韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～済州の火山島と溶岩洞窟群・高敞、和順、江華の支石墓群・石窟庵と仏国寺・慶州歴史地域・海印寺大蔵経板殿・宗廟・昌徳宮・河回村と良洞村～

韓国世界遺産

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史

「万里の長城、アンコールワット、エジプトのピラミッド、エルミタージュ美術館など、世界にはあらゆる種類の世界遺産がありますね。」
「そうですね。」

「日本も何十点かの世界遺産を保有しており、保有数ランキングは小国ながら14位にランクインしていますね。」
「はい。」

「韓国には、一応文化遺産が九つと自然遺産が一つ登録されていますよ。」
「はい。」

「韓国の世界遺産は最近になって増えてきたので、世界ではほとんど知られていませんね。」
「そうですね。」

「韓流ブームの起こっている日本人でさえ、韓国にどのような登録地があるかはまったく把握していませんね。」
「はい。」

「韓流ブームと言えば、韓流とは、2000年代以降に韓国政府の主導で行われている韓国大衆文化コンテンツの拡販政策である。2004年からの日本における韓流は、冬のソナタの成功に影響を受けた各種メディアが、韓流がビジネスとして積極的に展開してブームを加熱させた。」

「保有数自体が少ないので、スポットライトを浴びることもほとんどありませんね。」
「そうですね。」

「韓国の場合は、世界的に有名なスポットもソウル以外ほとんどない状態ですね。」
「そうですね。」

「しかし、韓国には素晴らしい世界遺産がまったくない訳ではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「知名度自体はありませんが、これから人気が出てくるかも知れませんね。」
「はい。」

「韓国には、開国以来ユネスコに登録された世界遺産である「済州の火山島と溶岩洞窟」の他、2010年に登録されたばかりの「大韓民国の歴史的村落」、「高敞、和順、江華の支石墓群」、「慶州歴史地域」などがありますよ。」
「そうなんですか。」

「江華と言えば、江華郡（カンファぐん）は大韓民国仁川広域市の郡である。仁川西北部の京畿湾に面する。江華島、喬桐島、席毛島の3つの大きな島々と小さな付属島からなる基礎自治団体である。江華の支石墓群は仁川広域市江華郡（江華島）の支石墓群である。約120余基が広い範囲に散在する。北方式。」

「和順と言えば、和順郡（ファスンぐん）は、大韓民国全羅南道にある郡である。北部や南部、東部は山に囲まれており、郡庁所在地は北西にある。ユネスコ世界遺産の和順の支石墓群がある事で知られている。10キロにわたり約500基の支石墓が分布する。最近発見され、保存状態が良い。南方式。」

「高敞と言えば、韓国全羅北道南西部にある町である。高敞支石墓群は世界遺産に指定されている支石墓群である。約1,764メートルの範囲に442基の支石墓が群集する。韓国最大の支石墓密集地域である。南方系と北方系の特徴を持つスタイルの支石墓が混在している。6区画に分かれており、見学コースが整備されている。」

「支石墓と言えば、ドルメンともいい、新石器時代から初期金属器時代にかけて、世界各地で見られる巨石墓の一種である。基礎となる支石を数個、埋葬地を囲うように並べ、その上に巨大な天井石を載せる形態をとる。」

「おそらく、100人の内99人の方が「私は一つも知らない」と言うでしょう。」
「そうですね。」

「これらの登録地は、国内では知らない人が一人もいない世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」

「これから観光へ行かれる方は、是非チェックしてください。」
「わかりました。」

「「世界遺産を観光したいけど、そういう場所は田舎の方にあるんだろうし、私が行くのはソウルだから・・・」と言う方もいるかも知れませんね。」
「そうですね。」

「実は、ソウル市内に世界遺産が二カ所もありますよ。」
「そうなんですか。」

「ソウル市と言えば、ソウル特別市、通称ソウルは、大韓民国の首都である。旧「京城」、「漢城」である。一時期、日天とも書かれていた。元は京畿道に属したが、1946年に分離し「特別市」となる。ソウルとは朝鮮語でみやこの意味である。」

「それは、「昌徳宮」、「宗廟」という世界遺産ですよ。」
「はい。」

「国内では、非常に有名な歴史的な場所ですから、是非観光してください。」
「わかりました。」

「韓国は、日本の半分ほどの国土しかなく、移動はどこへ行くにもスムーズですよ。」
「そうですね。」

「上手に回れば、二泊三日の旅行ですべての世界遺産を制覇できますよ。」
「それは助かりますね。」

「「韓国は規模が小さいから、世界遺産のスケールも地味なのでは？」と感じる方もいるかも知れませんね。」
「はい。」

「しかし、実際見に行くと、思った以上のスケールと迫力に驚くでしょう。」
「そうなんですか。」

「ファッションや音楽、料理にしか興味がなかった人も、世界遺産を見に行ってみると歴史の方への興味が湧いてくるかも知れませんよ。」
「はい。」

「気になる方は、是非世界遺産のツアーなどを探してくださいね。」
「わかりました。」

「韓国の世界遺産は、日本から非常に近いので、最短だと日本の空港から三時間ほどで目的地に到着しますよ。」
「はい。」

「「そんなに早く到着するの！？」と驚かれるかも知れませんね。」
「そうかも知れませんね。」

「お隣の国の世界遺産なので、費用を心配する必要もなく気軽に観光することが可能ですよ。」
「いいですね。」

「「ちょっと観光したいけど、国内はちょっと物足りない」という時に、観光してみると良いかも知れませんよ。」
「そうですね。」

「屋久島のような世界遺産もなく、万里の長城のような日本の長さの二倍もあるようなお城もありませんね。」
「そうですね。」

「その代わりに、神秘が小さく凝縮されているようなスポットが点在していますよ。」
「そうなんですか。」

「あまり広い場所を歩きたくない方にもおススメですよ。」
「はい。」

「交通手段も分かりやすくなっていますよ。」
「助かりますね。」

「ツアーに参加しなくても、個人で行くことができるくらい簡単ですよ。」
「はい。」

「なるべく経済的に旅行したい方は、自分で時刻表などを確認しながら観光しましょう。」
「そうですね。」

「詳しく勉強したい方は、ガイドさんがいるに越したことはないので、是非ベテランのガイドさんを探してくださいね。」
「わかりました。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～済州の火山島と溶岩洞窟群～

「韓国には、美味しいものや素晴らしい音楽文化はありますよ。」
「はい。」

「エルミタージュ美術館のような華やかな世界遺産はありませんよ。」
「はい。」

「国土も広くないので、広大な世界遺産というものもあまり見つからない国ですよ。」
「そうなんだ。」

「しかし、探してみると、各国の世界遺産に引けを取らないような世界遺産もいくつか存在しますよ。」
「そうなんですか。」

「まず、韓国には「済州の火山島と溶岩洞窟」という名称の世界遺産がありますよ。」
「はい。」

「この世界遺産は、2007年にユネスコの世界遺産に指定されましたよ。」
「はい。」

「この済州の火山島と溶岩洞窟という世界遺産は、韓国国内では記念すべき世界遺産として知られていますよ。」
「そうなんですか。」

「韓国ではこの世界遺産が国内初の世界遺産でしたよ。」
「はい。」

「2007年以前には、世界遺産を一つも保有していなかった韓国では、済州の火山島と溶岩洞窟は非常に貴重な世界遺産ですね。」
「そうですね。」

「国内でも、かなり大事に扱われているスポットですよ。」
「はい。」

「済州の火山島と溶岩洞窟は、火山地帯が広がっている自然遺産ですよ。」
「はい。」

「この国には九つの文化遺産があり、ただ一つの自然遺産としてこの場所が認定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「広大な世界遺産であり、思わず圧倒されるような美しいロケーションが広がっていますよ。」
「いいですね。」

「この火山地帯は、韓国国内において最大の島であり、国民の愛するリゾート地でもある「済州島」にありますよ。」
「はい。」

「済州島と言えば、朝鮮半島の西南、日本海、東シナ海、黄海の間にある火山島である。その付属島嶼と併せて大韓民国済州特別自治道を構成する。なお朝鮮語では「島」と「道」は同じ音なので、「済州島」と「済州道」の区別に注意が必要である。」

「美しい花が咲き乱れ、動植物が繁殖し、あらゆる生き物がのびのびと生活しているスポットですよ。」
「いいですね。」

「日本を離れてのんびりしたい方には、かなりおススメの観光地ですよ。」
「わかりました。」

「日本からそれほど離れてない場所にあるので、頑張れば日帰りで行くこともできますよ。」
「そうですね。」

「ロシアやブラジルのように離れ過ぎていないので、疲労感なく行き、帰って来ることが可能なスポットになっていますよ。」
「はい。」

「「旅行は遠くに行くから楽しいもの」と考えている方からすると、少々物足りないスポットかも知れませんよ。」
「そうですね。」

「しかし、日本から少し離れるだけでかなり開放的な気分を味わうことができますよ。」
「はい。」

「静かに過ごせる場所を探している人は、是非済州島を訪れてみましょう。」
「わかりました。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～高敞、和順、江華の支石墓群～

「世界中にある支石墓の約半分は、韓国にありますよ。」
「はい。」

「紀元前2000年から1500年頃の青銅器時代の巨石遺跡が、3万から5万基とも言われる膨大な数があると推定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「青銅器と言えば、青銅で作成した工芸品である。ただし銅銭などの貨幣は青銅製であっても含まない。主に古代に作られ、青銅器が出現してから鉄器が出現する直前までを青銅器時代と呼ぶ。」

