ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群・ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群・キジ島の木造教会建築・クルシュー砂州・ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群・ノブゴロドの文化財とその周辺地区・バイカル湖・モスクワのクレムリンと赤の広場～

ロシア世界遺産女帝エカテリーナ2世

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世

「皆さんはロシアにある世界遺産をいくつご存じでしょうか？」
「あまり知りません。」

「ロシアには、非常に壮大で美しい世界遺産がたくさんありますよ。」
「そうなんですか。」

「何か人生経験になるような体験を探している方は、是非ロシアの世界遺産を知って欲しいと思いますね。」
「はい。」

「ロシアで最も知られている世界遺産は、「バイカル湖」と言われていますね。」
「はい。」

「このバイカル湖は氷づけの海であり、ロシアの国土の個性を知る上で重要な鍵を握っている自然遺産ですよ。」
「そうなんですか。」

「長い歴史を持つこのバイカル湖は、世界で最も透明な海だとされていますよ。」
「はい。」

「まさに、「極限の大地」と言った風格を漂わせていますね。」
「そうなんだ。」

「かつて女帝エカテリーナが情熱を注いだこの国は、バイカル湖のような「凍る湖」、「凍る海」が続いており、真冬の漁業、航海に強い打撃を与えていたという歴史がありますね。」
「そうなんですか。」

「女帝エカテリーナと言えば、エカチェリーナ2世（エカチェリーナ2世アレクセーエヴナ、1729年4月21日 - 1796年11月6日）は、ロマノフ朝第8代ロシア女帝（在位：1762年6月28日 - 1796年11月6日）。夫はピョートル3世、子にパーヴェル1世。プロイセンのフリードリヒ2世（大王）やオーストリアのヨーゼフ2世と共に啓蒙専制君主の代表とされる。ロシア帝国の領土をポーランドやウクライナに拡大し、大帝（ヴェリーカヤ）と称される。日本では従来「エカテリーナ」の表記が多かったが、原音により忠実な「エカチェリーナ」の表記が普及してきた。」

「バイカル湖のような世界遺産を見ると、ロシアという国がいかに凍らない海を求めていたかが分かる筈ですよ。」
「そうなんだ。」

「「この凍る海があるがために、エカテリーナは年中凍らずに機能してくれる港を求めて領土を拡大していたのだ」ということが分かりますね。」
「はい。」

「歴史や文化を深く紐解きたい方は、バイカル湖のような自然遺産はかなりおススメですよ。」
「わかりました。」

「この国は自然遺産も豊富ですが、文化遺産も多様に保存されていますよ。」
「はい。」

「有名なものを挙げると、「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群」、「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」、「モスクワのクレムリンと赤の広場」などの世界遺産がありますね。」
「そうなんだ。」

「赤の広場と言えば、ロシアの首都モスクワの都心部にある広場である。長さは695ｍ、平均道幅は130ｍ、面積は7万3,000㎡。「赤」はソビエト連邦の社会主義に起因するものではなく、元々ロシア語では「美しい」という意味もあり、広場の名前は本来「美しい広場」というものであった。」

「クレムリンと言えば、ロシア連邦の首都、モスクワ市の中心を流れるモスクワ川沿いにある旧ロシア帝国の宮殿である。Kremlinは、英語、フランス語などでの表記。ソ連時代には、ソ連共産党の中枢が置かれたことから、ソ連共産党の別名としても用いられた。現在もロシア連邦の大統領府や大統領官邸が置かれている。正面には赤の広場がある。」

「モスクワと言えば、ロシア連邦の首都である。連邦市として市単独でロシア連邦を構成する83の連邦構成主体のひとつとなっており、周囲を占めるモスクワ州の州都でもある。人口は約1150万人でヨーロッパで最も人口の多い都市であり、世界有数の世界都市である。漢字による当て字は莫斯科。英語で発音した場合には、モスコーあるいはモスカウのようになる。」

