある町である。17世紀初頭、フォン族が築いたアボメイ王国(のちダホメイ王国に改称)の首都であった。」

「フォン人と言えば、西アフリカの民族である。主にベナン、トーゴ及びナイジェリア西部に居住し、特にベナンにおいては総人口の25%を占める最大民族である。総数は350万人以上にのぼる。フォン語はグベ語群に属し、主にベナン南部で話されている。フォン人の起源は、トーゴ南東部のベナン国境に近いタドの村といわれている。文化的には父系制であり、一夫多妻も離婚もできる。」

「奴隷によって繁栄した経緯から、この辺りは「奴隷海岸」と呼ばれましたね。」
「そうですね。」

「マリ共和国についてですが、マリ共和国は、西アフリカにある内陸国ですね。」
「はい。」

「マリ共和国と言えば、マリ共和国、通称マリは、西アフリカに位置する共和制国家である。西をモーリタニア、北をアルジェリア、東をニジェール、南をブルキナファソ、コートジボワール、南西をギニア、西をセネガルに囲まれた内陸国である。首都はバマコ。」

「この国の歴史は4世紀に成立したガーナ王国に始まりましたよ。」
「はい。」

「ガーナ王国と言えば、ガーナ王国、もしくはガーナ帝国は、8世紀(4世紀頃とも)から11世紀(13世紀とも)にかけて、サハラ越えの金と岩塩の隊商貿易の中継地として繁栄した黒人王国である。金や岩塩のほかにも、銅製品・馬・刀剣・衣服・装身具などの各種手工業製品の交易路を押さえ、その中継貿易の利で繁栄した。」

「8世紀には、交易で大変栄えましたよ。」
「そうなんですか。」

「その頃の面影を今に伝える、かつて「双子の姉妹」と称された2都市「ジェンネ旧市街」、「トンブクトゥ」が世界遺産として登録されていますよ。」
「はい。」

「この2つの世界遺産は、川伝いに500キロメートル離れていますよ。」
「はい。」

「「ジェンネ旧市街」の「ジェンネ」は、「水の精霊」の意味を持ちますよ。」
「そうなんですか。」

「町の中央にある高さ20メートルの日干しレンガの大モスクは圧巻ですね。」
「はい。」

「「トンブクトゥ」は、塩と金、象牙との交易で繁栄し、最盛期には「黄金の都」と呼ばれましたよ。」
「そうなんですか。」

「この都市名は、当時のヨーロッパ商人から「異国」や「遠い土地」の比喩として使われ、到達するのが困難なこの都市についてのさまざまな伝説が伝えられたようですよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~スーダンのゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群~

「「ゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群」は、2003年にユネスコの世界遺産に指定された北アフリカのスーダンにある文化遺産ですよ。」
「はい。」

「ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域と言えば、ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域には、およそ13カ所もの神殿と3カ所の宮殿があります。それらのすべてが、一つ世界遺産としてまとめられています。古代エジプトの時代から、人々に神聖視されていました。荘厳な雰囲気がただよう世界遺産になっています。」

「スーダンと言えば、スーダン共和国、通称スーダンは、北アフリカに位置する国家である。首都はハルツームである。エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、エチオピア、エリトリア、南スーダンと国境を接し、東は紅海に面している。」

「この遺産は、エジプトのファラオの時代に築き上げられましたよ。」
「そうなんですか。」

「エジプトのファラオと言えば、古代エジプトの君主の称号である。しばしば王と和訳される。クレオパトラ7世などのわずかな例外を除き、男性である(そのクレオパトラ7世も男性ファラオとの共同統治であり、単独のファラオではない)。基本的に継承権はファラオの娘である第一王女にあり、その夫が次代のファラオとなる。しかし通常は第一王子が次代のファラオになる。」

「スーダンで最も知名度の高い世界遺産として知られていますよ。」
「はい。」

「世界遺産「ゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群」は、古代エジプトの遺産とゲベル・バルカルの山を包括した世界遺産ですよ。」
「そうなんですか。」

「スーダンの首都ハルツーム(別名カルツーム)から北の位置にそびえている遺産ですね。」
「はい。」

「スーダンの首都ハルツーム(別名カルツーム)と言えば、カルツーム」ともいう。スーダン共和国の首都である。白ナイルと青ナイルとの合流点にあり、交通の要地。青ナイルの対岸ハルツームノース、および白ナイル対岸のオムドゥルマンとともに都市圏を構成する。」

「ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域には、およそ13カ所もの神殿と3カ所の宮殿がありますよ。」
「そうなんだ。」

「それらのすべてが、一つ世界遺産としてまとめられていますよ。」
「はい。」

「古代エジプトの時代から、人々に神聖視されていましたよ。」
「そうなんだ。」

「荘厳な雰囲気がただよう世界遺産になっていますよ。」
「はい。」

「日本では、知っている方がほとんどいない世界遺産ではないでしょうか。」
「そうですね。」

「しかし、この世界遺産は非常に素晴らしい世界遺産ですので、是非観光してほしいと思います。」
「わかりました。」

「この世界遺産は、1916年からハーバード大学の研究員やボストン美術館の人々が発掘作業を進めていますよ。」
「はい。」

「未だに発掘されてない場所が残っている世界遺産ですよ。」
「そうなんですか。」

「深い謎が、まだまだ残っている世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」

「ミステリアスなスポットを観光したい方には、この世界遺産がうってつけと思われますよ。」
「わかりました。」

「この世界遺産は、夕暮れ時に最も美しい姿を見せる世界遺産ですよ。」
「そうなんですか。」

「朝見るのと夕方見るのとでは、まるでまったく違う世界遺産を見ているかのように違う一面を覗かせますよ。」
「どういうことですか。」

「ここに来れば、ピンク色とオレンジ色をまぜたようなきわめて美しい夕日を見ることができますよ。」
「いいですね。」

「日本では見ることのできない本当の色の夕日が見たい方は、是非夕暮れ時にこの世界遺産を訪問しましょう。」
「わかりました。」

「ただし、夕暮れ時になるとこの辺は非常に冷え込みますよ。」
「はい。」

「日中と同じ恰好でいると風邪をひいてしまいますよ。」
「そうなんですか。」

「なるべく、上着を持参の上で観光しましょう。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~スーダンのメロエ島の考古遺跡群~