「青銅器時代と言えば、デンマークのクリスチャン・トムセンが提唱した、先史時代の歴史区分法の1つである。主に利用されていた道具の材料で時代を、石器時代、青銅器時代、鉄器時代と3つに区分する三時期法を採用し、青銅器時代はその中の真ん中の時代に相当する。」

「中でも、高敞、和順、江華にある支石墓群が、特に重要と位置づけられ、2000年にはユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「はい。」

「世界中にある支石墓についてですが、支石墓は世界中で見られる巨石墓ですよ。」
「そうなんですか。」

「基礎の支石を並べ、その上に天井のように巨石を載せています。」
「はい。」

「最も古いものは、ドルメンと呼ばれる、紀元前4000年頃の西ヨーロッパのもので、中国や日本などにもありますよ。」
「そうなんですか。」

「ドルメンと言えば、巨石記念物の一種である。ブルトン語でdolはテーブル，menは石を意味し，大きく扁平な1枚の天井石を数個の塊石で支えた形がテーブルのように見えることからこのように呼ばれた。新石器時代から鉄器時代初期に至るまでに行われた墓葬形制のうち，かなり普遍的なものの一つである。」

「それらは、巨石文化の伝播というより、各時代、各所で発祥したと考えられていますよ。」
「はい。」

「数の多さでは、朝鮮半島が群を抜いていますね。」
「そうなんですか。」

「韓国では、支石墓はコインドルと呼ばれ、世界遺産となった「高敞、和順、江華の支石墓群」は、世界的にも高い評価を受けている遺跡ですよ。」
「そうなんだ。」

「コインドルと言えば、支石墓（ゴインドル）は、紀元前1000年から紀元前100年にかけて、大きな石で造られた墓のことである。」

「韓国の支石墓は、支配階級の墓としての他、儀式のための祭壇などにも使われていたと考えられていますね。」
「はい。」

「支石墓の形も、高くそびえるように立つテーブル式を「北方式」、低く立つ基盤式のものを「南方式」と分類されますよ。」
「はい。」

「南方式と言えば、「南方式」は、短い石柱に石を載せた碁盤状に石を組んだ支石墓である。」

「北方式と言えば、「北方式」は、足の長い石柱に石を載せテーブル状に石を組んだ支石墓である。」

「周辺には青銅器なども出土していますよ。」
「わかりました。」

「青銅器と言えば、青銅で作成した工芸品である。ただし銅銭などの貨幣は青銅製であっても含まない。主に古代に作られ、青銅器が出現してから鉄器が出現する直前までを青銅器時代と呼ぶ。」
「世界遺産の高敞、和順、江華の支石墓群の見所ですが、高敞、和順、江華の支石墓群は、韓国南西部にありますよ。」
「はい。」

「一番近い都市で光州広域市、ソウルから一番近い江華でもバスで2時間、高敞は4時間ほどかかりますよ。」
「そうなんですか。」

「釜山と言えば、釜山広域市（プサンこういきし）は、大韓民国南東部に位置する広域市である。対馬海峡に面し、古くから朝鮮半島と日本とを結ぶ交通の要衝として栄えてきた港湾都市である。首都ソウルに次ぐ韓国第二の都市として、政治・経済・文化の面で重要な役割を担ってきた。」

「光州広域市と言えば、大韓民国の広域市である。朝鮮半島の南西部、全羅南道に八方を囲まれる形で位置している。人口は約147万人である。光州広域市は経済・行政・文化の中心都市として、光州・全羅地域を管轄する官公署と多くの企業の本部と支社などが置かれている湖南地方の中心の役目をしている。昔から光の町、光の都市と呼ばれる。」

「高敞（コチャン）支石墓群は、全羅北道高敞郡の竹林里、道山里、上甲里一帯の約1,764mに広がる、世界でも最大規模の支石墓群ですよ。」
「大規模なんですね。」

「上甲里と言えば、高敞郡の上甲里には、支石墓遺跡地がある。」

「道山里と言えば、高敞郡の道山里には、支石墓遺跡地がある。」

「竹林里と言えば、高敞郡の竹林里には、支石墓遺跡地がある。」

「全羅北道高敞郡と言えば、大韓民国全羅北道の南西部にある郡である。」

「北方式と南方式が混在しており、指定されている遺跡地内で447基、高敞郡全体になると約2千基はあるだろうと考えられています。」
「多いですね。」

「南方式と言えば、「南方式」は、短い石柱に石を載せた碁盤状に石を組んだ支石墓である。」

「北方式と言えば、「北方式」は、足の長い石柱に石を載せテーブル状に石を組んだ支石墓である。」

「数が多いので、観光には探訪コースをたどるのがおススメですよ。」
「わかりました。」

「全6コースの中でも人気の第3コースをたどると、韓国で最も大きな支石墓である雲谷支石墓を見ることができますよ。」
「はい。」

「雲谷支石墓と言えば、韓国で最も大きな支石墓があり、村の名前からとって雲谷(ウンゴク)支石墓と呼ばれます。」

「和順（ファスン）支石墓群は、全羅南道和順郡の道谷面考山里と春陽面大薪里一帯の5?10kmに広がっています。」
「はい。」

「春陽面大薪里と言えば、全羅南道和順郡にある。」

「道谷面考山里と言えば、全羅南道和順郡にある。」

「全羅南道和順郡と言えば、和順郡（ファスンぐん）は、大韓民国全羅南道にある郡である。北部や南部、東部は山に囲まれており、郡庁所在地は北西にある。ユネスコ世界遺産の和順の支石墓群がある事で知られている。10キロにわたり約500基の支石墓が分布する。最近発見され、保存状態が良い。南方式。」

「比較的最近に発見されたもので、保存状態も良く、約560基が集まっていますよ。」
「そうなんだ。」

「南方式で、巨大なものが多いのも特徴ですね。」
「はい。」

「南方式と言えば、「南方式」は、短い石柱に石を載せた碁盤状に石を組んだ支石墓である。」

「江華（カンファ）支石墓群は、仁川広域市、江華郡富近里、三巨里、鰲上里一帯に広がる高麗山の麓にあり、約120基が分布していますよ。」
「はい。」

「高麗山と言えば、高麗山（こまやま）は神奈川県の平塚市と大磯町に跨る山。大磯丘陵の東端にあたり、標高168mである。」

「三巨里と言えば、三巨里は三叉路、T字路、Y字路の意味である。」

「江華郡富近里と言えば、江華支石墓遺跡の中で最も代表的なものは江華富近里支石墓です。」

「仁川広域市と言えば、大韓民国西北部の都市である。黄海に面した韓国を代表する港湾都市の一つである。仁川国際空港がある。人口は約270万人で、ソウル、釜山に次いで韓国で3番目である。」

「特に富近里の支石墓が有名で、韓国の支石墓の紹介として最もよく使われていますよ。」
「そうなんですか。」

「50トンの巨石を天井に積んだその造形的な景観が、先史時代に誘いますね。」
「そうですね。」

「江華島と光州広域市の地理と観光と言えば、高敞、和順、江華の支石墓群は、外国人観光客にとっては、アクセスの良い場所ではありませんね。」
「はい。」

「一般的には、個人よりバスツアーなどの参加をおススメしますよ。」
「わかりました。」

「個人で行く場合、ソウル市から最も近いのが、江華支石群のある江華島ですね。」
「はい。」

「江華島と言えば、大韓民国（韓国）のソウル特別市の北西の京畿湾（黄海）に位置する島である。行政上は仁川広域市に属する。日本では「こうかとう」の読みが馴染み深い。」

「ソウルの北西に約50km、車で1時間程度、島は橋でつながっていますよ。」
「はい。」

「この島は、昔から諸外国の侵攻を受ける重要な土地でしたよ。」
「そうなんですか。」

「そのため、支石墓以外にも、多くの史蹟が点在する人気の観光地ですよ。」
「はい。」

「高敞と和順支石墓群は、韓国南西部最大の都市光州広域市からが近いですよ。」
「そうなんだ。」

「ソウルや釜山からは、鉄道や高速バスなどを利用できますよ。」
「はい。」

「アクセスが良く、韓国南西部の観光はこの地を拠点とすれば便利ですよ。」
「わかりました。」

「光州は学問と芸術の街としても有名ですね。」
「そうなんですか。」

「光州と言えば、光州広域市（クァンジュこういきし）は大韓民国の広域市である。朝鮮半島の南西部、全羅南道に八方を囲まれる形で位置しており、過去には全羅南道の道庁所在地だったことがある。人口は約147万人である。光州広域市は経済・行政・文化の中心都市として、光州・全羅地域を管轄する官公署と多くの企業の本部と支社などが置かれている湖南地方の中心の役目をしている。昔から光の町、光の都市と呼ばれる。」

「2年おきに開催される「光州ビエンナーレ」は、国際現代アートの祭典として有名ですね。」
「はい。」

「光州ビエンナーレと言えば、偶数年 9・10月に開かれる現代芸術の祭典である。また高麗時代から光の村の意味で光州と呼ばれていることと関連してイルミネーションのイベントも行われる。」

「世界中からアーティストが集まり、回数を重ねるごとに注目度が上がってきていますよ。」
「はい。」

「高敞支石墓群は、光州から北西に約40km、和順は東南に約17kmですよ。」
「わかりました。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～石窟庵と仏国寺～

「石窟庵と仏国寺（ソックラムとブルグクサ）は、韓国の新羅王朝（356～935年）時代の仏教遺跡ですね。」
「はい。」

「仏国寺と言えば、大韓民国慶尚北道慶州市にある仏教寺院である。韓国仏教界の最大勢力である曹渓宗（大韓仏教曹渓宗）の寺院で第11教区本寺である。吐含山のふもとにある。」