「白亜と言えば、
（１）石灰岩の一種である。貝殻や有孔虫などの化石を含むこともあり、灰白色で軟らかである。主成分は炭酸カルシウム。西ヨーロッパに分布し、ドーバー海峡の両側に露出する地層は有名。白墨の原料とする。チョーク。
（２）白色の壁。しらかべ。「―の殿堂」」

「スーズダリと言えば、ロシア、ウラジーミル州の都市である。モスクワ北東、ウラジーミルから26km、カメンカ川沿いに位置する古都である。2002年現在、人口1万1357人。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「ツアーに参加しながら、それぞれの場所を観光するのがおススメですね。」
「わかりました。」

「北の大地は、日本の何倍もの領土を持つ国ですよ。」
「そうですね。」

「改めて旅行すると、「ああ、この国は本当に広いのだ」ということに気づかされると思いますよ。」
「そうですね。」

「交通機関の名前を覚えるのも大変で、行ってみたいところがあっても中々スムーズに移動できませんよ。」
「そうなんですか。」

「寒い時期に行くと、厚着のために荷物は増えますよ。」
「はい。」

「行く季節を考えないと、かなり大変な旅になりますよ。」
「そうですね。」

「行く前にしっかり色々なことを勉強しておくことが賢明ですね。」
「わかりました。」

「バイカル湖のような真冬に最も美しい姿を見せてくれる世界遺産の他に、「アルタイの黄金山地」、「ウランゲル島保護区の自然体系」などもありますよ。」
「そうなんだ。」

「ウランゲル島と言えば、北極海、東シベリア海とチュクチ海との間にあるロシア領の島である。極東連邦管区のチュクチ自治管区に所属している。大陸とはロング海峡を挟む。経度180度の子午線が通るが、日付変更線は島の東側に引かれている。」

「アルタイの黄金山地と言えば、ロシアの世界遺産のひとつである。中国やモンゴルにもまたがるアルタイ山脈のうち、ロシア領内にあるアルタイ自然保護区、カトゥン自然保護区、テレツコイェ湖、ベルーハ山、ウコク高原を含む地域が対象になっている。」

「なるべく過ごしやすい季候を狙いたい場合は、他の自然遺産もチェックしてくださいね。」
「わかりました。」

「「エカテリーナの話はするのに、エルミタージュ美術館のことは紹介しないの？」と首を傾げた方もいるかもしれませんね。」
「はい。」

「エルミタージュ美術館と言えば、サンクトペテルブルクにあるロシアの国立美術館である。 1990年に世界遺産（サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群）に包括登録されている。」

「エルミタージュ美術館は、それ自体が世界遺産に認定されていませんよ。」
「そうなんですか。」

「それは「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」という名称の世界遺産に包括登録されていますよ。」
「はい。」

「この「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」の中には、他にもビックリするほどたくさんの世界遺産が登録されていますよ。」
「そうなんですか。」

「エルミタージュ美術館以外の世界遺産が気になる方は、是非建物群のリスト一覧をチェックしましょう。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群～

「最もおススメしたい世界遺産は「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」ですよ。」
「はい。」