「「メロエ島の考古遺跡群」はスーダンの北東、ナイル川中流域にある世界遺産ですよ。」
「はい。」

「ナイル川と言えば、アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐ世界最長級の河川である。長さは6,650km、流域面積は2,870,000km2にのぼる。」

「スーダンと言えば、スーダン共和国、通称スーダンは、北アフリカに位置する国家である。首都はハルツームである。エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、エチオピア、エリトリア、南スーダンと国境を接し、東は紅海に面している。」

「砂漠のなかにありますよ。」
「はい。」

「古代この地で繁栄していたクシュ王国(メロエ王国)の都市遺跡ですね。」
「そうなんだ。」

「メロエ王国と言えば、紀元前10世紀ごろから、現在のスーダンのナパナ(英語版)(ゲベル・バルカル)周辺でエジプトの影響を受けたクシュ王国が繁栄していた。紀元前591年ごろ、en:Aspelta王は、メロエに遷都した。クシュ王国がメロエに遷都して以降を「メロエ王国」と呼ぶ。」

「クシュ王国と言えば、ナイル川上流に前9世紀から後4世紀まで栄えた黒人王国である。初めナイル川の第4急流の近くのナパタを中心に栄え,前8世紀にはカシュタ王がエジプトを攻撃して,上エジプトの首都テーベを陥れた。カシュタの息子のピアンキは,父の事業を受け継いで全エジプトの征服を完成した。こうしてエジプトの第25王朝,いわゆるエチオピア王朝(前751‐前656)が始まる。」

「独特な形状をしたピラミッドが有名ですよ。」
「そうなんですか。」

「2011年にユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「クシュ王国は紀元前10世紀頃から存在し、元々は別の場所(現在のナパタ周辺)に都がありましたよ。」
「はい。」

「ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域と言えば、ゲベル・バルカルの山の周辺にあるナパタという名前の地域には、およそ13カ所もの神殿と3カ所の宮殿があります。それらのすべてが、一つ世界遺産としてまとめられています。古代エジプトの時代から、人々に神聖視されていました。荘厳な雰囲気がただよう世界遺産になっています。」

「一時はエジプトまでも支配下に置くことになりますよ。」
「そうなんですか。」

「しかし、この支配はそう長くは続きませんでしたよ。」
「はい。」

「その後、紀元前6世紀に強国アッシリアの攻撃を受け、現在「メロエの考古遺跡群」が残るメロエに遷都しますよ。」
「はい。」

「アッシリアと言えば、メソポタミア(現在のイラク)北部を占める地域、またはそこに興った王国である。首都は、初期はアッシュールで、後にニネヴェに遷都した。南側にバビロニアと隣接する。チグリス川とユーフラテス川の上流域を中心に栄え、後にメソポタミアと古代エジプトを含む世界帝国を築いた。アッシリアの偉業は、ペルシア帝国に受け継がれてその属州となった。」

「遷都以後は「メロエ王国」と呼称されるようになりますよ。」
「そうなんだ。」

「古くからクシュ王国は、エジプトから多大な影響を受けていましたよ。」
「はい。」

「短期間とはいえエジプトを支配下に置いたことで、その傾向はさらに強まりますよ。」
「はい。」

「それは、メロエに遷都した後にも引き継がれますね。」
「そうなんですか。」

「「メロエ島の考古遺跡群」のシンボルとも言えるピラミッドも、当然ながらエジプトの影響を受けて作られたものですよ。」
「はい。」

「さて、世界遺産「メロエ島の考古遺跡群」は、大きく二つの遺跡群に分けられますよ。」
「それは何ですか?」

「“ロイヤル・シティ”と“ピラミッド群”ですよ。」
「はい。」

「「メロエの考古遺跡群」の第一の見所である“ロイヤル・シティ”は、その名の通り王都があった場所ですね。」
「はい。」

「神殿や宮殿跡、堤防、ローマ式の浴場などが残っていますよ。」
「そうなんですか。」

「中でもメロエ最大の神殿であった“アモン神殿”が有名ですよ。」
「はい。」

「アモン神殿と言えば、エジプト南東部、ナイル川東岸の観光都市ルクソールにあるカルナック神殿の中核をなす神殿である。テーベの守護神アモンが太陽神ラーと結合した古代エジプトの最高神アモンラーを祭る。新王国第18、19王朝の歴代の王らが造営した。」