「新羅王朝と言えば、古代、三方を海に囲まれながら、残る一方は常に大陸の脅威迫るこの半島を舞台に、伝説に彩られた古代朝鮮の時代を経て、高句麗・百済・新羅の３王朝が台頭していきました。」

「ブルグクサと言えば、石窟庵と仏国寺（ソックラムとブルグクサ）は、大韓民国の慶州市の南にあるユネスコの世界遺産（文化遺産）登録施設名である。」

「ソックラムと言えば、石窟庵（ソックラム）は、大韓民国慶尚北道慶州市にある仏教遺跡である。吐含山の麓にある。元々「石仏寺」と呼ばれていたが、「石窟」「趙家寺」などを経て、「石窟庵」と呼ばれるようになったのは日本時代以降である。」

「王朝の都であった金城（現在の慶州）にありますよ。」
「はい。」

「それぞれが韓国の国宝として指定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「1995年、「石窟庵と仏国寺」として、ユネスコ世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「はい。」

「韓国の文化を語る時に、外せないものであり、韓国人にとっても特別な遺跡ですね。」
「わかりました。」

「韓国王朝と仏教についてですが、この遺跡を作った新羅（しんら/しらぎ）は、朝鮮半島を最初の統一王朝ですね。」
「そうですね。」

「新羅と言えば、新羅（しらぎ/しんら、紀元356年- 935年）は、古代の朝鮮半島南東部にあった国家である。「新羅」という国号は、503年に正式の国号となった。新羅、半島北部の高句麗、半島南西部の百済の3か国が鼎立した7世紀中盤までの時代を朝鮮半島における三国時代という。」

「朝鮮半島への仏教伝来は372年と伝えられていますが、新羅は仏教を厚く保護しましたよ。」
「そうなんですか。」

「石窟庵や仏国寺は、この時代の芸術文化の最高峰と考えられていますよ。」
「はい。」

「新羅に続いて朝鮮半島を支配した高麗王朝（918～1392年）も、仏教を保護しましたよ。」
「そうなんですか。」

「高麗王朝と言えば、後高句麗の武将、王建は新羅を滅ぼし、後百済・後高句麗・新羅の新しい三国の混乱を収めて、朝鮮半島を再統一し、918年に高麗王朝を建国した。」

「その後の李氏朝鮮時代（1392～1910年）に入ると、一転して仏教は弾圧され、儒教が国教となりましたよ。」
「どうしてですか？」

「儒教と言えば、孔子を始祖とする思考・信仰の体系である。紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上にわたって強い影響力を持つ。その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教・礼教ともいう。大成者の孔子から、孔教・孔子教とも呼ぶ。中国では、哲学・思想としては儒家思想という。」

「李氏朝鮮時代と言えば、李氏朝鮮（りしちょうせん）は、1392年から1910年まで続いた朝鮮半島の最後の王朝である。李朝（りちょう）ともいう（李王朝の意）。高麗の次の王朝である。」

「この李氏朝鮮時代の弾圧によって、仏教文化は長く冬の時代に入りますね。」
「はい。」

「最盛期には1万以上あったと言われる寺院の多くは破壊されましたよ。」
「残念ですね。」

「ごく一部の寺院は存続を許されましたが、その中に「仏国寺」の名はなく、荒廃が続いたと考えられますね。」
「わかりました。」

「世界遺産の石窟庵と仏国寺の見所についてですが、石窟庵は、現在の大韓民国慶尚北道慶州市の吐含山の麓にある仏教遺跡ですね。」
「はい。」

「吐含山と言えば、吐含山（トハムサン）は大韓民国慶尚北道慶州市普徳洞・仏国洞・陽北面の境界にある山である。高さ745m。慶州市最高峰。現在は慶州国立公園の一部として代表的な場所である。」

「大韓民国慶尚北道慶州市と言えば、慶州市（キョンジュし）は、大韓民国慶尚北道の歴史文化都市である。東は日本海に面し、西は永川市と清道郡、南は蔚山広域市、北は浦項市に接する。面積1,323,87平方キロ、人口281,662人（2003年）。」

「751年に新羅の宰相・金大城が、仏国寺の付属石窟として創建し、当初は「石仏寺」と呼ばれていましたよ。」
「はい。」

「石窟と言えば、岩山や岩場を人為的に掘削した人工空間、あるいは自然の洞穴を利用したりした洞窟を含めた総称である。中国では、このような石窟を利用した仏教寺院を指す場合に、石窟寺院を省略して、単に石窟と呼んでいる。」

「石仏寺と言えば、韓国で最大規模の磨崖仏が釜山の石仏寺にある。」

「新羅の宰相・金大城と言えば、韓国，慶尚北道慶州市，仏国寺の背後の吐含山頂にある石窟寺は、新羅景徳王10年(751)宰相・金大城が仏国寺の付属石窟として建造したと伝える。」

「石窟は李氏朝鮮時代に長く放置されていたため、倒壊寸前まで破損していましたが、近現代に入り、修復作業が行われましたよ。」
「そうなんですか。」

「現在では人工的に保存管理され、ガラス越しに内部が見られるようになっていますね。」
「わかりました。」

「石窟は、花崗岩を組み合わせて人工的に作られましたよ。」
「はい。」

「花崗岩と言えば、火成岩の一種である。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石（みかげいし）とも呼ばれる。」

「内部には本尊である如来座像が、東の海に向かって設置されていますよ。」
「はい。」

「如来座像と言えば、通肩に衣をつけ，転法輪印を結んで結跏趺坐する。波形の頭髪や，衣のひだなどの表現は，ヘレニズムの影響を色濃く残し，東西文化の交流によって生まれたガンダーラ美術の性格をよく物語る。頭光には，仏陀の左に，円筒形の宝冠を戴いたインドラ(帝釈天)，右にブラフマー(梵天)が，それぞれ蓮台の上に立ち，仏陀を礼拝する。」

「そのため、この地は日の出の名所とされ、朝日を浴びる本尊仏の微笑みを、韓国人は「新羅人の微笑み」と呼んでいますね。」
「わかりました。」

「もう一つの大韓民国慶尚北道慶州市郊外にある「仏国寺」は、1972年に伽藍全体を復元したものですよ。」
「はい。」

「伽藍と言えば、僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味であり、後には寺院または寺院の主要建物群を意味するようになった。サンスクリット語のsaMghaaraamaの音写で、「僧伽藍摩（そうぎゃらんま）」「僧伽藍」が略されて「伽藍」と言われた。漢訳の場合は「衆園（しゅおん）」「僧園（そうおん）」などと訳された例があるが、通常「伽藍」とのみ呼ばれる。」

「751年に前述の金大城の発願によって建立されましたよ。」
「はい。」

「その後焼失、伽藍東区の釈迦塔と多宝塔のみが新羅時代のものとされていますね。」
「わかりました。」

「多宝塔と言えば、寺院建築のうち仏塔における形式のひとつである。現代の寺院建築用語・文化財用語としては、一般に裳階付き単層塔であって、裳階平面が方形、中央部平面が円形のものを指す（例外あり）。」

「釈迦塔と言えば、高さ8.2m。新羅時代の三層塔。国宝第21号。1966年には復元工事中、塔中央部から世界最古級の木版印刷物である『無垢浄光陀羅尼経』が発見される。」

「伽藍は毘盧殿、極楽殿、大雄殿の３区域に分かれていますよ。」
「はい。」

「大雄殿と言えば、仏教建築の一つである。中国および朝鮮の禅宗系寺院での本堂の呼称である。」

「毘盧殿と言えば、毘盧殿（ピルジョン）は観音殿（クァヌムジョン）の隣にある。釈迦の化身である毘盧紗那（びるしゃな）仏=大日如来のことである。毘盧紗那仏は、忍者が呪文をとなえるときのような「智拳印」を結んでいる。」

「それぞれ毘盧舍那仏の「蓮花世界」、阿弥陀仏の「極楽世界」、釈迦牟尼仏の「娑婆世界」という仏教浄土を地上に具現化しましたよ。」
「はい。」

「仏教浄土と言えば、浄土（じょうど）とは、仏教における概念で、清浄で清涼な世界を指す。」

「娑婆世界と言えば、娑婆（しゃば）は、サンスクリット語（梵語）sahaの音訳で、我々が住む仏国土（三千大千世界）の名前。sahaには「大地」という意味がある。漢訳では「堪忍」という訳語が充てられることから、この世は、生老病死（しょうろうびょうし）や人間関係、さまざまな欲望など、煩悩に耐えていかなければならない世界であるという解釈もある。そうしたことから娑婆と名付けられ、また、「忍土」ともいう。」

「釈迦牟尼仏と言えば、上座部仏教（いわゆる小乗仏教）では、釈迦牟尼仏は現世における唯一の仏とみなされている。」

「極楽世界と言えば、「極楽浄土」に同じ。悟りを開いた仏が住む清浄な所を清浄国土、略して浄土といいます。したがって浄土は仏の数だけたくさんあります。数ある浄土の中で一番有名なのが阿弥陀様の極楽浄土です。」

「阿弥陀仏と言えば、阿弥陀如来（あみだにょらい）とは、大乗仏教の如来の一つである。梵名は「アミターバ」（Amitabha）、あるいは「アミターユス」（Amitayus）といい、それを「阿弥陀」と音写する。「阿弥陀仏」ともいい、また略して「弥陀仏」ともいう。」

「蓮花世界と言えば、①華厳経に説く、一大蓮華の中に含蔵されている世界。②梵網経に説く、千葉(せんよう)の大蓮華からなる世界。③浄土教で、阿弥陀仏の浄土。極楽世界。」