「ここは、エカテリーナが過ごした宮殿である「エルミタージュ美術館」が包括されている世界遺産ですね。」
「はい。」

「エルミタージュ美術館の他にも、35個の文化遺産が包括されていますよ。」
「多いですね。」

「しかし、一カ所を観光するのもかなり時間がかかりますよ。」
「そうなんですか。」

「この世界遺産に興味を持った人は、関連するツアーに参加し、そこから何日もかけて観光するのが定番ですね。」
「はい。」

「その中でも、エルミタージュ美術館は、ずば抜けて人気の高い世界遺産ですよ。」
「そうでしょうね。」

「「大英博物館」、「ルーブル美術館」と並ぶ世界三大美術館であるこの美術館は、世界各国から幅広い観光客が訪れる場所ですね。」
「そうなんだ。」

「しかし、エルミタージュ美術館と聞いてもピンと来ない方もいる筈です。」
「詳しく教えてください。」

「エルミタージュ美術館とは、中世の時代にロシアを統治していたエカテリーナ二世という女帝が住んでいた宮殿ですよ。」
「はい。」

「エカテリーナ二世と言えば、エカチェリーナ2世（エカチェリーナ2世アレクセーエヴナ、1729年4月21日 - 1796年11月6日）は、ロマノフ朝第8代ロシア女帝（在位：1762年6月28日 - 1796年11月6日）。プロイセンのフリードリヒ2世（大王）やオーストリアのヨーゼフ2世と共に啓蒙専制君主の代表とされる。ロシア帝国の領土をポーランドやウクライナに拡大し、大帝（ヴェリーカヤ）と称される。日本では従来「エカテリーナ」の表記が多かったが、原音により忠実な「エカチェリーナ」の表記が普及してきた。」

「今は、美術館として公開されていますよ。」
「はい。」

「元々は、宮殿として皇太子様や王女様が住んでいた場所でしたよ。」
「そうなんですか。」

「エルミタージュ美術館という場所は、当時の部屋が良好な保存状態で残されている空間で、美術品なども豊富に展示されていますよ。」
「いいですね。」

「内装もロココ調で可愛らしく、美観を損ねるものは何一つなく、贅を尽くして造られたのがよく分かりますね。」
「そうなんだ。」

「金箔を贅沢にあしらった部屋があるなど豪華ですよ。」
「豪華ですね。」

「訪れた女性を一瞬で虜にしてしまうような空間になっていますよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、そんなエルミタージュ美術館は、一点だけ難点がありますよ。」
「それは何ですか？」

「それは、全体があまりにも広すぎることですね。」
「そうなんだ。」

「エルミタージュ美術館の内部は、22キロメートル以上にも及んでおり、一日だけですべての場所を見学することはできませんよ。」
「そんなに広いんですか？」

「すべての芸術品に触れようとすると、何十年もかかりますよ。」
「信じられないですね。」

「気になる場所をあらかじめチェックしておき、その場所だけ見るようにするのがおススメですね。」
「わかりました。」

「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群は、極めて貴重な美術品が展示されている空間ですよ。」
「そうなんだ。」

「そこでのルール、マナーを遵守しないと、周りの人から顰蹙を買ってしまいますよ。」
「そうですね。」

「騒ぐのが大好きな方は、興奮しすぎてしまわないように注意しましょう。」
「わかりました。」

「興奮してしまうくらい美しいのは内部だけではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「エルミタージュ美術館は、外観も非常に美しいですよ。」
「そうなんだ。」

「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群の世界遺産を訪れた際は、是非建物の前で記念写真を撮影してくださいね。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群～

「ロシアのウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群は、有名な建築物で世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「その構造は大理石が使用され、とても高価な建物ですよ。」
「そうなんだ。」

「大理石というだけでも、とても高価なイメージがありますね。」
「そうですね。」

「外観もとても高貴さを漂わせており、魅力的な印象を受けますね。」
「はい。」

「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群には、ロシアでも有数の記念碑的構造物が立ち並び、その数は8つありますよ。」
「8つもあるんですか。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「大聖堂、修道院などが含まれ、世界遺産として登録されるほどの浮彫などが施されていますよ。」
「はい。」

「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の歴史をみると、モンゴルの侵入を許してしまった経緯がありますよ。」
「そうなんですか。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群には、城壁が設置され、敵からの侵入を防ぐ役割を持ったものもいくつかありますよ。」
「そうなんだ。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「しかし、その役目を果たしきることなく、モンゴルによって破壊された城壁や建造物が多く存在しますよ。」
「そうなんだ。」

「今あるウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の建築物は、そのモンゴルからの侵略を経て、残っている貴重な建築物になっていますよ。」
「はい。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「破壊された背景には、石造りであった点が問題点とされましたよ。」
「どうしてですか？」

「モンゴルからの破壊行為に対して耐えうるだけの強度がなかったのですね。」
「そうなんだ。」

「ロシアにとっては、石造り以上の強度が求められるようになりましたよ。」
「はい。」

「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の魅力の一つは、その歴史的な建築物の見直しが図られる以前の建物であるという点ですね。」
「そうなんだ。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「建築物の見直しに加えて、それまであった魅力的な建物の一部は、モンゴルの侵入により破壊されて残っていないものも含まれていますよ。」
「はい。」