「羊の石像が左右に並ぶ“羊の参道”や戴冠式のための玉座や祭壇などが残されていますよ。」
「はい。」

「都市のほとんどは崩壊して、文字通り瓦礫の山と化していますよ。」
「そうなんだ。」

「ライオンの像の乗った台座や円柱などが残っていますよ。
「はい。」

「朽ちてしまった古代都市の面影を目にすることができますね。」
「はい。」

「“ピラミッド群”は王都跡から少し離れた場所にありますよ。」
「そうなんだ。」

「ピラミッド群は北と南に分かれており、それぞれ建てられた時代が異なりますよ。」
「そうなんですか。」

「「メロエの考古遺跡群」のピラミッドは、エジプトのものと比べ、大きさが小さく、四角錐の角度が急で尖った形をしているのが特徴ですよ。」
「はい。」

「石材を丁寧に積み上げて作られたそれらのピラミッドには幾何学的な美しさがありますね。」
「はい。」

「ピラミッドの数も本家エジプトに劣らず、小振りとはいえ何基ものピラミッドが並んで立っている姿は壮観ですよ。」
「そんなにたくさんあるのですか?」

「特に砂漠の西日を受けて赤く輝くピラミッドは、悠久の時を感じさせ、情緒味たっぷりですよ。」
「いいですね。」

「スーダンが誇る世界遺産「メロエの考古遺跡群」ですよ。」
「はい。」

「見慣れたエジプト式のものとは一味違った独特のピラミッドを見ることができますよ。」
「そうなんだ。」

「現地には“ラクダのタクシー”もありますよ。」
「はい。」

「ラクダの背に揺られながら、ピラミッド目指して砂漠を行くのもいいかも知れませんね。」
「そうですね。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~リビアのレプティス・マグナの古代遺跡~

「「レプティス・マグナの古代遺跡」は、リビア北部、地中海沿岸に位置する古代ローマ時代の都市遺跡ですよ。」
「はい。」

「リビアと言えば、リビア国、通称リビアは、北アフリカに位置する共和制国家である。東にエジプト、南東にスーダン、南にチャドとニジェール、西にアルジェリア、北西にチュニジアと国境を接し、北は地中海に面し、海を隔てて旧宗主国のイタリアが存在する。首都はトリポリである。」

「リビアの首都トリポリから、東に130キロほどの場所にありますよ。」
「はい。」

「リビアの首都トリポリと言えば、リビアの首都である。リビアの北西部に位置し、地中海に面した港町である。人口はおよそ170万人で、リビア最大の都市である。」

「北アフリカ指折りの古代ローマ遺跡として、観光客たちに大人気のスポットですね。」
「そうなんだ。」

「1982年にユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「レプティス・マグナの歴史は、紀元前10世紀頃にフェニキア人が入植したことに端を発すると言われていますね。」
「はい。」

「フェニキア人と言えば、セム族に属する一民族、カナーン人のギリシャ名である。前3000~前2000年ごろ、地中海東岸中部に多数の都市国家や植民市を建設した。航海に長じて海上交易に従事、その活動範囲は大西洋やインド洋に及び、各地にオリエント文明を伝えた。」

「その後、ローマ帝国に編入され、アフリカ属州の重要交易都市へと発展しましたよ。」
「そうなんですか。」

「193年に初のアフリカ生まれのローマ皇帝セプティミウス・セウェルスを輩出し、絶頂期を迎えますよ。」
「アフリカ生まれですか?」

「アフリカ生まれのローマ皇帝セプティミウス・セウェルスと言えば、ルキウス・セプティミウス・セウェルス(146年4月11日 - 211年2月4日)は、ローマ帝国の皇帝(在位:193年4月9日 - 211年2月4日)である。セウェルス朝の創始者であり、アフリカ属州生まれ(属州民ではない)の皇帝となった。」

「彼は自らの故郷であるレプティスを優遇して、都市開発を推進しましたよ。」
「はい。」

「そのため、レプティスは、一躍カルタゴとアレキサンドリアに次ぐアフリカ属州第三の都市となりましたよ。」
「そうなんだ。」

「アレキサンドリアと言えば、カイロに次ぐエジプト第2の都市で、アレキサンドリア県の県庁所在地である。2010年の都市的地域の人口は429万人である。メケドニア国王アレクサンドロス3世が、その遠征行の途上でオリエントの各地に自分の名を冠して建設したギリシア風の都市の第一号であった。」

「カルタゴと言えば、現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖 東岸にあった古代都市国家である。現在は歴史的な遺跡のある観光地となっているほか、行政上はチュニス県カルタゴ市として首都圏の一部を成す。」

「しかし、その後、地中海交易の減少や異民族の侵略などによって、レプティスは衰退していきましたよ。」
「はい。」

「7世紀にこの地域がアラブ人の支配領域に入って以降、古代都市は完全に忘れ去られて砂に埋もれることとなりますね。
「はい。」

「1921年に再発見されるまで「レプティス・マグナの古代遺跡」は、1000年以上もの間、砂の下に眠っていたのですよ。
「そうなんですか。」

「そのおかげで損傷の被害が非常に少なく、地中海に数あるローマ遺跡の中でも往時の姿を留める傑出した遺跡となっていますよ。」
「遺跡という観点では、結果的には良かったんですね。」

「「レプティス・マグナの古代遺跡」を訪れた人はまず、残存する遺構の多彩さに驚かれるでしょうね。」
「そうなんだ。」

「「レプティス・マグナの古代遺跡」には、色々なものが残っていますよ。」
「どんなものが残っているのですか?」

「セプティミウス・セウェルスの凱旋門ですね。」
「はい。」

「アフリカ生まれのローマ皇帝セプティミウス・セウェルスと言えば、ルキウス・セプティミウス・セウェルス(146年4月11日 - 211年2月4日)は、ローマ帝国の皇帝(在位:193年4月9日 - 211年2月4日)である。セウェルス朝の創始者であり、アフリカ属州生まれ(属州民ではない)の皇帝となった。」