「毘盧舍那仏と言えば、大乗仏教における仏の1つである。仏像では、聖武天皇の発願により造られた東大寺盧舍那仏像（奈良の大仏、東大寺大仏）が有名である。」

「各エリアには蓮華橋・七宝橋と青雲橋・白雲橋とで外界と結び、かつては橋のたもとには、吐含山から引いてきた水で九品蓮池があったと言われていますよ。」
「そうなんですか。」

「九品蓮池と言えば、仏国寺の参道正面から2つの区域があり、各区域がそれぞれ蓮華橋・七宝橋と青雲橋・白雲橋とで外域と結ばれている。朝鮮第4代王世宗によって破棄・破壊されるまでは、それぞれの橋の元に九品蓮池が広がっていたと言われている。」

「白雲橋と言えば、大雄殿正面の紫霞門に掛かる石橋。751年の時から存在している遺構と考えられている。上段の16段が白雲橋、下段の17段が青雲橋である。合わせて33段であるが、仏教で33は未だ仏の境地に達せずという意味である。国宝23号。」

「青雲橋と言えば、大雄殿正面の紫霞門に掛かる石橋。751年の時から存在している遺構と考えられている。上段の16段が白雲橋、下段の17段が青雲橋である。合わせて33段であるが、仏教で33は未だ仏の境地に達せずという意味である。国宝23号。」

「七宝橋と言えば、七宝橋は仏国寺の大きな石築の西側に位置する石の階段である。積み上げる手法は青雲橋・白雲橋と同じである。」

「蓮華橋と言えば、蓮華橋は仏国寺の大きな石築の西側に位置する石の階段である。積み上げる手法は青雲橋・白雲橋と同じである。高さ2.3m、幅1.48mの10段の階段である。」

「最盛期には約60棟の木造建築の大伽藍でしたよ。」
「はい。」

「韓国の古い流行歌に「仏国寺の鐘の音…」というフレーズがありますね。」
「そうなんですか。」

「仏の国という名がついた、この寺は、仏教国家新羅を象徴しており、韓国にとっても特別の寺であることがわかりますね。」
「はい。」

「慶州の地理と観光についてですが、韓国の慶州（キョンジュ）は、古の都として、ソウルとは趣が異なる人気の観光地ですね。」
「はい。」

「気候は日本の本州とほぼ同じぐらい四季の移り変わりがありますよ。」
「そうなんですか。」

「寒暖の差があるソウルより、日本人にとっては馴染みやすいですね。」
「はい。」

「6月から9月は、韓国の国花であるムクゲが咲き誇り、秋の仏国寺は紅葉の名所でもありますよ。」
「はい。」

「韓国の国花であるムクゲと言えば、アオイ科の落葉低木である。庭木として広く植栽されるほか、夏の茶花としても欠かせない花である。」

「周辺には「石窟庵と仏国寺」の他にも、多くの古墳や仏教関連の遺跡が点在していますよ。」
「そうなんですか。」

「国立慶州博物館には、多くの仏教美術品が展示されていますよ。」
「はい。」

「国立慶州博物館と言えば、国立慶州博物館は約90年の歴史を誇る博物館です。新羅(BC57-AD935)の首都であった古都・慶州の文化遺産を見ることができる博物館として、規模・質共に素晴らしく慶州に来たら必ず訪れる観光コースに入っています。」

「2000年には慶州市内を別に「慶州歴史地域」として、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「わかりました。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～慶州歴史地域～

「慶州は、韓国が誇る千年の都ですね。」
「はい。」

「朝鮮半島を統一し、千年の繁栄を誇った新羅王朝の首都でしたね。」
「はい。」

「BC1世紀からAC10世紀の間、56人の王が支配した古都ですね。」
「長期間ですね。」

「2000年には、「慶州歴史地区」として、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「はい。」

「世界遺産「石窟庵と仏国寺」も慶州にありますが、市街から外れているため、別に登録されていますよ。」
「わかりました。」

「新羅の歴史と文化についてですが、新羅（しんら/和名でしらぎ）は、朝鮮半島最初の統一王朝ですね。」
「はい。」

「AC57年頃を起源とし、新羅と号したのがAC4世紀、668年には、高句麗（こうくり）や百済（くだら）王朝を亡ぼし、朝鮮全土を統一しましたよ。」
「はい。」

「百済と言えば、古代の朝鮮半島南西部にあったツングース系扶余＝徐族による国家（346年 - 660年）。朝鮮史の枠組みでは、半島北部から満州地方にかけての高句麗、半島南東部の新羅、半島南部の伽耶諸国とあわせて百済の存在した時代を朝鮮半島における、三国時代という。」

「高句麗と言えば、いまの中国東北部南部から朝鮮北中部にあった国家であり、最盛期は満州南部から朝鮮半島の大部分を領土とした。隋、唐を始めとする中国からの侵攻を度々撃退したが、最終的には唐・新羅の遠征軍により滅ぼされた。」

「新羅が統一戦争をし、次々と国を統合していった頃、飛鳥時代であった日本には、逃げてきた多くの朝鮮人が渡来してきたと考えられていますよ。」
「そうなんですか。」

「首都の金城（クムソン）は、その後の高麗王朝によって「慶州（キョンジュ）」と改称されましたと。」
「そうなんですか。」

「朝鮮半島南東部、日本海に面した古都ですよ。」
「はい。」

「現在の慶州は、重要な遺構が集まっていますよ。」
「そうなんですか。」

「現代的な建造物が遺構周辺にはないため、古のたたずまいを今に残しており、世界的な観光地となっていますよ。」
「はい。」

「新羅は　935年に高麗によって亡ぼされ、都は現在の北朝鮮の南部になる「開城」に移されましたよ。」
「そうなんだ。」

「北朝鮮の南部の「開城」と言えば、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）南部にある都市。高麗の王都として、また商業の中心として栄えた古都である。」

「世界遺産の慶州歴史地区の見所についてですが、慶州歴史地区は、5つのエリアに分類され、ユネスコに登録されている文化財が52ヶ所ありますよ。」
「はい。」

「南山（ナムサン）地区には、数多くの仏教遺跡が残っていますよ。」
「はい。」

「南山（ナムサン）地区と言えば、「慶州歴史地区」には、数多くの仏教遺跡が残る南山（ナムサン）地区があります。」

「韓国には、「慶州は南山で始まり南山で終わる」という言葉がありますね。」
「そうなんですか。」

「この山は、古くから神聖な場所だったようですね。」
「はい。」

「山中のあちこちの岩肌には磨崖仏があり、陵墓や仏塔などもありますよ。」
「はい。」

「仏塔と言えば、仏塔（ぶっとう、サンスクリット語: stupa ストゥーパ、pagoda パゴダ）とは、インドの墓、あるいは仏教建築物である。塔婆あるいは塔（とう）ともいう。」

「陵墓と言えば、文献では《史記》趙世家，粛侯15年(前335)の条に寿陵を起こすとあるのが初めてで，戦国中期，国君が生前にみずからの墓をつくり，それを陵と称したことを記す。」

「磨崖仏と言えば、そそり立つ岩壁や岩壁を龕状に彫った内側に刻まれるなど、自然の岩壁や露岩、あるいは転石に造立された仏像を指す。磨崖仏は自然の岩壁などに造立されているため移動することができない。」

「近年、韓流ドラマでも有名になった善徳女王の墓もこの地にありますよ。」
「そうなんですか。」

「善徳女王と言えば、新羅の第27代の王（在位：632年 - 647年）。新羅初の女王である。」

「黄龍寺（ファンリョンサ）地区は、その名の通り、黄龍寺遺跡のある所ですね。」
「はい。」

「黄龍寺（ファンリョンサ）地区と言えば、「慶州歴史地区」には、黄龍寺（ファンリョンサ）地区があります。その名の通り、黄龍寺遺跡のあるところです。この古寺は、現在は広大な敷地に礎石を残すのみですが、規模は2万5000坪という、新羅を代表する寺院でした。」

「この古寺は、現在は広大な敷地に礎石を残すのみですね。」
「はい。」

「規模は2万5000坪という、新羅を代表する寺院でしたよ。」
「広いですね。」

「寺は高麗王朝時代の13世紀に、蒙古（モンゴル）の侵入により焼失しましたが、多くの遺物が出土されている、重要な遺構ですね。」
「はい。」

「月城（ウォルソン）地区には、新羅の王宮であった半月城跡や、韓国最古で国宝に指定されている天文台「慶州瞻星台」がありますよ。」
「はい。」

「天文台「慶州瞻星台」と言えば、韓国慶尚北道慶州市にある建造物で韓国の国宝（国宝第31号）である。韓国では東洋最古の天文台と主張されている。」

「新羅の王宮であった半月城と言えば、半月城は新羅の王宮跡で、第5代娑婆王によって築かれ、935年に新羅国が滅亡するまでの間、新羅の王宮が存在した。周囲800ｍの城壁が半月形をしている為、半月城と呼ばれている。」

「月城（ウォルソン）地区と言えば、「慶州歴史地区」の月城（ウォルソン）地区には、新羅の王宮であった半月城跡や、韓国最古で国宝に指定されている天文台「慶州瞻星台」があります。」