「とても貴重な建築物として、世界遺産にその名をとどろかせていますよ。」
「そうなんだ。」

「大きな爪痕を残しながらも、必死に耐え抜いた建築物が今もなお残っていますよ。」
「はい。」

「ロシアの歴史の中では、この地がしばらくモンゴルの支配下に置かれていた時期がありましたよ。」
「いつごろのことですか？」

「その時期を境に、石造の建築物はその名を潜めてしまいましたね。」
「そうなんだ。」

「その分、ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群の価値は非常に高いものになっていますよ。」
「そうでしょうね。」

「ウラジーミルと言えば、一例として、ロシア連邦のウラジーミル州にある都市である。かつてウラジーミル大公国の首府として栄えた。」

「国民にとっても、とても貴重な建築物になっており、愛され、親しまれていますよ。」
「わかりました。」

「大きな傷を受けながらも力強く君臨するこの建築物には、生き物以上の魅力とエネルギーを感じることができますね。」
「そうでしょうね。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～キジ島の木造教会建築～

「ロシアの建築物の中で、最も古いのがキジ島の木造教会ですね。」
「そうなんですか。」

「キジ島と言えば、ロシア連邦カレリア共和国のオネガ湖に浮かぶ島である。キジ島は、ロシア正教会の美しい木造教会建築群で知られる。1960年島全体が木造建築の特別保存地区に指定され、ロシア全土から様々な木造建築が移築された。1990年、これらの建築群がユネスコの世界遺産に登録された。ロシアでも有数の観光地である。」

「世界遺産として登録されているのも、キジ島の木造教会の大きな魅力になっていますよ。」
「はい。」

「キジ島の木造教会が世界遺産として登録された大きな理由は、いくつかありますよ。」
「詳しく教えてください。」

「ロシアが誇るこのキジ島の木造教会は、人類の想像的才能を表現する傑作として、世界遺産にされた背景がありますよ。」
「はい。」

「傑作と表現するに値する建築物は、そんなに多くありませんね。」
「そうですね。」

「まさに、世界遺産に匹敵する表現になっていますよ。」
「はい。」

「教会としての利用だけでなく、芸術としても評価の高い建築物ですよ。」
「そうなんですか。」

「その教会は、ロシアの国のイメージを崩すことはありませんよ。」
「はい。」

「一度は見ておきたい歴史を感じることのできる建築物ですね。」
「わかりました。」

「キジ島の木造教会が世界遺産に登録された理由としては、人類の歴史において、とても重要な時期を表現する建築構造であることですね。」
「どういうものですか？」

「ロシアの建築の歴史においても、その技術の高さは目を見張るものがありますよ。」
「はい。」

「キジ島の木造教会は、高い技術力を見せつけていますよ。」
「はい。」

「見る者を圧倒させるほどの魅力を持っていますよ。」
「そうなんだ。」

「さらに、ロシアの文化を代表する伝統への貢献や環境への評価が高い建築物であるということも、世界遺産へ登録に至った理由になっていますよ。」
「そうなんですか。」

「やはり、最古の建築物であるという点が文化の象徴であり、世界遺産にふさわしい要因になっていますよ。」
「はい。」

「この地域は国内でも有数の観光地にもなっていますよ。」
「そうなんですか。」

「観光として訪れるに適した環境になっていますよ。」
「はい。」

「歴史のある場所は、管理が厳重で、立ち入りが難しい場所も少なくありませんね。」
「はい。」

「同じ観光客もいる中での観光は、とても利用しやすい場所になっていますよ。」
「そうなんだ。」

「現地の人々も喜んで歓迎してくれますよ。」
「はい。」

「歴史と伝統を心置きなく楽しめるメリットもありますよ。」
「わかりました。」

「移動については高速船が用意され、とても整備された環境下にありますよ。」
「はい。」

「冬場は凍結してしまうので、高速船が運休になっていることもありますね。」
「そうなんですか。」

「時期によっては、全く入れない時期もありますよ。」
「そうなんだ。」

「訪問を考える上では、冬場は避ける方が賢明ですね。」
「わかりました。」

「夏場であれば、船上から見える島の様子を楽しむこともできますよ。」
「はい。」

「観光気分を満喫することが可能ですよ。」
「はい。」

「建築物の観光は、行けば必ず待ってくれているという大きなメリットがありますね。」
「そうですね。」

「そんな建築物の観光を楽しんでみる価値は大いにありますね。」
「はい。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～クルシュー砂州～