「完璧な状態の壁やメドゥーサの顔の彫刻が残る公共広場ですね。」
「はい。」

「メドゥーサと言えば、ギリシア神話に登場する怪物である。ゴルゴーン三姉妹の一人である。姉はステンノー(「強い女」の意)、エウリュアレー(「遠くに飛ぶ女」の意)と呼ばれメドゥーサは三女に当たる。その名の語源はmedousa(女支配者、女王)である。」

「ほぼ無傷のままのコロシアムですね。」
「はい。」

「大理石の柱に神々を立体的に彫り上げた美しいレリーフが残るバシリカ(公会堂)ですね。」
「はい。」

「バシリカ(公会堂)と言えば、古代ローマの都市で、公会堂や裁判所として用いられる公共建築を指す総称だった。」

「アーチ門の入り口や多くの列柱が並ぶ市場跡ですね。」
「はい。」

「狭いプールのような公衆浴場や内部に壁画が残る“狩りの浴場”ですね。」
「はい。」

「美麗なモザイク画の廊下がある別荘ですね。」
「はい。」

「極めつけは、古代の水洗トイレまでもが綺麗な状態のまま残っていますよ。」
「水洗トイレですか?」

「都市全体が保存されていると言っても、過言ではありませんね。」
「はい。」

「「レプティス・マグナの古代遺跡」を一通り見て回れば、当時の古代人たちの生活を容易に想像できるでしょう。」
「そうですね。」

「これでも、まだ全体の30%ほどしか発掘作業が進んでいないのですから驚きですね。」
「そうなんですか。」

「なお、遺跡には博物館が設置されていますよ。」
「はい。」

「ここでは、遺跡から発掘された出土品を見ることができますよ。」
「はい。」

「リビアが世界に誇るローマ都市遺跡「レプティス・マグナの古代遺跡」ですよ。」
「はい。」

「遺跡は地中海に面していますので、ロケーションも最高ですよ。」
「そうですね。」

「美しい地中海を背景に、青空の下で白く輝く古代の都市を歩けば、まるでファンタジーの世界を旅しているような気分になりますよ。」
「はい。」

「絶対に、期待を裏切らない世界遺産と言えますよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~リビアのガダーミスの旧市街~

「「ガダーミスの旧市街」は、リビア西部、国境近くにある世界遺産ですよ。」
「はい。」

「リビアと言えば、リビア国、通称リビアは、北アフリカに位置する共和制国家である。東にエジプト、南東にスーダン、南にチャドとニジェール、西にアルジェリア、北西にチュニジアと国境を接し、北は地中海に面し、海を隔てて旧宗主国のイタリアが存在する。首都はトリポリである。」

「砂漠の中に位置し、かつて遊牧民のトゥアレグが居住していたオアシス都市ですよ。」
「はい。」

「遊牧民のトゥアレグと言えば、トゥアレグまたはトゥアレグ族は、ベルベル人系の遊牧民である。アフリカ大陸サハラ砂漠西部(アザワド)が活動の範囲である。自身では「ケル・タマシェク」(タマシェク語を話す人々)と呼ぶ。」

「伝統的で美しい町並みが評価され、1986年に旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」

「「ガダーミスの旧市街」は、古代ローマ時代にはすでに存在していたという記録が残されていますよ。」
「はい。」

「それ以前の歴史に関しては、よくわかっていませんね。」
「そうなんですか。」

「サハラ交易を支えた遊牧民トゥアレグの居住地でしたよ。」
「はい。」

「19世紀頃まで、交易上重要な役割を果たしましたよ。」
「はい。」

「古くからある壁で囲われた旧市街区域には、近年まで実際にトゥアレグたちが住んでいましたよ。」
「そうなんですか。」

「現在は、彼らは壁の外に作られた新市街地の方に生活の中心を移しているようですね。」
「そうなんだ。」

「「ガダーミスの旧市街」は、町全体が白く美しい景観をしていますよ。」
「はい。」

「暑さ対策として、太陽光を反射するように建物の壁が白く塗られているためですね。」
「そうなんだ。」

「さらに、暑さ対策として、数多くのトンネルが存在していますよ。」
「はい。」

「街路はなるべく日差しが当たらないように工夫されており、薄暗い印象を与えますよ。」
「はい。」

「実際に旧市街を歩くと、町の涼しさを実感できますよ。」
「はい。」

「新市街ができた後もしばらくの間、夏期になると、こちらに戻ってきて生活していたという話も頷けますね。」
「なるほど。」

「イスラム教の教義に従って、家族以外の男女ができるだけ顔を合わせないよう、「ガダーミスの旧市街」にある通路は、複雑に入り組んだ構造になっていますよ。」
「そうなんですか。」

「人が出払って静まりかえった、白く薄暗い迷路のような町を歩くと、まるで異世界にでも迷い込んだような錯覚に陥りますね。」
「はい。」

「「ガダーミスの旧市街」は、現在すべて空家になっていますよ。」
「はい。」

「したがって、実際に住居の中に入って見学することができますよ。」
「そうなんですか。」

「白一色で作られた建物は、まるで紙粘土を捏ねて作ったような手作り感に溢れていますよ。」
「そうなんだ。」

「素朴で愛らしい印象を与えてくれますよ。」
「はい。」

「これらの住居は、内装が非常に可愛らしいことでも有名ですよ。」
「そうなんですか。」

「白い内壁に赤を基調とした刺繍などの装飾品が散りばめられていますよ。」
「綺麗ですね。」

「おとぎの国のような空間になっていますよ。」
「そうなんだ。」

「「ガダーミスの旧市街」は、全体的に女性が喜びそうな世界遺産と言えますよ。」
「そうなんですか。」

「リビアが誇る遊牧民の町「ガダーミスの旧市街」ですよ。」
「はい。」

「そこには、異世界のような不思議な都市空間が広がっていますよ。」
「はい。」

「旧市街の住居で実際に食事をしたり、宿泊までできるツアーもありますよ。」
「そうなんですか。」

「世界遺産に寝泊まりすることは、なかなかできない体験ですよ。」
「そうですよね。」

「思い出作りにそのような楽しみ方をしてみるのも良いでしょう。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~リビアのキュレネの考古学遺跡~