「大陵苑（デルンウォン）地区は、古墳が密集していますよ。」
「そうなんですか。」

「大陵苑（デルンウォン）地区と言えば、大陵苑（デルンウォン）地区は、古墳が密集しています。」

「山城（サンソン）地区は、都を守る明活山城がありますよ。」
「はい。」

「明活山城と言えば、普門観光団地の付近に位置している史跡第47号の明活山城は、慶州市内から東方の明活山の山頂に築かれた新羅の山城として知られています。」

「山城（サンソン）地区と言えば、山城（サンソン）地区は、都を守る明活山城があります。」

「慶州歴史地区は「屋根のない博物館」と呼ばれ、1000年の歴史の宝庫ですね。」
「そうなんですか。」

「5つのエリアは全て市の中心部にありますよ。」
「はい。」

「レンタカーやレンタサイクルなどでゆっくりと巡るのがおススメですね。」
「わかりました。」

「この地の壮大な歴史に触れる前に、慶州国立博物館で歴史を辿ってみるのも良いでしょう。」
「はい。」

「慶州国立博物館と言えば、慶州市内にある『国立慶州博物館』は、本館と第1、第2別館、そして手入れの行き届いた野外展示場の4つに分けられ、広大な敷地を持っている。屋根のない博物館』と呼ばれる慶州で、慶州国立博物館は屋根のある博物館です。」

「慶州の地理と周辺観光についてですが、慶州は、韓国慶尚北道南東部の都市ですね。」
「はい。」

「アクセスは、首都ソウルより、釜山又は金海国際空港の方が近く、バスで約1時間ぐらいですのでおススメですよ。」
「わかりました。」

「金海国際空港と言えば、韓国の釜山広域市江西区大渚洞にある国際空港である。」

「釜山からの日帰りツアーなどもありますよ。」
「はい。」

「見所満載ですので、歴史好きな方なら、滞在してゆっくり観光される方が良いでしょう。」
「わかりました。」

「滞在には、慶州市内から東に6.5kmにある普門観光団地が人気ですよ。」
「はい。」

「普門観光団地と言えば、韓国南部のキョンサンプクト（慶尚北道）キョンジュ（慶州）市市街中心部から東6.5kmにある、ボムン（普門）湖を中心につくられた温泉リゾート施設である。320万坪の敷地に、ホテル、国際会議場、ゴルフ場、野外民俗公演場、慶州ワールド（遊園地）、ショッピングセンターなどがある。」

「明活山城跡に作られた人工湖「普門湖」を中心として美しい自然を背景に、現代的な豪華ホテルやゴルフ場など各種のレジャー施設がある国際観光リゾートですよ。」
「はい。」

「人工湖「普門湖」と言えば、慶州のリゾート地の真ん中に位置する普門湖は、人工湖ですが、湖の周りには世界のリゾートホテルが軒を連ね、たくさんのレストランも並んでいます。」

「湖畔は桜の名所で、散歩にも最適ですよ。」
「そうなんだ。」

「新羅の街並みを再現したテーマ-パーク「新羅ミレニアムパーク」も、楽しい散策ができますよ。」
「わかりました。」

「新羅ミレニアムパークと言えば、リゾートエリアの普門団地に、新しくテーマパーク「新羅ミレニアムパーク」がオープンしました。新羅時代の建物や文化などを再現したテーマパークになっている。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～海印寺大蔵経板殿～

「韓国三宝寺刹の一つ、海印寺は「高麗大蔵経」が完全のまま、収められていることで有名ですね。」
「そうなんですか。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「高麗大蔵経と言えば、高麗で彫板･印刷された大蔵経である。」

「海印寺と言えば、慶州南道陜川郡にある寺院である。韓国仏教界の最大勢力である曹渓宗（大韓仏教曹渓宗）の三宝寺院、五大叢林（海印叢林）に数えられている。また曹渓宗の第12教区本寺である。又、お釈迦様の教えのすべてをまとめた経典が保管されている寺刹である（法宝寺刹）。」

「韓国三宝寺刹と言えば、韓国の数々の寺院の内で、特に3つの寺院（通度寺、海印寺、松広寺）が、三大寺院として古刹・名刹と呼ばれている。それは、この3つの寺院がそれぞれ貴重な宝物を保有しているからで、三宝寺刹とも言われ、有名である。」

「新羅王朝に続き、仏教を厚く保護した高麗王朝は、海印寺を国刹とし、1236年より16年掛けて制作した膨大な大蔵経を収めましたよ。」
「そうなんだ。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「国刹と言えば、918年に高麗が建国された際、当時海印寺の住職だった稀朗の建国時の功績が認められ、海印寺は高麗の国刹になった。」

「経典は、8万以上の版木に刻まれていますよ。」
「そうなんですか。」

「現在も欠けることない素晴らしい保存状態であり、現存する大蔵経の中でも、まさに奇跡のような文化財ですね。」
「素晴らしいですね。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「1995年には、「海印寺大蔵経板殿」として、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「はい。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「韓国三宝寺刹（三代名刹）についてですが、韓国では、名刹のうち「三宝寺刹」と呼ばれる、特別の寺院がありますよ。」
「はい。」

「「三宝」とは、仏教の宝である仏・法・僧のことですね。」
「はい。」

「その宝をそれぞれ擁した三寺院を三宝寺と呼びますよ。」
「そうなんだ。」

「一つ目の「仏」、仏宝寺刹が通度寺（トンドサ）ですよ。」
「はい。」

「通度寺（トンドサ）と言えば、大韓民国慶尚南道梁山市下北面にある仏教寺院である。韓国仏教の最大勢力宗派である曹渓宗（大韓仏教曹渓宗）の寺院で、三宝寺院や五大叢林（靈鷲叢林）に名をつらねる。また曹渓宗の第15教区本寺。創建時の宗派は戒律宗（南山宗）だった。仏舎利が安置されていることから、「仏宝寺刹」とも呼ばれる。」

「仏宝寺刹と言えば、通度寺は仏舎利が安置されていることから、「仏宝寺刹」とも呼ばれる。」

「新羅時代の646年、唐から仏舎利と袈裟を持ち帰った僧が、奉納するために創建した寺と言われていますよ。」
「そうなんですか。」

「仏舎利を奉っている代わりに、大雄殿（本堂）には仏像がないのも、この寺院の大きな特徴ですね。」
「はい。」

「大雄殿（本堂）と言えば、大雄殿は、中国および朝鮮の禅宗系寺院での本堂の呼称である。」

「大雄殿と言えば、仏教建築の一つである。中国および朝鮮の禅宗系寺院での本堂の呼称である。」

「釜山から北へ1時間程度、寺院入口から本堂に向かう遊歩道は、松の木と渓流の遊歩道が美しいことでも有名ですね。」
「はい。」

「次の「法」、法宝寺刹が、世界遺産の「海印寺大蔵経板殿」を擁する海印寺（ヘインサ）ですよ。」
「そうなんですか。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「最後の「僧」、僧宝寺刹が松広寺（ソンクァンサ）ですよ。」
「そうなんですか。」

「松広寺（ソンクァンサ）と言えば、曹溪山の北西の麓にある松廣寺は、韓國の三宝寺刹の一つである僧宝寺刹の根本道場として、韓國仏敎とその歴史をともにした由緖深い古刹である。」

「僧宝寺刹と言えば、松広寺は曹渓山の西の麓に位置するお寺で、韓国の三宝寺刹として有名な寺院です。僧宝寺刹とも呼ばれる。」

「新羅末期に創建され、長い歴史の中で多くの高僧を輩出しましたよ。」
「はい。」

「現在も韓国を代表する禅寺で、文化財も多く見所満載の名刹ですよ。」
「わかりました。」

「光州または順天からバスで1時間半程度ですよ。」
「はい。」

「順天と言えば、全羅南道の順天（スンチョン）は、自然の順理に従い長い間保存された「順天湾自然生態公園」の価値が世界的に認められ、韓国の生態都市として生まれ変わりつつあります。順天湾以外に、千年を越える「仙岩寺」や「松広寺」、現在でも住民が住む藁葺き屋根の「楽安邑城民俗村」、人気の韓国ドラマや映画が誕生した「順天ドラマセット場」などがあります。」

「世界遺産の海印寺大蔵経板殿の見所についてですが、海印寺大蔵経板殿は、韓国南部の慶尚南道陜川郡の伽耶山南西側の麓にありますよ。」
「はい。」

「陜川と言えば、「韓国のヒロシマ」と呼ばれる山あいの町がある。南部の慶尚南道にある陜川（ハプチョン）である。小高い山に囲まれた盆地に集落が散らばる。過疎化と高齢化が進む農村だ。」

「伽耶山と言えば、大韓民国南部にある山並の総称で、慶尚北道の南西部（高霊郡・星州郡）と慶尚南道の北西部（陜川郡）にまたがり、小白山脈の一部をなす。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「創建は、新羅時代の802年です。」
「はい。」

「その後何度か火災に見舞われており、現在の本堂は1817年に再建されましたよ。」
「そうなんですか。」

「その他の現存の建造物も、再建されたものが大半ですね。」
「はい。」

「その中で、「高麗大蔵経」を収めるために作られた「海印寺大蔵経板殿」は焼失を免れましたよ。」
「良かったですね。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「高麗大蔵経と言えば、高麗で彫板･印刷された大蔵経である。」

「収められた経典と共に、李氏朝鮮時代初期の伝統的な木造建築様式を残していますよ。」
「はい。」

「この「高麗大蔵経」を収める倉としての目的のみに作られた建物が、現在まで経板を保存するための素晴らしい条件を備えていましたよ。」
「それは何ですか？」

「高麗大蔵経と言えば、高麗で彫板･印刷された大蔵経である。」

「装飾性を排し、シンプルな建物の造形美を見せつつ、驚くことに、室内の防湿や温度調整、通風に加え、経板の陳列の方法などが、科学的に設計されていますよ。」
「それは驚きですね。」