「ロシアのクルシュー砂州は、その島同士が砂でつながっているという神秘的な要素を含んでいますよ。」
「そうなんですか。」

「砂州と言えば、流水によって形成される砂の堆積構造である。河口付近では、波と沿岸流によって形成される細長い堆積地形であり、海岸や湖岸の近くに見られる。岩石海岸が浸食されてできた砂や礫、あるいは河川から流れ込む土砂によって構成される。」

「これが、世界遺産として登録されることになった背景としてありますね。」
「はい。」

「ロシアには、世界遺産がたくさんありますよ。」
「そうなんですか。」

「この地も、とても魅力のある観光地になっていますよ。」
「はい。」

「クルシュー砂州の魅力と言えば、98キロにも及ぶ長い砂州にありますよ。」
「長いですね。」

「その長さは非常に長く、目を凝らしても全てを一望することは到底不可能ですね。」
「そうでしょうね。」

「それでも、しっかりとした砂州になっており、地形の神秘を体感することができますよ。」
「はい。」

「クルシュー砂州を守るために、地元の人々は多くの努力をしてきましたよ。」
「そうなんですか。」

「時代と共に、やはり便利さを求めてしまうのは当然のことですね。」
「はい。」

「このクルシュー砂州は、その被害を受ける形になりましたよ。」
「どういうことですか？」

「森林がなくなってしまったことをきっかけに、この地域の地形が変化し始めましたよ。」
「はい。」

「美しかった砂州の姿が消え、砂丘と化してしまったことは、言うまでもありません。」
「そうなんですか。」

「森林がなくなって、初めてその大切さが議論されることになりましたよ。」
「はい。」

「海に隣接していたこともあり、移動手段として船が多く用いられていましたよ。」
「そうでしょうね。」

「その船を制作するための木材が必要になりましたよ。」
「はい。」

「地元の人々は躊躇することなく森林を伐採し、木材確保を実施しましたよ。」
「そうなんだ。」

「その結果が、砂丘の形成へとつながりましたよ。」
「はい。」

「他にも、住宅を作るための木材にもこの地域の森林が使われることになりましたよ。」
「はい。」

「その森林伐採は、加速することになってしまいましたよ。」
「そうなんだ。」

「このままではいけないと、この地域では森林を増やす取り組みが積極的に実施され、今では以前の美しい砂州を取戻し、世界遺産として登録されるまでにいたりましたよ。」
「良かったですね。」

「観光地としては、漁業が盛んなこともあり、魚料理を楽しむにはこの上ない環境が整っていますよ。」
「そうなんだ。」

「砂州の神秘に触れた後は、その眺めを背景に、とれたての新鮮な魚を食べることができれば、至福のひとときであることは言うまでもありませんね。」
「はい。」

「観光地には欠かせない、展望と食事を兼ねそろえたこの地域は、満足いく旅行を送ることができますよ。」
「いいですね。」

「砂州の神秘を体験してはいかがでしょうか。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群～

「ロシアには、世界遺産として名高いソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群がありますよ。」
「はい。」

「ソロヴェツキー諸島と言えば、白海オネガ湾に浮かぶ6つの島で構成される諸島である。ソロフキという略称で呼ばれる。行政上はロシアのアルハンゲリスク州に属すソロヴェツキー区である。ソロフキ空港（英語版）が所在する。面積347km2、人口968人（2002年の調査）。」

「ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群は、ロシアの6つの島のことを指していますよ。」
「はい。」