「リビアは、北アフリカに位置する国ですね。」
「そうですね。」

「リビアと言えば、リビア国、通称リビアは、北アフリカに位置する共和制国家である。東にエジプト、南東にスーダン、南にチャドとニジェール、西にアルジェリア、北西にチュニジアと国境を接し、北は地中海に面し、海を隔てて旧宗主国のイタリアが存在する。首都はトリポリである。」

「キュレネの考古学遺跡は、リビアの北東部、地中海沿いにある古代都市の遺構ですよ。」
「はい。」

「元々は、干ばつに苦しめられたテラ島(サントリーニ島)の住民が、「アフリカに土地を求めよ」という、アポロン神の信託を受けて入植した古代ギリシア人の都市でしたよ。」
「そうなんですか。」

「アポロン神と言えば、アポローンは、ギリシア神話に登場する男神である。オリュンポス十二神の1柱とされ、ゼウスの息子。音楽の神として名高いが、拳闘の神としての側面をも持つ。古典時代のギリシアにおいては理想の青年像と考えられた。原音に近い表記はアポッローンだが、日本語では長母音を省略してアポロンと呼ばれることが多い。」

「テラ島(サントリーニ島)と言えば、サントリーニ島もしくは ティーラ島は、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の火山島である。かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形で、本島を含めた5つの島々の総称としても用いられる。」

「キュレネの考古学遺跡は、ユネスコの世界遺産に指定されていますよ。」
「はい。」

「キュレネという名称は、アポロン神に捧げられた泉から取られたものですよ。」
「そうなんですか。」

「この泉は現在でも残っており、観光スポットの一つとなっていますよ。」
「はい。」

「現在、リビアの東部をキレナイカと呼ぶのも、ここからきていますよ。」
「なるほど。」

「キレナイカと言えば、リビアの東部地方である。古典時代以来、一般的にはバルカと呼ばれ続けた。トリポリタニア、フェザーンと共にリビアの歴史的な3地域で、1970年代の行政区分でもある。語源は古代ギリシャ時代都市のキュレネよりきている。」

「キュレネの考古学遺跡の元となった都市は、紀元前631年に建設されましたよ。」
「はい。」

「地中海の交易拠点として栄えて以来数百年の間、地中海世界で重要な地位を占めましたよ。」
「そうなんだ。」

「その後、紀元前74年にローマの支配下に入り、遺跡の一部はローマ建築に置き換えられましたよ。」
「はい。」

「そして、紀元後365年の地震によって都市は廃墟と化しましたよ。」
「そうなんですか。」

「有名なヘロドトスの『歴史』に、建設当時の模様が描かれていますよ。」
「はい。」

「18世紀に発見されるまで、キュレネの考古学遺跡は1000年以上もの間、砂に埋もれたままでしたよ。」
「そうなんだ。」

「長い間、書物上でしか知られていなかった幻の都市でしたよ。」
「はい。」

「リビア国内に限らず、地中海でも有数の古代ギリシア・ローマの建築が現存している遺跡ですよ。」
「貴重ですね。」

「キュレネの考古学遺跡には、アテネのパルテノン神殿を凌ぐ規模のゼウス神殿、アポロン神殿、円形劇場、ネクロポリス(共同墓地)、アゴラ(広場)など数多くの遺構が残されていますよ。」
「いいですね。」

「アゴラ(広場)と言えば、市場と翻訳できるが、古代ギリシアの都市国家ポリスにおいて不可欠な場所である広場を指すギリシア語である。ポリス市民の市場、フォルムとして機能した。」

「ネクロポリス(共同墓地)と言えば、巨大な墓地または埋葬場所である。語源は、ギリシャ語のnekropolis(死者の都)である。大都市近郊の現代の共同墓地の他に、古代文明の中心地の近くにあった墓所、しばしば人の住まなくなった都市や町を指す。」

「アポロン神殿と言えば、
(1)ギリシャ中部、パルナソス山麓の古代都市デルフォイにある神殿である。紀元前6世紀に建造。火災や地震の被害を受けて、その都度再建された。
(2)ギリシャ南東部、エーゲ海に浮かぶデロス島にある神殿跡である。ギリシャ神話の太陽神アポロンを祭る。紀元前5世紀から紀元前2世紀にかけて建造。」

「ゼウス神殿と言えば、紀元前5世紀頃、オリンピアにゼウス神殿が建造された。ゼウス像はこの神殿の奥に収められ、その全幅は神殿の通路の幅とほぼ同じだった。座像でありながら、全長は約12メートル(約40フィート)もあった。」

「パルテノン神殿と言えば、古代ギリシア時代にアテナイのアクロポリスの上に建設された、アテナイの守護神であるギリシア神話の女神アテーナーを祀る神殿である。紀元前447年に建設が始まり、紀元前438年に完工、装飾等は紀元前431年まで行われた。パルテノン神殿はギリシア古代建築を現代に伝える最も重要な、ドーリア式建造物の最高峰と見なされる。装飾彫刻もギリシア美術の傑作である。」