「そのため、建物は海印寺境内の最も高く、西南の方向に向かって最も陽が良く当たる位置に建てられていますよ。」
「よく考えられていますね。」

「経板は、3年間海水につけ乾燥させた上で漆を塗ったものですね。」
「はい。」

「8万が並んだ様子は壮観ですよ。」
「そうでしょうね。」

「外からですが、本物の大蔵経を見学することができますよ。」
「はい。」

「大蔵経と言えば、仏教聖典を総集したものである。一切経（いつさいきよう）三蔵（さんぞう）とも呼ぶ。」

「海印寺と陜川の地理と観光についてですが、海印寺は、外国人観光客にとってアクセスが良い所とは言えませんね。」
「そうなんですか。」

「しかし、是非行ってみたい所ですね。」
「はい。」

「ソウルから韓国高速鉄道（KTX）約2時間の大邱（テグ）に行き、そこからバスで1時間半ですよ。」
「はい。」

「大邱（テグ）と言えば、大邱広域市（テグこういきし）は、大韓民国南部の都市で、慶尚北道の道庁所在地である。人口は約250万人で、ソウル、釜山、仁川に次いで韓国で4番目であるが、仁川はソウルのベッドタウンとしての性格も強いため、実質的には韓国第3の都市である。」

「韓国高速鉄道（KTX）と言えば、大韓民国（韓国）の高速鉄道システムである。フランスのTGVの技術を導入しており、営業運転での最高速度は305km/hである。」

「釜山からですと、KTXで大邱までが1時間半ですので、やや近いですね。」
「はい。」

「海印寺は、仏教の聖地であり、朝鮮八景の一つとしても名高い伽なんとか山(日本語にない漢字で読めない)にありますよ。」
「そうなんですか。」

「朝鮮八景と言えば、朝鮮半島の8つの景勝地で、八景の一つである。」

「現在は国立公園になっていますので、大自然の景観を楽しむのもおススメですね。」
「わかりました。」

「周辺には、「陜川映像テーマパーク」があり、1950年代の平壌の市街地を再現したセットなどが人気ですよ。」
「はい。」

「平壌と言えば、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の首都、直轄市であり、最大の都市である。」

「韓流の大人気ドラマ「エデンの東」や映画「ブラザーフット」が撮影されましたよ。」
「そうなんですか。」

「映画「ブラザーフット」と言えば、2004年の韓国映画である。原題の直訳は「太極旗翻して」である。民族を二分した朝鮮戦争に翻弄される兄弟を描く。悲劇的な物語とリアルな戦場シーンが話題を呼び、韓国でシルミドの持つ映画興行成績を塗り替えた。」

「韓流の大人気ドラマ「エデンの東」と言えば、韓国ドラマ『エデンの東』は、1960年から2000年代を背景にした大河ドラマである。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～宗廟～

「宗廟（チョンミョ）は、朝鮮王朝（李氏朝鮮/李朝）の歴代の国王と王妃の神位を奉った霊廟ですね。」
「そうなんですか。」

「王朝にとっては、宗教的にも政治的にも、王位を高めるための重要な空間ですね。」
「はい。」

「王宮よりも先に建造されましたよ。」
「そうなんですか。」

「現在でも年に一度、王朝の祭礼儀式である「宗廟祭礼祭」が行われますよ。」
「そうなんだ。」

「宗廟祭礼祭と言えば、国王が臣下を率いて歴代王の魂が眠る宮をまつる、李氏朝鮮王室の祭礼儀式である。年に一度、毎年5月第1日曜日、歴代王と皇后の霊が眠る宗廟で行なわれる。宗廟大祭（チョンミョデジェ、そうびょうたいさい）ともいう。」

「1995 年には、「宗廟」はユネスの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「はい。」

「2009 年には「宗廟祭礼際」も世界無形遺産に登録されていますよ。」
「はい。」

「李氏朝鮮王朝（李朝）と儒教についてですが、朝鮮王朝は高麗王朝を廃し、1392 年に成立しましたよ。」
「はい。」

「「朝鮮王朝」は、日本では「李氏朝鮮（るいは李朝）」と呼ぶ方が一般的ですね。」
「そうなんですか。」

「なぜなら、古代にも朝鮮という国号があったためですよ（日本では衛氏鮮などとも）。」
「わかりました。」

「衛氏鮮と言えば、宗廟（チョンミョ）は、朝鮮王朝（李氏朝鮮/李朝）の歴代の国王と王妃の神位を奉った霊廟です。「朝鮮王朝」は、日本では「李氏朝鮮（あるいは李朝）」と呼ぶ方が一般的です。なぜなら、古代にも朝鮮という国号があったためです（日本では衛氏鮮などとも）。」

「朝鮮では古代のほうを「古朝鮮」と呼んでいますよ。」
「はい。」

「李朝では、新羅や高麗王朝とは異なり、仏教を排斥して儒教を国教としましたよ。」
「そうなんですか。」

「この廃仏政策そのものは、5 世紀に及ぶ王朝の歴史の中で、緩和したり強化したりと、寺院も完全になくなった訳ではありませんよ。」
「そうなんですか。」

「李朝は、王権や支配階級の地位を高め、儒教を新しい国家を作る上で積極的に利用しましたよ。」
「はい。」

「しかし、儒教には仏教やキリスト教のような神に祈るための寺院や教会はありませんね。」
「どうしてですか？」

「その代わりに、李朝を興した王太祖は、先祖をあがめ、氏神と自然神から伝統性と権威を与えられた象徴的な建物として、「宗廟」を王宮隣に、真っ先に建設しましたよ。」
「そうなんですか。」

「李朝を興した王太祖と言えば、李氏朝鮮の初代王太祖（テジョ）が１３９２年に開城（ケソン）で王に即位し、その２年後１３９４年に現在のソウルにあたる漢陽へ遷都を決定した。」

「そして、歴代の王と王妃、開国の功臣を祀りましたよ。」
「わかりました。」

「功臣と言えば、国や主君に功績のあった臣下である。」

「世界遺産の宗廟の見所ですが、宗廟は、李朝の首都・漢陽（現在のソウル）にありますよ。」
「はい。」

「李朝の首都・漢陽（現在のソウル）と言えば、漢陽(ハニャン)現在のソウルは、7世紀新羅統一王朝の首都、高麗初期に揚州とされました。14世紀・李王朝太祖李成桂によって再び漢陽と改称され、以後500年李氏朝鮮の都として栄華を極めました。」

「李朝の祖・太祖は、遷都した1394 年に宗を建設しましたよ。」
「はい。」

「その後秀吉軍に破壊されましたが、1608 年に再建され、現在に至りますよ。」
「そうなんだ。」

「「宗廟」は歴代の朝鮮王と王妃を祀る神殿ですよ。」
「はい。」

「建物は宮殿とは趣きが異なり、装飾性を抑え荘厳さを醸し出した建築美を持っていますよ。」
「はい。」

「主殿である「正殿」は、世界でも最大規模の木造建造物ですね。」
「そうなんだ。」

「細長いシンメトリーの建築は、「朝鮮王朝最高の建築芸術」と言われていますよ。」
「それは素晴らしいですね。」

「他にも敷地内には、永寧殿望廟楼、典祀庁など見学ポイントがいろいろありますよ。」
「はい。」

「典祀庁と言えば、典祀庁（チョンサチョン）は、宗廟祭礼のときに使用する器や物、運搬器具などを保管し、食べ物を準備していた場所です。庭を中心に建物を「□」型に配置し、庭には礼物（供え物）を準備していた石臼などの跡が残っています。」

「文化財案内員のガイドを利用すると良いでしょう。」
「わかりました。」

「ガイドツアーは決まった時間に行われており、日本語のガイドも1 日に何回かありますよ。」
「それはいいですね。」

「毎年5 月の第一日曜日に行われる「宗廟祭礼祭」は、李朝の衣装をまとい、祭礼楽なども行われ、往時の儀式が再現されていますよ。」
「はい。」

「この祭には1 千人以上の人員によって行われる大規模な儀式で、多くの光客が集まる一大イベントですよ。」
「わかりました。」

「ソウルの地理と寺社観光についてですが、宗廟は首都ソウルの中心部・鍾路区にあり、地下鉄などを利用すれば便利ですよ。」
「はい。」

「ソウルは人気の観光地で、観光スポットも多いですよ。」
「そうですね。」

「ここでは、宗廟と同じ鍾路区内の寺社関連に絞ってご案内しましょう。」
「お願いします。」

「まずは、「社稷壇（サジッタン）」ですね。」
「はい。」

「社稷壇（サジッタン）と言えば、李朝の開祖、李成桂がソウルを都と定めたおり、王宮の建設とともに土地の神と五穀の神を祀ったところである。」

「太祖は王宮建設時に、左右に宗廟とこの社稷壇を建設しましたよ。」
「はい。」

「地と五穀の神を祀っています。」
「はい。」

「「文廟（ムンミョ）」は、1398 年創建され、1601 年に再建された、孔子を祀った建物ですよ。」
「そうなんですか。」

「孔子と言えば、孔子（こうし、紀元前552年10月9日‐紀元前479年3月9日）は、春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖である。」

「文廟（ムンミョ）と言えば、文廟は儒教の始祖、孔子を祭る施設である。」

「現在は成均館（進は李朝が国家の儒学校として設立した成均館）内にありますよ。」
「はい。」

「成均館（進は李朝が国家の儒学校として設立した成均館）と言えば、成均館は、李朝五百余年, 朝鮮の最高学府であり続けた。」

「三国志の英雄・関羽を祀った関帝廟「廟（トンミョ）」もありますよ。」
「そうなんですか。」

「関帝廟「廟（トンミョ）」と言えば、ソウル「東廟」は日本でもおなじみ、中国の昔の小説「三国志」にも出てくる中国有数の名将、関羽将軍を祀っている祠である。正式名称を東関羽廟、また関王廟（日本では関帝廟）といいます。」