「島に空港が設置されているという、交通に便利な世界遺産がある場所ですよ。」
「そうなんですか。」

「ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群へ足を運ぶ際には、飛行機での移動が可能になっていますよ。」
「それはいいですね。」

「移動で時間を要することなく、時間を有効に使えることはとても大きなメリットになっていますよ。」
「はい。」

「長時間の移動がないことは、忙しい現代人にとってとても嬉しいことですね。」
「そうですね。」

「ロシア正教が広まったソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群があるこの地域は、立派な修道院が建設され、活気に満ち溢れていた歴史を持っていますよ。」
「そうなんですか。」

「ロシア正教と言えば、ロシアに対するキリスト教の布教は，さまざまな教会によって早くから行われていたが，公式のキリスト教受容は988年または989年，キエフ・ロシアのウラジーミル大公によって実現された。ウラジーミルに洗礼を授けたのはビザンティン帝国の教会であり，以降ロシアはキリスト教文化の導入に際してビザンティン帝国にそれを仰ぎ，東方正教文化がロシア文化の基盤となった。」

「この修道院は歴史的に高い評価を受けており、観光地として人気を集めるきっかけの一つになっていますよ。」
「はい。」

「かつて強制収容所なるものが設置されていたことがあり、ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群は悲劇が繰り広げられた場所として有名ですよ。」
「そうなんですか。」

「かつての悲しい過去を知ることで、国としての在り方だけでなく、人としての生き方を考えさせられる資料が多く残っていますよ。」
「はい。」

「この地域の強制収容所が国内初の強制収容所でしたよ。」
「はい。」

「歴史上でも注目度の高い場所であることを示していますね。」
「そうですね。」

「そんな波乱の出来事があった地域にも関わらず、修道院が健在であるという点が世界的にも高い評価を受けていますよ。」
「はい。」

「何度となく戦争が繰り広げられてきましたが、この修道院は傷を負うことなくその姿を保っていますよ。」
「はい。」

「多くの悲劇が繰り広げられる中で、この修道院だけは崩れることなくあり続けられたことがこの修道院の強固さを物語っていますよ。」
「そうですね。」

「その悲劇と共にあり続けた修道院に、歴史が一つ一つ刻まれることとなりましたよ。」
「はい。」

「この修道院は石造りを基調としており、多くの修道士に守られてきましたよ。」
「はい。」

「修道院が今でも残っている背景には、この修道院を崇拝する修道士によって自らの命を犠牲にしてまでも守られていたという過去がありますよ。」
「そうなんですか。」

「多くの命がここに宿っていますよ。」
「そうなんだ。」

「目を閉じてこの場に立つと、修道士の信念が感じられることは間違いありませんね。」
「はい。」

「ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群へ足を運ぶ機会があれば、この修道院を訪れ、修道士へねぎらいの気持ちだけでも伝えることができれば、きっと報われますよ。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～ノブゴロドの文化財とその周辺地区～

「ロシアのノブゴロドの文化財とその周辺地区は、世界遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「ノブゴロドと言えば、ロシアの北西連邦管区、ノヴゴロド州の州都である。人口は216,856人（2002年国勢調査）。イリメニ湖とそこから流れ出るヴォルホフ川に沿って位置する。1998年以降、現在の公式名称は大ノヴゴロド(ヴェリーキー・ノヴゴロド )。ロシア最古の都市であり、中世までノヴゴロド公国として存在していた。1992年に『ノヴゴロドと周辺の文化財』としてユネスコの世界遺産に登録された。」

「ノブゴロドというのは、新しい街という意味を持っていますよ。」
「そうなんですか。」

「今ではロシア国内において世界遺産に登録される程、ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、最古の都市という位置付けになっていますよ。」
「はい。」

「多くの歴史と伝統を持っている街になっていますよ。」
「はい。」

「ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、現在小都市として扱われていますよ。」
「そうなんだ。」