「しかし、いまだ発掘作業の途上であり、キュレネの考古学遺跡は全体の一部しか発掘されていませんよ。」
「そうなんですか。」

「世界遺産に指定されるほど重要性を認められていますよ。」
「なるほど。」

「しかし、リビアの内戦などの影響で、発掘作業を進めることが困難な状況ですよ。」
「それは残念ですね。」

「キュレネの考古学遺跡が完全な姿を見せるには、もうしばらく時間がかかるでしょう。」
「そうですね。」

「リビア国内には、他にも4つの世界遺産が存在しますよ。」
「はい。」

「古代ギリシア・ローマと関わりのある世界遺産として、キュレネの考古学遺跡は観光スポットとして高い人気がありますよ。」
「はい。」

「自然に恵まれたリビアの渓谷部に、ギリシア風の巨大な石柱などが広い空に向かって何本も直立している姿は圧巻ですよ。」
「そうですね。」

「北アフリカを観光するなら、キュレネの考古学遺跡は外せない観光スポットですよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~マリのジェンネ旧市街~

「「ジェンネ旧市街」は、マリ共和国の首都バマコの北東に位置する世界遺産ですよ。」
「はい。」

「マリ共和国の首都バマコと言えば、マリ共和国の首都である。2006年時点での人口は169万人。ニジェール川の河岸に位置し、同国内では南西部に位置する。」

「マリ共和国と言えば、マリ共和国、通称マリは、西アフリカに位置する共和制国家である。西をモーリタニア、北をアルジェリア、東をニジェール、南をブルキナファソ、コートジボワール、南西をギニア、西をセネガルに囲まれた内陸国である。首都はバマコ。」

「ジェンネとは、「水の精霊」という意味で、川の島に造られた都市ですよ。」
「はい。」

「古くから続くその独特な建築スタイルが評価され、1988年に街並み全体がユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「なるほど。」

「「ジェンネ旧市街」には、紀元前から人が居住していたと言われていますよ。」
「そうなんですか。」

「この都市は、サハラ砂漠を挟んで地中海と西アフリカを結ぶ「サハラ交易」の要衝ですよ。」
「はい。」

「遊牧民と定住民の交易拠点として栄えましたよ。」
「はい。」

「その重要性から近隣の強国の支配を次々と被ることになりますよ。」
「そうなんだ。」

「都市自体の重要性や役割に大きな変化はありませんよ。」
「はい。」

「現在に至るまで、この地方の中心的な交易都市として機能し続けていますよ。」
「そうなんだ。」

「「ジェンネ旧市街」の伝統的なスタイルの建築物は、そのほとんどが土(泥)で造られていますよ。」
「そうなんですか。」

「土造の建造物自体は、世界的に見ればけっして珍しいものではありませんよ。」
「はい。」

「しかし、「ジェンネ旧市街」の伝統的なスタイルの建築物は、特徴的で、かつ現在までよく伝統が受け継がれていますよ。」
「はい。」

「世界でも他に例を見ないと言っても、過言ではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「土造の建物は、原理的に長い年月の経過に耐えられるものではありませんね。」
「そうですね。」

「建材としては、最も脆い部類に属しますね。」
「はい。」

「風雨やひび割れなどによる損傷を、絶えず修復し続ける必要がありますね。」
「はい。」

「一度でも人の手を離れると、あっという間に崩れて土に還ってしまいますよ。」
「そうでしょうね。」

「「ジェンネ旧市街」は、土造の民家などが立ち並ぶ街並みを現在でも保っていますよ。」
「どうしてですか?」

「非常に重要な文化財ですよ。」
「そうですね。」

「「ジェンネ旧市街」の中で、最も有名でシンボルとも言える建築物が“ジェンネの大モスク”ですよ。」
「はい。」

「元々、この場所には、13世紀にモスクが建てられましたよ。」
「はい。」

「一度破壊されており、現在見られるのは1906年に再建されたものですよ。」
「そうなんですか。」

「このモスクも土(泥)で造られており、別名“泥のモスク”と呼ばれていますよ。」
「はい。」

「微妙な歪みや滑らかな角を持つこれらの建物は、一度見たら忘れられないほど奇妙な印象を与えますよ。」
「そうなんですか。」

「それはあたかも、子どもが砂遊びで作ったお城を人が住める大きさまで巨大化させたように思えてきますよ。」
「はい。」

「マリ共和国が世界に誇る泥でできた都市「ジェンネ旧市街」ですよ。」
「はい。」

「その不思議な街並みは、一度は見ておきたい景観の一つと言えますね。」
「わかりました。」

「なお、この世界遺産はユネスコの中で「100年後には見られない可能性が最も高い世界遺産」にも選定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「このことからも、貴重な文化財であるかがよくわかりますね。」
「そうですね。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~マリのトンブクトゥ~

「「トンブクトゥ」は、マリ共和国の中央部、ニジェール川沿いに位置する都市ですね。」
「はい。」

「ニジェール川と言えば、西アフリカを流れギニア湾に注ぐ河川である。全長4,180km。流域面積は209万2,000平方キロある。ギニアの山地から北東に流れてマリ共和国に入り、南東に転じてニジェール、ナイジェリアを流れる。河口に大デルタ地帯を形成しギニア湾に注ぐ。」