「三国志の英雄・関羽と言えば、中国後漢末期・三国時代の蜀の将軍である。字は雲長（うんちょう）。元の字は長生。」

「秀吉軍の撃退を記念し、1602 年に建設されましたよ。」
「はい。」

「仏教施設としては、大韓仏教曹渓宗の総本山である「曹渓寺（チョゲサ）」がありますよ。」
「そうなんですか。」

「曹渓寺（チョゲサ）と言えば、ソウル特別市鐘路区堅志洞にある寺院である。韓国仏教界の最大宗派である曹渓宗（大韓仏教曹渓宗）の総本山である。」

「大韓仏教曹渓宗と言えば、朝鮮の禅系仏教宗団である。韓国では現在、「大韓仏教曹渓宗」として、仏教界最大の勢力を有する。僧侶の数は約1万2000人、公式に登録されている寺院は1800（禅学院、大覚会などの未登録の寺院を含めると2800余り）を数え、国家が認定している伝統的な寺院870ヶ所余りの90％以上が曹渓宗の寺院である。」

「1395 年に創建され、毎年旧暦4 月8 日の釈迦誕生祭には、提灯行列で賑わいますよ。」
「わかりました。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～昌徳宮～

「昌徳宮（チャンドックン）は、法宮（王の住む正宮）である景福宮の離宮として創建されましたよ。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「自然の景観を生かすように宮殿が配され、美しい庭を持つ、この離宮は、「韓国的な美が最もよく表現されている場所」と絶賛されていますよ。」
「そうなんだ。」

「それは、離宮であるにもかかわらず、景福宮よりも歴代の王が長く滞在しましたよ。」
「そうなんですか。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「いかに愛された離宮であることが分かるでしょう。」
「はい。」

「1997年には、景福宮を差し措いて、昌徳宮がユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されましたよ。」
「わかりました。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「李氏朝鮮王朝（李朝）の美術工芸についてですが、昌徳宮は李朝の美意識の結晶ですね。」
「そうなんですか。」

「壮麗な景福宮と比べると小振りで、豊かな自然の中にある穏やかな趣きのある宮殿という印象ですね。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「それこそが、韓国的な古宮と称される理由ですね。」
「はい。」

「美術工芸においても、李朝の美を日本では、端正で華やかな美というより、不作為で素朴な中にある美を見出すことで、愛されてきましたよ。」
「そうなんですか。」

「その筆頭が陶磁器「李朝白磁」ですよ。」
「はい。」

「陶磁器「李朝白磁」と言えば、李氏朝鮮で作られた白磁である。」

「中国の技術の精髄による完璧な色と形の白磁よりも、李朝白磁の持つ温かい色味と柔らかさを、日本でも好む人がたくさんいますよ。」
「そうなんですか。」

「李朝でもう一つ有名なのが「李朝家具」ですよ。」
「はい。」

「李朝家具と言えば、朝鮮王朝時代（李朝）の家具は、松や欅などを用いた素朴さ、静かな佇まいが人気ですが、その渋い魅力に華を添えているのが、様々な意匠の金具です。」

「儒教精神の下、王朝の上流階級が好んだ簡潔で優美なフォルムが、現在でも模して作られるほど愛されていますよ。」
「はい。」

「このような美術工芸品を見るには、景福宮の敷地内にある「韓国国立民俗博物館」や、約22万点の美術高下員品を所蔵している「韓国国立中央博物館」などがおススメですよ。」
「わかりました。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「韓国国立中央博物館と言えば、大韓民国にある文化体育観光部傘下の国立博物館である。ソウル特別市龍山区に所在する。本館は東館と西館で構成され、約9万2千坪の敷地内に、長さ404m、地下1階・地上6階、延べ面積4万1469坪、全体面積8100坪、という世界でも有数の規模を誇っている。また、子供博物館や野外展示場、企画展示室等も別に設置されている。」

「韓国国立民俗博物館と言えば、国立民俗博物館(クンニプ・ミンソクパンムルグァン)は韓国の昔の生活を地域別、機能別、時代別、類型別に分類し展示した博物館である。所蔵品は約2万点で、生まれてから成人する人間の一生を通して、韓国の祭祀や通過儀礼の様子を見ることができます。」

「世界遺産の昌徳宮の見所についてですが、昌徳宮は、宗廟の北西、景福宮の北東に位置し、北岳山の麓の端にありますよ。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「北岳山と言えば、ソウル、鐘路区の景福宮北側にある山で、白岳山ともいう。仁王山 (イヌァンサン)、駱山 (ナクサン)、南山 (ナムサン) とともにソウル盆地を取り囲んでいる山で、花崗岩を基盤としており、高さは約342mである。景福宮の鎮山であり、ソウル城郭 (漢陽都城) の起点ともいえる。北岳山の東側の峠には肅靖門、西側には彰義門 (紫霞門) があり、南東側の山麓には三清公園がある。」

「景福宮は、法宮に相応しく直線に進む大路の正面に威風堂々と、各殿も規則的に建設されていますよ。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「昌徳宮は、その自然の地形に添い、丘や渓流に調和するように各殿が配置されていますよ。」
「そうなんですか。」

「その規模も1/3です。」
「はい。」

「創建は1405年、秀吉の侵攻により景福宮と共に焼失しますが、1623年に再建され法宮となりましたよ。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「王朝末期の1868年に景福宮が再建されると、再び離宮となっていますよ。」
「そうなんですか。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「現在の「昌徳宮」は、現存する宮殿の中で、最も創建時の面影を残していると言われていますよ。」
「はい。」

「特に、正門「敦化門」は創建当時のものが現存しています。」
「はい。」

「正門「敦化門」と言えば、太宗12年（1412年）、昌徳宮の正門として創建されたのが敦化門（トンファムン）です。この門はソウルに残っている木造の二層門としては最古のものです。」

「庭園「後苑」は秘苑と呼ばれ、韓国の代表的な庭園ですね。」
「そうなんですか。」

「庭園「後苑」と言えば、昌徳宮に付属するこの庭園(秘苑, 後苑 )は亭子と数万株の樹木と花畑などが自然と調和を成した韓国伝統の庭園の特色が目立ちます。」

「昌徳宮は、2010年5月より後苑を除く宮殿の殿閣エリアは自由に観覧可能となりましたよ。」
「はい。」

「しかし、後苑は入場制限をしており、ガイドと共に入場する必要がありますよ。」
「わかりました。」

「ソウルの地理と王朝文化観光についてですが、ソウルの王宮関連の建物をご紹介しましょう。」
「お願いします。」

「ソウルには李朝の五大宮がありますね。」
「そうなんですか。」

「世界遺産「昌徳宮」はその一つですよ。」
「はい。」

「まずは、遷都と共に建設された法宮「景福宮（キョンボックン）」ですね。」
「はい。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「地下鉄で景福宮駅を出るとすぐに、正門である光化門が目に飛び込んできますよ。」
「そうなんですか。」

「光化門と言えば、韓国ソウル特別市鐘路区にある、王宮の城門の遺構である。1394年に初めて建設されたのち、何度かの焼失・移動・復元工事を経て、2010年8月に最新の門が一般公開された。」

「景福宮駅と言えば、大韓民国ソウル特別市鐘路区積善洞にある、ソウルメトロ3号線の駅である。駅番号は(327)。「政府中央庁舍」の副駅名がある。」

「景福宮と言えば、朝鮮王朝（李氏朝鮮）の王宮である。現在の大韓民国のソウル特別市にある。」

「五大宮の中で最も大きく、現在では復元工事も進んで、往時の壮大な姿を見せていますよ。」
「わかりました。」

「敷地内の国立民族博物館や国立古宮博物館もおススメですね。」
「はい。」

「国立古宮博物館と言えば、国立古宮博物館は、500年の歴史と文化を誇る朝鮮王室の文化財を鑑賞出来る場所です。国立古宮博物館は、王室文化遺産の保存と共有を目的とする調査研究及び展示、教育活動の為に建てられた博物館です。」

「国立民族博物館と言えば、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構を構成する大学共同利用機関である。民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っている、博物館を持った研究所である。略称は民博（みんぱく）。大阪府吹田市の万博記念公園にある。現在、総合研究大学院大学の文化科学研究科も設置されている。」

「「昌慶宮（チャンギョングン）」は、昌徳宮の東にある離宮ですよ。」
「はい。」

「昌慶宮（チャンギョングン）と言えば、ソウル市にある李氏朝鮮時代の宮殿である。世宋元年（1419年）に建築され、最初の名前は寿康宮といったが、成宋14年（1483年）に修繕されたのち、現在の名前である昌慶宮に変えられた。」

「この正殿明政殿は1483年に創建され、現存する朝鮮王宮の最古の正殿ですよ。」
「そうなんですか。」

「明政殿と言えば、明政殿（ミョンジョンジョン）は、昌慶宮の正殿にあたり、王宮内で最高の殿閣です。朝鮮時代の王宮内の建物がほとんど南向きに建てられているのに対し、明政殿だけは東向きに作られているのが特徴です。」

「昌慶宮と昌徳宮が「東闕」と呼ばれるのに対し、「西闕」と呼ばれる宮殿が「慶熙宮(キョンフィグン)」、1623年創建の離宮ですね。」
「はい。」

「慶熙宮(キョンフィグン)と言えば、慶熙宮（キョンヒグン、けいききゅう）はソウル市にある李氏朝鮮時代の宮殿で、光海君8年（1616年）に建立された。ソウルにある5大宮殿の中で西側に位置して「西闕」とも呼ばれ、塞門安大闕、塞門洞大闕ともいった。」

「西闕と言えば、慶熙宮（キョンヒグン、けいききゅう）はソウル市にある李氏朝鮮時代の宮殿で、光海君8年（1616年）に建立された。ソウルにある5大宮殿の中で西側に位置して「西闕」とも呼ばれ、塞門安大闕、塞門洞大闕ともいった。」