「世界遺産登録されている他の地域に比べると、比較的落ち着いた場所になっていますよ。」
「はい。」

「治安としても大きな乱れがないため、観光はゆっくり回れる場所ですよ。」
「それはいいですね。」

「洋作りの建物が並ぶ中、城壁も多く、かつての争いがあった時代の面影がうかがえますよ。」
「はい。」

「モンゴルからの侵略を受けた際には、他の都市部は大きく破壊されましたよ。」
「そうなんだ。」

「ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、大きな破壊もなく、当時の建築物が多く残っているという点で、重宝されていますよ。」
「そうでしょうね。」

「ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、一時は他の都市が機能しなくなった代わりとして、政治の中心地に君臨しましたよ。」
「そうなんですか。」

「モンゴルからの政治的支配におかれるまでの間、大切な役割を果たしていましたよ。」
「はい。」

「モンゴルからの侵略とは別に、火災による被害を受けていたという記録が残っていますよ。」
「そうなんですか。」

「建物の多くは、その火災によって焼失してしまった経緯がありますよ。」
「はい。」

「現地の人々の力により、再建が図られましたよ。」
「はい。」

「そして、世界遺産に登録される程の建築物となるまでに復活しましたよ。」
「良かったですね。」

「実際にその建築物を見ると、大聖堂の立派さが目を引きますよ。」
「そうなんだ。」

「白塗りのその建物は、強い輝きを感じ、迫力すら受けることができますよ。」
「はい。」

「ノブゴロドの文化財とその周辺地区は、川が貫かれた配置になっていますよ。」
「はい。」

「かつては、一つの国家として成立する程の地域となっていましたよ。」
「そうなんですか。」

「商業や工業が盛んに行われていましたよ。」
「はい。」

「観光にも積極的に力を入れており、観光にはとても適した環境になっていますよ。」
「そうなんだ。」

「大きな都市のように派手な賑わいこそありません。」
「そうなんですか。」

「この地域のように落ち着いた雰囲気の中で、西洋の文化を感じることができることが、大きな魅力となっていますよ。」
「はい。」

「必ずしも、観光地で盛り上がりたいという人ばかりではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「こういったシックな雰囲気がある場所には、歴史を感じさせる深い意味がありますよ。」
「はい。」

「日本では見られない、その建築物を眺められる場所になっていますよ。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～バイカル湖～

「ロシアの世界遺産として有名なバイカル湖は、自然の湖という意味がこめられていますよ。」
「はい。」

「バイカル湖が世界遺産として知れ渡ることになった理由の一つに、世界的にも美しい水質を誇っている点があげられますよ。」
「はい。」

「特に発展途上国国では、経済成長のために工場から排水が大量に排出されたり、洗剤や油を排水したりという環境に良くない状態が続いている点がありますね。」
「そうですね。」

「そのために、いたる場所の水の状態は年々悪化していますね。」
「はい。」

「本来美しいはずの湖や川が、今では全く見るも無残な状態になっていますよ。」
「はい。」

「そんな湖本来の姿が、バイカル湖には存在しますよ。」
「そうなんですか。」

「透き通った青々としたその風貌は、見る者を虜にすることは間違いありませんよ。」
「いいですね。」

「忘れてしまった自然本来の姿を目の当たりにすると、荒んだ近代社会に埋もれる現代人にとっては至福のひとときを与えてくれるのが、バイカル湖の大きな魅力になっていますよ。」
「はい。」