「マリ共和国と言えば、マリ共和国、通称マリは、西アフリカに位置する共和制国家である。西をモーリタニア、北をアルジェリア、東をニジェール、南をブルキナファソ、コートジボワール、南西をギニア、西をセネガルに囲まれた内陸国である。首都はバマコ。」

「サハラ砂漠を横断する交易における重要な中継都市ですね。」
「はい。」

「世界規模の交易による富が集まる一大商業都市でしたよ。」
「そうなんだ。」

「歴史的に重要な景観が評価され、1988年にユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「「トンブクトゥ」は、元々砂漠の遊牧民であるトゥアレグ族の泊地にすぎませんでしたよ。」
「そうなんですか。」

「遊牧民のトゥアレグと言えば、トゥアレグまたはトゥアレグ族は、ベルベル人系の遊牧民である。アフリカ大陸サハラ砂漠西部(アザワド)が活動の範囲である。自身では「ケル・タマシェク」(タマシェク語を話す人々)と呼ぶ。」

「その後サハラ交易の中継地として大いに繁栄し、この地方を代表する都市になりましたよ。」
「はい。」

「その高名は、はるかヨーロッパにまで届き、歴史にありがちな誇張も加わり、「神秘の都」として、数々の伝説を交えて語られる幻の都市となりましたよ。」
「なるほど。」

「1500年代に入ると、それらの噂に情熱を掻き立てられたヨーロッパの探検家などが、アフリカへ冒険に向かうことになりますよ。」
「はい。」

「当時、「トンブクトゥ」は、ヨーロッパ人にとって、行き着くことが非常に困難な場所でしたよ。」
「そうなんですか。」

「英名である“ティンブクトゥ”が「遠くの土地」の比喩として通用したほどと言いますよ。」
「はい。」

「1512年に、当時「トンブクトゥ」を保護していたソンガイ帝国を、旅行家アフリカヌスが訪れましたよ。」
「はい。」

「旅行家アフリカヌスと言えば、アラブの旅行家、地理学者である。本名はアル・ハッサン・イブン・ムハンマド・アル・ワッザン・アル・ファーシーで、“レオ”はローマ教皇レオ10世から与えられた名で、“アフリカヌス”はニックネーム。」

「ソンガイ帝国と言えば、15世紀後半から16世紀にニジェール川湾曲部を中心に西スーダンのほぼ全域を事実上支配した黒人王国である。ソンガイ帝国の歴史は、イスラム的伝統が優位にたつ王の治世とソンガイ的伝統が優位にたつ王の治世が交互に繰り返されている。」

「旅行家アフリカヌスは、「トンブクトゥの王は、数多くの金の杯や笏を所有し、その量は1,300ポンドにも及ぶ」という記述を残していますよ。」
「はい。」

「旅行家アフリカヌスと言えば、アラブの旅行家、地理学者である。本名はアル・ハッサン・イブン・ムハンマド・アル・ワッザン・アル・ファーシーで、“レオ”はローマ教皇レオ10世から与えられた名で、“アフリカヌス”はニックネーム。」

「しかし、西欧諸国が西アフリカへの海路を開拓することに成功しましたよ。」
「そうなんだ。」

「陸路の中継都市として栄えていた「トンブクトゥ」は、徐々に衰退し始めましたよ。」
「はい。」

「さらに、16世紀末に、サード朝モロッコの傭兵としてやってきたムーア人たちに占領されましたよ。」
「はい。」

「ムーア人と言えば、北西アフリカのイスラム教教徒の呼称。主にベルベル人を指して用いられる。」

「サード朝モロッコと言えば、16世紀初頭から1659年までモロッコを支配したシャリーフ系王朝である。サーディ朝若しくはサード朝とも呼ばれる。オスマン帝国の拡大を阻止したことと、ソンガイ帝国を滅ぼしたことで知られる。」

「「トンブクトゥ」の繁栄には、完全に終止符が打たれましたよ。」
「そうなんだ。」

「19世紀になってようやく、ヨーロッパ人の探検家ルネ・カイユが、初めてこの地に到達し生還しますよ。」
「はい。」

「ヨーロッパ人の探検家ルネ・カイユと言えば、「トンブクトゥ」は、マリ共和国の中央部、ニジェール川沿いに位置する都市です。サハラ砂漠を横断する交易における重要な中継都市です。世界規模の交易による富が集まる一大商業都市でした。19世紀になってようやく、ヨーロッパ人の探検家ルネ・カイユが、初めてこの地に到達し生還します。すでに衰退した都を前に、「みすぼらしい泥の都」と失望を露わにしています。」