「東闕と言えば、昌徳宮は、1405年景福宮の次に建てられた別宮であり、正宮の景福宮の東側にあり、「東闕」とも呼ばれた。」

「現在のものは再建した姿ですが、最盛期には100を超える宮殿がありましたよ。」
「そうなんですか。」

「敷地内のソウル歴史博物館も必見ですね。」
「はい。」

「ソウル歴史博物館と言えば、李氏朝鮮時代を中心に、先史時代から現代までのソウルの歴史と文化を整理して見せる都市歴史博物館として、2002年5月21日に開館した。」

「最後は、「徳寿宮(トクスグン)」ですよ。」
「はい。」

「徳寿宮(トクスグン)と言えば、大韓民国ソウル特別市にある李氏朝鮮の宮殿である。高宗の次の皇帝純宗は長寿を祈願して「慶運宮」を「徳寿宮」と改名し、現在にいたる。」

「ここは、近代化の波を受け、韓国の宮廷建築と西洋建築様式があるのが特徴ですよ。」
「そうなんだ。」

「ビジネス街にあって、都会のオアシスのような所ですね。」
「そうですね。」

韓国の世界遺産と文化遺産や歴史～河回村と良洞村～

「韓国国内にはいくつかの歴史村・民族村があり、古の生活を垣間見ることができますよ。」
「はい。」

「韓国の伝統的な生活習慣から、村にはいくつか種類がありますよ。」
「そうなんですか。」

「城郭に囲まれた邑城村や氏族が集まる氏族村が代表的ですね。」
「はい。」

「氏族村と言えば、韓国の氏族は、姓氏や本貫（始祖の故郷）を同じくする父系血縁集団と他の血縁集団から配偶者として入ってきた女性から構成される社会集団をいいます。氏族村は一つまたは少数の氏族が全体の住民の多数を占めたり、意思決定において主導的な役割をする。」

「氏族と言えば、共通の祖先を持つ血縁集団、または、共通の祖先を持つという意識・信仰による連帯感の下に結束した血縁集団のこと。」

「邑城村と言えば、順天にある「楽安邑城」、古くからの佇まいの中で今でも実際に人が生活する民俗村です。」

「城郭と言えば、
（１）城の周囲に設けた囲い。城壁。「―を巡らす」
（２）城と外囲い。
（３）外敵を防ぐための防御施設。とりで。「天然の―」」

「韓国国内各地に観光地として現存している村の中で、「河回村（ハフェマウル）」や「良洞村（ヤンドンマウル）」は、韓国の代表的な氏族村として有名ですね。」
「そうなんですか。」

「良洞村（ヤンドンマウル）と言えば、河回村と良洞村は、特に韓国でも最も長い歴史を誇る村であり、朝鮮時代の支配階層だったヤンバン文化の特徴と、伝統建築物として良く保存されている。」

「河回村（ハフェマウル）と言えば、河回村は韓国を代表する氏族村として、特に朝鮮時代の伝統的な両班文化をそのままに伝承してきたことでも有名です。

「2010年には、「大韓民国の歴史的村落：河回と良洞」として、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されました。」
「はい。」

「李氏朝鮮（李朝）時代の人々の暮らしについてですが、李朝は厳密な身分階級が成立していましたよ。」
「そうなんですか。」

「まず、支配階級の両班（ヤンバン）ですね。」
「はい。」

「そして、被支配階級として農工商に従事する常人ですね。」
「はい。」

「その中間に位置し、医学や天文・法律・通訳などの専門職を世襲している中人ですね。」
「はい。」

「そして、最下層の賤人がいますね。」
「わかりました。」

「李朝時代の人々の生活は、国教である儒教の考え方に基づき、また各階級によって職業が限定されて、人々は暮らしていましたよ。」
「そうなんですか。」

「姓氏や故郷を同じくする血縁関係の社会集団による氏族村が形成されましたよ。」
「はい。」

「李朝後期には全体の約8割が氏族村であったと考えられていますね。」
「そうなんだ。」

「しかも、村の中には、今も続いているところがありますよ。」
「そうなんですか。」

「「河回村」と「良洞村」は、両班の氏族村として、韓国でも最も古い歴史を持つ、代表的なものですよ。」
「わかりました。」

「世界遺産の大韓民国の歴史的村落の河回と良洞の見所についてですが、大韓民国の歴史的村落：河回と良洞は、二村一緒の登録となっていますが、場所は離れていますので、一つずつご紹介しましょう。」
「お願いします。」

「「河回村」は、韓国東南部の安東市内より車で40～50分の所にありますよ。」
「はい。」

「安東と言えば、大韓民国慶尚北道の中部にある市である。朝鮮王朝時代を代表する儒学者・李退渓の故郷であり、儒教的伝統の中心であった。」

「韓国東南部の安東市と言えば、韓国の東南部にある街である。」

「16世紀より600年、富山柳氏が代々暮らしており、有名な儒学者や政治家を多数輩出しましたよ。」
「はい。」

「富山柳氏と言えば、李氏朝鮮（李朝）時代の人々の暮らし李朝は厳密な身分階級が成立していました。河回村には、16世紀より600年、富山柳氏が代々暮らしており、有名な儒学者や政治家を多数輩出しました。」

「現在の約130世帯の大半が富山柳氏ですよ。」
「そうなんですか。」

「村は、樹齢600年のご神木である欅を中心に、川に向かって伝統的な家々が保存状態良く建っていますよ。」
「よく残っていますね。」

「大きな瓦葺の家の周りに小さな藁葺きの家々が並んでいるのも特徴的ですね。」
「はい。」

「また「河回村」の名の通り、村をＳ字に囲むように川が流れていますよ。」
「はい。」

「その自然の美しい景観は、対岸の芙蓉台から見下ろすことができますよ。」
「いいですね。」

「一方の「良洞村」は、同じく韓国東南部、安東市よりやや南の慶州にありますよ。」
「はい。」

「安東と言えば、大韓民国慶尚北道の中部にある市である。朝鮮王朝時代を代表する儒学者・李退渓の故郷であり、儒教的伝統の中心であった。」

「市内からは車で30～40分程度ですよ。」
「はい。」

「慶州孫氏とヨ江李氏（ヨは馬ヘンに麗）の二つの名家によって500年以上続いている村ですよ。」
「長く続いていますね。」

「慶州孫氏と言えば、孫（そん）は、朝鮮人の姓（英語版）の一つである。慶州孫氏は、新羅建国時の新羅六部の一つ、漸梁部の村長だった仇礼馬を始祖と称する。」

「国内の氏族村の中でも特に名門の土地であり、李朝時代に数々の名士を輩出しましたよ。」
「はい。」

「村は最大規模を誇り、4つの渓谷と2つの山の稜線、そして川の畔と、風水上にも素晴らしい自然環境ですよ。」
「はい。」

「村には数多くの建物（韓屋）が文化財に指定されていますよ。」
「そうなんですか。」

「山間の村は歩いて見学するのは時間も掛かり、体力も必要ですよ。」
「それは大変ですね。」

「特に有名な4つの建物に絞って観光することが多いようですよ。」
「なるほど。」

「しかし、じっくりと見学したい場合は、韓屋民宿の宿泊も可能ですよ。」
「はい。」

「韓屋民宿と言えば、韓国の伝統家屋、韓屋（ハノク）を利用したゲストハウス。100年ほど経った一軒家の韓屋をゲストハウスに改装したところもある。中庭を中心にオンドル（韓国の床暖房）式のお部屋が並んでいます。」

「日本語ガイドを利用するのも良いでしょう。」
「わかりました。」

「安東河回村と慶州良洞村の地理と周辺観光についてですが、安東は、ソウルからバスで3時間半ほどですよ。」
「はい。」

「安東と言えば、大韓民国慶尚北道の中部にある市である。朝鮮王朝時代を代表する儒学者・李退渓の故郷であり、儒教的伝統の中心であった。」

「世界遺産「河回村」は、国の無形文化財に指定されている「河回別神グッ仮面劇」も有名ですね。」
「そうなんですか。」

「河回別神グッ仮面劇と言えば、韓国最古の仮面劇の一種です。村の守り神に村の豊穣を祈願するため、古来より祭祀の一部として行われています。1000年以上にわたり一般庶民が楽しんできた韓国の大衆娯楽の貴重な一例と言えます。」

「3～12月の間は週末ごとに公演されていますよ。」
「はい。」

「村内には河回世界仮面博物館もありますよ。」
「はい。」

「河回世界仮面博物館と言えば、「河回別神グッ仮面劇」で使用される仮面の紹介や韓国や世界各国の仮面を展示している博物館です。2010年５月にリニューアルオープンしました。内観は以前のものです。」

「秋には世界的に有名な「安東国際タルチュムフェスティバル」も開催され、多くの観光客が伝統的な仮面劇を楽しんでいますよ。」
「わかりました。」

「安東国際タルチュムフェスティバルと言えば、歴史と文化が息づくお祭り「安東国際タルチュムフェスティバル」の会場は、市内のタルチュム公演場と、ユネスコ世界文化遺産である河回村(ハフェマウル)の２箇所です。」

「安東と言えば、大韓民国慶尚北道の中部にある市である。朝鮮王朝時代を代表する儒学者・李退渓の故郷であり、儒教的伝統の中心であった。」

世界遺産のおすすめ～基礎・人気・日本・ユネスコ～

「世界遺産のおすすめ～基礎・人気・日本・ユネスコ～」
⇒世界遺産のおすすめ～基礎・人気・日本・ユネスコ～

100