「そんなバイカル湖の楽しみ方の一つとして、クルージングがありますよ。」
「はい。」

「晴れた日には、バイカル湖を空が清々しいブルーに染めてくれますよ。」
「いいですね。」

「その湖上を颯爽と駆け抜けることができるクルージングは観光客の人気を集めていますよ。」
「そうでしょうね。」

「美しい湖と、そうでない湖とでは、クルージングの楽しさが2倍も3倍も違っていますよ。」
「そうですね。」

「バイカル湖だからこそ、世界遺産として名高いゆえんがそこにはありますよ。」
「なるほど。」

「楽しみ方を今度は湖の上から湖の中へ変えると、その楽しさも倍増しますよ。」
「そうなんですか。」

「ロシアの人々も利用する機会の多いのが、水中船舶ですね。」
「はい。」

「地元の利用者も多く、その中で地元の人々と触れ合うこともできますよ。」
「はい。」

「そんな魅惑の空間を引き立ててくれるのが、湖内でも変わることのない美しい光景ですね。」
「そうですね。」

「生き物の姿も多くみられるため、その自然豊かな光景は一度目にすれば忘れることはできませんよ。」
「はい。」

「右に左に、そして上下にも湖のすべてを楽しむことができ、とても優雅な気持ちにしてくれますよ。」
「はい。」

「魅力をあげればきりがないほどに、観光地として満足できる場所になっていますよ。」
「そうですね。」

「忘れてしまった本当の美しさが、そこには今でも健在ですよ。」
「いいですね。」

「心からきれいになりたいと願うのであれば、この地をなくして語れないほどに、とても自然豊かで、美しい場所ですよ。」
「わかりました。」

ロシアの世界遺産と女帝エカテリーナ2世～モスクワのクレムリンと赤の広場～

「ロシアで挙式を行った後、必ず訪れるのが、モスクワのクレムリンと赤の広場ですよ。」
「そうなんですか。」

「現地では定番のスポットになっており、多くのカップルが足を運んでは互いの幸せを誓い合っていますよ。」
「はい。」

「美しいという意味がこめられており、妻への愛情表現の一つとしてこの地が選ばれているという意味もありますよ。」
「なるほど。」

「モスクワの中心部に位置しているため、ロシア国内でもとてもにぎわいのある場所になっていますよ。」
「そうでしょうね。」

「世界遺産がある場所としては、比較的にぎやかさを持った場所ですね。」
「はい。」

「交通の便も良く、入りやすい環境が整備されていますよ。」
「はい。」

「人類の才能を象徴している点から、世界遺産として登録されましたよ。」
「なるほど。」

「モスクワのクレムリンと赤の広場の二つを体験できる地であることも、大きな意味を持っていますね。」
「そうですね。」

「スパスカヤ塔はとても魅力的な建築物であり、迫力ある構造になっていますよ。」
「そうなんですか。」

「スパスカヤ塔と言えば、ロシア連邦、タタールスタン共和国の首都カザンのクレムリン（カザンクレムリン）にある塔である。16世紀に建造され、以降、増改築が繰り返された。城壁の南側に位置し、現在はカザンクレムリンを代表する通用門になっている。」

「他にも20を超える塔が隣接するこの地は、その展望もとても魅力的で、世界遺産にふさわしい景色が広がっていますよ。」
「はい。」

「モスクワのクレムリンと赤の広場は、日本では目にすることができない宮殿や大聖堂が立ち並んでいることが一つの大きな魅力となっていますよ。」
「そうなんだ。」

「ロシアならではの洋風な作りになっていますよ。」
「はい。」

「世界的にも有名なその作りを眺めているだけで、有意義な時間を過ごすことができますよ。」
「そうなんだ。」

「モスクワのクレムリンと赤の広場は、大統領府や大統領官邸が今でも設置されるなど、政治的な中心地にもなっていますよ。」
「はい。」

「ロシアにとって、モスクワのクレムリンと赤の広場なくしては、国として成り立たないと言っても過言ではありませんね。」
「そうなんだ。」

「それだけ重要な場所であり、観光するにも十分な場所でもありますよ。」
「はい。」

「日本が和の文化が浸透していることを考えると、このような宮殿や大聖堂など洋の構造であるロシア独特の建築物はとても珍しく、新鮮さすら感じますね。」
「はい。」

「モスクワのクレムリンと赤の広場を訪れる機会があれば、その記憶は一生の思い出になることは間違いありませんね。」
「そうですね。」

「和の文化は、落ち着いた質素な作りを基調とし、素材も木や畳といったシンプルなものが多く取り入れられていますね。」
「はい。」

「洋の文化というのは、自由な設計からカラフルな色合い、星などを取り入れた構造物が特徴的ですね。」
「はい。」

「モスクワのクレムリンと赤の広場でも、そんな華やかな構造物を見ることが可能ですよ。」
「わかりました。」

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