「すでに衰退した都を前に、「みすぼらしい泥の都」と失望を露わにしていますよ。」
「はい。」

「現在の「トンブクトゥ」は、おそらくルネ・カイユが目にしたであろう光景とさして変わらない町並みが広がっていますよ。」
「そうなんですか。」

「けっして魅力がないわけではありませんよ。」
「はい。」

「日干し煉瓦や泥で造られた飾り気のない建物群は、砂にとけ込むように素朴ですよ。」
「はい。」

「町並み全体が砂色一色で構成されている様は、不思議な美しさがありますよ。」
「そうなんですか。」

「かつて、ヨーロッパ人たちを眩惑した栄華を歴史のうちに秘め、今はひっそりと佇む古都「トンブクトゥ」ですよ。」
「はい。」

「ここには、四角錐の塔に無数の丸太が突き刺さった奇妙な外観のモスクもありますよ。」
「奇妙な外観ですか?。」

「“青の種族”と呼ばれる鮮やかな青色のターバンと衣装に身を包んだ地元民が、砂色の町を歩いていますよ。」
「はい。」

「たいへん異国情緒に溢れた世界が広がっていますよ。」
「そうなんだ。」

「マリ共和国を訪れた際には、是非行ってみたい世界遺産の一つと言えますよ。」
「わかりました。」





アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~ベナンのアボメイの王宮群~

「「アボメイの王宮群」は、ベナン南部の町アボメイにある世界遺産ですよ。」
「はい。」

「ベナン南部の町アボメイと言えば、ベナン南部にある町である。17世紀初頭、フォン族が築いたアボメイ王国(のちダホメイ王国に改称)の首都であった。」

「ベナンと言えば、ベナン共和国、通称ベナンは、西アフリカに位置する共和制国家である。南北に長く、西にトーゴ、北西にブルキナファソ、北東にニジェール、東にナイジェリアと接し、南は大西洋のギニア湾に面する。憲法上の首都はポルトノボ、事実上の首都はコトヌー。」

「アボメイは、現在のベナンに17世紀~19世紀まで存続したダホメ王国の首都でしたよ。」
「はい。」

「ダホメ王国と言えば、現在のベナンにあったアフリカの王国である。ダホメ王国は17世紀に創建され、19世紀にフランスの軍隊がセネガルから来て王国を征服しフランス領西アフリカに組み入れるまで存続した。」

「歴代の王たちが造った王宮の遺構などが残されていますよ。」
「そうなんですか。」

「1985年にユネスコの世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」

「ベナンでは唯一の世界遺産であり、ベナンで最も人気のある観光地の一つでもありますよ。」
「そうなんだ。」

「ベナンはかつて「奴隷海岸」と言われていましたね。」
「そうですね。」

「ダホメ王国はアメリカ大陸に奴隷を輸出し、代わりにライフル銃などの武器を輸入し、手に入れた武力で西アフリカの強国にのし上がりましたよ。」
「そうなんですか。」

「奴隷貿易の利益は歴代の王たちが掌握しており、「アボメイの王宮群」もそのような歴史的背景を持っていますよ。」
「はい。」

「建造物自体もさることながら、奴隷貿易という非人道的行為の歴史を刻み込んだ遺跡としても重要な場所であると言えるでしょう。」
「はい。」

「ダホメ王国の首都アボメイでは、一つの王宮を使い回すのではなく、王が変わる度に新しい王宮が造られましたよ。」
「そうなんだ。」

「そのため、「アボメイの王宮群」には歴代の王12人の王宮が12棟残されていますよ。」
「はい。」

「すべてが完全な状態で現存しているわけではありませんよ。」
「はい。」

「それぞれに特徴があり見応えのある遺跡になっていますよ。」
「そうなんですか。」

「かなり広い範囲に王宮跡が点在しているため、一通り見て回るだけでもけっこうな時間がかかりますよ。」
「はい。」

「「アボメイの王宮群」の建造物はそのほとんどが土でできていますね。」
「そうなんですか。」

「焦げ茶色の壁や柱はどっしりと重量感のある造りになっていますね。」
「はい。」

「シンプルながらも素朴な美しさがありますね。」
「そうなんだ。」

「柱に動物を象ったレリーフがはめ込まれていたり、建物の外壁に動物の画が描かれていたりと、目に美しい装飾が施されている建物も少なくありませんよ。」
「はい。」

「それらはどこかキュートでポップな印象を与える絵柄と彩色で、一見の価値がありますよ。」
「はい。」

「「アボメイの王宮群」のなかで最も保存状態の良い王宮は、現在歴史博物館として利用されていますよ。」
「そうなんですか。」

「重要な観光スポットの一つになっていますね。」
「なるほど。」

「館内には色彩豊かで芸術性の高いレリーフが展示されていますよ。」
「はい。」

「ダホメ王国時代の奴隷貿易を偲ばせる展示物などがありますよ。」
「はい。」

「「アボメイの王宮群」の歴史的背景を知る上で、大変勉強になる場所ですよ。」
「そうですね。」

「他にも、アボメイには王宮だけではなく寺院なども残されていますよ。」
「はい。」

「広くて移動が少々大変ですが、是非時間をかけてゆっくり見て回りたいものですね。」
「はい。」

「ベナンの唯一の世界遺産であり、負の歴史を背負ってもいる世界遺産「アボメイの王宮群」ですよ。」
「そうですね。」

「この地を訪れる際には、事前にベナン(乃至、アフリカ)の歴史を予習してから行くと、時代背景などがわかって何倍も楽しめると思いますよ。」
「わかりました。」

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アフリカ 世界遺産 古代芸術

アフリカの世界遺産と旧市街や古代遺跡および文化遺産~スーダンのゲベル・バルカルとナパタ地域遺跡群・メロエ島の考古遺跡群・リビアのレプティス・マグナの古代遺跡・ガダーミスの旧市街・キュレネの考古学遺跡・マリのジェンネ旧市街・トンブクトゥ・ベナンのアボメイの王宮群~

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アフリカ 世界遺産 旧市街 古代遺跡 文化遺産

アフリカの世界遺産と自然の旅~マダガスカルのツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区・アツィナナナの雨林・マラウイのチョンゴニの岩絵地域・モザンビークのモザンビーク島・モーリシャスのアープラヴァシ・ガート・ル・モーンの文化的景観・ニジェールのW国立公園・ブルキナファソのロロペニの遺跡群~

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アフリカ 世界遺産 自然の旅

世界遺産のおすすめ~基礎・人気・日本・ユネスコ~

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